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運び屋ケイン5 ~怪物との戦い~
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プルプルプルプル…。
小型飛行艇リトルホープ号の夢8型エンジンが、語りかけてきます。
「ねえ、ケイン。 聞いてる?」
「ああ、聞いてるよ。」
後部座席に座っている少女が、頬を膨らませます。
「じゃあ、さっき何て言ったか言ってよ!」
少女は、リトルホープ号へ乗ってから、家族への愚痴をずっと喋っていました。
ケインも最初のうち真面目に話を聞いていたのですが、さすがに耐えられなくなり、少女を無視。
“今日も良い音してるね!”と、心の中で、夢8型エンジンと会話していたのです。
少女の言葉など覚えている筈もありません。
ケインは、少し考えると…。
「確か…、『ねえ、ケイン。 聞いてる?』だと思うけど…。」
少女の怒りが頂点に達します。
「あ×Aぞ○Zが、△ご□げ…!!!」
言葉に出来ない罵声が続きます。
「はあぁぁぁーーーっ…。」
ケインは、長い長い溜め息をつきました…。
…
ケインは、運び屋。
頼まれた荷物を指定された日時に、指定された場所まで運ぶ仕事。
今回、荷物の届け先は、リゾッタ島。
南国の島です。
荷物の名前は、マリーン。
スコット家、12人兄妹の上から4番目の娘。
現在スコット一家は、豪華客船ブルームーンで、家族旅行の真っ最中。
船嫌いのマリーンは、乗船前に逃げ出したのです。
…
船が出港後、マリーンが居ない事に気付いたスコット夫妻は、ケインの両親を頼ります。
ケインの実家は、スコット家の近所。
ケイン自身もスコット家とは付き合いがあり、家族全員と面識があります。
両親は、休暇で帰省していたケインに、マリーンを捜すよう命じました。
実家のソファーで、ゴロゴロしていたケインは、大きな溜め息をつくとマリーン捜しに出かけます。
マリーンは、直ぐに見つかりました。
スコット家へ行くと、玄関前で膝を抱えていたのです。
鍵が無く、家に入れなかったマリーン。
その姿を見たケインは、笑いました。
ホッとした表情を見せたマリーンが、頬を膨らませます。
ケインは、ゴメンゴメンと謝りました。
ケインは、スコット夫妻から、リゾッタ島行きの船に乗せるよう、頼まれた事を話します。
マリーンは、船は酔うから嫌だと、頑として聞きません。
「はあぁーーっ…。」
ケインは溜め息をつくと、じゃ飛行艇で送って行くと言ったのでした…。
…
リゾッタ島が見えてきました。
さすがに疲れたのでしょう、マリーンの罵声が止んでいます。
「ねえケイン…、帰りも迎えに来てくれるよね…?」
罵声が止んだのは、お願いをする為、だったようです。
ケインは無言。
今日乗せたのは、両親にマリーンの事を頼まれたから…。
せっかくの休暇をこれ以上マリーンの為に使う気にはなりません。
ケインは家で、ゴロゴロしたいのです。
ケインは、マリーンの連続お願い攻撃を無視したまま、港を目指します…。
(んっ!?)
ケインは異変を感じます。
ブルームーンが、まだ到着していないのです。
予定通りなら、1時間前に到着している筈なのに…。
また港の人々が、何やら騒いでいます。
「マリーン! 着水する。
舌を噛まないようにな!!」
ケインの指示で、マリーンの連続お願い攻撃が止みました。
リトルホープ号は、高度を下げると着水し、ゆっくりと港に近付きます。
…
リトルホープ号に気付いた作業員が近付いてきました。
ケインは、作業員に尋ねます。
「ブルームーンに何か、あったのか?」
「行方不明なんだ!
今、動かせる船を全部出して捜索中だ!」
「えっ!?」
作業員の言葉に、マリーンが不安げな声を上げました。
「分かった! 俺も捜してみよう!!」
ケインは、アクセルペダルを踏み込むとスピードを上げ、離水しました。
…
「マリーン!
君は、左側を見ていてくれ。
俺は右側を見る。」
ケインの言葉にマリーンは、分かったと頷きました。
…
捜索を始めて1時間…。
マリーンが声を上げます。
「ケイン! 見つけた!
