216 / 300
過去編 二千年前
死を乗り越えて
しおりを挟む
「…………ん……んん……」
目が覚めると、そこには見知らぬ天井が広がっていた。
「こ、ここは…………」
「おや~、どうやら目が覚めたみたいですね~」
見知らぬ天井を目にして戸惑っていると、寝ている私の顔をエジタスが上から覗き込んで来た。
「えっ!?」
私は慌てて体を起こして、エジタスもとい周囲の状況を確認する。私が寝ている簡易的なベッドに、エジタスが座っている丸形の小さな椅子。どうやらここは宿屋の様だった。私は突然の出来事に戸惑いつつも、その場にいるエジタスに声を掛けた。
「あ、あなた確かコウスケと一緒にいた…………」
「はい、道楽の道化師エジタスと申しま~す!」
エジタスは目を覚ました私に対して、両手を拡げ顔の横にやると、小刻みに振って改めて自己紹介をした。
「いったい……何がどうなって…………痛!!」
現在の状況について、いまいち理解出来ていなかった私は寝ているベッドから出ようと体を動かすが、体を動かした瞬間全身に激しい痛みが襲い掛かって来た。
「おっと、そんな重傷な体で動こうとするのはあまりオススメしませんよ~。取り敢えず私は、アーメイデさんが目を覚ました事をコウスケさんに伝えて来ますね~」
そう言うとエジタスは、座っていた椅子から立ち上がり、そのまま部屋を後にした。
「…………確か……あの時……っ!!」
私は、覚えている最後の記憶を思い出そうとした。その瞬間、自分の犯してしまった過ちによって両親が死んでしまった事が一気にフラッシュバックし始めた。
“行け…………行けぇえええええええええええええええ!!!!!”
“アーメイデ……逃げなさい……”
「あ……ああ……あああ……!!」
あの時の出来事を思い出した私は、瞬く間に恐怖と悲しみに心を支配された。それと同じタイミングで部屋の扉が開き、コウスケとエジタスが中に入って来た。
「やぁ、エジタスさんから聞いたけど目が覚めて本当に良かった……よ?」
「あああ……ああああ……あああああ…………!!」
「…………アーメイデ?」
私の異変に気が付いたコウスケが、呼び掛けるも私の耳には届かなかった。
「い……いやぁあああああああああああああああああああ!!!」
「「!!!」」
両親の死を受け入れられ無かった私は、悲鳴を発した瞬間床から鋭く尖った結晶体が、コウスケ達に襲い掛かる様に次々と生成された。
「エジタスさん!!これは!!?」
「考えるのは後にして下さい!まず真っ先にするべき行動は、アーメイデさんを止める事ですよ!」
「はい!!」
アーメイデの突然の奇行に、思わず動揺してしまったコウスケだったが、エジタスの冷静な言葉により落ち着きを取り戻し、素早く動く事が出来た。
「スキル“一騎当千”!!」
コウスケは自身の腰に携えた純白に光輝く剣を抜き取ると、アーメイデが生成した結晶体目掛けてスキルを放った。すると先程まで床から生成されていた結晶体は、一瞬の内に全て砕け散った。
「エジタスさん、今です!!」
その言葉を合図に、エジタスは指をパチンと鳴らしてその場から姿を消した。そして次の瞬間、アーメイデの背後に現れた。
「悪いですが、もう一度気絶して貰いますよ!」
そう言うとエジタスは、アーメイデの首筋に手刀を当てて、気絶させ様とした。
「ああああああああああ!!!」
「「!!!」」
しかし、アーメイデが再び悲鳴を発した途端、今度はエジタスの周りに鋭く尖った結晶体が生成された。
「まさかこの魔法は…………!!?」
「エジタスさん!!」
突如として生成された結晶体は、エジタス目掛けて襲い掛かる。
「…………っ!!」
当たる直前、エジタスは指をパチンと鳴らしてその場から姿を消した。そして、コウスケの側へと転移した。
「大丈夫ですか!?」
「……何とか……それよりもこれは厄介な事になりましたよ……恐らくアーメイデさんが唱えているあの魔法は、空気状の魔力を結晶として固めている物だと思います…………」
「えっ!空気状の魔力を…………!?」
「えぇ、見た所アーメイデさんは悲鳴を発するだけで、実際に魔法の詠唱はしていません。そうなるとあの魔法はアーメイデさんの防衛本能が、無意識に働いているという事になります」
「“無詠唱魔法”…………」
エジタスの転移など、口から発する事無く自身の思うがままに唱えられる魔法、それが無詠唱魔法。これは魔法を極めた者であれば、どの属性においても唱える事が出来る。しかしそれでも、無詠唱魔法を唱えられるのは数える位しかいない。
「どうしましょう……」
「出来るだけ、アーメイデさんの感情を刺激しないで止めましょう」
「そうですね…………」
コウスケとエジタスは、アーメイデを刺激しない様に一歩ずつ、ゆっくりと近づいて行く。
「ごめん……なさい……ごめんなさい……パパ……ママ……私のせいで……私のせいで…………」
「!!」
「コウスケさん!?何をしているのですか!?」
アーメイデの独り言に、コウスケは突然走り出した。
「私の……せいで……いやぁああああああああああああ!!!」
コウスケが突然走り出した事で、アーメイデの感情が不安定に陥り、またしても悲鳴を発し、今度はコウスケの周りに鋭く尖った結晶体が生成された。
「コウスケさん!避けなさい!!死にますよ!!?」
「…………」
エジタスの呼び掛けにも耳を貸さず、コウスケはアーメイデに駆け寄ると、その勢いのまま抱き締めた。
「!!!」
「アーメイデ、君のせいじゃない!!」
「私の……私のせいで……パパとママは……」
コウスケは、アーメイデを強く抱き締めて説得を試みた。しかし、思った以上に心の傷は深く、コウスケの声は届かなかった。
「アーメイデ……聞いて欲しい……君のせいでご両親が死んだというのなら、君はその償いとして最後まで生き残るんだ」
「…………生きる事が……償い……?」
「!!!」
アーメイデに声が届いた。この機を逃すまいと、一気に畳み掛ける。
「そうだ!ご両親は君に生きていて欲しいと思ったから、君を出来る限り遠くへと逃がしたんだ。それこそがご両親が望んだ最後の願い、君はその願いに答えなければならない!!」
「生きる……それがパパとママの願い…………うっ……うぅ……ああああ……ああああ……」
アーメイデは泣いた。先程の悲鳴とは違い、とても静かに涙を流した。落ち着きを取り戻したお陰で、コウスケの周りに生成された結晶体は脆く崩れ落ちた。
「…………今だけは……好きなだけ泣いたらいい……涙を流せるのは、生きている証拠だ…………」
コウスケは、自分の胸元に顔を埋めて泣くアーメイデに対して、優しく頭を撫でるのであった。
***
「…………恥ずかしい所を見せちゃったわね……」
一通り泣き終わったアーメイデ。改めて考えると、とても恥ずかしい事をしていたのだと、あまりの恥ずかしさから顔が真っ赤に染まっていた。
「そんな事は無いさ。俺は心の底から泣ける人を、恥ずかしいとは思わない」
「!!……そ、それよりコウスケ達が助けてくれたんでしょ…………その……ありがとう……」
自身の普段見せない姿を他人に見られてしまい、少し恥ずかしく感じるがそれでも助けて貰った事に対して、ちゃんとお礼をするアーメイデ。
「そのお礼は、素直に受け取る事にするよ。どういたしまして」
「…………それで……コウスケ達に頼みがあるんだけど…………」
「「??」」
先程まで、恥ずかしがっていたアーメイデだが、急に改まって面と向かって話し掛けて来た。
「私を…………コウスケ達のパーティーに加えてくれないかな!!?」
「「えっ!?」」
アーメイデの突然の申し出に、コウスケとエジタスは終始戸惑いを隠せなかった。
「コウスケ……言ったよね……パパとママの最後の願いは、私に生きていて欲しい事だって……だから出来る限り遠くへと逃がしたんだって…………」
「う、うん…………」
確実な証拠は何処にも無い。只アーメイデの両親の性格から見て、コウスケはそれっぽい言葉を言っただけである。
「だから私決めたの……パパとママが安心出来る位、最高の人生を歩んでやる!!その為にも、コウスケ達のパーティーに加えて欲しいの。コウスケ達のパーティーに加えてくれれば、今より魔法の扱い方も上手くなると思うし、必ず役に立つ。それに私にはもう、帰る場所なんか何処にも無いからさ…………」
