405 / 432
終章 呪いの星に神は集う
384話 星が照らす 神の終焉 其の3
しおりを挟む
斬撃と銃撃により致命傷を受けたジェミニドラゴンが、さながら土砂の如く崩れ落ち始めた。
「ガキさえッ、ガキさえ死ねば勝利は揺らがない!!」
崩れ落ちる竜の中から、勝利に拘泥するアルヘナの叫びが木霊した。忌々しく、愚かなまでに力強い声。しかしジェミニドラゴンは尚も崩壊し続け、遂には完全不定形な姿となった。ドロドロに溶け落ちた竜の残骸に戦う力があるとは思えない。虚勢か、秘策か。
が、早期決着を急く伊佐凪竜一とルミナは弾かれる様に突撃した。即断で動く理由は仲間の為。幾ら数が増えたとは言え、惑星を糧に無尽蔵に量産される歪な竜の群れが相手では多勢に無勢過ぎる。そもそも数で押し潰されるよりも、オリンピア市民が全滅する方が早い。
背後は見ない、振り返らない。己が取り得る最善の手段を理解する伊佐凪竜一とルミナは幸運の星を取り戻した少女の祈りを、その祈りに応えて死地に飛び込んだ仲間を信じて前に進む。
その意志が少女にも伝播した。今や幸運の星を正しく制御するフォルトゥナの意志に応え、岩盤の裂け目から飛び立つ無数の竜の何割かはその形を維持できず、粉々に砕け散った。
飛散する竜が消滅する度に空から光を反射するナノマシンがダイヤモンドダストの如く降り注ぎ、祈りを捧げる姫を一際に輝かせる。奇跡。誰もがそう確信する光景は、大聖堂を超えて惑星全域にまで拡大していた。旗艦から転移した精鋭が討ち漏らした竜の群れが崩壊、キラキラと輝きながら惑星に遍く降り注ぐ。惑星全体が、まるで祝福されている様に微細な粒子の輝きに彩られる。
「クッ……ケホッ」
その奇跡が陰った。吐血しながら力なく倒れ込むフォルトゥナ。星が輝きを失い、事象制御が不可能となる。少女が起こした奇跡の代償は大きく、塞がったと思われた傷口が開いた。よく見れば口に止まらず、ドレスに濃い赤色が滲んでいる。
己を顧みなかった。己よりも他者を優先する心情が、悲惨な光景の中に浮かび上がる。死を願う闇は既に晴れた。が、結果としてその身を死に追いやる皮肉。生きてはいるが、いつ死んでもおかしくない。その状況にタケルが動いた。機先を制し、飛び交う無数の竜と少女の間に割って入り、防壁を展開して姫と竜を断絶した。
「ヒ……ヒハハハハッ!!星は陰った。まだッ、まだ俺は負けていない!!」
ドロドロに溶解する巨躯からアルヘナが声高に叫ぶ。未だ己の勝利を願う声は酷く虚しい。山を越える程に大きかったジェミニドラゴンの巨体は既に十分の一程のサイズにまで縮まり、溶け落ちた巨躯の残骸が鈍色の流砂の如く周囲に広がる。
一方、小型の竜は無様を晒す本体とは無関係にその数を増やし続ける。地面に、空に、風に巻き上げられながら周囲に散らばる極小のナノマシン群は、侵食し、群れ集いながら無数の竜を作り上げると四方八方へ飛び散った。が、旗艦から参じた仲間とオリンピアで奮戦し続ける、クシナダ達の手により排除され続け、瞬く間にその数を減らした。
「いい加減、負けを認めろ!!」
ルミナは蠢く不定形の塊から未だ抵抗を試みるアルヘナに向け、叫んだ。
「敗北?この俺が、神たる俺が負けただとッ!!ふざけるなよクソアマが!!」
「お前の敗北は誰が原因でも無い、お前自身だ!!ずっと孤独で、誰も信用しなければこうなるに決まっているッ。なんでそれが分からない!!」
伊佐凪竜一も続く。
「今度は揃って説教か!!貴様等の姿も声も不快極まりないッ、いい加減にこの世から消え失せろ!!」
3人の言葉と意志が戦場に交差するが、何をどうしようが交わることは無い。全てを否定する男の怒号を最後に言葉は途絶え、同時に中央で蠢く悍ましい何かから凄まじい速度で何かが飛び上がった。
鈍色のナノマシンを巻き上げながら出現したのはやはり巨大な竜。全身を漆黒の鱗に覆われ巨大な胴体、太い四肢、長い尾に首、そして首の先には二対の角、巨大な口、背中には桁違いの重量を支える三対の一際大きな翼。
