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最終章 笑顔の絶えない世界
合流 そして終着
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「……コレデイイノカ?」
「はい、わざわざありがとうございます」
エピロに見事勝利を収めたリーマとゴルガ、倒したエピロに対して崩れた壁の瓦礫を代用し埋葬していた。
「イマサラダガ……コイツハ、オレタチヲコロソウトシテイタノダゾ、ホオッテオケバ、ヨカッタジャナイカ……」
「そう……何ですけどね……何だか可哀想だなって……同じ魔法使いとして……せめて埋葬だけでも……」
「……フシギダナ……ニンゲントイウノハ……」
「……そこが、人間の魅力でもあります」
確りと瓦礫で埋葬し終えると、ゴルガはゆっくりと立ち上がる。
「それじゃあ、先へと進みましょうか」
そう言いながら、リーマとゴルガは奥にある古ぼけた扉へと向かった。
「いったい……何処に繋がっているのでしょうか?」
「ワカラナイ……コノヘヤジタイ、ハジメテダカラナ……」
「ともかく、逸早く皆さんと合流しましょう!!」
気合いを入れ直したリーマは、勢い任せに扉を開けるのであった。
***
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「シーラ、大丈夫か?」
ラクウンに勝利を収めたフォルスとシーラ、シーラはドラゴンから龍人に戻っていた。しかし、思った以上に負った傷は深く息を切らしていた。
「これ位の怪我……大した事……無いさ……それよりも、先に進むぞ……エジタスの奴をぶっ飛ばすんだ……」
「あ、あぁ……分かった……」
満身創痍の体に鞭を打ちながら、シーラは歩き始める。その後をフォルスが付いて行く。
「…………」
その途中シーラは、漆黒のドラゴンであるラクウンの死体を見つめる。
「どうした、シーラ?」
「いや……道は違えども、こいつにもちゃんとした信念があったんだろうなって……そう言う意味では、全盛期のこいつに会って見たかったな……」
「シーラ…………」
強者としての好奇心。魔王を慕うシーラ、エジタスを慕うラクウン、上の人物を慕う関係において、惹かれ合う物があったのであろう。
「だが、今考えるべきなのは先に進む事だ。早い所、皆と合流するぞ!!」
「了解した!!」
ラクウンの死体を横切り、フォルスとシーラは奥にある古ぼけた扉の前へと向かった。
「この先、何が待ち受けているのか全く分からない」
「それでも、先に進む……だろ?」
「あぁ!!」
互いに気持ちを入れ直し、古ぼけた扉をゆっくりと開けるのであった。
***
「……ふぅー、終わったわね……」
「凄いだぁ……魂を完全に消滅ざぜられるだなんで……アルシアざん、強すぎるだぁ……」
ジョッカー及びフォアリーフに、見事勝利を収めたハナコとアルシア、アルシアがいつもの言葉遣いに戻る中、一部始終見届けていたハナコは、そのあまりの強さに圧巻していた。
「そんな事は無いわよ。この“無間地獄”には弱点があって、今回の様な魂的存在にしか効果が無いのよ……」
「いやいや、ぞれでも凄いだよぉ!!見でいるだけでも鳥肌が止まらながっだだぁ……オラ、熊だげど……」
「あら、そう言って貰えると私も何だか嬉しいわ……それじゃあ、先へと進みましょう」
「分がっだだぁ!!」
ベタ褒めするハナコに、少し照れながらも先へと進むアルシア。
「しかし……まさかこの世に、あんな剣があるだなんて……もしかしたらあれも、禁じられたアイテムの一つだったのかもしれないわね……」
「禁じられだアイデム?」
「ハナコちゃんは、知らなかったわね。禁じられたアイテムは、その狂気染みた能力から、扱う事を禁じられたアイテムの事よ。他にも、禁じられた魔法なんかも存在しているわ」
「禁じられだアイデム……禁じられだ魔法……世の中には、ぞんな物騒な物もあるだがぁ……」
フォアリーフの強さを、身に染みて味わっているハナコにとって、禁じられたアイテムや禁じられた魔法は、興味が湧く話だった。
「でもその話はまた今度、今は先に進む事を考えましょう」
「ぞうだなぁ……早ぐ皆ど合流じだいだぁ……」
そう言いながら、ハナコとアルシアは奥にある古ぼけた扉の前へと向かった。
「さてと……鬼が出るか蛇が出るか……」
「開げるだよぉ…………」
恐る恐る慎重に、ハナコとアルシアは古ぼけた扉を開けるのであった。
***
「さて……今度は何処の部屋へと、足を踏み入れたのでしょうか?」
「トリアエズ、オレガハイレルオオキサノヨウダナ……」
「マオ、リーマ、ハナコ、皆無事でいてくれよ……」
「あいつらなら大丈夫だって、何たって魔王軍四天王が、付いているんだからな」
「さぁ、着いたわよ。これまた随分と薄暗い部屋ね……いえ、部屋と言うか廊下なのかしら?」
「アルシアざん、一人にじないでくれだぁ……オラ、暗い所は苦手だぁ……」
「「「「「「!!?」」」」」」
横一列に並んだ古ぼけた三つの扉。それぞれの扉から、リーマとゴルガ、フォルスとシーラ、ハナコとアルシアが出て来た。そして扉から出た瞬間、各々の目が合った。
「「「「「「あぁあああああああ!!!」」」」」」
リーマ、フォルス、ハナコ。ゴルガ、シーラ、アルシア。それぞれ三組が駆け寄り集まった。
「フォルスさん!!ハナコさん!!会いたかったです!!」
「俺も会いたかった!!二人供、無事の様だな!!」
「本当に……本当に良がっだだぁ!!」
「ドウヤラソチラデモ、ハゲシイセントウガアッタヨウダナ」
「まぁな、でも安心しろ。ちゃんと倒して来たからよ」
「二人供、生きていてくれて本当に良かったわ。やっぱり、大切な人が死ぬのは辛い事だもの……だから、生きていてくれて本当に良かったわ……」
ある者は喜び、ある者は当たり前の様に接し、またある者は嬉しさのあまり涙を流していた。
「これで……残るはマオと……」
「アーメイデさんと……」
「マオウサマダケダ……」
「因みに、皆はここに来る途中で会ったりしてるのかしら?」
アルシアの問い掛けに対して、全員が首を横に振る。
「そう……そうなると……残された可能性は……」
「既に玉座の間へと到着している……」
「皆、先に行ったマオぢゃん達を助げに行ぐだぁ!!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
合流を果たした六人は、供に薄暗い廊下を走り出した。先に行ったであろう真緒、サタニア、アーメイデの三人を助ける為に。
「(アーメイデさん、マオさん……待ってて下さい……)」
「(マオ、無事でいてくれよ!!)」
「(マオぢゃん、オラが助げるだよぉ!!)」
「(マオウサマ……ドウカゴブジデ……)」
「(待ってろよエジタス……この怒り……百万倍にして返してやるからな!!)」
「(魔王ちゃんも心配だけど……クロウトちゃん……大丈夫かしら……)」
各々の想いを胸に六人は、エジタスが待つ玉座の間へと走って行くのであった。
「がはぁ!!」
「サタニア!!」
新魔王城玉座の間。サタニアは吹き飛ばされ、壁に激突した。それに対して、真緒が安否を確かめる。
「だ、大丈夫……だよ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……まさかここまでとは……想定外だったわ……」
「…………師匠……」
六人が玉座の間へと向かう中、真緒、サタニア、アーメイデの三人は今現在、窮地に立たされていた。満身創痍になりながらも、視線の先にいる人物を見失わない様に、真っ直ぐと見つめる。
「残念ですが、そろそろお別れの時間となりました。とても名残惜しいですが……二千年続くこの長き関係に終止符を打つとしましょう……本当に楽しい二千年……ありがとうごさいました。さようなら……皆さん」
「はい、わざわざありがとうございます」
エピロに見事勝利を収めたリーマとゴルガ、倒したエピロに対して崩れた壁の瓦礫を代用し埋葬していた。
「イマサラダガ……コイツハ、オレタチヲコロソウトシテイタノダゾ、ホオッテオケバ、ヨカッタジャナイカ……」
「そう……何ですけどね……何だか可哀想だなって……同じ魔法使いとして……せめて埋葬だけでも……」
「……フシギダナ……ニンゲントイウノハ……」
「……そこが、人間の魅力でもあります」
確りと瓦礫で埋葬し終えると、ゴルガはゆっくりと立ち上がる。
「それじゃあ、先へと進みましょうか」
そう言いながら、リーマとゴルガは奥にある古ぼけた扉へと向かった。
「いったい……何処に繋がっているのでしょうか?」
「ワカラナイ……コノヘヤジタイ、ハジメテダカラナ……」
「ともかく、逸早く皆さんと合流しましょう!!」
気合いを入れ直したリーマは、勢い任せに扉を開けるのであった。
***
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「シーラ、大丈夫か?」
ラクウンに勝利を収めたフォルスとシーラ、シーラはドラゴンから龍人に戻っていた。しかし、思った以上に負った傷は深く息を切らしていた。
「これ位の怪我……大した事……無いさ……それよりも、先に進むぞ……エジタスの奴をぶっ飛ばすんだ……」
「あ、あぁ……分かった……」
満身創痍の体に鞭を打ちながら、シーラは歩き始める。その後をフォルスが付いて行く。
「…………」
その途中シーラは、漆黒のドラゴンであるラクウンの死体を見つめる。
「どうした、シーラ?」
「いや……道は違えども、こいつにもちゃんとした信念があったんだろうなって……そう言う意味では、全盛期のこいつに会って見たかったな……」
「シーラ…………」
強者としての好奇心。魔王を慕うシーラ、エジタスを慕うラクウン、上の人物を慕う関係において、惹かれ合う物があったのであろう。
「だが、今考えるべきなのは先に進む事だ。早い所、皆と合流するぞ!!」
「了解した!!」
ラクウンの死体を横切り、フォルスとシーラは奥にある古ぼけた扉の前へと向かった。
「この先、何が待ち受けているのか全く分からない」
「それでも、先に進む……だろ?」
「あぁ!!」
互いに気持ちを入れ直し、古ぼけた扉をゆっくりと開けるのであった。
***
「……ふぅー、終わったわね……」
「凄いだぁ……魂を完全に消滅ざぜられるだなんで……アルシアざん、強すぎるだぁ……」
ジョッカー及びフォアリーフに、見事勝利を収めたハナコとアルシア、アルシアがいつもの言葉遣いに戻る中、一部始終見届けていたハナコは、そのあまりの強さに圧巻していた。
「そんな事は無いわよ。この“無間地獄”には弱点があって、今回の様な魂的存在にしか効果が無いのよ……」
「いやいや、ぞれでも凄いだよぉ!!見でいるだけでも鳥肌が止まらながっだだぁ……オラ、熊だげど……」
「あら、そう言って貰えると私も何だか嬉しいわ……それじゃあ、先へと進みましょう」
「分がっだだぁ!!」
ベタ褒めするハナコに、少し照れながらも先へと進むアルシア。
「しかし……まさかこの世に、あんな剣があるだなんて……もしかしたらあれも、禁じられたアイテムの一つだったのかもしれないわね……」
「禁じられだアイデム?」
「ハナコちゃんは、知らなかったわね。禁じられたアイテムは、その狂気染みた能力から、扱う事を禁じられたアイテムの事よ。他にも、禁じられた魔法なんかも存在しているわ」
「禁じられだアイデム……禁じられだ魔法……世の中には、ぞんな物騒な物もあるだがぁ……」
フォアリーフの強さを、身に染みて味わっているハナコにとって、禁じられたアイテムや禁じられた魔法は、興味が湧く話だった。
「でもその話はまた今度、今は先に進む事を考えましょう」
「ぞうだなぁ……早ぐ皆ど合流じだいだぁ……」
そう言いながら、ハナコとアルシアは奥にある古ぼけた扉の前へと向かった。
「さてと……鬼が出るか蛇が出るか……」
「開げるだよぉ…………」
恐る恐る慎重に、ハナコとアルシアは古ぼけた扉を開けるのであった。
***
「さて……今度は何処の部屋へと、足を踏み入れたのでしょうか?」
「トリアエズ、オレガハイレルオオキサノヨウダナ……」
「マオ、リーマ、ハナコ、皆無事でいてくれよ……」
「あいつらなら大丈夫だって、何たって魔王軍四天王が、付いているんだからな」
「さぁ、着いたわよ。これまた随分と薄暗い部屋ね……いえ、部屋と言うか廊下なのかしら?」
「アルシアざん、一人にじないでくれだぁ……オラ、暗い所は苦手だぁ……」
「「「「「「!!?」」」」」」
横一列に並んだ古ぼけた三つの扉。それぞれの扉から、リーマとゴルガ、フォルスとシーラ、ハナコとアルシアが出て来た。そして扉から出た瞬間、各々の目が合った。
「「「「「「あぁあああああああ!!!」」」」」」
リーマ、フォルス、ハナコ。ゴルガ、シーラ、アルシア。それぞれ三組が駆け寄り集まった。
「フォルスさん!!ハナコさん!!会いたかったです!!」
「俺も会いたかった!!二人供、無事の様だな!!」
「本当に……本当に良がっだだぁ!!」
「ドウヤラソチラデモ、ハゲシイセントウガアッタヨウダナ」
「まぁな、でも安心しろ。ちゃんと倒して来たからよ」
「二人供、生きていてくれて本当に良かったわ。やっぱり、大切な人が死ぬのは辛い事だもの……だから、生きていてくれて本当に良かったわ……」
ある者は喜び、ある者は当たり前の様に接し、またある者は嬉しさのあまり涙を流していた。
「これで……残るはマオと……」
「アーメイデさんと……」
「マオウサマダケダ……」
「因みに、皆はここに来る途中で会ったりしてるのかしら?」
アルシアの問い掛けに対して、全員が首を横に振る。
「そう……そうなると……残された可能性は……」
「既に玉座の間へと到着している……」
「皆、先に行ったマオぢゃん達を助げに行ぐだぁ!!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
合流を果たした六人は、供に薄暗い廊下を走り出した。先に行ったであろう真緒、サタニア、アーメイデの三人を助ける為に。
「(アーメイデさん、マオさん……待ってて下さい……)」
「(マオ、無事でいてくれよ!!)」
「(マオぢゃん、オラが助げるだよぉ!!)」
「(マオウサマ……ドウカゴブジデ……)」
「(待ってろよエジタス……この怒り……百万倍にして返してやるからな!!)」
「(魔王ちゃんも心配だけど……クロウトちゃん……大丈夫かしら……)」
各々の想いを胸に六人は、エジタスが待つ玉座の間へと走って行くのであった。
「がはぁ!!」
「サタニア!!」
新魔王城玉座の間。サタニアは吹き飛ばされ、壁に激突した。それに対して、真緒が安否を確かめる。
「だ、大丈夫……だよ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……まさかここまでとは……想定外だったわ……」
「…………師匠……」
六人が玉座の間へと向かう中、真緒、サタニア、アーメイデの三人は今現在、窮地に立たされていた。満身創痍になりながらも、視線の先にいる人物を見失わない様に、真っ直ぐと見つめる。
「残念ですが、そろそろお別れの時間となりました。とても名残惜しいですが……二千年続くこの長き関係に終止符を打つとしましょう……本当に楽しい二千年……ありがとうごさいました。さようなら……皆さん」
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