19 / 38
近いようで遠い関係性、幼馴染。六日目。
たかだか彼氏
しおりを挟む
「さ、宋都……」
「慈光弟、お前――」
「ああ? なんだぁ? ……あー、なるほど? お前あれか、俺らに混ざりたくて堪んなくなって思わずここまで来ちゃったってやつ? ……やってんなぁ、爽やかな面して案外むっつり野郎なんだな、サダ」
「んな゛……ッ」
お前はもう余計なことを言うな。
口を開けばろくなこと言わない宋都に我慢できず、「サダをお前と同じにすんな!」と慌ててリビングへと押し戻そうとするが、そのまま腕を掴まれて引っ張られた。
「は、離せ~~っ!」
「おい、慈光弟やめろ! 美甘が可哀想だろ……っ!」
「おいおい馬鹿だなぁ、お前。……美甘が嫌がってるように見えんのか?」
「馬鹿宋都……っ、どう見ても嫌がってるだろ! むきゅ……っ!」
「まーいいや。サダ、お前も上がれよ。わざわざ遊びに来てくれたんだしな」
人の口を腕で塞いだまま、サダと向き合った宋都は「水くらい出してやるよ」と笑った。
こいつ、何考えてやがるんだ。
思わず宋都の腕を齧って抜け出そうとするが、腕無駄に硬い。俺の顎のが壊れる。
「むぐ、むぐ……っ!」
サダ、こいつの言うこと気にしなくて良いからな。絶対ろくなことにならないから!と必死にアイコンタクトを送るも、サダの表情は険しいまま変わらない。それどころか。
「……わかった」
「もご……っ?!」
「お邪魔させてもらう。……けど、その前に美甘を開放してやれ。……苦しそうだ」
「……へえ。腰抜かして逃げ出すかと思った」
「それで逃げ出すくらいならわざわざ来るわけないだろ」
「……ぷはっ! ……けほ、……っ、さ、サダ……」
なんだか覚悟を決めたような気迫すら感じさせるサダに、胸の奥がざわつく。
対する宋都は「へえ」と相変わらずニタニタと嫌な顔で笑うのだ。俺はその反応がとにかく嫌で、正直言えばサダに帰ってほしかった。サダにこいつらとの関係を知られてて、その上で俺のことを受け入れてくれたとしてもだ。
慈光家にはあまりにも嫌な思い出しかなさすぎるのだ。
廊下、リビング、洗面所に風呂場、そして二階の私室――この慈光家の空気をこいつに吸われると思うとなんだか恥ずかしいところを見られるよりももっと嫌でたまらなかった。
なのに、その反面サダが俺のことを気にかけてくれるというだけで喜んでしまうのだから我ながら自分というものがよくわからなくなってしまう。
それから、「そんじゃ勝手に上がってこいよ」という客人をもてなす態度とはかけ離れた宋都の言葉によりサダが慈光家の玄関の扉を開くことになった。
そして慈光家リビングにて。俺、俺の横に宋都、そして向かい側にサダという最悪の三者面談のような構図ができあがってしまうのだった。
「それで? サダ君は俺たちと3Pしたいんだっけ?」
「んなわけないだろっ、サダに変なこと言うなっ!」
「サダがきて急に元気になったな~お前。……ったく、話進まねえから静かにしてろ」
「むぐっ!」
ソファーの上に転がってたクッションを顔面に押し付けられ、物理的に黙らせられる。寧ろ脱線させてるのはお前のセクハラ発言だろという俺の叫びは届かなかった。
サダはそんな俺たちのやり取りを見て眉根を寄せるばかりだ。そう、これが普通の反応だ。
「単刀直入に言うぞ、慈光弟」
「はいはい、どうぞ」
「俺は美甘と付き合うことなった。金輪際、こいつに手を出さないでくれ」
「もご……」
――本当にそこまで言うのか。
もう少しオブラートに包むと思っていただけに、寧ろわざわざ自らこいつらの前に出ていくような真似をするサダに俺は青褪める。
そして、顔面からクッションを外し、俺は「サダ」と声をあげた。サダも俺の言わんことに気付いたのだろう、それを「分かってる」と制するサダ。
「悪い、美甘。けど、やっぱりお前が酷い目に遭ってるってのに見てみぬふりするのは――無理だ」
「さ、サダ……」
「慈光弟、先に言っておく。美甘とお前らの関係のことは概ね知ってる。知った上で俺はこいつと一緒にいたいと思ってる、だから――」
「だから? だから、こいつと遊ぶのをやめてくれって?」
「……ああ。そうだ」
