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ありがとう。見つけてくれて
1.一緒に行く……でしょ!
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「しゃちょ……陽太!」
あの日から、雨音は僕の名前をちゃんと呼んでくれるようになった。
愛する人から自分の名前を呼ばれることが、こんなに嬉しいなんて、僕は初めて知った。
「どうしたの?雨音」
僕が手を差し出すと、雨音はニコニコと満面の笑みを浮かべて、僕の手を取ってくれた。
「ううん。何でもない!」
と言いながら、雨音はぎゅっと僕の手をしっかり掴んでくる。
僕もその手を負けじと握り返す。
先ほど、もう1度雨音の両親へ挨拶に行った。
何発でも殴られる覚悟をしたが、今度はあっさりと受け入れてくれた。
理由を聞くと
「雨音が、とても幸せそうだから」
とのこと。
雨音のことを任せたいと、彼女の父親から言われた時、僕は本気で泣きそうになった。
「君のお父さんに認められて、安心したよ」
「だから、大丈夫だって言ったでしょ?」
雨音は、あれから僕に敬語を使わなくなった。
それは、僕と雨音がちゃんと夫婦になる心の準備ができたからだろう。
「それより陽太!私この後行きたいところがあるんだけど」
「君が行きたいところなら、どこでもついて行くよ」
「その言い方嫌」
「え?」
雨音は、僕の腕に自分の腕を絡ませてから
「一緒に行く……でしょ!」
と言った。
「そうだね。それで、どこに行きたいの?」
「それはね…………」
雨音が僕に耳打ちをしてきた内容に、僕は驚きを隠せなかった。
「それって……つまり……?」
僕の確認に、雨音がゆっくり頷いた。
あの日から、雨音は僕の名前をちゃんと呼んでくれるようになった。
愛する人から自分の名前を呼ばれることが、こんなに嬉しいなんて、僕は初めて知った。
「どうしたの?雨音」
僕が手を差し出すと、雨音はニコニコと満面の笑みを浮かべて、僕の手を取ってくれた。
「ううん。何でもない!」
と言いながら、雨音はぎゅっと僕の手をしっかり掴んでくる。
僕もその手を負けじと握り返す。
先ほど、もう1度雨音の両親へ挨拶に行った。
何発でも殴られる覚悟をしたが、今度はあっさりと受け入れてくれた。
理由を聞くと
「雨音が、とても幸せそうだから」
とのこと。
雨音のことを任せたいと、彼女の父親から言われた時、僕は本気で泣きそうになった。
「君のお父さんに認められて、安心したよ」
「だから、大丈夫だって言ったでしょ?」
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「え?」
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「一緒に行く……でしょ!」
と言った。
「そうだね。それで、どこに行きたいの?」
「それはね…………」
雨音が僕に耳打ちをしてきた内容に、僕は驚きを隠せなかった。
「それって……つまり……?」
僕の確認に、雨音がゆっくり頷いた。
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