「アーメイデさん…………エジタスさん…………」
アーメイデはパーティーに加えて貰う為、魅力と同情を上手く使い分けて来た。その効果により、コウスケはアーメイデをパーティーに加えるか加えないか、エジタスに意見を求める程に迷っていた。
「はぁ~、好きにしたら良いじゃないですか~?」
それに対してエジタスは深い溜め息をついた後、コウスケの好きにしたら良いと言った。
「やった!!」
「これからよろしくね、アーメイデ!!」
「えぇ、絶対に後悔はさせない。必ずパパやママ、そしてコウスケ達が驚く程の魔法使いになってやるわ!!」
こうしてアーメイデは、両親の死を乗り越えてコウスケ達のパーティーに加わる事となったのだ。そしてこのコウスケとアーメイデの二人こそが、二千年後にも語り継がれる事となる。伝説の初代勇者パーティーになるのであった。
目が覚めると、そこには見知らぬ天井が広がっていた。
「こ、ここは…………」
「おや~、どうやら目が覚めたみたいですね~」
見知らぬ天井を目にして戸惑っていると、寝ている私の顔をエジタスが上から覗き込んで来た。
「えっ!?」
私は慌てて体を起こして、エジタスもとい周囲の状況を確認する。私が寝ている簡易的なベッドに、エジタスが座っている丸形の小さな椅子。どうやらここは宿屋の様だった。私は突然の出来事に戸惑いつつも、その場にいるエジタスに声を掛けた。
「あ、あなた確かコウスケと一緒にいた…………」
「はい、道楽の道化師エジタスと申しま~す!」
エジタスは目を覚ました私に対して、両手を拡げ顔の横にやると、小刻みに振って改めて自己紹介をした。
「いったい……何がどうなって…………痛!!」
現在の状況について、いまいち理解出来ていなかった私は寝ているベッドから出ようと体を動かすが、体を動かした瞬間全身に激しい痛みが襲い掛かって来た。
「おっと、そんな重傷な体で動こうとするのはあまりオススメしませんよ~。取り敢えず私は、アーメイデさんが目を覚ました事をコウスケさんに伝えて来ますね~」
そう言うとエジタスは、座っていた椅子から立ち上がり、そのまま部屋を後にした。
「…………確か……あの時……っ!!」
私は、覚えている最後の記憶を思い出そうとした。その瞬間、自分の犯してしまった過ちによって両親が死んでしまった事が一気にフラッシュバックし始めた。
“行け…………行けぇえええええええええええええええ!!!!!”
“アーメイデ……逃げなさい……”
「あ……ああ……あああ……!!」
あの時の出来事を思い出した私は、瞬く間に恐怖と悲しみに心を支配された。それと同じタイミングで部屋の扉が開き、コウスケとエジタスが中に入って来た。
「やぁ、エジタスさんから聞いたけど目が覚めて本当に良かった……よ?」
「あああ……ああああ……あああああ…………!!」
「…………アーメイデ?」
私の異変に気が付いたコウスケが、呼び掛けるも私の耳には届かなかった。
「い……いやぁあああああああああああああああああああ!!!」
「「!!!」」
両親の死を受け入れられ無かった私は、悲鳴を発した瞬間床から鋭く尖った結晶体が、コウスケ達に襲い掛かる様に次々と生成された。
「エジタスさん!!これは!!?」
「考えるのは後にして下さい!まず真っ先にするべき行動は、アーメイデさんを止める事ですよ!」
「はい!!」
アーメイデの突然の奇行に、思わず動揺してしまったコウスケだったが、エジタスの冷静な言葉により落ち着きを取り戻し、素早く動く事が出来た。
「スキル“一騎当千”!!」
コウスケは自身の腰に携えた純白に光輝く剣を抜き取ると、アーメイデが生成した結晶体目掛けてスキルを放った。すると先程まで床から生成されていた結晶体は、一瞬の内に全て砕け散った。
「エジタスさん、今です!!」
その言葉を合図に、エジタスは指をパチンと鳴らしてその場から姿を消した。そして次の瞬間、アーメイデの背後に現れた。
「悪いですが、もう一度気絶して貰いますよ!」
そう言うとエジタスは、アーメイデの首筋に手刀を当てて、気絶させ様とした。
