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夜の訪れは薔薇と共に…?

4.今度は何をした!

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我ながら何故こんな状況で何故冷静でいられるのか。

一般的な女子ならば

「きゃー!」

と叫んで失神して見せることくらいするのだろうが、私には、残念ながら心当たりがあってしまう。

さっきの電話のあれか?
私の適当な冗談を本気にし、可能にしたのか?

更に恐ろしい事に、15分どころか10分も経っていない気がする。

そうだ、お化けがいないが、これはホラーなのだ。

お化けの方がまだ、理由や経緯が謎な分、まだ可愛くすら思える。

「さっさと開けて」

見なくても分かる。
聞けば分かってしまう。

いる。
間違いなく……。

変声期を終えたというのに中性的な声。
天使の声、と称する人さえいる。

予想していなかった訳じゃない。
家を知らないとか、そんなレベルの話はこいつには通じない。

私は100本の薔薇の花束と言った。
それが何故か、100株の薔薇の鉢植えをバックに、堂々と佇んでいる。
自分も1株持っている。
先ほどのキノコの正体はこれだ。 
ボロアパートには似合わない、ただ者じゃないオーラをガンガンに醸し出しながら、私の返答を仁王立ちで待っていた。

「今度は何をした!」
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