巨躯と比較すれば数分の一程度の大きさではあるが、それでも全長は確実に2000メートルは有ろうかという竜。ソレは先程までの巨躯とは明確に違い、やや細身の形状を持つ。
自らと同じく星を扱うフォルトゥナ=アウストラリス・マキナがこれ以上力を行使出来ないと知った男は勝機を見出し、再び襲い掛かる。真の姿を現した邪悪なる竜"ジェミニドラゴン=ディアヴォロスが咆哮を上げると、再びナノマシンが蠢き始めた。地上から、空中から、出鱈目な速度でナノマシンが活性化すると小型の竜が生まれる。
「死ねッ、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねィ!!誰も俺の上に立つなッ、俺が、俺こそが!!」
「そうやって逃げ続けるからッ!!」
「口の利き方に気を付けろクソガキがッ!!」
その言葉と共に黒い剣閃が地上を薙ぎ払い竜の群れを両断、一掃した。
「なら、叩き落とす!!」
今度は頭上から声が響いた。視線を移せば恒星の光を背に受けながら空を駆ける銀色の髪がキラキラと輝き、更にその後ろにカグツチの残光が幾つも輝きを残す。地上から猛然と空中へ飛び上がったルミナが邪竜へと向かう。しかし竜は巨体に見合わない速度で更に上空へと飛び去った。高度数千か、あるいはそれ以上に到達した邪竜が深緑に輝き始める。空の一角に破滅の輝きが灯り、再び青天を侵食し始めた。
「また呉式か!!」
竜が翼を広げた。同時、背後に後光と共に巨大な魔法陣が展開される。邪竜の胸部が開き、呉式の砲身が姿を見せ、激しく輝き始めた。
「見積もりが甘いんだよクソガキッ、伍式にありったけのカグツチと原初魔導を掛け合わせた必殺の一撃だ。星共々ォ、あの世に逝けよッ!!」
遥か上空からのアルヘナの怒号。それに呼応し、上空から射す光が一層強くなった。
人は、空に神を見た。全身を黒い鱗に覆われ、6枚の翼を掲げ、激しく輝く後光に照らされる邪悪な竜の姿をした神を見た。その姿は絶望に打ちひしがれた僅かばかり前であったならば、誰もが地に平伏したであろう威圧感を放つ。が、今は違う。
邪悪な神に立ち向かう光が、圧し潰されそうな心を照らし、支える。自然と視線が吸い寄せられる。地上から竜を見上げる伊佐凪竜一に、空を舞い踊るルミナに。竜が放つ破滅の光以上に輝く意志に。
「滅絶しろ!!神の怒り、七つの鉢、地に傾け全てを滅ぼせッ、黙示録の炎ッ!!」
上空から一際大きな声が木霊した。歪んだ神が裁きを与えようする、そんな言霊が連合に遍く響き渡る。
「ガキさえッ、ガキさえ死ねば勝利は揺らがない!!」
崩れ落ちる竜の中から、勝利に拘泥するアルヘナの叫びが木霊した。忌々しく、愚かなまでに力強い声。しかしジェミニドラゴンは尚も崩壊し続け、遂には完全不定形な姿となった。ドロドロに溶け落ちた竜の残骸に戦う力があるとは思えない。虚勢か、秘策か。
が、早期決着を急く伊佐凪竜一とルミナは弾かれる様に突撃した。即断で動く理由は仲間の為。幾ら数が増えたとは言え、惑星を糧に無尽蔵に量産される歪な竜の群れが相手では多勢に無勢過ぎる。そもそも数で押し潰されるよりも、オリンピア市民が全滅する方が早い。
背後は見ない、振り返らない。己が取り得る最善の手段を理解する伊佐凪竜一とルミナは幸運の星を取り戻した少女の祈りを、その祈りに応えて死地に飛び込んだ仲間を信じて前に進む。
その意志が少女にも伝播した。今や幸運の星を正しく制御するフォルトゥナの意志に応え、岩盤の裂け目から飛び立つ無数の竜の何割かはその形を維持できず、粉々に砕け散った。
飛散する竜が消滅する度に空から光を反射するナノマシンがダイヤモンドダストの如く降り注ぎ、祈りを捧げる姫を一際に輝かせる。奇跡。誰もがそう確信する光景は、大聖堂を超えて惑星全域にまで拡大していた。旗艦から転移した精鋭が討ち漏らした竜の群れが崩壊、キラキラと輝きながら惑星に遍く降り注ぐ。惑星全体が、まるで祝福されている様に微細な粒子の輝きに彩られる。
