31 / 300
第三章 冒険編 オオラカ村の笑わない少女
真緒パーティー VS ゴブリン軍団(前編)
しおりを挟む
「……って言ったはいいけど、何処にいるのか知らない」
真緒達はあの憎きハイゴブリンから、アメリアの大切な七色に輝く玉を取り返すべく、村を勢いよく飛び出したのだった。しかし、肝心のハイゴブリンの居場所を知らなかった。
「戻っで、村の人達がら聞いでみるがぁ?」
「あんな自信満々で取り返すって、言ったのにですか?」
「四の五の言ってても仕方ないだろ、どうやってあのゴブリンを、見つけ出すか考えるんだ」
「ん~、そうですね~」
各々が頭を捻り、考え始める。
「……そうだ!こういうのはどうでしょう?」
「どういうのだ?」
真緒は閃いた自身の考えを皆に伝える。
***
「グギャア!!」
真緒達は今現在、数匹のゴブリン達と戦闘している。
「はぁ!」
真緒がゴブリンを斬り倒し、残るは最後の一匹になった。
「ギィィ……」
ゴブリンが真緒達の予想以上の強さに、狼狽えていると……。
「ふぅ、さて残るはあなただけですね。ですが、あなたは殺さないであげましょう」
「?」
「意味が分かりませんか?あなたには、伝達役になってほしいのですよ。あなたのボスに伝えなさい!私達はゴブリンを全滅させる者だと!!」
「……ギィ!」
生き残りのゴブリンは一目散に逃げていった。
「行ったな……」
「それじゃあ、追いかけましょうか」
そう言うと、真緒達は逃げ出したゴブリンに、気づかれない程度の距離を保ちつつ、追いかけ始めた。
「じがじ、よぐ思いづいだだね」
「敵のゴブリンを一匹だけ生かして、アジトの案内役にさせてしまうんですから」
「頭が良いな」
「感心しましたよ~」
「えへへ、そんな大したことではありません」
真緒の考えた作戦は、そこら辺にいるゴブリン達と戦闘をして、わざと一匹だけ残せば、助けを求める為に一度アジトに戻るだろうから、それを追いかければあのハイゴブリンに会える筈、というものだった。
「取り敢えず、第一段階は成功だな。あとはあいつが、ハイゴブリンの所に行くかどうかだが……」
「そこは天に祈りましょう」
真緒達はそのまま、逃げるゴブリンを追いかけていく。
***
しばらく追いかけていると、ゴブリンはそこそこ大きな、洞穴へと入っていった。
「あそこが目的地かな?」
真緒達は洞穴の入口前で止まった。
「少し、中の様子を覗いてみよう」
「うんだな」
「そうしましょう」
真緒達は洞穴の中を見るため、顔だけ覗かせた。すると……。
「ギィィ」「ギャギャ」「キシシシ」
「クキキ」「グギャギャ」「ギャジジ」
そこには大量のゴブリン達が、巣くっていた。
「あんなに沢山いたんですか!」
「多ずぎで、数えられないだぁ……」
「これじゃあ、どれがあのハイゴブリンか分かりませんよ……」
「いや、分かるぞ。あの一番奥にいるふてぶてしい奴だ」
フォルスが指差した方向には他のゴブリンよりも、頭一つ分大きいゴブリンが座っていた。
「あ、本当だ!確かに、あいつです!絶対に許しません!!」
「落ち着け、まだその時じゃない。作戦では夜中に侵入して、玉とポーションを奪還するんだろ?それまで堪えろ」
「うう、分かっていますけど……」
そう、真緒の作戦では戦闘をしない。目には目を、歯には歯を、盗みには盗みでやり返すつもりだ。
「ギャキャ!」
見逃したゴブリンが、ハイゴブリンの下まで辿り着いた。
「あアん?いったいドウした?」
「ギギギ、グギャグギ」
ゴブリンは先程あった真緒達の、伝言を伝えた。
「成る程~ソレで俺にわざワザ、伝えに来てクレタのカ……」
するとハイゴブリンは、見逃したゴブリンの肩に手を乗せて、そのまま腹にナイフを突き刺した。
「ギィギャア!?」
「敵の罠にまんマト嵌まりヤがっテ!チょっト考エレば、尾行されテイルって気づクダロウが!!こノ、面汚しガ!」
何度も何度もナイフを突き刺すと、次第に、見逃したゴブリンは動かなくなった。
