白雪姫は毒林檎に笑う

獣人と人間が住まう美しく栄える国…、
そんな国にある、小さな村で凄惨な事件が起きた。
悲劇の中で生き残ったのはただ一人。この世のものとは思えない浮世離れした青年だけだった。そしてその傷ついた青年はその国の王子に娶られ幸せに暮らしましたとさ……もしもこのお話が御伽噺ならこんな締めくくりだろう。現実はいつだって非情で無情だった。美しい青年の物語の最後は幸せでない。

これは、

哀しく、冷たく、悲劇の様な青年の御伽噺。


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