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√α:ep.5 『最後まで一緒に』
06
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教室を出て、壱畝の影を探す。
簡単に見つかるとは思っていないが、授業が始まる前の校内、ある程度は見つけやすくなるかと思っていたがそうでもなかった。
「それにしても、どこに行ったんだろうね」
広い校内を志摩とともに歩いていると、不意にどこからか声が聞こえた。
それは内容も聞き取れないほどくぐもったもので、立ち止まった俺は前方、微かに開いた扉に目を向ける。
「齋藤?」
呼び掛けられ、咄嗟に「しっ」と合図する。
そして、なるべく足音を立てないように扉に近付いた俺は、そのまま耳を済ませた。
「……いた」
使われてない教室の中、そこには壱畝と芳川会長らしき影が確かにあった。
何を話しているのかわからない、しかし、距離感や静まり返った教室内の空気からして親しげに話しているようにも見えなくて。
『俺のことは気にしなくてもいいですよ』
今度はハッキリと壱畝の声が聞こえた。
高鳴る心臓を抑え付け、俺と志摩は息を潜めた。
『どうせ、周りの奴らが騒いでるだけですから』
『だが……』
『そんなことよりも、会長は自分のことを考えていた方がいいですよ』
心配しているようには聞こえない、あくまで軽い声。
相変わらずだ、と思った。
『あまり良くない噂が流れてるみたいです。今度の……までにはそれも払拭しなければならないですし』
『噂は噂だ。どんだけ嘯いたところでそれが事実に成り得ることはない』
対する会長の超えはどこまでも冷たかった。
壱畝相手だ、俺のように優しくしていると思っていただけに有無を言わせないその物言いには驚いた。
『まあ、会長がそう仰るなら結構ですが』
笑う壱畝。一部聞こえなかったが、二人の間に流れる空気は信頼関係を結んだ者同士とは到底思えない程トゲトゲしいもので。
そんな違和感に志摩も気付いているのだろう。
『忘れないで下さいよ、貴方は皆の会長なんですから血迷ったことは考えないで下さい』
『君に言われる筋合いはない』
「……」
なんだろうか、この違和感は。なんで会長は壱畝を副会長にしようとするのだろうか。そもそもその噂は本当なのだろうか。考えれば考える程疑念は膨れていく。
少なくとも、これ以上ここにいても無意味だ。そうは思えるくらいに。
「志摩、戻ろう」
「いいの?」
「……」
下手に長居して見付かっては元も子もない。頷き返せば、志摩は「了解」と俺の手を取った。
別に手を繋ぐ必要性は感じなかったけれど、振り払う必要もないような気がして、俺は転ばないようにだけ気を付けながら教室の前をあとにした。
◆ ◆ ◆
空き教室を離れ、教室へ戻ってる途中。
やはり、先程の2人の姿が脳裏にこびり付いて離れなかった。それは志摩も同じのようだ。
「やっぱり、何か企んでいるには違いなさそうだね」
「……うん」
「でもあの調子じゃ会長も困ってるだろうね、あいつが上手く使えなくて」
「なんでも言うこと聞いていた栫井に比べて使い勝手が悪いだろうしね」神妙な顔付きで志摩は呟く。
それに対し、何も返すことが出来なかった。
言葉は悪いが、志摩の言う通りだ。何故、芳川会長は壱畝を選んだというのか。
理由は必ずあるはずなのに、その理由が見えてこない。
「潰すなら噛み合っていない今の内だね、齋藤」
笑う志摩に、俺は「そうだね」とだけ頷き返した。
会長ならば、会長の力になってくれる人なら、他にもいるだろう。
なんでよりによって転校生である壱畝を選んだのか。
他の人と壱畝の違うところ、親の後ろ盾というならこの学園にいる殆どの生徒がそうだろう。学歴?確かに転校が多いと聞いていたが、特別成績が優秀だったわけでもない。
人と打ち解けるのが早く、好かれる性格は俺も羨ましく思ったこともある。どんな場所に転校しても、それは顕在しているようで。
……転校?
「齋藤?」
不意に、視界いっぱいに志摩が映り込み、咄嗟に「え?」と足を止める。
「すごい眉間に皺寄ってるよ」
「あ……ご、ごめん……考え事しちゃって……」
「……」
「……志摩?」
もしかして、何か勘付かれたのだろうか。そう身構えた時、伸びてきた指先につい目を瞑った。
そして、
「えい」
ぎゅっと眉間を摘まれ、驚きのあまり俺は「うッ」と飛び退く。
眉間を撫でながら目を開けば、そこにはあっけらかんとした様子の志摩がいて。
「な、何するんだよ……」
「はは、いや、齋藤のくせに怖い顔してるから」
怖い顔。そんな顔をしていたのだろうか、俺は。
意識していなかっただけにそれがどのようなものか想像つかなかった。
「そんな、顔……」
してないよ、と言い返そうとして手を取られる。
何気ない調子で手を握り締められ、その暖かな感触に目を見張った。
「何でもかんでも一人で抱え込まないでよ」
あくまで、そう、なんでもないように。
志摩は口にする。
「……そのために俺がいるんだから」
こちらを見る目に、何時もの軽薄な笑みはない。
怒ってる様子でもなく、ただ、真っ直ぐな瞳に俺は言葉を飲み込んだ。
「……志摩……」
気にしてくれているのだろう。そのことが、触れ合った掌から胸に染みていくようで。
言葉を返すよりも先に、俺はその手を握り返した。
少し驚いたように目を丸くし、志摩は小さく微笑んだ。
「またサボリになっちゃったね。どうする?次入る?」
「……ううん、これ以上サボるのはよくないよ。教室に戻ろう」
「そうだね」
何でもなかったかのように、再び歩き出す志摩。繋いだ手は離れたけれど、志摩の指の感触が、熱が残ったままで不思議と不安はなかった。
結局、壱畝遥香は戻ってこなかった。ずっと会長といたのかわからないが、正直、俺としては喜ばしいことで。
本当は、逃げてばかりではダメだと頭の中では理解していたが、それでもやはり、なるべく触れたくないものであることには違いない。
あっと言う間に放課後になり、教室の中も疎らとなっていく。そんな中、目の前に志摩がやってくる。
「……」
「齋藤、どうする?これから」
「……そうだね」
今、まず俺達が気にしなくてはならないのは今晩の過ごす場所だ。
壱畝の元へ帰るなんて以ての外、そうなるとどこで寝るかということになってきて。どうしようか、と視線を泳がせた時だった。
「おーい、亮太!ちょっと良いか!」
「っ!」
廊下の方、聞こえてきた声は担任のもので。
呼び出された志摩は俺を見て、バツが悪そうに息を吐く。
「……すいません、ちょっと今……」
「行っていいよ」
そう、口を挟めば僅かに志摩は眉間を寄せた。
どうして、という顔。
「でも、齋藤」
「壱畝もいないし、俺ならここで待ってるから」
「おーい、亮太ー!」
困ったような担任の声が響く中、決め兼ねている志摩に「志摩」と呼び掛ければやつは観念したように息を吐いた。
「……すぐ戻ってくるから」
「絶対にそこから動かないでよね」そう釘を刺してくる志摩。
余程俺はフラフラしてるやつと思われているようで、なんだか気恥ずかしくなりながらも俺は「うん、分かってる」とだけ返した。
それから、志摩は担任の元へ向かった。人気の少なくなった教室内、壱畝の姿もなければ志摩もいない。
ここ最近ずっと志摩と一緒にいたせいだろうか、自分が無防備になってしまったかのような心細さを覚えずにはいられなかった。
……栫井は、どうしてるのだろうか。
用がある時だけ掛けろと言われたが、無事、充電出来たか確認すべきではないだろうか。
思いながら、携帯端末を取りだした俺は考え込む。
けれど、そんなことで電話するなと怒られてしまったらどうしよう。そんなことを考えていたときだった。
「あ……あの、齋藤君」
「……ッ!!」
ポンッと肩を叩かれ、飛び退くように振り返ればそこには驚いたような顔をしたクラスメートがいて。
「あっ、ご、ごめ……」
俺の過剰反応にクラスメートまで驚かせてしまったようだ。慌てて俺は首を横に振った。
「や、あの、こっちこそごめんね。……えっと、何?」
「あの、なんか、これ、君に渡してくれって頼まれて……」
言いながら、隠れるように一枚の便箋を手渡してくるクラスメート。
瞬間、胸の奥がざわ付き始める。それを受け取った俺は、クラスメートに目を向けた。
「これ、誰に……?」
「そ、それは……その……」
不自然に口籠るクラスメート。
相手が誰か分からない、というわけではなさそうか。
……口止めか。
「いや、やっぱりいいよ。……ごめんね、ありがとう」
無理にクラスメートを聞き出したところでどうしようもない。
それよりも、この便箋だ。
クラスメートと別れ、今度こそ教室内には俺一人だけが残されることになる。
人気のなくなったそこで、俺はゆっくりと便箋を開いた。
中には一枚の用紙と、見覚えのある字が並んでいて。そこに記された文面に目を走らせ、息を飲む。
「……これは……」
簡単に見つかるとは思っていないが、授業が始まる前の校内、ある程度は見つけやすくなるかと思っていたがそうでもなかった。
「それにしても、どこに行ったんだろうね」
広い校内を志摩とともに歩いていると、不意にどこからか声が聞こえた。
それは内容も聞き取れないほどくぐもったもので、立ち止まった俺は前方、微かに開いた扉に目を向ける。
「齋藤?」
呼び掛けられ、咄嗟に「しっ」と合図する。
そして、なるべく足音を立てないように扉に近付いた俺は、そのまま耳を済ませた。
「……いた」
使われてない教室の中、そこには壱畝と芳川会長らしき影が確かにあった。
何を話しているのかわからない、しかし、距離感や静まり返った教室内の空気からして親しげに話しているようにも見えなくて。
『俺のことは気にしなくてもいいですよ』
今度はハッキリと壱畝の声が聞こえた。
高鳴る心臓を抑え付け、俺と志摩は息を潜めた。
『どうせ、周りの奴らが騒いでるだけですから』
『だが……』
『そんなことよりも、会長は自分のことを考えていた方がいいですよ』
心配しているようには聞こえない、あくまで軽い声。
相変わらずだ、と思った。
『あまり良くない噂が流れてるみたいです。今度の……までにはそれも払拭しなければならないですし』
『噂は噂だ。どんだけ嘯いたところでそれが事実に成り得ることはない』
対する会長の超えはどこまでも冷たかった。
壱畝相手だ、俺のように優しくしていると思っていただけに有無を言わせないその物言いには驚いた。
『まあ、会長がそう仰るなら結構ですが』
笑う壱畝。一部聞こえなかったが、二人の間に流れる空気は信頼関係を結んだ者同士とは到底思えない程トゲトゲしいもので。
そんな違和感に志摩も気付いているのだろう。
『忘れないで下さいよ、貴方は皆の会長なんですから血迷ったことは考えないで下さい』
『君に言われる筋合いはない』
「……」
なんだろうか、この違和感は。なんで会長は壱畝を副会長にしようとするのだろうか。そもそもその噂は本当なのだろうか。考えれば考える程疑念は膨れていく。
少なくとも、これ以上ここにいても無意味だ。そうは思えるくらいに。
「志摩、戻ろう」
「いいの?」
「……」
下手に長居して見付かっては元も子もない。頷き返せば、志摩は「了解」と俺の手を取った。
別に手を繋ぐ必要性は感じなかったけれど、振り払う必要もないような気がして、俺は転ばないようにだけ気を付けながら教室の前をあとにした。
◆ ◆ ◆
空き教室を離れ、教室へ戻ってる途中。
やはり、先程の2人の姿が脳裏にこびり付いて離れなかった。それは志摩も同じのようだ。
「やっぱり、何か企んでいるには違いなさそうだね」
「……うん」
「でもあの調子じゃ会長も困ってるだろうね、あいつが上手く使えなくて」
「なんでも言うこと聞いていた栫井に比べて使い勝手が悪いだろうしね」神妙な顔付きで志摩は呟く。
それに対し、何も返すことが出来なかった。
言葉は悪いが、志摩の言う通りだ。何故、芳川会長は壱畝を選んだというのか。
理由は必ずあるはずなのに、その理由が見えてこない。
「潰すなら噛み合っていない今の内だね、齋藤」
笑う志摩に、俺は「そうだね」とだけ頷き返した。
会長ならば、会長の力になってくれる人なら、他にもいるだろう。
なんでよりによって転校生である壱畝を選んだのか。
他の人と壱畝の違うところ、親の後ろ盾というならこの学園にいる殆どの生徒がそうだろう。学歴?確かに転校が多いと聞いていたが、特別成績が優秀だったわけでもない。
人と打ち解けるのが早く、好かれる性格は俺も羨ましく思ったこともある。どんな場所に転校しても、それは顕在しているようで。
……転校?
「齋藤?」
不意に、視界いっぱいに志摩が映り込み、咄嗟に「え?」と足を止める。
「すごい眉間に皺寄ってるよ」
「あ……ご、ごめん……考え事しちゃって……」
「……」
「……志摩?」
もしかして、何か勘付かれたのだろうか。そう身構えた時、伸びてきた指先につい目を瞑った。
そして、
「えい」
ぎゅっと眉間を摘まれ、驚きのあまり俺は「うッ」と飛び退く。
眉間を撫でながら目を開けば、そこにはあっけらかんとした様子の志摩がいて。
「な、何するんだよ……」
「はは、いや、齋藤のくせに怖い顔してるから」
怖い顔。そんな顔をしていたのだろうか、俺は。
意識していなかっただけにそれがどのようなものか想像つかなかった。
「そんな、顔……」
してないよ、と言い返そうとして手を取られる。
何気ない調子で手を握り締められ、その暖かな感触に目を見張った。
「何でもかんでも一人で抱え込まないでよ」
あくまで、そう、なんでもないように。
志摩は口にする。
「……そのために俺がいるんだから」
こちらを見る目に、何時もの軽薄な笑みはない。
怒ってる様子でもなく、ただ、真っ直ぐな瞳に俺は言葉を飲み込んだ。
「……志摩……」
気にしてくれているのだろう。そのことが、触れ合った掌から胸に染みていくようで。
言葉を返すよりも先に、俺はその手を握り返した。
少し驚いたように目を丸くし、志摩は小さく微笑んだ。
「またサボリになっちゃったね。どうする?次入る?」
「……ううん、これ以上サボるのはよくないよ。教室に戻ろう」
「そうだね」
何でもなかったかのように、再び歩き出す志摩。繋いだ手は離れたけれど、志摩の指の感触が、熱が残ったままで不思議と不安はなかった。
結局、壱畝遥香は戻ってこなかった。ずっと会長といたのかわからないが、正直、俺としては喜ばしいことで。
本当は、逃げてばかりではダメだと頭の中では理解していたが、それでもやはり、なるべく触れたくないものであることには違いない。
あっと言う間に放課後になり、教室の中も疎らとなっていく。そんな中、目の前に志摩がやってくる。
「……」
「齋藤、どうする?これから」
「……そうだね」
今、まず俺達が気にしなくてはならないのは今晩の過ごす場所だ。
壱畝の元へ帰るなんて以ての外、そうなるとどこで寝るかということになってきて。どうしようか、と視線を泳がせた時だった。
「おーい、亮太!ちょっと良いか!」
「っ!」
廊下の方、聞こえてきた声は担任のもので。
呼び出された志摩は俺を見て、バツが悪そうに息を吐く。
「……すいません、ちょっと今……」
「行っていいよ」
そう、口を挟めば僅かに志摩は眉間を寄せた。
どうして、という顔。
「でも、齋藤」
「壱畝もいないし、俺ならここで待ってるから」
「おーい、亮太ー!」
困ったような担任の声が響く中、決め兼ねている志摩に「志摩」と呼び掛ければやつは観念したように息を吐いた。
「……すぐ戻ってくるから」
「絶対にそこから動かないでよね」そう釘を刺してくる志摩。
余程俺はフラフラしてるやつと思われているようで、なんだか気恥ずかしくなりながらも俺は「うん、分かってる」とだけ返した。
それから、志摩は担任の元へ向かった。人気の少なくなった教室内、壱畝の姿もなければ志摩もいない。
ここ最近ずっと志摩と一緒にいたせいだろうか、自分が無防備になってしまったかのような心細さを覚えずにはいられなかった。
……栫井は、どうしてるのだろうか。
用がある時だけ掛けろと言われたが、無事、充電出来たか確認すべきではないだろうか。
思いながら、携帯端末を取りだした俺は考え込む。
けれど、そんなことで電話するなと怒られてしまったらどうしよう。そんなことを考えていたときだった。
「あ……あの、齋藤君」
「……ッ!!」
ポンッと肩を叩かれ、飛び退くように振り返ればそこには驚いたような顔をしたクラスメートがいて。
「あっ、ご、ごめ……」
俺の過剰反応にクラスメートまで驚かせてしまったようだ。慌てて俺は首を横に振った。
「や、あの、こっちこそごめんね。……えっと、何?」
「あの、なんか、これ、君に渡してくれって頼まれて……」
言いながら、隠れるように一枚の便箋を手渡してくるクラスメート。
瞬間、胸の奥がざわ付き始める。それを受け取った俺は、クラスメートに目を向けた。
「これ、誰に……?」
「そ、それは……その……」
不自然に口籠るクラスメート。
相手が誰か分からない、というわけではなさそうか。
……口止めか。
「いや、やっぱりいいよ。……ごめんね、ありがとう」
無理にクラスメートを聞き出したところでどうしようもない。
それよりも、この便箋だ。
クラスメートと別れ、今度こそ教室内には俺一人だけが残されることになる。
人気のなくなったそこで、俺はゆっくりと便箋を開いた。
中には一枚の用紙と、見覚えのある字が並んでいて。そこに記された文面に目を走らせ、息を飲む。
「……これは……」
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