サダが言い切ってくれたことに対する喜びよりも、今は恐怖の方が大きかった。リビングの壁に掛かった時計の秒針の音が俺の心音と混ざり合う。冷や汗が滲み、俺は隣の宋都をちらりと見た。瞬間、宋都は「ぶはっ」と噴き出すのだ。
「お前さぁ……はー……本当、もったいねえよな。ああ、優しくて理解もある彼氏なんて、こいつには勿体ねえよ。悪いことは言わねえ、俺から言えることは『こいつはやめとけ』だな」
そう、俺の肩に手を回す宋都は続ける。
「俺のオススメは、今すぐこいつのことを忘れて今まで通り友達として付き合ってやれってやつ」
「な、なんだよそれ……」
「そのままだよ。美甘、お前だって分かってんだろ? だってサダで満足できねえだろ、お前」
「……っ、ゃ……っ! めろ……っ!」
サダの目の前、当たり前のように人の胸に手を伸ばし、シャツの上から乳首を摘みあげてくる宋都に顔が熱くなる。宋都の手を離そうとするよりも、立ち上がったサダが宋都の手を掴む方が早かった。
「――ほら、そういうとこだよ。サダ。お前は向いてねえよ、諦めろ」
「お前らが変態行動に美甘を付き合わせてるだけだろ、決め付けるな」
「さ、サダ……っ?」
見たことのないサダの顔に、聞いたことのないサダの声に、空気が一気に貼り詰めるのが分かった。たじろいでいると、そのままサダに腕を掴まれ、宋都から引き離される。
「さ、サダ……お、俺は大丈夫……だから」
「お前が大丈夫でも俺が大丈夫じゃないって言ってるんだよ、美甘。……好きなやつが無理してるところを見て平気な男なんていないだろ」
「……っ、さ……だ……」
ぎゅう、とサダの手に抱き締められる。ドキドキよりも、困惑の方が大きかった。嬉しくないわけではない、けど、なんだかサダの苦しそうな顔を見ると心配の方が大きくなってくる。
そんな俺達を止めるわけでもなく、大きく背もたれに沈んだ宋都は「仲良さそうで何よりだな」と他人事のように笑う。
「お前らが勝手に恋人ごっこしようが俺には関係ねえけど、これだけは言っておいてやるよ、サダ。俺は別にこいつに恋人が出来ようが億が一結婚しようが別に今更なんも変わんねえから」
「……」
「たかが彼氏ってだけで俺らの関係に口出しできるって思うなよ」
「さ、宋都……っ」
なんだよその言い方は。
あまりにも自分勝手な物言いに頭にきて反論しそうになったが、それは叶わなかった。サダに腕を引かれたのだ。「美甘、行くぞ」と腕を掴んだままサダはリビングの扉へと歩いていく。
「さ、サダ……? 待って、どこに」
「……」
「さ、さだ、っ、わ、ぁわ……っ」
転びそうになるのをなんと耐え、そのままサダに支えられて俺は靴に履き替えさせられるのだ。昼下がりの住宅街、ちらほらと空から降ってくる雪の中サダは無言で慈光家を後にした。
服とか、薬とか、色んなもの宋都の部屋に置いてきぼりになってしまってるが、『今から取りに戻っていいか』なんてサダに聞けるような雰囲気でもなかった。
サダは優しくて、いいやつで、真面目で、俺みたいなやつでも対等に話してくれる。――はずなのに、無言で歩いていくサダの横顔を見て、俺は何故だかいつの日かの燕斗の横顔を思い出していた。
――サダのマンションから連れ出されたときの燕斗のあの目を、サダに重ねて見たのだ。
「慈光弟、お前――」
「ああ? なんだぁ? ……あー、なるほど? お前あれか、俺らに混ざりたくて堪んなくなって思わずここまで来ちゃったってやつ? ……やってんなぁ、爽やかな面して案外むっつり野郎なんだな、サダ」
「んな゛……ッ」
お前はもう余計なことを言うな。
口を開けばろくなこと言わない宋都に我慢できず、「サダをお前と同じにすんな!」と慌ててリビングへと押し戻そうとするが、そのまま腕を掴まれて引っ張られた。
「は、離せ~~っ!」
「おい、慈光弟やめろ! 美甘が可哀想だろ……っ!」
「おいおい馬鹿だなぁ、お前。……美甘が嫌がってるように見えんのか?」
「馬鹿宋都……っ、どう見ても嫌がってるだろ! むきゅ……っ!」
「まーいいや。サダ、お前も上がれよ。わざわざ遊びに来てくれたんだしな」
人の口を腕で塞いだまま、サダと向き合った宋都は「水くらい出してやるよ」と笑った。
こいつ、何考えてやがるんだ。
思わず宋都の腕を齧って抜け出そうとするが、腕無駄に硬い。俺の顎のが壊れる。
「むぐ、むぐ……っ!」
サダ、こいつの言うこと気にしなくて良いからな。絶対ろくなことにならないから!と必死にアイコンタクトを送るも、サダの表情は険しいまま変わらない。それどころか。
「……わかった」
「もご……っ?!」
「お邪魔させてもらう。……けど、その前に美甘を開放してやれ。……苦しそうだ」
「……へえ。腰抜かして逃げ出すかと思った」
「それで逃げ出すくらいならわざわざ来るわけないだろ」
「……ぷはっ! ……けほ、……っ、さ、サダ……」
なんだか覚悟を決めたような気迫すら感じさせるサダに、胸の奥がざわつく。
対する宋都は「へえ」と相変わらずニタニタと嫌な顔で笑うのだ。俺はその反応がとにかく嫌で、正直言えばサダに帰ってほしかった。サダにこいつらとの関係を知られてて、その上で俺のことを受け入れてくれたとしてもだ。
慈光家にはあまりにも嫌な思い出しかなさすぎるのだ。
廊下、リビング、洗面所に風呂場、そして二階の私室――この慈光家の空気をこいつに吸われると思うとなんだか恥ずかしいところを見られるよりももっと嫌でたまらなかった。
なのに、その反面サダが俺のことを気にかけてくれるというだけで喜んでしまうのだから我ながら自分というものがよくわからなくなってしまう。
それから、「そんじゃ勝手に上がってこいよ」という客人をもてなす態度とはかけ離れた宋都の言葉によりサダが慈光家の玄関の扉を開くことになった。
そして慈光家リビングにて。俺、俺の横に宋都、そして向かい側にサダという最悪の三者面談のような構図ができあがってしまうのだった。
「それで? サダ君は俺たちと3Pしたいんだっけ?」
「んなわけないだろっ、サダに変なこと言うなっ!」
「サダがきて急に元気になったな~お前。……ったく、話進まねえから静かにしてろ」
「むぐっ!」
ソファーの上に転がってたクッションを顔面に押し付けられ、物理的に黙らせられる。寧ろ脱線させてるのはお前のセクハラ発言だろという俺の叫びは届かなかった。
サダはそんな俺たちのやり取りを見て眉根を寄せるばかりだ。そう、これが普通の反応だ。
「単刀直入に言うぞ、慈光弟」
「はいはい、どうぞ」
「俺は美甘と付き合うことなった。金輪際、こいつに手を出さないでくれ」
「もご……」
――本当にそこまで言うのか。
もう少しオブラートに包むと思っていただけに、寧ろわざわざ自らこいつらの前に出ていくような真似をするサダに俺は青褪める。
そして、顔面からクッションを外し、俺は「サダ」と声をあげた。サダも俺の言わんことに気付いたのだろう、それを「分かってる」と制するサダ。
「悪い、美甘。けど、やっぱりお前が酷い目に遭ってるってのに見てみぬふりするのは――無理だ」
「さ、サダ……」
「慈光弟、先に言っておく。美甘とお前らの関係のことは概ね知ってる。知った上で俺はこいつと一緒にいたいと思ってる、だから――」
「だから? だから、こいつと遊ぶのをやめてくれって?」
「……ああ。そうだ」
サダが言い切ってくれたことに対する喜びよりも、今は恐怖の方が大きかった。リビングの壁に掛かった時計の秒針の音が俺の心音と混ざり合う。冷や汗が滲み、俺は隣の宋都をちらりと見た。瞬間、宋都は「ぶはっ」と噴き出すのだ。
「お前さぁ……はー……本当、もったいねえよな。ああ、優しくて理解もある彼氏なんて、こいつには勿体ねえよ。悪いことは言わねえ、俺から言えることは『こいつはやめとけ』だな」
そう、俺の肩に手を回す宋都は続ける。
「俺のオススメは、今すぐこいつのことを忘れて今まで通り友達として付き合ってやれってやつ」
「な、なんだよそれ……」
「そのままだよ。美甘、お前だって分かってんだろ? だってサダで満足できねえだろ、お前」
「……っ、ゃ……っ! めろ……っ!」
サダの目の前、当たり前のように人の胸に手を伸ばし、シャツの上から乳首を摘みあげてくる宋都に顔が熱くなる。宋都の手を離そうとするよりも、立ち上がったサダが宋都の手を掴む方が早かった。
「――ほら、そういうとこだよ。サダ。お前は向いてねえよ、諦めろ」
「お前らが変態行動に美甘を付き合わせてるだけだろ、決め付けるな」
「さ、サダ……っ?」
見たことのないサダの顔に、聞いたことのないサダの声に、空気が一気に貼り詰めるのが分かった。たじろいでいると、そのままサダに腕を掴まれ、宋都から引き離される。
「さ、サダ……お、俺は大丈夫……だから」
「お前が大丈夫でも俺が大丈夫じゃないって言ってるんだよ、美甘。……好きなやつが無理してるところを見て平気な男なんていないだろ」
「……っ、さ……だ……」
ぎゅう、とサダの手に抱き締められる。ドキドキよりも、困惑の方が大きかった。嬉しくないわけではない、けど、なんだかサダの苦しそうな顔を見ると心配の方が大きくなってくる。
そんな俺達を止めるわけでもなく、大きく背もたれに沈んだ宋都は「仲良さそうで何よりだな」と他人事のように笑う。
「お前らが勝手に恋人ごっこしようが俺には関係ねえけど、これだけは言っておいてやるよ、サダ。俺は別にこいつに恋人が出来ようが億が一結婚しようが別に今更なんも変わんねえから」
「……」
「たかが彼氏ってだけで俺らの関係に口出しできるって思うなよ」
「さ、宋都……っ」
なんだよその言い方は。
あまりにも自分勝手な物言いに頭にきて反論しそうになったが、それは叶わなかった。サダに腕を引かれたのだ。「美甘、行くぞ」と腕を掴んだままサダはリビングの扉へと歩いていく。
「さ、サダ……? 待って、どこに」
「……」
「さ、さだ、っ、わ、ぁわ……っ」
転びそうになるのをなんと耐え、そのままサダに支えられて俺は靴に履き替えさせられるのだ。昼下がりの住宅街、ちらほらと空から降ってくる雪の中サダは無言で慈光家を後にした。
服とか、薬とか、色んなもの宋都の部屋に置いてきぼりになってしまってるが、『今から取りに戻っていいか』なんてサダに聞けるような雰囲気でもなかった。
サダは優しくて、いいやつで、真面目で、俺みたいなやつでも対等に話してくれる。――はずなのに、無言で歩いていくサダの横顔を見て、俺は何故だかいつの日かの燕斗の横顔を思い出していた。
――サダのマンションから連れ出されたときの燕斗のあの目を、サダに重ねて見たのだ。
20
お気に入りに追加
410
あなたにおすすめの小説
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
迷える子羊少年と自称王様少年
ユー
BL
「その素晴らしい力オレの側にふさわしい、オレの家来になれ!」
「いや絶対嫌だから!」
的なやり取りから始まる
超能力が存在するSF(すこしふしぎ)な世界で普通になりたいと願う平凡志望の卑屈少年と
自分大好き唯我独尊王様気質の美少年との
出会いから始まるボーイミーツボーイ的な青春BL小説になってればいいなって思って書きました。
この作品は後々そういう関係になっていくのを前提として書いてはいますが、なんというかブロマンス?的な少年達の青春ものみたいなノリで読んで頂けるとありがたいです。
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
観念しようね、レモンくん
天埜鳩愛
BL
短編・22話で完結です バスケ部に所属するDKトリオ、溺愛双子兄弟×年下の従弟のキュンドキBLです
🍋あらすじ🍋
バスケ部員の麗紋(れもん)は高校一年生。
美形双子の碧(あお)と翠(みどり)に従兄として過剰なお世話をやかれ続けてきた。
共に通う高校の球技大会で従兄たちのクラスと激突!
自立と引き換えに従兄たちから提示されたちょっと困っちゃう
「とあること」を賭けて彼らと勝負を行いことに。
麗紋「絶対無理、絶対あの約束だけはむりむりむり!!!!」
賭けに負けたら大変なことに!!!
奮闘する麗紋に余裕の笑みを浮かべた双子は揺さぶりをかけてくる。
「れーちゃん、観念しようね?」
『双子の愛 溺愛双子攻アンソロジー』寄稿作品(2022年2月~2023年3月)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる