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第8章 運命の時 呪いの儀式
329話 無慈悲
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旗艦アマテラス、艦橋に凶報が届く。
「観測部門から緊急連絡!!ヤソマガツヒの転移反応確認、接触まで約500カウント!!」
同時、最高レベルの緊急警報が悲痛な叫びと共に旗艦に遍く響き渡る。マガツヒの変異強化体、ヤソマガツヒが動き出した。ソレは恒星を除く、銀河において最もカグツチ濃度が高い場所を目指す。現状、銀河で最も濃度が高いのは旗艦アマテラス。接敵までの時間は10分もなく、黒点観測部門副主幹が提案した地球への避難は実質的に不可能。数十億の市民を避難させるには、何もかもが足りない。
「……え?た、たたたたた大変!!」
絶望が、更に重なる。
「今度は何だよ!!」
「観測部門からもう一つ連絡があって……いや、あの……」
「はっきりしてよ!!」
「銀河系外からマガツヒの転移反応を確認。数は2、なんだけど」
「銀河系外?別に不思議じゃないでしょ。で、何?」
「だけどその2体、ヤソマガツヒを遥かに超える転移速度で。そ、それに、相対濃度も……」
「あの、嫌な予感するんですけど」
「少なく、見積もっても100倍……以上だって」
「……は。100倍!?何だよソレ、今のだって倒せるかどうかだってのに!!」
「黒点観測もどうすれば倒せるか分からないってさ。ハハ、何ソレ」
「嘘だろ。いや……ソレが上位個体、か?」
「こんな時に!?唯一の希望が死んで、予言にあった上位個体まで来るなんて、どっちにしても死ぬしかないじゃない!!」
「チクショウ……そりゃあ、何時かは死ぬけどさ。でも、こんな絶望的な状況ってあんまりだよ」
立て続けに、漣の如く押し寄せる絶望に、各々の心から抑えきれない感情が吹きこぼれ、言葉に溢れだす。タナトスに心臓を貫かれたルミナ。その状態で訪れるヤソマガツヒ。更には銀河系外から飛来する2体の上位個体と思しき何か。
無慈悲な現状が明らかになるにつれ、誰もが正面すら真面に見れない程に憔悴、その果てに項垂れ、呆然と床を眺め始めた。身体から、心から熱が、生きる意志が消えゆく様は宇宙のエントロピー増大に伴う熱的死を想起させる。誰の目を見ても冷え切っており、目に生気を全く感じない。死んでいないだけ、ただ生きているだけ、そんな状態だ。
※※※
時間を僅かに遡る。主星、オリンピア大聖堂。
「どうしたッ、威勢が良かったのは最初だけか!!」
男の怒号が、曇天の空に木霊した。旗艦大聖堂での戦いがルミナの優勢に傾く一方、オリンピア大聖堂での戦いはオレステスの優勢が優勢を維持し続ける。主星から送りつけられる映像に映るのは、奮闘虚しく地べたに這う伊佐凪竜一を見下ろすオレステスの姿。
男は一撃必殺の刃を持ちながら一方でそれを真面に振るわず、専ら鍛え上げた肉体から繰り出す肉弾戦を主体に戦った。それでも終始優勢を維持出来た理由はムラクモを、連合最強の兵器を、囮として使った為。
無数の刃を自在に生み出し、操る神代三剣フツノミタマと対を成す刀の能力は単純明快。ムラクモは所有者の意志に呼応する形で斬撃を強化する。その攻撃力と射程は理論上、無限。あらゆる物体を両断する斬撃は防御を、距離を、無視する。いわゆる次元斬。しかしそれすら片鱗、最終的には現象や概念すら断ち切るという。
刃の通過した先に存在する全てを鋭利に両断する斬撃は、オレステスの技量によりおおよそ100メートルほどの射程を持つ。つまり、男を中心に100メートル範囲にいる限り必殺の斬撃を常に警戒しなければならない。斬撃の射線に入る事は絶対に許されない。
僅かでも油断すれば即、真っ二つ。必然的にムラクモに釘付けとなる伊佐凪竜一の意識を、オレステスは最大限に生かす。隙も、油断もしていない。ただ、ムラクモに意識を過剰に向けているだけ。が、その行動は若くして守護者総代補佐にまで上り詰めた実力を持つオレステスからすれば木偶の坊同然。
そんな状況に、幾つかの最悪が重なる。伊佐凪竜一に戦闘経験が皆無であるという事実。訓練はしてきたが所詮は数カ月程度。圧倒的に時間が足りなかった。そして、テロリストとして追われ、非難され、逃走を余儀なくされ心休まる時が全く無かった過去が止めを刺す。
全てはタナトスの奸計。文字通り桁違いの力を持つ英雄と真正面から戦う愚行を避け、その意志を、力を削るに終始した果ての光景が目の前に広がる。
オレステスはムラクモを振るうと見せかけ、死角から攻撃し続けた。淡々と、単純に、愚直に、繰り返した。一発の威力は低くとも、無数に重ねれば致命傷となり得る。伊佐凪竜一はボロボロになっていた。服は元より、身体もアチコチが傷だらけで満身創痍に等しい状態。僅か数分で、伊佐凪竜一は劣勢へと追い落とされた。
「情けない」
吹き抜ける優しい風に混じり、ゾッとする程に冷めた声が伊佐凪竜一の耳を掠めた。声に意識を取り戻し、急いで立ち上がろうとする。が、見下ろす男が許さない。背中に強烈な一撃。オレステスが、力一杯に踏みつけた。伊佐凪竜一は耐えきれず、くぐもった声と共に血を吐き出す。土に塗れた顔が、苦悶に歪む。
「何が英雄だ。やはり駄目じゃないか。力も才能も無い奴が無駄にッ、希望を持たせるなと言うんだ!!」
呻く男を足蹴にするオレステスは心中からの叫びを暴露すると同時、足元に転がる泥まみれの顔面を思い切り蹴り飛ばした。伊佐凪竜一はゴロゴロと転がり、瓦礫に引っ掛り動きが止まる。が、立ち上がらない。彼は呻き声を上げながら両の目の辺りを抑えている。
眼球が、潰れた。過去、医療部門が行った調査により彼の肉体は損傷しても極めて高い速度で修復を行うと判明した。恐らく、直ぐにでも目は見えるようになる筈。しかし治癒までの数秒、視界が完全に塞がれる。大きな隙だ。
石畳を蹴る音が、少しずつ伊佐凪竜一ににじり寄る。その隙を逃す程、オレステスは甘くない。未だ苦しむ伊佐凪竜一まで歩み寄った男の手にはムラクモが握られている。切っ先が狙う先は、伊佐凪竜一の心臓。
「俺の邪魔をした罰をその身に受けろッ!!死ねぇッ!!」
男が叫ぶ。叫びながら左の足で力強く伊佐凪竜一の腹を踏みつけると、右手に握り締めるムラクモを伊佐凪竜一の心臓に突き立てた。
同時刻、旗艦大聖堂を映すカメラが無慈悲な映像を連合中に届けた。英雄の心臓を貫く青い刃。銀河の反対に位置する旗艦大聖堂とオリンピア大聖堂を映すカメラが、同時刻に、同じ光景を捉える。2人の英雄が、揃って心臓を貫かれる光景を。
「観測部門から緊急連絡!!ヤソマガツヒの転移反応確認、接触まで約500カウント!!」
同時、最高レベルの緊急警報が悲痛な叫びと共に旗艦に遍く響き渡る。マガツヒの変異強化体、ヤソマガツヒが動き出した。ソレは恒星を除く、銀河において最もカグツチ濃度が高い場所を目指す。現状、銀河で最も濃度が高いのは旗艦アマテラス。接敵までの時間は10分もなく、黒点観測部門副主幹が提案した地球への避難は実質的に不可能。数十億の市民を避難させるには、何もかもが足りない。
「……え?た、たたたたた大変!!」
絶望が、更に重なる。
「今度は何だよ!!」
「観測部門からもう一つ連絡があって……いや、あの……」
「はっきりしてよ!!」
「銀河系外からマガツヒの転移反応を確認。数は2、なんだけど」
「銀河系外?別に不思議じゃないでしょ。で、何?」
「だけどその2体、ヤソマガツヒを遥かに超える転移速度で。そ、それに、相対濃度も……」
「あの、嫌な予感するんですけど」
「少なく、見積もっても100倍……以上だって」
「……は。100倍!?何だよソレ、今のだって倒せるかどうかだってのに!!」
「黒点観測もどうすれば倒せるか分からないってさ。ハハ、何ソレ」
「嘘だろ。いや……ソレが上位個体、か?」
「こんな時に!?唯一の希望が死んで、予言にあった上位個体まで来るなんて、どっちにしても死ぬしかないじゃない!!」
「チクショウ……そりゃあ、何時かは死ぬけどさ。でも、こんな絶望的な状況ってあんまりだよ」
立て続けに、漣の如く押し寄せる絶望に、各々の心から抑えきれない感情が吹きこぼれ、言葉に溢れだす。タナトスに心臓を貫かれたルミナ。その状態で訪れるヤソマガツヒ。更には銀河系外から飛来する2体の上位個体と思しき何か。
無慈悲な現状が明らかになるにつれ、誰もが正面すら真面に見れない程に憔悴、その果てに項垂れ、呆然と床を眺め始めた。身体から、心から熱が、生きる意志が消えゆく様は宇宙のエントロピー増大に伴う熱的死を想起させる。誰の目を見ても冷え切っており、目に生気を全く感じない。死んでいないだけ、ただ生きているだけ、そんな状態だ。
※※※
時間を僅かに遡る。主星、オリンピア大聖堂。
「どうしたッ、威勢が良かったのは最初だけか!!」
男の怒号が、曇天の空に木霊した。旗艦大聖堂での戦いがルミナの優勢に傾く一方、オリンピア大聖堂での戦いはオレステスの優勢が優勢を維持し続ける。主星から送りつけられる映像に映るのは、奮闘虚しく地べたに這う伊佐凪竜一を見下ろすオレステスの姿。
男は一撃必殺の刃を持ちながら一方でそれを真面に振るわず、専ら鍛え上げた肉体から繰り出す肉弾戦を主体に戦った。それでも終始優勢を維持出来た理由はムラクモを、連合最強の兵器を、囮として使った為。
無数の刃を自在に生み出し、操る神代三剣フツノミタマと対を成す刀の能力は単純明快。ムラクモは所有者の意志に呼応する形で斬撃を強化する。その攻撃力と射程は理論上、無限。あらゆる物体を両断する斬撃は防御を、距離を、無視する。いわゆる次元斬。しかしそれすら片鱗、最終的には現象や概念すら断ち切るという。
刃の通過した先に存在する全てを鋭利に両断する斬撃は、オレステスの技量によりおおよそ100メートルほどの射程を持つ。つまり、男を中心に100メートル範囲にいる限り必殺の斬撃を常に警戒しなければならない。斬撃の射線に入る事は絶対に許されない。
僅かでも油断すれば即、真っ二つ。必然的にムラクモに釘付けとなる伊佐凪竜一の意識を、オレステスは最大限に生かす。隙も、油断もしていない。ただ、ムラクモに意識を過剰に向けているだけ。が、その行動は若くして守護者総代補佐にまで上り詰めた実力を持つオレステスからすれば木偶の坊同然。
そんな状況に、幾つかの最悪が重なる。伊佐凪竜一に戦闘経験が皆無であるという事実。訓練はしてきたが所詮は数カ月程度。圧倒的に時間が足りなかった。そして、テロリストとして追われ、非難され、逃走を余儀なくされ心休まる時が全く無かった過去が止めを刺す。
全てはタナトスの奸計。文字通り桁違いの力を持つ英雄と真正面から戦う愚行を避け、その意志を、力を削るに終始した果ての光景が目の前に広がる。
オレステスはムラクモを振るうと見せかけ、死角から攻撃し続けた。淡々と、単純に、愚直に、繰り返した。一発の威力は低くとも、無数に重ねれば致命傷となり得る。伊佐凪竜一はボロボロになっていた。服は元より、身体もアチコチが傷だらけで満身創痍に等しい状態。僅か数分で、伊佐凪竜一は劣勢へと追い落とされた。
「情けない」
吹き抜ける優しい風に混じり、ゾッとする程に冷めた声が伊佐凪竜一の耳を掠めた。声に意識を取り戻し、急いで立ち上がろうとする。が、見下ろす男が許さない。背中に強烈な一撃。オレステスが、力一杯に踏みつけた。伊佐凪竜一は耐えきれず、くぐもった声と共に血を吐き出す。土に塗れた顔が、苦悶に歪む。
「何が英雄だ。やはり駄目じゃないか。力も才能も無い奴が無駄にッ、希望を持たせるなと言うんだ!!」
呻く男を足蹴にするオレステスは心中からの叫びを暴露すると同時、足元に転がる泥まみれの顔面を思い切り蹴り飛ばした。伊佐凪竜一はゴロゴロと転がり、瓦礫に引っ掛り動きが止まる。が、立ち上がらない。彼は呻き声を上げながら両の目の辺りを抑えている。
眼球が、潰れた。過去、医療部門が行った調査により彼の肉体は損傷しても極めて高い速度で修復を行うと判明した。恐らく、直ぐにでも目は見えるようになる筈。しかし治癒までの数秒、視界が完全に塞がれる。大きな隙だ。
石畳を蹴る音が、少しずつ伊佐凪竜一ににじり寄る。その隙を逃す程、オレステスは甘くない。未だ苦しむ伊佐凪竜一まで歩み寄った男の手にはムラクモが握られている。切っ先が狙う先は、伊佐凪竜一の心臓。
「俺の邪魔をした罰をその身に受けろッ!!死ねぇッ!!」
男が叫ぶ。叫びながら左の足で力強く伊佐凪竜一の腹を踏みつけると、右手に握り締めるムラクモを伊佐凪竜一の心臓に突き立てた。
同時刻、旗艦大聖堂を映すカメラが無慈悲な映像を連合中に届けた。英雄の心臓を貫く青い刃。銀河の反対に位置する旗艦大聖堂とオリンピア大聖堂を映すカメラが、同時刻に、同じ光景を捉える。2人の英雄が、揃って心臓を貫かれる光景を。
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