「ああああああああああ!!!」
「「!!!」」
しかし、アーメイデが再び悲鳴を発した途端、今度はエジタスの周りに鋭く尖った結晶体が生成された。
「まさかこの魔法は…………!!?」
「エジタスさん!!」
突如として生成された結晶体は、エジタス目掛けて襲い掛かる。
「…………っ!!」
当たる直前、エジタスは指をパチンと鳴らしてその場から姿を消した。そして、コウスケの側へと転移した。
「大丈夫ですか!?」
「……何とか……それよりもこれは厄介な事になりましたよ……恐らくアーメイデさんが唱えているあの魔法は、空気状の魔力を結晶として固めている物だと思います…………」
「えっ!空気状の魔力を…………!?」
「えぇ、見た所アーメイデさんは悲鳴を発するだけで、実際に魔法の詠唱はしていません。そうなるとあの魔法はアーメイデさんの防衛本能が、無意識に働いているという事になります」
「“無詠唱魔法”…………」
エジタスの転移など、口から発する事無く自身の思うがままに唱えられる魔法、それが無詠唱魔法。これは魔法を極めた者であれば、どの属性においても唱える事が出来る。しかしそれでも、無詠唱魔法を唱えられるのは数える位しかいない。
「どうしましょう……」
「出来るだけ、アーメイデさんの感情を刺激しないで止めましょう」
「そうですね…………」
コウスケとエジタスは、アーメイデを刺激しない様に一歩ずつ、ゆっくりと近づいて行く。
「ごめん……なさい……ごめんなさい……パパ……ママ……私のせいで……私のせいで…………」
「!!」
「コウスケさん!?何をしているのですか!?」
アーメイデの独り言に、コウスケは突然走り出した。
「私の……せいで……いやぁああああああああああああ!!!」
コウスケが突然走り出した事で、アーメイデの感情が不安定に陥り、またしても悲鳴を発し、今度はコウスケの周りに鋭く尖った結晶体が生成された。
「コウスケさん!避けなさい!!死にますよ!!?」
「…………」
エジタスの呼び掛けにも耳を貸さず、コウスケはアーメイデに駆け寄ると、その勢いのまま抱き締めた。
「!!!」
「アーメイデ、君のせいじゃない!!」
「私の……私のせいで……パパとママは……」
コウスケは、アーメイデを強く抱き締めて説得を試みた。しかし、思った以上に心の傷は深く、コウスケの声は届かなかった。
「アーメイデ……聞いて欲しい……君のせいでご両親が死んだというのなら、君はその償いとして最後まで生き残るんだ」
「…………生きる事が……償い……?」
「!!!」
アーメイデに声が届いた。この機を逃すまいと、一気に畳み掛ける。
「そうだ!ご両親は君に生きていて欲しいと思ったから、君を出来る限り遠くへと逃がしたんだ。それこそがご両親が望んだ最後の願い、君はその願いに答えなければならない!!」
「生きる……それがパパとママの願い…………うっ……うぅ……ああああ……ああああ……」
アーメイデは泣いた。先程の悲鳴とは違い、とても静かに涙を流した。落ち着きを取り戻したお陰で、コウスケの周りに生成された結晶体は脆く崩れ落ちた。
「…………今だけは……好きなだけ泣いたらいい……涙を流せるのは、生きている証拠だ…………」
コウスケは、自分の胸元に顔を埋めて泣くアーメイデに対して、優しく頭を撫でるのであった。
***
「…………恥ずかしい所を見せちゃったわね……」
一通り泣き終わったアーメイデ。改めて考えると、とても恥ずかしい事をしていたのだと、あまりの恥ずかしさから顔が真っ赤に染まっていた。
「そんな事は無いさ。俺は心の底から泣ける人を、恥ずかしいとは思わない」
「!!……そ、それよりコウスケ達が助けてくれたんでしょ…………その……ありがとう……」
自身の普段見せない姿を他人に見られてしまい、少し恥ずかしく感じるがそれでも助けて貰った事に対して、ちゃんとお礼をするアーメイデ。
「そのお礼は、素直に受け取る事にするよ。どういたしまして」
「…………それで……コウスケ達に頼みがあるんだけど…………」
「「??」」
先程まで、恥ずかしがっていたアーメイデだが、急に改まって面と向かって話し掛けて来た。
「私を…………コウスケ達のパーティーに加えてくれないかな!!?」
「「えっ!?」」
アーメイデの突然の申し出に、コウスケとエジタスは終始戸惑いを隠せなかった。
「コウスケ……言ったよね……パパとママの最後の願いは、私に生きていて欲しい事だって……だから出来る限り遠くへと逃がしたんだって…………」
「う、うん…………」
確実な証拠は何処にも無い。只アーメイデの両親の性格から見て、コウスケはそれっぽい言葉を言っただけである。
「だから私決めたの……パパとママが安心出来る位、最高の人生を歩んでやる!!その為にも、コウスケ達のパーティーに加えて欲しいの。コウスケ達のパーティーに加えてくれれば、今より魔法の扱い方も上手くなると思うし、必ず役に立つ。それに私にはもう、帰る場所なんか何処にも無いからさ…………」
「アーメイデさん…………エジタスさん…………」
アーメイデはパーティーに加えて貰う為、魅力と同情を上手く使い分けて来た。その効果により、コウスケはアーメイデをパーティーに加えるか加えないか、エジタスに意見を求める程に迷っていた。
「はぁ~、好きにしたら良いじゃないですか~?」
それに対してエジタスは深い溜め息をついた後、コウスケの好きにしたら良いと言った。
「やった!!」
「これからよろしくね、アーメイデ!!」
「えぇ、絶対に後悔はさせない。必ずパパやママ、そしてコウスケ達が驚く程の魔法使いになってやるわ!!」
こうしてアーメイデは、両親の死を乗り越えてコウスケ達のパーティーに加わる事となったのだ。そしてこのコウスケとアーメイデの二人こそが、二千年後にも語り継がれる事となる。伝説の初代勇者パーティーになるのであった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
異世界転生者〜バケモノ級ダンジョンの攻略〜
海月 結城
ファンタジー
私こと、佐賀 花蓮が地球で、建設途中だったビルの近くを歩いてる時に上から降ってきた柱に押しつぶされて死に、この世界最強の2人、賢王マーリンと剣王アーサーにカレンとして転生してすぐに拾われた。そこから、厳しい訓練という試練が始まり、あらゆるものを吸収していったカレンが最後の試練だと言われ、世界最難関のダンジョンに挑む、異世界転生ダンジョン攻略物語である。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
【完結】では、なぜ貴方も生きているのですか?
月白ヤトヒコ
恋愛
父から呼び出された。
ああ、いや。父、と呼ぶと憎しみの籠る眼差しで、「彼女の命を奪ったお前に父などと呼ばれる謂われは無い。穢らわしい」と言われるので、わたしは彼のことを『侯爵様』と呼ぶべき相手か。
「……貴様の婚約が決まった。彼女の命を奪ったお前が幸せになることなど絶対に赦されることではないが、家の為だ。憎いお前が幸せになることは赦せんが、結婚して後継ぎを作れ」
単刀直入な言葉と共に、釣り書きが放り投げられた。
「婚約はお断り致します。というか、婚約はできません。わたしは、母の命を奪って生を受けた罪深い存在ですので。教会へ入り、祈りを捧げようと思います。わたしはこの家を継ぐつもりはありませんので、養子を迎え、その子へこの家を継がせてください」
「貴様、自分がなにを言っているのか判っているのかっ!? このわたしが、罪深い貴様にこの家を継がせてやると言っているんだぞっ!? 有難く思えっ!!」
「いえ、わたしは自分の罪深さを自覚しておりますので。このようなわたしが、家を継ぐなど赦されないことです。常々侯爵様が仰っているではありませんか。『生かしておいているだけで有難いと思え。この罪人め』と。なので、罪人であるわたしは自分の罪を償い、母の冥福を祈る為、教会に参ります」
という感じの重めでダークな話。
設定はふわっと。
人によっては胸くそ。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる