WVA（wonderverse adventure～ワンダーバースアドベンチャー～)解説

WVA（wonderverse adventure～ワンダーバースアドベンチャー～)とは

　WVA（wonderverse adventure～ワンダーバースアドベンチャー～)とは、「不思議宇宙の冒険」というほどの意味です。
　私の嗜好である「チャンバラ、カンフー、クリーチャー(怪獣、妖怪、エイリアンなど)、メカ、ロボット」などすべてぶち込んで、それらがそこそこ矛盾なく並列する世界にしました。
　そこ西遊記やアーサー王伝説、シンドバッドなどよく知られたお話を取り込んで私の完全創作とあわせてSFファンタジーアクションの連作を書こうということです。
　中途半端なものですが、シリーズを少しづつ公開してゆくためUPすることにしました。
　表紙のエイリアンは天の川銀河知性種の一種です。
　
①舞台

・天の川銀河
　私たちの銀河系。

②三大生命系

　WVでは、生命系列は自然の生命だけでなく、幻獣、機械生命の三系列がある。
　銀河文明社会は、この三者の共和により成立している。

・自然類しぜんるい
　私たちのような自然の生命。知性種（知的生物）たちは、銀河五院のもと、ゆるやかな連合体を形成している。
　銀河の中間部（ハビタブルゾーン）に住む。

・幻獣類げんじゅうるい
　知性種の天敵として宇宙に出現した生命系列。超生命。怪獣や妖怪の類。
　有力幻獣を頂点に多数の「幻群」があり、これが幻獣類社会を形成している。
　主に銀河外縁、球状星団などに住む。
　他の生命系列と混血することができ、自然類との混血児を「幻生子（げんしょうし）」と呼ぶ。

・機怪類きかいるい
　自然類を滅尽しようとした幻獣類に対抗して、超古代の知性種が作り出した「魂」を持つ機械生命体。
　「機神（きしん）」を起源とする。
　銀河中心部（バルジ方向）に住む。

③五士五門ごしごもん

　さまざまな知的生物で構成される知性種社会が安定的に存続し、なおかつ超常の力を生まれながらに備える幻獣類、機怪類の二系と共存するために必要不可欠なシステム。
　魂を持つ宝石「魂珠こんじゅ」を核とした五種類の「秘器ひき」をもつ「五士ごし」と、彼らがそれぞれに構成する組織を「五門ごもん」と呼び、それらは天の川銀河各種族をつなぐ「五院ごいん」にそれぞれ対応している。
　約一億年前に、アンドロメダから導入された。

・魂求士（こんくし～ソウルシーカー）
　宇宙僧。五士のかなめ。真理探究と自己変革、人々と世界に救済をもたらすことが使命。
　秘器「響盤（きょうばん）」を持つ。
　銀河五院の「大議院」に対応するが、彼らが主体的に政治に関わることは一切ない。
　固有神格は「大宇宙神（超越神）」。

・潜宙士（せんちゅうし～コスモダイバー）
　複数ある超光速航法のうち「潜宙跳躍（ダイバーリープ～宇宙規模のテレポートのような技）」を行なう術者。
　秘器は「潜球（せんきゅう）」。
　銀河五院の「宇宙院」に対応。
　固有神格は「投擲（とうてき）の天使」。

・剣術士（けんじゅつし～マジックフェンサー）
　三十六芸と呼ばれる秘術を駆使して戦う宇宙の戦士、銀河のサムライ。
　秘器「法剣（ほうけん）」を持つ。
　戦争を「大量破壊兵器による殲滅戦せんめつせん」から「誇り高き術者同士の秘剣の勝負」に変換した。
　銀河五院の「大法院」に対応。
　剣門は宇宙警察（「天の川銀河剣術警察」）としての役割も持っている。
　固有神格は「厳浄神（ごんじょうしん）」。

・幻楽士（げんがくし～ミスティックプレイヤー）
　幻謡げんよう・幻奏げんそう・幻舞げんぶ・幻描げんびょうの四法しほうをもって、幻獣類を楽しませ、交渉し、よしみを結び、知性種の友とするのが使命。
　秘器は「幻奏器（げんそうき）」。
　銀河五院の幻獣院に対応。
　固有神格は「幻獣神」。

・機交士（きこうし～メカノリンカー）
　機怪類との交流、折衝、戦闘時の共闘など行う五士。
　機神の秘められた力（機神三宝）を解放する鍵となる存在。かつては「接合者」と呼ばれていた
　秘器は「機交輪（きこうりん）」。
　銀河五院の「機怪院」に対応。
　固有神格は「機怪母」。

④遺伝子系統と系統連合

　移住などで住む星が異なっていても、共通の祖先を持つ種族同士を「同一の遺伝子系統」と呼び、それら兄弟種族が結びついた連合体を「系統連合」と呼ぶ。
　テラン（地球人類）は、アヴァイ系と呼ばれる遺伝子系統に属しており、ウリビヤ、ヴェスピオンといった兄弟種族がいる。


⑤転送ネットワーク

　超古代の汎銀河文明が残した超空間トンネルをつなぐステーションのネットワーク。他銀河にも通じており、発見されてから長く争いの種となっていた。（そのため転送ステーションの多くが破壊されてしまった）
　現在は「宇宙院」が管理している。



「宇宙史・地球史」

１３８億年前　宇宙の誕生

４６億年前　太陽系形成　地球誕生

３０億年前　　再創造機と幻獣類の出現

・初期知性種による汎宇宙的超文明の勃興。転送ステーションネットワーク完成。
・中核的種族による魔法機械「パラダイスメーカー」の起動～宇宙の崩壊現象。
・知性種の“天敵”幻獣類が全宇宙に同時に出現、中核種族の滅亡。
・機械生命体の創造、機怪類と幻獣類が全宇宙で激闘を展開、初期知性種のほとんどが滅びる。宇宙文明の途絶。

１０億年前 黄金時代の到来

・天の川銀河に「母球」（ダイソン環天体）が出現、母球内で新たな知性種の誕生。
・調和的母球文明の発達、「母球人」宇宙進出。知性種の救済を行い「救世族」と呼ばれる。 幻獣類、知性種、機怪類の三者が共に調和した理想的宇宙文明の誕生「黄金時代」の到来。
・銀河中心核付近に機怪類、周辺部や球状星団に幻獣類、比較的安定した中間部に知性種、という銀河の棲み分けがなされる。

２億年前　転送ステーションをめぐる争い　黄金時代の終わり

・転送ステーションネットワークの発見。所有権をめぐる争いから、知性種社会は内乱状態に。転送ステーションの多くが破壊される。
・三系統の分裂。黄金時代の終わり。

１億２０００万年前 　五士五門の導入　大幻獣戦争

・転送ネットワーク争奪戦の最終的勝者「ドーマ」が単一種族として初めて天の川銀河の完全な支配体制の確立を成し遂げる。
・ドーマの圧制に対して銀河諸種族が一致して蜂起する。
　この頃この頃アンドロメダから天の川銀河に五士五門のシステムが秘器とともに持ち込まれる。
　剣術救世導（けんじゅつぐぜどう）バフイー、侵略生物の艦隊を一人で全滅させる。

・ドーマの後ろ盾となっていた幻魔神（初期幻獣類）ギヴ・ゾーレス、自身の大幻群を率いて天の川銀河に侵入し反ドーマの種族連合を攻撃。
　幻楽救世導ハウパトトル、火剣シェバストウ（天の川銀河最強の幻獣類）の説得に成功。　知性種連合と機神、天の川銀河各幻群が大連合を結成、ドーマと外世界幻群に反撃。外世界幻群、ドーマ、天の川銀河から退去。この戦いを総称して「大幻獣戦争」と呼ぶ。

・五士五門のシステムが本格的に稼動。幻獣類、機械類との関係修復。銀河文明の安定化。
　またこの頃、最初の「大銀河祭」(戦勝パレード）が開催される。

１億年前 アヴァイ族、地球に飛来

・恐竜全盛期、アヴァイ族分枝が、深い関係にあった幻群とともに地球に飛来する。

６５００万年前　恐竜絶滅

・大カスタトロフ。恐竜が滅びる。隕石の落下によるものといわれている。

１０万年前 ウリビヤの登場　魔剣の戦い　

・ウリビヤ族、魂求士カステポーにより“発見”され、銀河文明社会に登場。
・ゲメン族、秘器の中枢である魂珠（こんじゅ）の独自開発に成功。魔剣を生産し正統剣門との間で「魔剣の戦い」勃発。

7万年前　魔獣襲来　人類の激減　　

・地球に大魔獣ゴウバドとその幻群が飛来。大破壊。
　人類、人口が一万人台まで激減する。
・地球幻獣が反撃。竜族の祖ガノン、ゴウドバのエネルギーを奪取、封印する。

１万３０００年前　幻魔神の飛来　ダキアの功業

・天の川銀河に幻魔神カオスヴァイパー飛来、銀河文明は恐慌状態に陥る。娘時代の白天狼ダキア（大幻獣カーサアイライの腹心）が交渉に成功、カオスヴァイパーは局所銀河団を去る。（ダキアの功業）

１万年前　ムー帝国の繁栄と滅亡

・古代人類文明の頂点、ムー文明の繁栄。
　超能力の使用により人類はアヴァイ人の形質である星眼が生じていた。
　一部幻獣類と人類の間に多数の幻生子（幻獣類と自然類の混血種～超人的力を持つ）が産まれ、問題化。反幻獣派人類（星眼人）と親幻獣派人類（幻生子）の対立。
　その頃宇宙からの大量の秘器を積んだ宇宙船が墜落する。
　反幻獣派、法剣を手にし幻生子たちを攻撃。幻生子たちもその力を持って反撃。ムーは内乱状態に。
　何者かがゴウバドをよみがえらせる。それに呼応し全世界に散っていたゴウバドの眷属がムーに再集結。
　ガノン、ゴウドバの戦い。相互の奥義の解放による連鎖反応でムーは壊滅、地殻変動で海に沈む。ガノンはエネルギーを失って太平洋海底で眠りにつく。
　法剣など秘器、、幻生子、聖魔の各眷属たち、全世界に散る。
　法剣は世界に伝わる聖剣魔剣の伝承の元となり、幻獣や幻生子たちは、怪物怪獣妖怪変化、あるいは守り神等の神的聖獣伝説の元となる。

５000年前　孫悟空、天宮で大暴れ。

・孫悟空誕生。神々の住む天空都市で大暴れ。
　その後、少女を救うため全エネルギーを使用し石化、眠りにつく。

4000年前　古代中国ロボット戦争

・地球に戦闘機械「蚩尤（しゆう）」飛来。天空都市の若者「軒轅（けんえん）」、少女「喜英（きえい）」、竜族「応竜（おうりゅう）」とともに天空都市の守護神「巨霊神」をよみがえらせ、蚩尤に戦いを挑む。

３５００年前　スサノオのオロチ退治

・魔獣の力を秘めた少年スサノオ、少女クシナダを救うため、大魔獣ヤマタノオロチと対決。これを倒し、体内に隠されていた法剣を入手。（ヤマタノオロチが宇宙にあった頃、某種族の剣術師がオロチに破れ、法剣ごと飲み込まれた結果と思われる）
スサノオはこの法剣を「天叢雲剣（あめのむらくものつるぎ）」と名づけた。

２５００年前　釈迦の誕生

２１００年前　ブリテン島で竜王大戦が起こる

アークトゥルスのアーサーと光の騎士団、赤き竜ズライグ、妖精の女王タイターニアらとともに暗黒竜の軍団と戦いこれを破る。

　－－－－－２０００年前　キリストの誕生（以降ＡＤ表記）－－－－－

４００年頃

・下位幻獣類徐々に幻界に移動し始める。地域差はあるものの、幻獣類の食糧危機の始まり。

５００年　アーサーと光の騎士団

・ブリテン島の少年アーサー、法剣エクスカリバーを手に入れ、魔法使いマーリン、勇者クー・フーリンらとともに氷雪の女王モルゴース率いる妖魔軍団と対決する。

６２９年　玄奘一行による西天取経の旅

・唐の青年僧玄奘、よみがえった孫悟空らとともに天竺へ真理を求める旅に出る。

８０１年　アテルイとアラハバキ

・蝦夷のリーダー阿弖流為（アテルイ）、鬼神アラハバキとともに天魔鈴鹿御前らと戦う。
　
１０００年頃　シンドバットの大冒険

・少年シンドバッド、魔法の国インドで魔人カシュヤパ仙、大怪獣ヴリトラと空飛ぶ船ヴィマナに乗って戦う。

・若きイスラム商人シンドバッド船長、中国で胡（フー）道士や多数の仙人たちとともに大魔獣と対決。

・シンドバッド船長、幼なじみサミーン王女を救うため、シチリア島でギリシャ神話の妖魔軍団と対決。

１１００年　北海カムイ大決戦

・北海道ピラトゥルの地で、英雄ポンヤウンぺが美少女イリルイと様々なカムイたちとともに、銀河文明の命運をかけた戦いにのぞむ。

１１８５年　平家滅亡

・法剣天叢雲剣、安徳天皇と共に壇ノ浦に消える。

１７００年頃

・このころ下位幻獣類の幻界への移動が地球全土でほぼ完了、巨大な幻獣類は幻界に去るか、自然類を摂取して衰退してゆく。

１８０３年　虚ろ船事件

・房総半島の浜に不思議な女の乗った球形船が流れ着く。

１８０７年　永代橋に怪童出現

・隅田川にかかる永代橋に橋の崩落を予言する異相の怪童出現。永代橋はその予言通り崩落、1400人の死者・行方不明者を出す大惨事に。

１８５0年　サンフランシスコで怪事件　

・突発的落雷による火災。ギャングのボス「ディアボロ」姿を消す。

１８７５年　開化の横浜で斬殺事件起こる

・女裁き師お蓮、横浜で魔剣使いと対決する。

１９００年　パリ万博会場で乱闘

・サイドショー（見世物小屋）の星眼少女マリーを巡って、エッフェル塔で乱闘事件が発生。川上音二郎一座とともにパリに来た少年武術家風巻タケル、サバット使いジャン、医師で武術家の李天らとともに、この戦いに巻き込まれる。

１９０１年　国葬のロンドンで怪事件

・ビクトリア女王の国葬が行われているロンドンに「アルタイルからの使者」が出現する。

１９０4年　チベットの戦い

・シャンバラの秘密とその力をめぐり、イギリスとロシアの諜報機関、サイキックたち、マリー・タケルと仲間たちが、ヒマラヤで激突する。

１９０８年　ツングースカの大爆発

・彗星の衝突とされている。

２０５０年代　地球社会　銀河文明とファーストコンタクト

・ある事件から銀河文明社会と地球人類、ファーストコンタクトを果たす。
　地球幻獣類、現実世界に復帰。
　最初の銀河文明代表団（幻獣類、機械類も含む）飛来。

２０６０年代　地球連邦結成　アヴァイ系統連合加盟

・地球人類による統合政府誕生。宇宙歴元年。選抜メンバーによる銀河文明修学プログラムの実行。五士の導入。

２１２０年　テラン（地球人類）宇宙進出本格化。

２１８５年　少年剣術士風巻ゼン、銀河武者修行（？）の旅へ。

・浅草生まれの少年ゼン、法剣ゴンべとともに剣術士の正式な免許を取るべく惑星アルマダイへの旅に出る。

２３６０年　少年リュン、アルマダイで少女ソーラに出会う。

・大銀河祭が開催されるアルマダイで育った少年リュン、地球からお祭りを見るためにやってきた少女ソーラと出会い、彼女を救うために仲間たちと共に行動。本当の自分と本当の人生を見つける。