あれ、絶対そうだよ!!」
豆粒のような大きさですが、ブルームーンに間違いないようです。
ケインは、ブルームーンへ向けスピードを上げます。
…
ブルームーンは、襲われていました。
巨大怪物クラーケン…。
このタコのような怪物は、触手をブルームーンに巻きつけ、海中へ引きずり込もうとしています。
ブルームーンの無線アンテナが、触手により破壊されていました。
これでは、何処にも連絡出来ません。
ケインは、ブルームーンの周りを旋回して様子を見ます。
後部座席では、マリーンが身を乗り出して、家族の名前を叫んでいました…。
…
しばらく観察した結果、ブルームーンが大きすぎて、海中へは、引きずり込めそうにない事が分かりました。
このままクラーケンが、諦めるのを待てば、問題は解決と、ケインは、ほっと一安心。
状況を報告する為、リゾッタ島へ引き返す旨を、マリーンに告げます。
「駄目ーーっ!!」
マリーンが、絶叫しました。
ケインは、後部座席を振り返ります。
マリーンは、泣いていました。
「怪物を退治して…、みんなを助けて…。
お願い…、何でも言うこと聞くから…。」
ケインが、武器が無いから攻撃出来ない。
あの様子なら大丈夫だと、説明してもマリーンは、首を横に振ります。
「もし、もう一匹…、あの怪物が出てきたら…。
みんな死んじゃう…。」
マリーンは、両手で顔を押さえると泣きじゃくります。
確かに可能性として無い事は、ありませんが…。
ケインは、溜め息をつくと覚悟を決めました。
「マリーン!
シートベルトをきつく締めとけ!!
攻撃は1回だけ、失敗したらリゾッタ島へ引き返す。
行くぞ!!」
ケインは、アクセルペダルを踏み込み、急上昇を始めます。
空高く舞い上がったリトルホープ号は、反転すると一気に急降下。
見る見る海面が近付いてきます。
クラーケンと目が合いました。
ケインは、操縦桿を引くと同時に、座席横のレバーを引きます。
ガコン!
翼の付け根に付いている左右のフロートが切り離されました。
フロートは、クラーケンの目を直撃します。
クラーケンが身じろぎしました。
ダメージは、ほとんど無いようです。
と、ブルームーンに絡み付いていた触手が離れていきます。
クラーケンは、海の底に潜って行きました…。
…
「ケイン、やったね!
ありがとう!!」
マリーンは大喜び。
ケインは、ダメージを与えた感が、無かった事を悩んでいました。
(フロートで、逃げたのか…?
諦めて、逃げたのか…?)
と、ブルームーンを見ると甲板に人が溢れ、リトルホープ号に手を振っています。
ケインは、マリーンに指示してメモを書かせます。
そしてメモを通信筒に入れ、ブルームーンの甲板へ投下しました。
通信筒は円筒の入れ物、後部に数本のリボンが付いていて、空気抵抗によりスピードが出ないようになっています。
通信筒が、乗員の手に渡りました。
ケインは、ブルームーンの周囲をゆっくり旋回します。
家族を見つけたマリーンは、手を振って無事を喜んでいました。
…
しばらくして、ブルームーンの汽笛が2回鳴りました。
ケインは、ブルームーンの状態を知る為、メモで汽笛の回数を指示していたのです。
1回=航行不能。
2回=引き返す。
3回=リゾッタ島へ向かう。
ケインは、了解の合図で翼を振るとリゾッタ島へ向かいます。
来たときの倍近いスピード。
ケインは、早急に報告する事を考え、スピードアップの為、フロートを無くしたのです。
リゾッタ島へ到着するまでの間に、ケインはマリーンにメモを書かせます。
ブルームーンが無事である事。
そして現在位置、引き返すことになった事など…。
メモを書き終えたマリーンが、疑問を覚えます。
「ねえ、ケイン。
着水して、直に話せば良いんじゃないの?」
ケインは、ポリポリと頭をかきました。
「フロートが無いと少しの波で、バランスを崩すんだよ。
だから、島の後は、俺の家へ向かう。
で、フロートを取り付けてから、君を家へ送って行く事になる…。」
「ちょっと待って…、今からだと日が暮れるんじゃない?
夜の飛行は、無理な筈だから…。
私…、お泊りするの…?」
一人暮らしの独身男性宅へ行くと知った、マリーンの頬が染まります。
マリーンの言葉を聞いたケインは、しまった!と、ばかりに、アクセルペダルを踏み込みました。
ケインは、そこまで考えていなかったのです。
ババババババババ…。
ケインは、最高速度でリトルホープ号を飛ばします。
(このスピードならギリギリ、日が暮れる前に…。)
後部座席では、マリーンが、あらぬ妄想に浸っていました。
「ケインったら…、私の『何でも言うこと聞くから…。』って、言葉を真に受けて…。
でも、約束だから…。
うん! ケインだった良いよ…。
だめだめ、そんな事…。
イヤーン!!」
ケインは、苦笑いを浮かべると、夢8型エンジンに語りかけます。
「夢ぱっさん、無理させるが、頑張ってくれ!
お互い、明日から、ゆっくりしよう!!」
果たして、ケインの運命は…、マリーンの運命は…。
2人を乗せたリトルホープ号は、オーバーヒートの危険をはらみながらも、猛烈なスピードで、飛び去って行きました……。
小型飛行艇リトルホープ号の夢8型エンジンが、語りかけてきます。
「ねえ、ケイン。 聞いてる?」
「ああ、聞いてるよ。」
後部座席に座っている少女が、頬を膨らませます。
「じゃあ、さっき何て言ったか言ってよ!」
少女は、リトルホープ号へ乗ってから、家族への愚痴をずっと喋っていました。
ケインも最初のうち真面目に話を聞いていたのですが、さすがに耐えられなくなり、少女を無視。
“今日も良い音してるね!”と、心の中で、夢8型エンジンと会話していたのです。
少女の言葉など覚えている筈もありません。
ケインは、少し考えると…。
「確か…、『ねえ、ケイン。 聞いてる?』だと思うけど…。」
少女の怒りが頂点に達します。
「あ×Aぞ○Zが、△ご□げ…!!!」
言葉に出来ない罵声が続きます。
「はあぁぁぁーーーっ…。」
ケインは、長い長い溜め息をつきました…。
…
ケインは、運び屋。
頼まれた荷物を指定された日時に、指定された場所まで運ぶ仕事。
今回、荷物の届け先は、リゾッタ島。
南国の島です。
荷物の名前は、マリーン。
スコット家、12人兄妹の上から4番目の娘。
現在スコット一家は、豪華客船ブルームーンで、家族旅行の真っ最中。
船嫌いのマリーンは、乗船前に逃げ出したのです。
…
船が出港後、マリーンが居ない事に気付いたスコット夫妻は、ケインの両親を頼ります。
ケインの実家は、スコット家の近所。
ケイン自身もスコット家とは付き合いがあり、家族全員と面識があります。
両親は、休暇で帰省していたケインに、マリーンを捜すよう命じました。
実家のソファーで、ゴロゴロしていたケインは、大きな溜め息をつくとマリーン捜しに出かけます。
マリーンは、直ぐに見つかりました。
スコット家へ行くと、玄関前で膝を抱えていたのです。
鍵が無く、家に入れなかったマリーン。
その姿を見たケインは、笑いました。
ホッとした表情を見せたマリーンが、頬を膨らませます。
ケインは、ゴメンゴメンと謝りました。
ケインは、スコット夫妻から、リゾッタ島行きの船に乗せるよう、頼まれた事を話します。
マリーンは、船は酔うから嫌だと、頑として聞きません。
「はあぁーーっ…。」
ケインは溜め息をつくと、じゃ飛行艇で送って行くと言ったのでした…。
…
リゾッタ島が見えてきました。
さすがに疲れたのでしょう、マリーンの罵声が止んでいます。
「ねえケイン…、帰りも迎えに来てくれるよね…?」
罵声が止んだのは、お願いをする為、だったようです。
ケインは無言。
今日乗せたのは、両親にマリーンの事を頼まれたから…。
せっかくの休暇をこれ以上マリーンの為に使う気にはなりません。
ケインは家で、ゴロゴロしたいのです。
ケインは、マリーンの連続お願い攻撃を無視したまま、港を目指します…。
(んっ!?)
ケインは異変を感じます。
ブルームーンが、まだ到着していないのです。
予定通りなら、1時間前に到着している筈なのに…。
また港の人々が、何やら騒いでいます。
「マリーン! 着水する。
舌を噛まないようにな!!」
ケインの指示で、マリーンの連続お願い攻撃が止みました。
リトルホープ号は、高度を下げると着水し、ゆっくりと港に近付きます。
…
リトルホープ号に気付いた作業員が近付いてきました。
ケインは、作業員に尋ねます。
「ブルームーンに何か、あったのか?」
「行方不明なんだ!
今、動かせる船を全部出して捜索中だ!」
「えっ!?」
作業員の言葉に、マリーンが不安げな声を上げました。
「分かった! 俺も捜してみよう!!」
ケインは、アクセルペダルを踏み込むとスピードを上げ、離水しました。
…
「マリーン!
君は、左側を見ていてくれ。
俺は右側を見る。」
ケインの言葉にマリーンは、分かったと頷きました。
…
捜索を始めて1時間…。
マリーンが声を上げます。
「ケイン! 見つけた!
あれ、絶対そうだよ!!」
豆粒のような大きさですが、ブルームーンに間違いないようです。
ケインは、ブルームーンへ向けスピードを上げます。
…
ブルームーンは、襲われていました。
巨大怪物クラーケン…。
このタコのような怪物は、触手をブルームーンに巻きつけ、海中へ引きずり込もうとしています。
ブルームーンの無線アンテナが、触手により破壊されていました。
これでは、何処にも連絡出来ません。
ケインは、ブルームーンの周りを旋回して様子を見ます。
後部座席では、マリーンが身を乗り出して、家族の名前を叫んでいました…。
…
しばらく観察した結果、ブルームーンが大きすぎて、海中へは、引きずり込めそうにない事が分かりました。
このままクラーケンが、諦めるのを待てば、問題は解決と、ケインは、ほっと一安心。
状況を報告する為、リゾッタ島へ引き返す旨を、マリーンに告げます。
「駄目ーーっ!!」
マリーンが、絶叫しました。
ケインは、後部座席を振り返ります。
マリーンは、泣いていました。
「怪物を退治して…、みんなを助けて…。
お願い…、何でも言うこと聞くから…。」
ケインが、武器が無いから攻撃出来ない。
あの様子なら大丈夫だと、説明してもマリーンは、首を横に振ります。
「もし、もう一匹…、あの怪物が出てきたら…。
みんな死んじゃう…。」
マリーンは、両手で顔を押さえると泣きじゃくります。
確かに可能性として無い事は、ありませんが…。
ケインは、溜め息をつくと覚悟を決めました。
「マリーン!
シートベルトをきつく締めとけ!!
攻撃は1回だけ、失敗したらリゾッタ島へ引き返す。
行くぞ!!」
ケインは、アクセルペダルを踏み込み、急上昇を始めます。
空高く舞い上がったリトルホープ号は、反転すると一気に急降下。
見る見る海面が近付いてきます。
クラーケンと目が合いました。
ケインは、操縦桿を引くと同時に、座席横のレバーを引きます。
ガコン!
翼の付け根に付いている左右のフロートが切り離されました。
フロートは、クラーケンの目を直撃します。
クラーケンが身じろぎしました。
ダメージは、ほとんど無いようです。
と、ブルームーンに絡み付いていた触手が離れていきます。
クラーケンは、海の底に潜って行きました…。
…
「ケイン、やったね!
ありがとう!!」
マリーンは大喜び。
ケインは、ダメージを与えた感が、無かった事を悩んでいました。
(フロートで、逃げたのか…?
諦めて、逃げたのか…?)
と、ブルームーンを見ると甲板に人が溢れ、リトルホープ号に手を振っています。
ケインは、マリーンに指示してメモを書かせます。
そしてメモを通信筒に入れ、ブルームーンの甲板へ投下しました。
通信筒は円筒の入れ物、後部に数本のリボンが付いていて、空気抵抗によりスピードが出ないようになっています。
通信筒が、乗員の手に渡りました。
ケインは、ブルームーンの周囲をゆっくり旋回します。
家族を見つけたマリーンは、手を振って無事を喜んでいました。
…
しばらくして、ブルームーンの汽笛が2回鳴りました。
ケインは、ブルームーンの状態を知る為、メモで汽笛の回数を指示していたのです。
1回=航行不能。
2回=引き返す。
3回=リゾッタ島へ向かう。
ケインは、了解の合図で翼を振るとリゾッタ島へ向かいます。
来たときの倍近いスピード。
ケインは、早急に報告する事を考え、スピードアップの為、フロートを無くしたのです。
リゾッタ島へ到着するまでの間に、ケインはマリーンにメモを書かせます。
ブルームーンが無事である事。
そして現在位置、引き返すことになった事など…。
メモを書き終えたマリーンが、疑問を覚えます。
「ねえ、ケイン。
着水して、直に話せば良いんじゃないの?」
ケインは、ポリポリと頭をかきました。
「フロートが無いと少しの波で、バランスを崩すんだよ。
だから、島の後は、俺の家へ向かう。
で、フロートを取り付けてから、君を家へ送って行く事になる…。」
「ちょっと待って…、今からだと日が暮れるんじゃない?
夜の飛行は、無理な筈だから…。
私…、お泊りするの…?」
一人暮らしの独身男性宅へ行くと知った、マリーンの頬が染まります。
マリーンの言葉を聞いたケインは、しまった!と、ばかりに、アクセルペダルを踏み込みました。
ケインは、そこまで考えていなかったのです。
ババババババババ…。
ケインは、最高速度でリトルホープ号を飛ばします。
(このスピードならギリギリ、日が暮れる前に…。)
後部座席では、マリーンが、あらぬ妄想に浸っていました。
「ケインったら…、私の『何でも言うこと聞くから…。』って、言葉を真に受けて…。
でも、約束だから…。
うん! ケインだった良いよ…。
だめだめ、そんな事…。
イヤーン!!」
ケインは、苦笑いを浮かべると、夢8型エンジンに語りかけます。
「夢ぱっさん、無理させるが、頑張ってくれ!
お互い、明日から、ゆっくりしよう!!」
果たして、ケインの運命は…、マリーンの運命は…。
2人を乗せたリトルホープ号は、オーバーヒートの危険をはらみながらも、猛烈なスピードで、飛び去って行きました……。
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