「クッ……ケホッ」
その奇跡が陰った。吐血しながら力なく倒れ込むフォルトゥナ。星が輝きを失い、事象制御が不可能となる。少女が起こした奇跡の代償は大きく、塞がったと思われた傷口が開いた。よく見れば口に止まらず、ドレスに濃い赤色が滲んでいる。
己を顧みなかった。己よりも他者を優先する心情が、悲惨な光景の中に浮かび上がる。死を願う闇は既に晴れた。が、結果としてその身を死に追いやる皮肉。生きてはいるが、いつ死んでもおかしくない。その状況にタケルが動いた。機先を制し、飛び交う無数の竜と少女の間に割って入り、防壁を展開して姫と竜を断絶した。
「ヒ……ヒハハハハッ!!星は陰った。まだッ、まだ俺は負けていない!!」
ドロドロに溶解する巨躯からアルヘナが声高に叫ぶ。未だ己の勝利を願う声は酷く虚しい。山を越える程に大きかったジェミニドラゴンの巨体は既に十分の一程のサイズにまで縮まり、溶け落ちた巨躯の残骸が鈍色の流砂の如く周囲に広がる。
一方、小型の竜は無様を晒す本体とは無関係にその数を増やし続ける。地面に、空に、風に巻き上げられながら周囲に散らばる極小のナノマシン群は、侵食し、群れ集いながら無数の竜を作り上げると四方八方へ飛び散った。が、旗艦から参じた仲間とオリンピアで奮戦し続ける、クシナダ達の手により排除され続け、瞬く間にその数を減らした。
「いい加減、負けを認めろ!!」
ルミナは蠢く不定形の塊から未だ抵抗を試みるアルヘナに向け、叫んだ。
「敗北?この俺が、神たる俺が負けただとッ!!ふざけるなよクソアマが!!」
「お前の敗北は誰が原因でも無い、お前自身だ!!ずっと孤独で、誰も信用しなければこうなるに決まっているッ。なんでそれが分からない!!」
伊佐凪竜一も続く。
「今度は揃って説教か!!貴様等の姿も声も不快極まりないッ、いい加減にこの世から消え失せろ!!」
3人の言葉と意志が戦場に交差するが、何をどうしようが交わることは無い。全てを否定する男の怒号を最後に言葉は途絶え、同時に中央で蠢く悍ましい何かから凄まじい速度で何かが飛び上がった。
鈍色のナノマシンを巻き上げながら出現したのはやはり巨大な竜。全身を漆黒の鱗に覆われ巨大な胴体、太い四肢、長い尾に首、そして首の先には二対の角、巨大な口、背中には桁違いの重量を支える三対の一際大きな翼。
巨躯と比較すれば数分の一程度の大きさではあるが、それでも全長は確実に2000メートルは有ろうかという竜。ソレは先程までの巨躯とは明確に違い、やや細身の形状を持つ。
自らと同じく星を扱うフォルトゥナ=アウストラリス・マキナがこれ以上力を行使出来ないと知った男は勝機を見出し、再び襲い掛かる。真の姿を現した邪悪なる竜"ジェミニドラゴン=ディアヴォロスが咆哮を上げると、再びナノマシンが蠢き始めた。地上から、空中から、出鱈目な速度でナノマシンが活性化すると小型の竜が生まれる。
「死ねッ、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねィ!!誰も俺の上に立つなッ、俺が、俺こそが!!」
「そうやって逃げ続けるからッ!!」
「口の利き方に気を付けろクソガキがッ!!」
その言葉と共に黒い剣閃が地上を薙ぎ払い竜の群れを両断、一掃した。
「なら、叩き落とす!!」
今度は頭上から声が響いた。視線を移せば恒星の光を背に受けながら空を駆ける銀色の髪がキラキラと輝き、更にその後ろにカグツチの残光が幾つも輝きを残す。地上から猛然と空中へ飛び上がったルミナが邪竜へと向かう。しかし竜は巨体に見合わない速度で更に上空へと飛び去った。高度数千か、あるいはそれ以上に到達した邪竜が深緑に輝き始める。空の一角に破滅の輝きが灯り、再び青天を侵食し始めた。
「また呉式か!!」
竜が翼を広げた。同時、背後に後光と共に巨大な魔法陣が展開される。邪竜の胸部が開き、呉式の砲身が姿を見せ、激しく輝き始めた。
「見積もりが甘いんだよクソガキッ、伍式にありったけのカグツチと原初魔導を掛け合わせた必殺の一撃だ。星共々ォ、あの世に逝けよッ!!」
遥か上空からのアルヘナの怒号。それに呼応し、上空から射す光が一層強くなった。
人は、空に神を見た。全身を黒い鱗に覆われ、6枚の翼を掲げ、激しく輝く後光に照らされる邪悪な竜の姿をした神を見た。その姿は絶望に打ちひしがれた僅かばかり前であったならば、誰もが地に平伏したであろう威圧感を放つ。が、今は違う。
邪悪な神に立ち向かう光が、圧し潰されそうな心を照らし、支える。自然と視線が吸い寄せられる。地上から竜を見上げる伊佐凪竜一に、空を舞い踊るルミナに。竜が放つ破滅の光以上に輝く意志に。
「滅絶しろ!!神の怒り、七つの鉢、地に傾け全てを滅ぼせッ、黙示録の炎ッ!!」
上空から一際大きな声が木霊した。歪んだ神が裁きを与えようする、そんな言霊が連合に遍く響き渡る。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
大和型戦艦4番艦 帝国から棄てられた船~古(いにしえ)の愛へ~
花田 一劫
歴史・時代
東北大地震が発生した1週間後、小笠原清秀と言う青年と長岡与一郎と言う老人が道路巡回車で仕事のために東北自動車道を走っていた。
この1週間、長岡は震災による津波で行方不明となっている妻(玉)のことを捜していた。この日も疲労困憊の中、老人の身体に異変が生じてきた。徐々に動かなくなる神経機能の中で、老人はあることを思い出していた。
長岡が青年だった頃に出会った九鬼大佐と大和型戦艦4番艦桔梗丸のことを。
~1941年~大和型戦艦4番艦111号(仮称:紀伊)は呉海軍工廠のドックで船を組み立てている作業の途中に、軍本部より工事中止及び船の廃棄の命令がなされたが、青木、長瀬と言う青年将校と岩瀬少佐の働きにより、大和型戦艦4番艦は廃棄を免れ、戦艦ではなく輸送船として生まれる(竣工する)ことになった。
船の名前は桔梗丸(船頭の名前は九鬼大佐)と決まった。
輸送船でありながらその当時最新鋭の武器を持ち、癖があるが最高の技量を持った船員達が集まり桔梗丸は戦地を切り抜け輸送業務をこなしてきた。
その桔梗丸が修理のため横須賀軍港に入港し、その時、長岡与一郎と言う新人が桔梗丸の船員に入ったが、九鬼船頭は遠い遥か遠い昔に長岡に会ったような気がしてならなかった。もしかして前世で会ったのか…。
それから桔梗丸は、兄弟艦の武蔵、信濃、大和の哀しくも壮絶な最後を看取るようになってしまった。
~1945年8月~日本国の降伏後にも関わらずソビエト連邦が非道極まりなく、満洲、朝鮮、北海道へ攻め込んできた。桔梗丸は北海道へ向かい疎開船に乗っている民間人達を助けに行ったが、小笠原丸及び第二号新興丸は既にソ連の潜水艦の攻撃の餌食になり撃沈され、泰東丸も沈没しつつあった。桔梗丸はソ連の潜水艦2隻に対し最新鋭の怒りの主砲を発砲し、見事に撃沈した。
この行為が米国及びソ連国から(ソ連国は日本の民間船3隻を沈没させ民間人1.708名を殺戮した行為は棚に上げて)日本国が非難され国際問題となろうとしていた。桔梗丸は日本国から投降するように強硬な厳命があったが拒否した。しかし、桔梗丸は日本国には弓を引けず無抵抗のまま(一部、ソ連機への反撃あり)、日本国の戦闘機の爆撃を受け、最後は無念の自爆を遂げることになった。
桔梗丸の船員のうち、意識のないまま小島(宮城県江島)に一人生き残された長岡は、「何故、私一人だけが。」と思い悩み、残された理由について、探しの旅に出る。その理由は何なのか…。前世で何があったのか。与一郎と玉の古の愛の行方は…。
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる