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5.「愛し子」の役割

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召喚の儀自体は、儀式の方法がわかっている聖女様が執り行ったらしいんだけど、
意識不明になっていた私がいつ目覚めるかもわからず、
愛し子を頼むと言って、その日のうちに王都に戻ってしまわれたらしい。

意識不明だった私に、回復魔法とかかけてくれたのは辺境軍に所属している魔法使いさん達だったらしい。
しかも、三日三晩交代でとかまじありがとう。
聖女様なら癒しの力が使えるんじゃと思ったら、
この世界の場合は浄化に特化していて
聖なる力で瘴気を滅するのがメインのお仕事らしい。
異世界が全部一緒と思ったらダメね。
召喚の儀はって突っ込みたくなったけど、
あれは儀式の方法と魔力があれば出来るらしい。
くっ、、、こんがらがってきた、、、

起きた時に私が一人だったのは、
サーチ魔法が得意な人がいて私の体調が安定したので
そろそろ目覚めるかもって呼びに行ってくれたからだったらしい。
通りでメイドさんと執事さんが揃ってお目見えした訳ね。

召喚の是非は問われるかもしれないけど、
あのままだったら熱中症で普通に死んでただろうし、
母がリハビリで入院中なのもあって、
上下階で大嫌いな父とは全然絡まない生活してたから、
どう考えても誰かが見つけてくれた時には
腐乱死体で発見されてもおかしくなかったのよね。

召喚して貰えて、脳に障害とかも起きてないし、
ちっさくはなったけど、考えてみたら若返っただけ(?!)だし、
何故かやたらと綺麗な顔立ちになったのも、
自分にとってはプラスしかないウマァなこの状況って、
結局は聖女様のお陰じゃね?

てことで、感謝する為にも召喚された役割を果たさねば!クワッ!
と決意を新たにした私は、辺境伯様に大切な質問をぶつけてみました。

「愛し子って何をしたらよいんですか?」
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