「フー、おい!ソコにいるのは分かっテル。出てこイ」
ハイゴブリンの目線はしっかりと、真緒達のいる場所を捉えていた。バレてしまった以上、盗むのは不可能。真緒達は大人しく出ていった。
「オンや~誰かト思えば、昨日のバカどもじゃネェか?」
「どうして……」
「あア?」
「どうして殺したんですか!?仲間じゃないんですか!?」
真緒は、無惨にも殺されたゴブリンに対して、同情していた。
「そうイウコトカ……バカかお前?こいツラは俺様の手下ナンだよ。仲間ナンカよりもずっト扱いヤスい道具ナンだよ」
その言葉には一切の暖かみは感じられず、そしてまた、ゴブリン達もそれが当たり前だと思っている。
「……許せない。あなたみたいな、仲間を道具としか見ていない奴は、絶対に許さない!」
真緒の言葉から、強い怒りの感情が読み取れる。
「許さナイだぁ?それはコッチのセリフだ!勝手に俺様のアジトに足を踏み入れタンダ、覚悟は出来てるンダロうな?」
逃げられないように、真緒達の周りをゴブリン達が取り囲む。
「テメーら、コノ小生意気な連中ヲ殺せー!!」
「ギャギャッア!!!」
ゴブリンの大群が、真緒達へと襲い掛かる。
「はぁあ!」
真緒は咄嗟に剣を抜いて、襲い掛かるゴブリンの一部を斬り伏せ、身を守った。
「私だってやれば出来るんです……“スネークフレイム”!
「ギィィ!?」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、ゴブリン達に放たれる。ゴブリン達は炎に身を包まれて、悶えながら死んだ。
「おりゃゃゃ!!」
ハナコは持ち前の手の大きさを利用して、張り手感覚で薙ぎ倒していく。
「スキル“ロックオン”からのスキル“急所感知”……そら!」
「グギャア!?」
フォルスはスキルのロックオンと急所感知を巧みに操り、数は少ないが確実に減らしていく。
「ほい、そい、は~い、他の人ばかり見ては駄目ですよ~私を見てください。スキル“滑稽な踊り”」
「ギィギィ……!」
エジタスは、ゴブリン達の猛攻を難なく避けていく。そして、スキルを発動すると突如エジタスが踊り始める。それはとても変な動きで、ゴブリン達は目を離したくても、離せなくなってしまった。そのゴブリン達の隙を突き、他のメンバーが止めを刺す形になっていた。
「オい!何やっテル!一斉に攻撃を、仕掛ければいいだろうが!!」
ハイゴブリンの助言により、一斉に襲い掛かるゴブリン達。
「不味いだぁ!このままじゃ殺られぢまう!!」
「この人数に弓矢は厳しかったか……」
「どうしましょう!?」
「皆!私の側を離れないで!」
真緒の言葉に従って、一塊になる。そして、ゴブリン達が一斉に飛び掛かってきた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「キギィ!?」
その瞬間、大量のゴブリン達が吹き飛ばされた。
「な、ナンだありゃ!?」
あまりに突然の出来事に、ゴブリン達は動きを止めて、ハイゴブリンも動揺を隠せない。
「……チッ、構うこトハナイ!一斉に襲い続けろ!!」
ハイゴブリンの言葉に、ゴブリン達は再び一斉に飛び掛かってきた。
「スキル“ロストブレイク”!」
それを吹き飛ばす真緒。このやり取りが何回か繰り返され、遂にゴブリン達は全滅した。あのハイゴブリンを残して……。
「はぁ、はぁ、はぁ、さぁ追い詰めたよ。あとはあなただけだよ!」
「…………」
無言。真緒の言葉に反応を示さない。観念したのかと思ったが……。
「ギッシャシャシャ!!追い詰メタ?追い詰めラレタの間違いだろ!」
観念するどころか、挑発までしてきたハイゴブリン。
「お前達は、越えテハいけナイ一線を、越えタンダよ!……いいぜ、ココからは俺様自らが相手してヤルよ!!」
今まで座っていたハイゴブリンが、遂に立ち上がった。黄金のナイフを、先程刺し殺したゴブリンの死体から引き抜いた。
「皆、気を引き締めて行くよ!あの時の借りをここで返す!!」
「泣いて詫びタッテ、もう遅いカラナ!!」
真緒達はあの憎きハイゴブリンから、アメリアの大切な七色に輝く玉を取り返すべく、村を勢いよく飛び出したのだった。しかし、肝心のハイゴブリンの居場所を知らなかった。
「戻っで、村の人達がら聞いでみるがぁ?」
「あんな自信満々で取り返すって、言ったのにですか?」
「四の五の言ってても仕方ないだろ、どうやってあのゴブリンを、見つけ出すか考えるんだ」
「ん~、そうですね~」
各々が頭を捻り、考え始める。
「……そうだ!こういうのはどうでしょう?」
「どういうのだ?」
真緒は閃いた自身の考えを皆に伝える。
***
「グギャア!!」
真緒達は今現在、数匹のゴブリン達と戦闘している。
「はぁ!」
真緒がゴブリンを斬り倒し、残るは最後の一匹になった。
「ギィィ……」
ゴブリンが真緒達の予想以上の強さに、狼狽えていると……。
「ふぅ、さて残るはあなただけですね。ですが、あなたは殺さないであげましょう」
「?」
「意味が分かりませんか?あなたには、伝達役になってほしいのですよ。あなたのボスに伝えなさい!私達はゴブリンを全滅させる者だと!!」
「……ギィ!」
生き残りのゴブリンは一目散に逃げていった。
「行ったな……」
「それじゃあ、追いかけましょうか」
そう言うと、真緒達は逃げ出したゴブリンに、気づかれない程度の距離を保ちつつ、追いかけ始めた。
「じがじ、よぐ思いづいだだね」
「敵のゴブリンを一匹だけ生かして、アジトの案内役にさせてしまうんですから」
「頭が良いな」
「感心しましたよ~」
「えへへ、そんな大したことではありません」
真緒の考えた作戦は、そこら辺にいるゴブリン達と戦闘をして、わざと一匹だけ残せば、助けを求める為に一度アジトに戻るだろうから、それを追いかければあのハイゴブリンに会える筈、というものだった。
「取り敢えず、第一段階は成功だな。あとはあいつが、ハイゴブリンの所に行くかどうかだが……」
「そこは天に祈りましょう」
真緒達はそのまま、逃げるゴブリンを追いかけていく。
***
しばらく追いかけていると、ゴブリンはそこそこ大きな、洞穴へと入っていった。
「あそこが目的地かな?」
真緒達は洞穴の入口前で止まった。
「少し、中の様子を覗いてみよう」
「うんだな」
「そうしましょう」
真緒達は洞穴の中を見るため、顔だけ覗かせた。すると……。
「ギィィ」「ギャギャ」「キシシシ」
「クキキ」「グギャギャ」「ギャジジ」
そこには大量のゴブリン達が、巣くっていた。
「あんなに沢山いたんですか!」
「多ずぎで、数えられないだぁ……」
「これじゃあ、どれがあのハイゴブリンか分かりませんよ……」
「いや、分かるぞ。あの一番奥にいるふてぶてしい奴だ」
フォルスが指差した方向には他のゴブリンよりも、頭一つ分大きいゴブリンが座っていた。
「あ、本当だ!確かに、あいつです!絶対に許しません!!」
「落ち着け、まだその時じゃない。作戦では夜中に侵入して、玉とポーションを奪還するんだろ?それまで堪えろ」
「うう、分かっていますけど……」
そう、真緒の作戦では戦闘をしない。目には目を、歯には歯を、盗みには盗みでやり返すつもりだ。
「ギャキャ!」
見逃したゴブリンが、ハイゴブリンの下まで辿り着いた。
「あアん?いったいドウした?」
「ギギギ、グギャグギ」
ゴブリンは先程あった真緒達の、伝言を伝えた。
「成る程~ソレで俺にわざワザ、伝えに来てクレタのカ……」
するとハイゴブリンは、見逃したゴブリンの肩に手を乗せて、そのまま腹にナイフを突き刺した。
「ギィギャア!?」
「敵の罠にまんマト嵌まりヤがっテ!チょっト考エレば、尾行されテイルって気づクダロウが!!こノ、面汚しガ!」
何度も何度もナイフを突き刺すと、次第に、見逃したゴブリンは動かなくなった。
「フー、おい!ソコにいるのは分かっテル。出てこイ」
ハイゴブリンの目線はしっかりと、真緒達のいる場所を捉えていた。バレてしまった以上、盗むのは不可能。真緒達は大人しく出ていった。
「オンや~誰かト思えば、昨日のバカどもじゃネェか?」
「どうして……」
「あア?」
「どうして殺したんですか!?仲間じゃないんですか!?」
真緒は、無惨にも殺されたゴブリンに対して、同情していた。
「そうイウコトカ……バカかお前?こいツラは俺様の手下ナンだよ。仲間ナンカよりもずっト扱いヤスい道具ナンだよ」
その言葉には一切の暖かみは感じられず、そしてまた、ゴブリン達もそれが当たり前だと思っている。
「……許せない。あなたみたいな、仲間を道具としか見ていない奴は、絶対に許さない!」
真緒の言葉から、強い怒りの感情が読み取れる。
「許さナイだぁ?それはコッチのセリフだ!勝手に俺様のアジトに足を踏み入れタンダ、覚悟は出来てるンダロうな?」
逃げられないように、真緒達の周りをゴブリン達が取り囲む。
「テメーら、コノ小生意気な連中ヲ殺せー!!」
「ギャギャッア!!!」
ゴブリンの大群が、真緒達へと襲い掛かる。
「はぁあ!」
真緒は咄嗟に剣を抜いて、襲い掛かるゴブリンの一部を斬り伏せ、身を守った。
「私だってやれば出来るんです……“スネークフレイム”!
「ギィィ!?」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、ゴブリン達に放たれる。ゴブリン達は炎に身を包まれて、悶えながら死んだ。
「おりゃゃゃ!!」
ハナコは持ち前の手の大きさを利用して、張り手感覚で薙ぎ倒していく。
「スキル“ロックオン”からのスキル“急所感知”……そら!」
「グギャア!?」
フォルスはスキルのロックオンと急所感知を巧みに操り、数は少ないが確実に減らしていく。
「ほい、そい、は~い、他の人ばかり見ては駄目ですよ~私を見てください。スキル“滑稽な踊り”」
「ギィギィ……!」
エジタスは、ゴブリン達の猛攻を難なく避けていく。そして、スキルを発動すると突如エジタスが踊り始める。それはとても変な動きで、ゴブリン達は目を離したくても、離せなくなってしまった。そのゴブリン達の隙を突き、他のメンバーが止めを刺す形になっていた。
「オい!何やっテル!一斉に攻撃を、仕掛ければいいだろうが!!」
ハイゴブリンの助言により、一斉に襲い掛かるゴブリン達。
「不味いだぁ!このままじゃ殺られぢまう!!」
「この人数に弓矢は厳しかったか……」
「どうしましょう!?」
「皆!私の側を離れないで!」
真緒の言葉に従って、一塊になる。そして、ゴブリン達が一斉に飛び掛かってきた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「キギィ!?」
その瞬間、大量のゴブリン達が吹き飛ばされた。
「な、ナンだありゃ!?」
あまりに突然の出来事に、ゴブリン達は動きを止めて、ハイゴブリンも動揺を隠せない。
「……チッ、構うこトハナイ!一斉に襲い続けろ!!」
ハイゴブリンの言葉に、ゴブリン達は再び一斉に飛び掛かってきた。
「スキル“ロストブレイク”!」
それを吹き飛ばす真緒。このやり取りが何回か繰り返され、遂にゴブリン達は全滅した。あのハイゴブリンを残して……。
「はぁ、はぁ、はぁ、さぁ追い詰めたよ。あとはあなただけだよ!」
「…………」
無言。真緒の言葉に反応を示さない。観念したのかと思ったが……。
「ギッシャシャシャ!!追い詰メタ?追い詰めラレタの間違いだろ!」
観念するどころか、挑発までしてきたハイゴブリン。
「お前達は、越えテハいけナイ一線を、越えタンダよ!……いいぜ、ココからは俺様自らが相手してヤルよ!!」
今まで座っていたハイゴブリンが、遂に立ち上がった。黄金のナイフを、先程刺し殺したゴブリンの死体から引き抜いた。
「皆、気を引き締めて行くよ!あの時の借りをここで返す!!」
「泣いて詫びタッテ、もう遅いカラナ!!」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
【完結】では、なぜ貴方も生きているのですか?
月白ヤトヒコ
恋愛
父から呼び出された。
ああ、いや。父、と呼ぶと憎しみの籠る眼差しで、「彼女の命を奪ったお前に父などと呼ばれる謂われは無い。穢らわしい」と言われるので、わたしは彼のことを『侯爵様』と呼ぶべき相手か。
「……貴様の婚約が決まった。彼女の命を奪ったお前が幸せになることなど絶対に赦されることではないが、家の為だ。憎いお前が幸せになることは赦せんが、結婚して後継ぎを作れ」
単刀直入な言葉と共に、釣り書きが放り投げられた。
「婚約はお断り致します。というか、婚約はできません。わたしは、母の命を奪って生を受けた罪深い存在ですので。教会へ入り、祈りを捧げようと思います。わたしはこの家を継ぐつもりはありませんので、養子を迎え、その子へこの家を継がせてください」
「貴様、自分がなにを言っているのか判っているのかっ!? このわたしが、罪深い貴様にこの家を継がせてやると言っているんだぞっ!? 有難く思えっ!!」
「いえ、わたしは自分の罪深さを自覚しておりますので。このようなわたしが、家を継ぐなど赦されないことです。常々侯爵様が仰っているではありませんか。『生かしておいているだけで有難いと思え。この罪人め』と。なので、罪人であるわたしは自分の罪を償い、母の冥福を祈る為、教会に参ります」
という感じの重めでダークな話。
設定はふわっと。
人によっては胸くそ。
異世界転生はもう飽きた。100回転生した結果、レベル10兆になった俺が神を殺す話
もち
ファンタジー
なんと、なんと、世にも珍しい事に、トラックにはねられて死んでしまった男子高校生『閃(セン)』。気付いたら、びっくり仰天、驚くべき事に、異世界なるものへと転生していて、
だから、冒険者になって、ゴブリンを倒して、オーガを倒して、ドラゴンを倒して、なんやかんやでレベル300くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら、記憶と能力を継いだまま、魔物に転生していた。サクっと魔王になって世界を統治して、なんやかんやしていたら、レベル700くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら……というのを100回くりかえした主人公の話。
「もういい! 異世界転生、もう飽きた! 何なんだよ、この、死んでも死んでも転生し続ける、精神的にも肉体的にもハンパなくキツい拷問! えっぐい地獄なんですけど!」
これは、なんやかんやでレベル(存在値)が十兆を超えて、神よりも遥かに強くなった摩訶不思議アドベンチャーな主人公が、
「もういい! もう終わりたい! 終わってくれ! 俺、すでにカンストしてんだよ! 俺、本気出したら、最強神より強いんだぞ! これ以上、やる事ねぇんだよ! もう、マジで、飽きてんの! だから、終わってくれ!」
などと喚きながら、その百回目に転生した、
『それまでの99回とは、ちょいと様子が違う異世界』で、
『神様として、日本人を召喚してチートを与えて』みたり、
『さらに輪をかけて強くなって』しまったり――などと、色々、楽しそうな事をはじめる物語です。
『世界が進化(アップデート)しました』
「え? できる事が増えるの? まさかの上限解放? ちょっと、それなら話が違うんですけど」
――みたいな事もあるお話です。
しょうせつかになろうで、毎日2話のペースで投稿をしています。
2019年1月時点で、120日以上、毎日2話投稿していますw
投稿ペースだけなら、自信があります!
ちなみに、全1000話以上をめざしています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる