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√β:ep.last『罪と罰』
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しおりを挟む「全部……全部俺がやりました、俺が――殺しました」
その言葉は思いの外すんなりと口に出てきた。
取り押さえられ、名前を確認される。どうやら既に芳川会長のことも、俺がその共犯者だということも全て割れていたらしい。凶器を持っていないことを確認され、両脇を大柄警察に取り押さえられたまま俺は裕斗とともにそのまま警察署へと連行され――そして、取調室。
――なんで殺した?
「……そうするしか、なかったからです」
――もう一人仲間がいたって聞いたが。
「……ッ」
――そいつはどこにいる?
「……っ、わ、かりません……けど、したのは俺一人で……ッ」
――……。
目の前の刑事は俺が喋る度に調書を書いていた。
俺には何が正解で何が間違っているのかわからなかった。
薄暗い取調室の中、自分がちゃんと喋れているのかすらもわからなかった。
刑事の口振りからして会長はまだ見つかっていないのだろう。そして恐らく、主犯だと思われている。それは俺にとって避けたかった。
会長が無事ならそれでいい、どこかで生きてくれているのなら。このまま俺が背負って会長が穏やかな生活を送れるのならばそれでもいいと思ったが、もしそうでなければなにがなんでも会長の元へ向かわなければならない。
そう思っていたのに。
入れ代わり立ち代わりで様々な人間が取調室にやってきた。同じ問を何度もされ、俺はそれを答える。どれほどの時間を過ごしたのかも分からない。
食事を差し入れされるが、まるで食欲はなかった。
取調室から拘置所へと移される。
殺人罪か、傷害致死罪か。どちらにせよ共同正犯という立場である俺は今後行われる裁判の判決まで拘置所から動けないという。
それから数日が経過した頃、両親が面会にやってきた。
顔も合わせられなかった。会いたくなかった。けれど拒否することもできなくて、実家から駆け付けてきたという両親を前に俺はその目を見ることができなかった。
怒られることもなかった、大体の話は刑事から聞いていたのだろう。俺も何も言えなかった。
静まり返った面会室、アクリル版一枚隔てたその向こう。
「知り合いの先生に弁護は頼んでいる」
父親の声に、咄嗟に「いらない」と声を上げた。
それは、拘置所に入れられてから数日ぶりに発した声だった。
「このあと先生も顔を出す。……先生にはお前を保釈も頼んでいる。話なら、そのあと直接聞こう」
それだけを言い残し、両親は面会室をあとにした。母は結局最後まで何も言わなかった。俺も、何も言えなかった。
けれど、保釈という単語に思わず反応した。
ずっと、諦めていた。もうこのまま待つしかないのだと。
けれど、それは両親が与えてくれた最後のチャンスなのかもしれない。
――保釈期間までに、芳川会長を探し出す。
エゴなのだろう。全て。どこかで穏やかに過ごしているかもしれない会長を邪魔することになるかもしれない。それでも、せめて一目だけでも無事を確認できれば俺はそれだけでよかった。
裁判所から召喚を受けたときには、必ず定められた日時に出頭しなければならない。
逃げ隠れしたり、証拠隠滅と思われるような行為をしてはならない。
――被害者や事件関係者に対し、直接または弁護人を除く他の者を介して一切の接触をしてはならない。
最悪、少年刑務所行きになるだろう。
頭で理解してても、『諦めて大人しく過ごす』という選択肢は俺の頭に存在しなかった。
父親が用意した弁護士とも話した。父親よりも幾分か若い男の人だった。
あくまで業務的だったが、丁度良かった。言いたいこともすべて刑事に伝えてある。
保釈期間中は基本自由にしてていいということだった。それでも見張られてる可能性はあると念を押された。
罪状が罪状だ、覚悟もしていた。
けれど二十四時間常に見張られているわけではない。そう弁護士は続けた。
このあと釈放の許可が降り次第両親と会うことになっていた。それから今後のことを話すと。
俺は「わかりました」とだけ頷いた。数日間、何もなく静かで穏やかな時間を過ごした。
拘留されたときは嵐のように吹き荒れていた心も恐ろしいほど凪いでいた。
やりたいことも、やるべきことも、覚悟も決まっていた。規約違反になろうが、それでもいい。
だからこそ今だけは大人しくしていなければならなかった。
――そして、そのときはやってきた。
久し振りに地上に立った気がする。
午後の日差しは俺にはきつすぎた。施設の前、母親と弁護士がいた。
あの仕事一筋だった母親がいることに驚いたが、母親は俺の顔を見るなり頬を叩いた。それから、抱き締められる。声もあげずに胸倉を掴んだまま泣きじゃくる母親の後頭部を見下ろしたまま俺はその場から暫く動けなかった。叩かれた頬がただじんじんと痛んだ。
落ち着いてから、母親と少しずつ話した。
父親は急用が入ったが、用事が済み次第こちらへと向かうと。そのあと、ちゃんと話そうと。
あの日、俺が虐められていたと知ったときとは違う。当たり前だ。加害者は、俺だ。人が死んだ。俺のせいで、俺が殺したのだ。
暫く、裁判所からの招集にすぐに応じることができるように両親が用意したホテルの一室を借りることとなっていた。
父親が来るまではそれまでホテルの部屋で休んでいなさいと母親は言った。
弁護士の運転する車に乗って用意されたホテルに入る。部屋の前まで着いてきた母親に少しだけ落ち着かない気持ちになったのだ。
「佑樹」
じゃあ、失礼します。そう頭を下げ、扉を閉めようとしたときだった。母親に呼び止められた。
「――貴方のこと、信じてるから」
俺は扉を閉め、そのまま扉を背に座り込んだ。肺に溜まった息を吐き出し、呼吸を繰り返す。
母親は、気付いているのか。俺が裏切ろうとしていることを。分かってて、釘を刺そうとしているのか。赤く腫れた目がまだこちらを向いてる気がした。掻き上げ、頬を叩いた。
迷うな。俺にはもう、なにも残されていない。
そう思いたいのに、両親の顔が浮かぶのだ。俺よりも賢く、人生経験もあるというのに、人を殺して問題しか起こしてない俺を信じるなどと吐かす両親が。
いっそのこと突き放された方がましだった。
俺には、両親がいる。家族がいる。
――それでも、芳川会長には。
「…………………………」
服を着替え、両親に手渡された携帯はホテルのサイドボードに置いた。恐らくこれにはGPSが仕込まれてるだろうとわかったからだ。服も、ホテルの売店で売ってあったものを適当に見繕う。
受付に鍵を預け、俺はホテルを後にした。
突き刺さるような日差しの下、俺は現在地を確認した。学園まではそう遠くはない。それでも一分一秒でも惜しくて、俺はすぐさまその場を移動することにした。
学園にはすぐに戻ってくることが出来た。
校門の前にはマスコミだろうか、明らかに部外者であろう人間が何人かが屯しており、俺は咄嗟に近くの植え込みに身を隠す。
人気がない場所を探そうかと思ったが、この調子ではどこも張りこまれている気がする。少しだけ迷ったときだった。
いきなり肩を掴まれる。そして、ぎょっとした。
「……っ、な……」
「……」
――壱畝遥香は、無言で俺の腕を掴んだ。
そして、そのまま人を引っ張って歩き出すのだ。
「ひ、とせく……ッ」
「良いからこっちに来い」
「……ッ、……」
「保釈してもらったばっかのくせに、マスコミに見つかったらどうするんだよ」
「おばさんたちにも迷惑かける気なのかよ」吐き捨てるように口にする壱畝に俺はなにも言えなかった。
壱畝の言うことは最もだった。認めたくなかったが、このままでは時間の問題だろう。
どこに行くつもりか俺には見当もつかなかった。
本当についていっていいのかなんても分からなかった。それでも、俺を手っ取り早く苦しめたいならそれこそマスコミや警察に突き出せばいい。それでもそうしなかった壱畝。壱畝の本意などわからないが、それでも俺一人では限界がある。
今は一つでも情報が欲しくて、俺は壱畝についていくことを選んだ。
壱畝とやってきたのは近くのファーストフード店だった。閑静な店内。カウンターでドリンクだけを頼み、それを受け取った壱畝は俺の手を掴んだまま階段を登っていく。そして賑わう二階席の一番奥、四人がけ用のボックス席に腰を下ろした。
「ひ、とせ君……ここ……」
「ここなら、目立たないだろ」
「……どうして」
どうして俺を助けるような真似をしたんだ。
そう、目の前の壱畝を見上げたとき。あいつは『ハルちゃんって呼べ』なんて茶化すこともなくただまっすぐにこちらを見ていた。その顔から見て取れるのは焦燥、そして疲労――緊張だ。
「……俺は、こんなこと、したくなかった」
「それって、どういう……」
「会長さん、まだ見つかっていないんだろ。警察が捜索してる」
「……ッ!」
壱畝の口から芳川会長のことが出てくるとは思わなくて、思わず立ち上がりそうになってテーブルの下で脹脛を爪先で蹴られる。
「痛……ッ」
「目立つような真似はするなよ。……どこで聞かれてるか分からないからな」
周りの楽しげな声で賑わう店内、壱畝はより声を潜め、そして手元のジュースのストローを噛み潰した。
「あの男を――あの人をやったのは、会長さんじゃない」
一瞬、耳鳴りが響いた。全ての音が遠くなり、壱畝の声だけがはっきりと聞こえたのだ。
「な、にを……言ってるの……?」
「……っ、見てたんだよ、俺、あいつに言われて……だから、ずっとこれ持たされて。あそこには監視カメラがないから記録しろって……ッ」
そう、壱畝はテーブルの上になにかを置いた。掌サイズのそれはカメラだ。
「……っ、待って、これ……」
「……言われた通りしてた。状況によってはちゃんと破棄しろって言われたけど」
あいつ、というのは阿賀松のことか。
そしてそのカメラに入ってるのは、阿賀松が殺されるまでの一部始終。考えれば考えるほど、肝が冷えていくような気持ちだった。
なによりも、壱畝はそれを見てたのだ。だったら、わかるはずだ。俺は我慢できず壱畝の腕を掴んだ。
「……っ、先に、答えてほしい。会長は、会長は無事なの? 犯人が会長じゃないなら、どこに……っ」
そう問い詰めれば、壱畝の顔が歪む。なにかを思い出しているのか、顔色が悪い。口元を掌で抑えたまま、壱畝は「知りたければ見ればいい」と口にした。
「……けど、少なくとも俺は今もまだ無事だとは思えない」
その一言に目の前が真っ暗になる。全身が震え、奥歯ががちがちとぶつかり合う。それでも、堪えた。
まだ俺は自分の目で確かめていない。
俺は壱畝からカメラをひったくり、再生する。薄暗い通路、阿賀松が死んでいたあのエレベーターの前の辺りから映し出している。消音モードになってるのか、それとも最初から音が載らないように設定しているのか声も物音も聞こえない。それでも、はっきりと阿賀松の後ろ姿が写っていた。その手になにか持っている。棒状の、なにやら先端になにかついてるそれは間違いなく人を殴らためのものだとわかり、心臓が締め付けられる。
そしてそんな阿賀松の肩越し、その向かい側に立つ人物の姿を見て息を飲んだ。
――芳川会長だ。
薄暗く、遠いせいでぼんやりとしていたが間違いなく会長はそこにいた。阿賀松の手にした斧のようなそれが会長に向かって振り下ろされるのを見て思わず目を反らしそうになるが、それが直撃することはなかった。空振った金属の刃は窓を突き破っただけでホッとしたのも束の間、その手斧が会長の腕に叩き込まれるのを見て全身が冷たくなる。
「……っ、う、そだ」
壱畝は「嘘じゃない」と続ける。
そこから先は、見るに耐えないものだった。攻防戦は圧倒的に会長が不利だった。元々、怪我もしていた。それを知っていたからこそ、この過去の映像を見せられることが苦痛だった。それでも、この目で確かめなければならない。
阿賀松がもう片方の腕目掛けて斧を振り下ろす。常人ならば耐えられるものではない、それでも会長はまだ立ち上がろうとしていた。それから阿賀松が動きを止め、芳川会長となにかを話してるようだった。瞬間、阿賀松が動きを止めた。カメラが大きくぶれ、物陰へと移動する。
そのときカメラが揺れ、エレベーターの方へと振り返った。慌ててカメラを隠そうとしたのだろう、激しく揺れる映像の中、エレベーターの中から現れた人物を見て息を飲んだ。
「――、……志木村先輩」
何故このタイミングであの人が出てくるのか分からなかった。
映像は、そのまま真っ暗なまま壱畝のポケットの裏側を映し出し続けていた。肝心の映像も何もない、けれどそこに一瞬写っていたのは間違いない――志木村だ。
「志木村は、最初からあの男を殺すつもりだったんだ。だから――手を組んでいたんだ」
「待って、それって……」
一体誰のことを言っているんだ。
「あいつだよ、ゆう君が警察に捕まるとき、ゆう君と一緒にいた……――」
待ってくれ。待って。頼むから、違うと言ってくれ。他人の空似だって、言ってくれ。
「――志摩裕斗」
「齋藤」
それは、ほぼ同時だった。
ソファーに座った壱畝の背後、現れた裕斗は俺の姿を見るなり「こんなところにいたのか」と笑った。
いつもと変わらない、太陽のような笑顔で。俺を見て笑ったのだ。
「ゆ、うと……先輩……」
よりによってこのタイミングで。このタイミングだからなのか、わからない。それでも何故裕斗がここにいるのかわからなくて、俺の言葉から察したのだろう。その顔から血の気が引いていく。壱畝は咄嗟に俺からカメラをひったくろうとしたが、それよりも先に裕斗に手首を掴まれた。そして、手にしたカメラごと掌を重ねられる。
「……駄目だろ齋藤、事件の関係者とは関わったら」
「お、まえ……」
「伊織と一緒にいたやつだよな、お前。……名前は、えーと……なんだったか?」
「悪い、もしかして自己紹介してなかったっけか?」と裕斗は笑い、そして俺の手からカメラを取り上げるのだ。
「っ、裕斗先輩……」
「齋藤、今は大人しくした方がいい。そう言われなかったか?」
「……そ、れは……」
そうですけど、という語尾は消える。カメラを指先で弄び、SDカードを抜いた裕斗は「ま、そういう気分のときもあるか」と笑ってそれを真っ二つにへし折るのだ。
「な……ッ」
なにをしてるのだ。あまりにも突然で止める暇もなかった。けれど、裕斗はいつもと変わらない態度のまま、俺の腕を掴んで立ち上がらせようとするのだ。
「っ、裕斗先輩ッ」
「お、まえ……なにして……」
「そういうわけだ。……こいつは俺がちゃんと送り届けておく、お前もこいつのこと考えるんだったら考えて行動しろよ」
「ハルちゃん」青ざめる壱畝を前に、そう裕斗は笑う。そのまま俺を連れて立ち去ろうとする裕斗に、壱畝は「待てよ」と声を上げる。
「そいつから離れろよ、どこに連れて行くつもりだ……ッ」
「どこって、言ってるだろ。“送り届ける”って」
「ふざけるなよ、人殺しが。俺がお前のこと言えばお前は……ッ」
「だったら言えばいい」
「――……は?」
「警察にでもどこにでも駆け込めばいい。……ああ、カメラが必要なのか? なら返すよ。ほら。なんならここに警察呼べばいい」
その場の空気は最悪だった。
そう壱畝の目の前にカメラを置いた裕斗は、それに向かって手を伸ばそうとする壱畝の手首を掴む。
「――その代わり、こいつがどうなろうが責任取れるんだろうな」
その言葉に、壱畝の顔が引きつった。
壱畝の指先が白く染まるのを見て、俺は思わず裕斗を見た。先輩、と裕斗の腕を掴めば、裕斗は俺の視線に気付いたようだ。
「ああ」と小さく頷き、そして壱畝の手から離す。
「行くぞ、齋藤」
そして、裕斗は俺の手を握ったのだ。
裕斗のことを信じたい。裕斗がもし万が一阿賀松殺害に関わっていたとして、俺に危害を加えるはずがない。
……そのことだけは、間違いないと分かっていたから。
裕斗に対して聞きたいことはたくさんある。疑念も払拭されたわけではない。恐らく裕斗は、俺に隠していることがいくつもある。
だから、聞かなければならない。
俺は裕斗の手を握り返し、そのまま壱畝を残して騒然とする店内を後にしたのだ。
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