23 / 41
噛ませ犬
15※
しおりを挟む
なんか、なんか思ってたのと違う。
そんなことは今までもよくあった。口の割に下手くそなやつとか、逆に案外相性よかったりもあった。そうだ、某日生みたいに。
けど、こいつの場合はどうだ。
「ふ、ぅ゛……ッ、は、ァ、そ、うま……ッ、待て、ぁ……ッ」
「止めねえって俺、言わなかったっけ?」
「っ、しらね、ノーカン……っ」
「んじゃ今度はちゃんと聞いておけよ。お前が泣いても止めねえって」
腹ん中みっちり詰まった性器で前立腺ごと削るように中を摩擦される。それだけで爪先ごと体浮きそうになるが、がっちりと掴まれた手は宣言通り人を離す気は無いらしい。
「ぁ、う……ッ!」
「流石使い込んでんな……っ、俺の、ちゃんと入るんだ。ケツってすげえ~~」
「っ、は、ぅ、ケツじゃなくて、すげえのは俺の……っ、ぉ……っ」
「きーのーえ。逃げてんぞ、腰。……さっきまでの威勢はどうしたんだ?」
「に、げて、ね……っ、ん、ぅ……っ! 人が、喋ってる時にっ、ふ……っ、うご、くな……っ」
「へえ、そうか。そりゃ悪かったな」
言った傍からわざと体重掛けるみたいに更に奥まで挿ってくる性器。中の臓器ごとチンポで押し上げられるような圧迫感に耐えきれず、開いた喉の奥から堪らず動物みたいな声が漏れる。それが相馬のお気に召したらしい、ずっぽり埋め込まれた性器で体の奥深くを突き上げられ、頭を振る。
「は……っ、ぁ゛……しっ、つけ、ぇ……~~っ」
「そういう割にはお前、中締まり良くなってっけど。なにこれ?」
「っ、う、るせ、……っ、ぅ、あ゛……っ」
人の言葉を遮るように相馬は動き出す。無理矢理こじ開けられた中を更に自分の形に合わせるように奥まで腰を打ち付けられる度に脳味噌の奥までピストンの衝撃が広がる。
やべえ、重い。つか、深すぎ。しつけえ。
女にぜってえ嫌がられるタイプのねちっこいピストンなのに、腹立つことにこいつのチンポの形が丁度良すぎて動く度に弱いところ全部ごりごり引っ掻いていく。
そんなことされてみろ。犬みてえな体勢とか最悪なのに、逃げられねえ。その上。
「っ、は……っ、ぅ、く……っ」
「木江、なんか変な声出てるけど」
「へ、んって、いうな……っ、ぅ……ひ……っ! っ、いきなり飛ばしすぎ……っ、くそ、調子、乗んな……ッ、ぁ……っ! っぁ、う」
無理、喋る度にチンポで肺潰されて酸素ばっか出ていって息吸うの邪魔される。苦しくなって「緩めろ」と後ろ手に相馬を止めようとすれば、そのまま手首ごと掴まれた手綱のように引っ張られた。拍子に更に奥まで一気に打ち付けられる性器に目の前が白くなる。腹の中が痙攣してる。つか、下半身が。
「だから言ったろ、止めねえって」
背後を振り返ってやつの顔を確認することも許されなかった。右手で後頭部を押さえつけられたまま、左手で腕を引っ張られる。馬にでもなったようなそんな気分だ。完全にこいつに操縦されてる。
「っ、ぁ、肩、壊れる……っ!」
「大丈夫だ。脱臼したら俺がハメ直してやる」
「ん、ぁ、相馬……っ、ぅ、あ……っ!」
しつけえし、つかどさくさに紛れて髪ぐちゃぐちゃにすんな。って言い返そうと思ったけど、無理だった。
ピストンのペースが上がるにつれ口数少なくなっていく相馬。そんなこいつをまじ分かりやすいやつ、とか笑ってる暇ないくらいガン突きされて想像以上に自分が追い詰められていることに気づいた時には遅かった。
「っ、そ、うま、無言やめ……っ、ん、は……っ! そうま……っ、しゃべれ、っ、う、あっ、んん……っ」
「いいから集中しろ」と言わんばかりに今度は口を塞がれ、そのまま頭を抱き寄せるみたいに壁から引き剥がされ背後から締め上げられる。近え。暑い。つか、無言。ガチすぎじゃん、と言ってる場合ではない。
「っ、ひ、ぅ……っ! ぁ、や、ぉ、奥……っ、ぅ、や、……っ!」
「なに、ここ好き?」
「ちが、ぁ゛……っ、あ、は……っ!」
「つうか、やっぱお前この格好好きじゃん。全然萎えてねえし」
「っ、自意識かじょー……っ、は、っ、馬鹿相馬……こんなん、生理げんしょ……っ」
言い終わるよりも先に伸びてきた手に勃起してた性器を握られ、心臓が止まりそうになる。硬い指、熱い掌。普段意識することなかった相馬の手が俺のチンポを握る。
「生理現象なあ?」
「……っ、チンポ触んのは、卑怯だろ……っ」
「卑怯とかズルとかあんの、男同士って。つうか……触って欲しそうに揺らしてたのお前だっての」
にちにちと音を立てながら相馬の手で性器を扱かれる。この馬鹿力脳筋男、握り潰しやしないかと緊張したが、思いの外上手い。
前と後ろを同時に刺激され、頭の中は『イキたい』という思考で塗り潰されていく。
相馬なのに。こいつ、男初めてのくせに。なんで。なんでそんなに俺の弱いところ知ってんだ。
油断すれば変な声を出してしまいそうで、唇を閉じて必死に堪える。けれど、無理だ。濡れた音と肌のぶつかる音が響く非常階段。今が冬だということも忘れて俺は呆気なく相馬の手でイカされた。
声をあげることもできなかった。どく、と痙攣とともに掌の中で噴き出す精液を見て相馬は「うお」って小さく呟いたあと、腰を止めた相馬は俺の目の前で掌を広げる。
ねっとりと絡みつく精子。そんなもん見せんな、と言ってやりたいのに、ケツの奥に刺さったブツに意識がいきっぱなしで頭が回らない。
「案外可愛げあるイキ方すんのな」
その一言にむっとして背後の男を睨みつけようとした矢先、躊躇なく垂れていた精子をべろ、と舐めとる相馬にぎょっとする。いや、俺も全然飲むし舐めるけども。こういうのって大体男初めてですってやつはやんねーじゃん。
「まず」
本当にこいつは余計な一言が多すぎる。
そんなことは今までもよくあった。口の割に下手くそなやつとか、逆に案外相性よかったりもあった。そうだ、某日生みたいに。
けど、こいつの場合はどうだ。
「ふ、ぅ゛……ッ、は、ァ、そ、うま……ッ、待て、ぁ……ッ」
「止めねえって俺、言わなかったっけ?」
「っ、しらね、ノーカン……っ」
「んじゃ今度はちゃんと聞いておけよ。お前が泣いても止めねえって」
腹ん中みっちり詰まった性器で前立腺ごと削るように中を摩擦される。それだけで爪先ごと体浮きそうになるが、がっちりと掴まれた手は宣言通り人を離す気は無いらしい。
「ぁ、う……ッ!」
「流石使い込んでんな……っ、俺の、ちゃんと入るんだ。ケツってすげえ~~」
「っ、は、ぅ、ケツじゃなくて、すげえのは俺の……っ、ぉ……っ」
「きーのーえ。逃げてんぞ、腰。……さっきまでの威勢はどうしたんだ?」
「に、げて、ね……っ、ん、ぅ……っ! 人が、喋ってる時にっ、ふ……っ、うご、くな……っ」
「へえ、そうか。そりゃ悪かったな」
言った傍からわざと体重掛けるみたいに更に奥まで挿ってくる性器。中の臓器ごとチンポで押し上げられるような圧迫感に耐えきれず、開いた喉の奥から堪らず動物みたいな声が漏れる。それが相馬のお気に召したらしい、ずっぽり埋め込まれた性器で体の奥深くを突き上げられ、頭を振る。
「は……っ、ぁ゛……しっ、つけ、ぇ……~~っ」
「そういう割にはお前、中締まり良くなってっけど。なにこれ?」
「っ、う、るせ、……っ、ぅ、あ゛……っ」
人の言葉を遮るように相馬は動き出す。無理矢理こじ開けられた中を更に自分の形に合わせるように奥まで腰を打ち付けられる度に脳味噌の奥までピストンの衝撃が広がる。
やべえ、重い。つか、深すぎ。しつけえ。
女にぜってえ嫌がられるタイプのねちっこいピストンなのに、腹立つことにこいつのチンポの形が丁度良すぎて動く度に弱いところ全部ごりごり引っ掻いていく。
そんなことされてみろ。犬みてえな体勢とか最悪なのに、逃げられねえ。その上。
「っ、は……っ、ぅ、く……っ」
「木江、なんか変な声出てるけど」
「へ、んって、いうな……っ、ぅ……ひ……っ! っ、いきなり飛ばしすぎ……っ、くそ、調子、乗んな……ッ、ぁ……っ! っぁ、う」
無理、喋る度にチンポで肺潰されて酸素ばっか出ていって息吸うの邪魔される。苦しくなって「緩めろ」と後ろ手に相馬を止めようとすれば、そのまま手首ごと掴まれた手綱のように引っ張られた。拍子に更に奥まで一気に打ち付けられる性器に目の前が白くなる。腹の中が痙攣してる。つか、下半身が。
「だから言ったろ、止めねえって」
背後を振り返ってやつの顔を確認することも許されなかった。右手で後頭部を押さえつけられたまま、左手で腕を引っ張られる。馬にでもなったようなそんな気分だ。完全にこいつに操縦されてる。
「っ、ぁ、肩、壊れる……っ!」
「大丈夫だ。脱臼したら俺がハメ直してやる」
「ん、ぁ、相馬……っ、ぅ、あ……っ!」
しつけえし、つかどさくさに紛れて髪ぐちゃぐちゃにすんな。って言い返そうと思ったけど、無理だった。
ピストンのペースが上がるにつれ口数少なくなっていく相馬。そんなこいつをまじ分かりやすいやつ、とか笑ってる暇ないくらいガン突きされて想像以上に自分が追い詰められていることに気づいた時には遅かった。
「っ、そ、うま、無言やめ……っ、ん、は……っ! そうま……っ、しゃべれ、っ、う、あっ、んん……っ」
「いいから集中しろ」と言わんばかりに今度は口を塞がれ、そのまま頭を抱き寄せるみたいに壁から引き剥がされ背後から締め上げられる。近え。暑い。つか、無言。ガチすぎじゃん、と言ってる場合ではない。
「っ、ひ、ぅ……っ! ぁ、や、ぉ、奥……っ、ぅ、や、……っ!」
「なに、ここ好き?」
「ちが、ぁ゛……っ、あ、は……っ!」
「つうか、やっぱお前この格好好きじゃん。全然萎えてねえし」
「っ、自意識かじょー……っ、は、っ、馬鹿相馬……こんなん、生理げんしょ……っ」
言い終わるよりも先に伸びてきた手に勃起してた性器を握られ、心臓が止まりそうになる。硬い指、熱い掌。普段意識することなかった相馬の手が俺のチンポを握る。
「生理現象なあ?」
「……っ、チンポ触んのは、卑怯だろ……っ」
「卑怯とかズルとかあんの、男同士って。つうか……触って欲しそうに揺らしてたのお前だっての」
にちにちと音を立てながら相馬の手で性器を扱かれる。この馬鹿力脳筋男、握り潰しやしないかと緊張したが、思いの外上手い。
前と後ろを同時に刺激され、頭の中は『イキたい』という思考で塗り潰されていく。
相馬なのに。こいつ、男初めてのくせに。なんで。なんでそんなに俺の弱いところ知ってんだ。
油断すれば変な声を出してしまいそうで、唇を閉じて必死に堪える。けれど、無理だ。濡れた音と肌のぶつかる音が響く非常階段。今が冬だということも忘れて俺は呆気なく相馬の手でイカされた。
声をあげることもできなかった。どく、と痙攣とともに掌の中で噴き出す精液を見て相馬は「うお」って小さく呟いたあと、腰を止めた相馬は俺の目の前で掌を広げる。
ねっとりと絡みつく精子。そんなもん見せんな、と言ってやりたいのに、ケツの奥に刺さったブツに意識がいきっぱなしで頭が回らない。
「案外可愛げあるイキ方すんのな」
その一言にむっとして背後の男を睨みつけようとした矢先、躊躇なく垂れていた精子をべろ、と舐めとる相馬にぎょっとする。いや、俺も全然飲むし舐めるけども。こういうのって大体男初めてですってやつはやんねーじゃん。
「まず」
本当にこいつは余計な一言が多すぎる。
191
お気に入りに追加
276
あなたにおすすめの小説
天国地獄闇鍋番外編集
田原摩耶
BL
自創作BL小説『天国か地獄』の番外編短編集になります。
ネタバレ、if、地雷、ジャンルごちゃ混ぜになってるので本編読んだ方向けです。
本編よりも平和でわちゃわちゃしてちゃんとラブしてたりしてなかったりします。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
どうしょういむ
田原摩耶
BL
苦手な性格正反対の難あり双子の幼馴染と一週間ひとつ屋根の下で過ごす羽目になる受けの話。
穏やか優男風過保護双子の兄+粗暴口悪サディスト遊び人双子の弟×内弁慶いじめられっ子体質の卑屈平凡受け←親友攻め
学生/執着攻め/三角関係/幼馴染/親友攻め/受けが可哀想な目に遭いがち
美甘遠(みかもとおい)
受け。幼い頃から双子たちに玩具にされてきたため、双子が嫌い。でも逆らえないので渋々言うこと聞いてる。内弁慶。
慈光宋都(じこうさんと)
双子の弟。いい加減で大雑把で自己中で乱暴者。美甘のことは可愛がってるつもりだが雑。
慈光燕斗(じこうえんと)
双子の兄。優しくて穏やかだが性格が捩れてる。美甘に甘いようで甘くない。
君完(きみさだ)
通称サダ。同じ中学校。高校にあがってから美甘と仲良くなった親友。美甘に同情してる。


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる