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しおりを挟むたった数秒。瞬きをしたくらいの感覚だった。
次に目を覚ましたとき、俺を迎えたのは真夜だった。
「はよ、愛ちゃん。俺のこと、覚えてる?」
「……」
「ああ、無理そうなら喋んなくていいから。……薬、効いてるだろ? ……頭がぼーっとする薬。指先から感覚なくなる薬。あと、楽しくなる薬。……色々」
「……」
「菖蒲さんのグレア直で浴びまくって生きてたの、普通のSubなら下手すりゃ自殺レベルだって。体も……心も。……本当、無茶するよな。お前」
眠ってるのに肉体がベッドに沈んでいくような感覚。目が回って、地に足がついてないような酩酊感は投与された薬の副作用なのだと知る。
自殺、なんてするわけない。そう思ったが、菖蒲さんと対峙した時のことは今でも鮮明に脳に刻まれている。あの時俺は、セーフワードを口にするくらいなら死んでもいいと思った。
そしてその結果がこれなのだろう。
学園附属のダイナミクス専門の病院、その入院病棟の個室。自分の腕に繋がった点滴のチューブを視線で辿る。カーテンの奥からは柔らかな日差しが差し込んでいた。
「……真夜」
「ん、なに。喉乾いた?」
「菖蒲さんは」
どうなった、と口にすれば真夜は目を細める。それから、「出たよ」とでも言わんばかりの呆れたような苦笑い。
「愛ちゃん、その話をするには順序ってもんがあるのは分かるか? ……そうだな、例えばどうして俺がここでいじらしく愛ちゃんが起きるのを待ってるのか、とか。そっちのが気になんないか?」
回らない頭の中。言われて確かにとも思った。
けど、不思議ではない。この男はいつだって人の寝顔を眺めては笑っていた。だから、今回この男がいたことに疑問を抱かなかった。
「ま、警戒されるよかましか」
「菖蒲さんは」
「俺から言えることは一つ。さっさと忘れろってことだけだな」
「あの人は、生徒会長じゃなくなるって言ってた。それって、リコールされるってことか」
「…………」
「おい、真夜……」
やたら饒舌だって真夜が黙り込む。目を丸くし、ベッドを乗り上げるようにじっと俺を覗き込んでくる真夜に「なんだよ」とその肩を押し返そうとした時。
「愛ちゃん――《お手》」
目を覗き込まれ、囁かれる言葉が理解できなくて俺は真夜を見つめた。
「何言ってんだ、お前。誰がそんなこと……」
「……」
「真夜?」
「愛ちゃん、Switchになった?」
言われてからこいつのコマンドに体が反応してないことに気付く。それからすぐ真夜はナースコールをし、駆け付けた看護師に簡易検査をされることになった。
目を覚ました時点ですぐに呼べと言われていたことを叱られる真夜はともかく、それからまた目まぐるしく時間が経つ。
検査の結果、俺はSランクのSubのままだった。
けれど今回、サブドロップの後遺症が色濃く残っているらしい。グレアとコマンドを浴び、逆らい続けた結果症状の転化が起きたようだ。
脳の一部――Domの言葉を認識する部分が損傷してるらしい。Switchでもなく、Subとしても欠落している。適切な治療を受ければ以前のように戻ることもできると言われた。
再び戻ってきた病室。
座るのが辛くてベッドに横になる俺の側、椅子を勝手にどっかから持ってきた真夜はそれに腰をかけていた。
「コマンドが効かないって、それ、Subとしてどーなの」
「寧ろ願ったり叶ったりだ」
「愛ちゃんのパパママはなんて?」
「……俺の好きにしたらいいって」
SubでありながらSubとしても欠落する。それは今後パートナーになるかもしれないDomからしてみれば対象外になる場合もある。
それに、俺の後遺症はコマンドが機能しないということだけだ。Subとしての本懐からは逃れられない。
薬は飲み続けなければならないし、Domとのプレイでなければ耐えられないほどの不調が襲ってきた時の手段が減るわけだ。
Subとして生きるなら適切な治療を受けた方がいい。辛い思いをするのはお前じゃないのか、とも言われた。
けど、しっかり考えてお前が決めたらいいと。
「優しいじゃん、愛ちゃんファミリー」
「さあな、俺が頑固だから諦めてるだけだろ」
「は、それ愛ちゃんが言うのウケる」
笑う真夜を横目に盗み見る。
こんな顔をして笑うやつだったか。それとも後遺症の影響か。初めてこいつの顔をちゃんと見ることができた、気がした。
「真夜。……うちの親、俺が入院してたことも知ってたんだけど」
「そりゃ、ある程度は連絡行くだろ」
「お前だろ、連絡したの」
「……」
「サブドロップになったって。……自分のせいだって」
「……何、そこまで聞いてたんだ? 本当仲良しじゃん、愛ちゃんファミリー」
「うちとは大違い」と真夜はやっぱり笑顔を崩さずに続ける。
「真夜」
「言っとくけど、菖蒲さんを庇ったわけじゃないから」
「……」
「言っただろ。俺、自分のSubはちゃんと最後まで責任持つって。案外情に厚いんだよな、俺」
「何が責任だ。勝手に人のパートナー名乗って」
「合意だろ」
「合意かどうかを気にする時点で不純だ」
「不満か?」
「……っ、……菖蒲さんがどこに行ったのか、言え」
「聞いてどうすんの」
「お前に関係ない」
「あるよ、俺お前のパートナーだし?」
ああ言えばこういう、子供みたいな軽口ばかり叩いてはのらりくらりと躱していく。
腹立つのに、いつもと変わらないこいつに少しほっとしてる自分もいた。それが気に食わなくて、より悶々としたものが膨れ上がる。
「俺は、お前とはプレイできない。さっき聞いただろ」
「バカだな、愛ちゃん。俺らのプレイは言葉遊びだけじゃないだろ?」
「は? …………、…………」
一拍置いてこの男の言葉の意味を理解し、頭に血が昇っていく。この男はやはり、最低なやつだ。
お前、と言葉に詰まった時。どさくさに紛れて手を握られる。まだ感覚の戻ってない指先。そこに伸びてくる真夜の指を振り払う。
「……最低だ」
「そうか? 俺ほど優しい男はなかなかいないと思うけどな」
「非常識だ」
「優しく慰めて欲しかったのか?」
「そんなわけないだろ。……っ、それに、話をそらすな。菖蒲さんは――」
どこに行った、と続けるよりも先に近づく鼻先に思わず俺はその口元を手で押さえる。
「なにひへんほ」と手のひら越しにもごつく真夜の口を押さえたまま、「話を逸らすな」と真夜を睨みつけた。暫くじっとこちらを見ていた真夜だったがそれもすぐ、嫌がらせみたいに人の手のひらに舌を這わせる。
「……っ、お、い……」
「……手、まだ痛むか?」
「……」
別に怪我をしているわけではない。その手のひら越し、労わるように押し付けられる唇のこそばゆさに目を細める。
「どういう、意味だ。なんで知って……」
遮るように指を舐められる。視覚では赤い舌が絡み付いているのに、感覚がない。出来のいい映像でも見てるみたいな錯覚の中、真夜はちゅぽんと音を立てて唇を離す。
それからそのまま指先にキスをした。何も感じなかったはずなのに、指先に熱が戻るような――そんな気がした。
「おい、答えろ……っ」
「あんな男のこと、さっさと忘れろ」
「お前に何がわかる。菖蒲さんの――」
「愛ちゃんだって分かってなかったんだろ、ずっと」
「……っ、……そ、れは」
返す言葉がなかった。
理解している、なんてそんな烏滸がましいことは言えない。俺のそれはただ理想を押し付けていたに過ぎない。あの人に夢を見ていた。それは理解から遠くかけ離れている。けど、間違いなく菖蒲さんの一部でもあった。
「忘れろ」
「っ、コマンドは効かないって言ったばかりだろ」
「ああ。だからこれは命令じゃなくてお願いな」
「……は?」
「忘れろ。あの人のことは。……それが愛ちゃんのためだ」
「……」
この男は。
コマンドがなければなんともない。この男はとてつもなく狡い男だ。卑怯で、まだ自分を隠そうとしている。
「それは、自分のためじゃないのか」
言い返せば、真夜は俺を見た。それから「可愛くねえやつ」と呟いた。
「……はいはい。お前と、俺のためにも」
「説明が面倒ならいい。他のやつに聞く」
「他って?」
「海陽先輩とか、先生に……」
「んじゃ、どうぞお好きに」
何を考えてるのか分からないやつだと思っていた。今の今まで。
けど、
「小晴にも」
そう口にしたとき、無言で手首を掴まれる。迫る鼻先。自分でも驚いたようなそんな顔で真夜は俺を見つめていた。
「……コマンド効かないって、結構不便じゃんね」
「小晴と話すと都合が悪いのか」
「愛ちゃん」
「この手はなんだ、真夜」
「……はあ、ほんっと……だる。キスして良い?」
「しない……誤魔化すな、真夜……っ!」
ぺち、と真夜の頬を軽く叩いたとき、真夜は諦めたように両手を上げた。
それから不貞腐れた子供のように髪を掻きむしる。
「分かんねえの、まだ。てか、ふつー分かれよ。愛ちゃん」
「何がだ」
「あんなやつさ、さっさと忘れろ。俺がいるじゃん。なんでまだあいつのこと言ってんの。あいつ、愛ちゃんのことたくさん傷つけたのに」
「…………」
「……っ、本当……腹立ってきた。なんで逆に分かってねえの、愛ちゃん。なんであいつグレアまで出しといて、愛ちゃん殺しかけたくせにまだ愛ちゃんに好かれてんの。まじで不愉快。うぜえ、クソ腹黒男のくせに」
「……それだけか?」
「は?」
「俺に付き纏う理由」
イラついたように、呆れたように真夜は深く息を吐く。
「……愛ちゃんさあ、それ、わざと?」
「……違う。理解できないから聞いてる」
「確かに俺、あの人のこと嫌いだよ。けど、あの人から寝取るためだけならもう終わってんの。だってとっくに愛ちゃんは俺のこと好きじゃん」
「好きじゃないが」
「…………ま、いいや。それで」
「答えになってない」
「愛ちゃんに言ったって分かんないじゃん。どうせ」
理解できないから聞いてるのに、なんなんだこの男は。
「愛ちゃんの今の飼い主は俺なわけ。……以上」
「……真夜」
「あー、面倒くせえ。コマンド使えんのまじでダルいって」
「じゃあさっさと捨てろ」
言うことも聞けないSubなんて、普通Domからしても手に余るだろう。そのくせに、わざわざ律儀にここに残ってる。俺の手を握ってる。
「俺は一人でも生きていける。Domなんて居なくても――」
菖蒲さんがいなくなっても、と口にしようとして、言葉が喉に突っ掛かった。
菖蒲さんの言った通りだ。俺は嘘を吐けない。誰かを、自分までも偽り続けることはできない。
そして多分、今もこうしてる間も菖蒲さんは苦しんでるのではないかと思うと居ても立っても居られなくなり、起きあがろうとした体ごと真夜に抱き止められる。
「っ、……なに、を」
「……そーいうとこ」
「どういう意味だ」
「俺が泣いてるSub放っとけないの、知ってんだろ?」
背中をそっとさすられ、体が硬直する。浅い呼吸を落ち着かせるように優しくぽんぽんと叩く手のひらに、いつの日か菖蒲さんに抱き締められたときのことを思い出した。
「……っ、ぉ、おれは、……」
「なに、どーしたの」
「……おれは、菖蒲さんのこと、忘れられない」
「……」
「あの人を見捨てたくない……真夜」
この男にこんなことを言ってどうなる。頭では理解できていても、喉の奥から溢れる言葉を堪えることはできなかった。
真夜は黙って俺の背中を撫でる。触れられた箇所に熱が戻っていく。
俺がSubで、こいつがDomだから。だから体が勝手に反応してるだけだ。言い聞かせる。それ以外に理由が見当たらない。
「……だよな、愛ちゃんは」
沈黙の末、真夜は静かに笑う。とろりとした耳障りのいい優しい声。認めたくはないがその声は俺の鼓膜にすんなりと入ってくるのだ。
「そんな愛ちゃんだから俺は……」
「……なんだ」
そう顔を上げれば、目が合って真夜は破顔する。
普段のいやらしいそれではなく、年相応の無邪気な笑顔。
「ふは、愛ちゃん。涙でぐちゃぐちゃになってる、顔。汚ねえな」
「……っ! お、お前……っ」
そんなに酷いことになってるのか、と慌てて近くにティッシュがないか探した時。「こっち」と真夜に頬を撫でられる。そのまま真夜の方を向かされたと思えば、次の瞬間視界が翳った。
柔らかい感触はすぐに離れる。唖然としてる人の顔を見つめたやつはまた小さく笑って俺の唇を塞いだ。
「……っ、ふ、……っ、ぉ、い、真夜……っ」
「いーよ、忘れらんないってんなら。それで」
「でも……」
「俺が忘れさせてやる。……あの人よりも俺のが良いって思えるくらい大切にして、可愛がってやるから」
腹立つくらいこっ恥ずかしい、歯が浮くようなセリフだというのに真夜がやけに真剣な顔で言うので何も言い返せなかった。
何よりも、嫌悪感や困惑よりも喜びを感じてしまってる自分にただ戸惑う。そしてそんな自分が嫌ではない。
――それ、告白みたいじゃないか。
そう喉元まで出かけた言葉を飲み込んで、俺は「断っても無視するんだろ」と言い返せば、真夜は「よくご存知で」とだけ笑った。それからまた柔らかく唇を重ねられる。
『愛佐は幸福について考えたことがあるかい?』
菖蒲さんは二人きりの時、唐突に疑問を投げかけてくることがあった。
ただの暇潰しなのか、それとも他の思惑があったのか俺には分からない。けど、その時夕陽の差し込む窓を見つめる真夜さんの横顔がやけに印象に残っていた。
『幸福、ですか。……俺はこうして菖蒲さんと出会えたことが幸福ですかね』
『……見に余る光栄だね。けど、他はどうかな?』
『他?』
『僕に関すること以外の幸福だよ。……そう、例えば友達とか』
『俺に友達はいません』
『そうかい。それじゃあ、将来の夢とか』
『夢……』
さっさと地元を離れ、この高校に入学することが眼前の目標だった。
けれど、入学できた今、改めて夢は何かと問われると答えに詰まる。
『……思いつきません。この学園に入学することが夢だったので』
『そうかい、じゃあ君は叶えたのか。立派じゃないか』
『そ、んなことは……ありがとうございます』
その時は、褒められて熱くなる頬が菖蒲さんにバレないようにするのでいっぱいだった。
だから咄嗟に何も考えなしに『菖蒲さんは』と聞き返してしまったのだ。
『僕? ……僕は、そうだね。どうしようかな』
『す、すみません。こんなプライベートなことに踏み込んでしまって』
『先に聞いたのは僕だよ。……そうだね、じゃあ今決めたよ。【愛佐が素敵なDomに出会えること】――これが僕の夢だ』
微笑む菖蒲さんを前に軋むほど胸が痛んだことを思い出す。そのとき、俺はなんと答えただろうか。赤い夕陽が眼球に染み込み、滲む涙を誤魔化すように言葉を吐いた記憶だけはあった。
あの時は菖蒲さんの本心だと思っていた。
けど、あの時も菖蒲さんは仮面を被っていたのだろうか。
「愛ちゃん?」
「……なんだ」
「……」
無言で真夜は俺の頬を摘む。やめろ、と慌てて顔を逸らそうとすれば、「変なこと考えた?」と今度は顔を覗き込まれた。
「……別に」
「嘘だぁ、眉間に皺寄ってた」
「……これは元々だ」
「寄せるから癖ついてんだろ。……ほら、今日はさっさと寝なさい。寝れない時用に薬もらったろ、一人で飲めるか?」
「飲める」
「そ? じゃ、おやすみ」
俺を寝かしつけると、真夜はそのままシーツを人の体の上に被せる。
「帰るのか」
「流石にな。色々せっつかれてるから」
「……せっつ……?」
「海陽先輩とか、色々。……皆なんだかんだお前のこと心配らしいから」
「……」
ずき、と胸の奥が痛む。
海陽先輩、そうだ。海陽先輩も菖蒲さんのことを聞いたはずだ。
俺たちのことを気にかけてくれていたあの人にどんな顔をして会えば良いのか分からない。
俯く俺に、真夜は「心配すんな」と言葉を投げかけてくる。
「お前は休むことに集中しろ。そんで、心配ならさっさと退院すりゃいい。海陽先輩、あの人俺のこと全然信用してくんねーしな。お前が元気な顔見せた方が早そうだもん」
「……そうだな」
「……なーんか、海陽先輩の名前出した時だけ素直になんの腹立つな」
「ま、いーや」とやや不満そうにしながらも真夜は病室を出て行った。真夜が出て行った後、一気に静かになる病室に落ち着かない気分になる。
なんで急にあんなこと思い出したのだろうか。……菖蒲さんの夢、なんて。
今となってはどこまでが本音かも分からない。気にしたところで苦しくなるだけだと分かってても、脳がずっと菖蒲さんの声を反芻する。
けど暫くもしない内に睡魔がとろりと思考を溶かしていく。睡眠導入剤が効いてきたようだ。
瞼の重力に逆らえぬまま目を閉じ、俺は意識を手放した。
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