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第一章 魔王
アルシア
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ど~も皆さん。道楽の道化師エジタスです。今私は四天王の一人であるシーラさんに足を掴まれ、空中で宙吊りの状態です。頭に血が昇り意識が遠退いてきました。あ~このまま死んでしまうのだろうか…………。
その時、鍛練場の扉が開く。
「エジタス様、歓迎会の準備ができましたのでお迎えに……って何してるんですか!?」
やって来たのはクロウトだった。入ると目に飛び込んで来たのは翼を広げ飛んでいるシーラとそれに掴まれて宙吊りになっているエジタスだ。あまりの出来事に声を荒げた。
「よぉークロウト。丁度良いところに来てくれた。今終わったぞ」
「終わったって……まさか戦闘していたんですか!?」
「そう騒ぐな、戦闘と言っても実力を確かめるための模擬戦だ」
「そういうことを言っているのではありません!事前に私を通してからにしてほしいと言ってるんです!だいたいシーラ様はいつもそうです。報告はしないし、適当だし、時間にもルーズで、もっと四天王としての自覚を……」
「分かった分かった。それより歓迎会の準備が出来たんだって?よし行くぞエジタス!」
「あ~」
鍛練場を飛び去っていくシーラと宙吊りのまま連れていかれるエジタス。
「あ、待ってください!まだ話は……」
***
魔王城玉座の間。そこは最も神聖な場所として部外者の出入りを固く禁じている。そんな神聖な場所で紙飾りや風船が飾られていた。玉座の前には細長いテーブルに白いテーブルクロスが掛けられ、様々な料理の数々が並べられていた。天井には『エジタスさん魔王城へようこそ』と書かれた垂れ幕がとても目立っていた。
テーブルには、縦に一脚ずつ、横に二脚ずつ、計六脚の背もたれが高く豪華な椅子が置かれていた。上座にあたる席にサタニア、横の席にアルシアとゴルガが並んで座っていた。
「エジタスさんまだかな~」
サタニアが椅子に座りながらエジタスが来るのを待っていた。足が床に届かないためバタバタさせている。
「さっきクロウトちゃんが迎えに行ったからもうすぐの筈よ」
「早く来ないかな~」
サタニア達がエジタスが来るのを待っていると……。
「とうちゃーく!!!」
物凄い勢いで何かが飛び込んできて、いつの間にか空いていた横の席にシーラ、縦の席にぐったりしているエジタスがいた。
突然のことに目が点になっていたが直ぐ様ぐったりしているエジタスに気がつく。
「……うわぁぁぁ!!エジタスさんいったいどうしたんですか!?」
「シーラちゃん……あなたまさか……」
「ん?ああ、ちょっとエジタスと模擬戦をして結果足を掴んで宙吊りにしてそのまま飛んできたんだ」
「ええーーー!!」
「やっぱり……」
シーラの言葉に驚きの声をあげるサタニアと予想していた出来事に呆れるアルシア。
「そんな……エジタスさん、エジタスさん、大丈夫ですか?」
心配して駆け寄り肩を揺らす。
「ダメですよサタニアさん、そんな牛を丸ごと一頭飲み込んじゃ……」
「幻覚まで見えてる!というかエジタスさんどんな幻覚見てるんですか!?」
「サタニア様遅れて申し訳ありません!」
息を切らしながらクロウトが到着した。
「あ、クロウト!どうしようこのままだとエジタスさんが……」
「…………ん、サタニアさんどうしたのですか?」
肩を揺らされようやく意識を取り戻した。
「エジタスさん!よかった……」
「どうやら一命はとりとめたみたいですね。ですがシーラ様!」
「お、おう」
「次からは他の人に迷惑を掛けないようにお願いしますよ」
「わ、悪かったよ」
クロウトに叱られ少し落ち込むシーラ。
「ごめんなさいエジタスさん。大丈夫ですか?」
「……ええ!シーラさんと親睦を深められたので全然平気です」
エジタスの言葉にホッと安心して胸を撫で下ろす。
「それではサタニア様、そろそろ」
「そうだね、皆席に着いて」
サタニアの言葉に従いそれぞれ席に着く。
「少しドタバタしてしまいましたが、これからエジタス様の歓迎会を開きます。皆様、お手元のお飲み物をお取りください」
皆、お酒の入ったコップを手に取る。もちろんサタニアは未成年なのでジュースである。
「では、サタニア様。開会のお言葉を」
「うん、それじゃあエジタスさんの四天王の就任を祝しまして乾杯!」
「「「「「乾杯!」」」」」
***
それからは飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。お酒に酔ったシーラがエジタスに脱ぐように強要したり……。
「ほら、脱げよ。脱いじゃえよ~」
「いや~、シーラさんのエッチ~」
そのやり取りに対してアルシアが……。
「それならあたしが脱ぐわ~」
「なに言ってるんですか、アルシアさんが脱いでも骨じゃないですか~私が見たいのは裸なんですよ。は・だ・か」
するとさらにそのやり取りに対して今度はクロウトが……。
「じゃあ、私が脱ぐ」
「「「え?」」」
そう言うと燕尾服のボタンに手を掛ける。
「わわわ、ちょっと待て!」
「早まらないで下さ~い!」
「ゴルガちゃん、クロウトちゃんを取り押さえて!」
「ワカッタ……」
ゴルガはクロウトを羽交い締めにした。
「離せー、はなせー」
なんとか逃れようと暴れるがびくともしない。
「脱ぐったら脱ぐのー」
「おいおい酔っぱらいすぎだろ」
「クロウトちゃん不憫ね」
***
その後何度か抵抗するが抜け出せず、そのまま疲れて寝てしまった。
ゴルガとシーラが飲み比べをする中、一段落ついたエジタスが一息つくと……。
「お疲れ様、今日は色々ごめんなさいねエジタスちゃん」
「別に気にしなくていいんですよ~って、“ちゃん”?」
「ああ、ごめんなさい。あたし、気に入った子にはちゃん付けで呼んじゃうのよ。嫌だったらすぐに止めるわ」
「い~え、今まで“ちゃん”なんて呼ばれたことがなかったものですから、とても新鮮で嬉しいです」
「そう?それならよかった。……エジタスちゃん、改めて言わせてもらうわ。本当に魔王ちゃんを助けてくれてありがとう」
「そんなに畏まらないでください。何回も言ってますがあれは偶然だったんですよ」
「それでもよ。魔王ちゃんね、優しいから詰め込みすぎていたの。若くして魔王への就任による後先の不安や、他の魔族からのひどい仕打ちや、嫌みに必死に耐えて、魔族の長だから一人で抱え込んで、誰にも相談しようとしなかった…………そしてあたし達も、苦しんでいる魔王ちゃんに気づいてあげることが出来なかった。魔王ちゃんの手足が聞いて呆れるわね。そしてある日、遂にその抑え込んでいた感情が爆発し出ていってしまった。もう戻ってこない、そう思っていた……けど戻ってきた。しかもあんなに明るくなって……。聞けばエジタスちゃん、あなたの話ばかりしていたわ」
「いや~照れますね~」
「一度は守ることが出来なかった。でも、だからこそ今度は必ずあたし達が守ろうって決めたの」
「…………」
しんみりとした空気が流れる。
「ああーもうやめやめ、湿っぽい話はおしまい。もっと楽しい話をしましょう。エジタスちゃん何か聞いてみたいこととかな~い?」
「そうですね~じゃあ一つよろしいですか?」
「あら何かしら?」
「アルシアさんって男ですか、女ですか?」
「そうね。難しい問題ね。生まれたときから骸骨で、骨格的にも男と女の丁度中間らしくて性別は分からないのよね。でもそうね、敢えて決めるのであれば、あたしは男も女も超えた究極の生命体といったところかしら」
「ほえ~、凄いですね」
「他に何か聞きたいことはある?」
「ええ、アルシアさんはサタニアさんや他の四天王の皆様のことをどう思っているのですか?」
その質問をした途端、アルシアの表情が変わる。骸骨で分かりづらいが確かに先程より真剣な表情になった。
「……あたし達魔族は基本、自己中心的で自分が最も大切よ。だけどこうやって席を囲んでお祝いをしたり、下らない話題で笑いあったりする。あたしは皆のことを家族のように愛しているわ」
「成る程……………………吐き気がする」
「あら、飲みすぎちゃった?」
そう言ってエジタスの背中を擦ってくれるアルシア。
「ええ…………まあ、そうですね…………本当に……気持ち悪い……」
背中を擦られながら言ったその一言はいつもより低く感じた。
ちなみにサタニアは歓迎会序盤にエジタス達の飲んでいるお酒を飲んでみたいと思い、黙って飲もうとしたところ匂いだけで酔っぱらいそのまま寝てしまっていた。
その時、鍛練場の扉が開く。
「エジタス様、歓迎会の準備ができましたのでお迎えに……って何してるんですか!?」
やって来たのはクロウトだった。入ると目に飛び込んで来たのは翼を広げ飛んでいるシーラとそれに掴まれて宙吊りになっているエジタスだ。あまりの出来事に声を荒げた。
「よぉークロウト。丁度良いところに来てくれた。今終わったぞ」
「終わったって……まさか戦闘していたんですか!?」
「そう騒ぐな、戦闘と言っても実力を確かめるための模擬戦だ」
「そういうことを言っているのではありません!事前に私を通してからにしてほしいと言ってるんです!だいたいシーラ様はいつもそうです。報告はしないし、適当だし、時間にもルーズで、もっと四天王としての自覚を……」
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テーブルには、縦に一脚ずつ、横に二脚ずつ、計六脚の背もたれが高く豪華な椅子が置かれていた。上座にあたる席にサタニア、横の席にアルシアとゴルガが並んで座っていた。
「エジタスさんまだかな~」
サタニアが椅子に座りながらエジタスが来るのを待っていた。足が床に届かないためバタバタさせている。
「さっきクロウトちゃんが迎えに行ったからもうすぐの筈よ」
「早く来ないかな~」
サタニア達がエジタスが来るのを待っていると……。
「とうちゃーく!!!」
物凄い勢いで何かが飛び込んできて、いつの間にか空いていた横の席にシーラ、縦の席にぐったりしているエジタスがいた。
突然のことに目が点になっていたが直ぐ様ぐったりしているエジタスに気がつく。
「……うわぁぁぁ!!エジタスさんいったいどうしたんですか!?」
「シーラちゃん……あなたまさか……」
「ん?ああ、ちょっとエジタスと模擬戦をして結果足を掴んで宙吊りにしてそのまま飛んできたんだ」
「ええーーー!!」
「やっぱり……」
シーラの言葉に驚きの声をあげるサタニアと予想していた出来事に呆れるアルシア。
「そんな……エジタスさん、エジタスさん、大丈夫ですか?」
心配して駆け寄り肩を揺らす。
「ダメですよサタニアさん、そんな牛を丸ごと一頭飲み込んじゃ……」
「幻覚まで見えてる!というかエジタスさんどんな幻覚見てるんですか!?」
「サタニア様遅れて申し訳ありません!」
息を切らしながらクロウトが到着した。
「あ、クロウト!どうしようこのままだとエジタスさんが……」
「…………ん、サタニアさんどうしたのですか?」
肩を揺らされようやく意識を取り戻した。
「エジタスさん!よかった……」
「どうやら一命はとりとめたみたいですね。ですがシーラ様!」
「お、おう」
「次からは他の人に迷惑を掛けないようにお願いしますよ」
「わ、悪かったよ」
クロウトに叱られ少し落ち込むシーラ。
「ごめんなさいエジタスさん。大丈夫ですか?」
「……ええ!シーラさんと親睦を深められたので全然平気です」
エジタスの言葉にホッと安心して胸を撫で下ろす。
「それではサタニア様、そろそろ」
「そうだね、皆席に着いて」
サタニアの言葉に従いそれぞれ席に着く。
「少しドタバタしてしまいましたが、これからエジタス様の歓迎会を開きます。皆様、お手元のお飲み物をお取りください」
皆、お酒の入ったコップを手に取る。もちろんサタニアは未成年なのでジュースである。
「では、サタニア様。開会のお言葉を」
「うん、それじゃあエジタスさんの四天王の就任を祝しまして乾杯!」
「「「「「乾杯!」」」」」
***
それからは飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。お酒に酔ったシーラがエジタスに脱ぐように強要したり……。
「ほら、脱げよ。脱いじゃえよ~」
「いや~、シーラさんのエッチ~」
そのやり取りに対してアルシアが……。
「それならあたしが脱ぐわ~」
「なに言ってるんですか、アルシアさんが脱いでも骨じゃないですか~私が見たいのは裸なんですよ。は・だ・か」
するとさらにそのやり取りに対して今度はクロウトが……。
「じゃあ、私が脱ぐ」
「「「え?」」」
そう言うと燕尾服のボタンに手を掛ける。
「わわわ、ちょっと待て!」
「早まらないで下さ~い!」
「ゴルガちゃん、クロウトちゃんを取り押さえて!」
「ワカッタ……」
ゴルガはクロウトを羽交い締めにした。
「離せー、はなせー」
なんとか逃れようと暴れるがびくともしない。
「脱ぐったら脱ぐのー」
「おいおい酔っぱらいすぎだろ」
「クロウトちゃん不憫ね」
***
その後何度か抵抗するが抜け出せず、そのまま疲れて寝てしまった。
ゴルガとシーラが飲み比べをする中、一段落ついたエジタスが一息つくと……。
「お疲れ様、今日は色々ごめんなさいねエジタスちゃん」
「別に気にしなくていいんですよ~って、“ちゃん”?」
「ああ、ごめんなさい。あたし、気に入った子にはちゃん付けで呼んじゃうのよ。嫌だったらすぐに止めるわ」
「い~え、今まで“ちゃん”なんて呼ばれたことがなかったものですから、とても新鮮で嬉しいです」
「そう?それならよかった。……エジタスちゃん、改めて言わせてもらうわ。本当に魔王ちゃんを助けてくれてありがとう」
「そんなに畏まらないでください。何回も言ってますがあれは偶然だったんですよ」
「それでもよ。魔王ちゃんね、優しいから詰め込みすぎていたの。若くして魔王への就任による後先の不安や、他の魔族からのひどい仕打ちや、嫌みに必死に耐えて、魔族の長だから一人で抱え込んで、誰にも相談しようとしなかった…………そしてあたし達も、苦しんでいる魔王ちゃんに気づいてあげることが出来なかった。魔王ちゃんの手足が聞いて呆れるわね。そしてある日、遂にその抑え込んでいた感情が爆発し出ていってしまった。もう戻ってこない、そう思っていた……けど戻ってきた。しかもあんなに明るくなって……。聞けばエジタスちゃん、あなたの話ばかりしていたわ」
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「…………」
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「ほえ~、凄いですね」
「他に何か聞きたいことはある?」
「ええ、アルシアさんはサタニアさんや他の四天王の皆様のことをどう思っているのですか?」
その質問をした途端、アルシアの表情が変わる。骸骨で分かりづらいが確かに先程より真剣な表情になった。
「……あたし達魔族は基本、自己中心的で自分が最も大切よ。だけどこうやって席を囲んでお祝いをしたり、下らない話題で笑いあったりする。あたしは皆のことを家族のように愛しているわ」
「成る程……………………吐き気がする」
「あら、飲みすぎちゃった?」
そう言ってエジタスの背中を擦ってくれるアルシア。
「ええ…………まあ、そうですね…………本当に……気持ち悪い……」
背中を擦られながら言ったその一言はいつもより低く感じた。
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