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1章
他の宇宙人
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「さて、今日から遠くから引っ越してきたらしいコパーレ君が
このクラスの仲間になります。席はそこのセラさんの隣で」
先生はそう言うと、さっさと朝の会を始めるように生徒に指示を出した。
っていうかなんで妹と同じ名前なんだよ。こいつも宇宙人なのか?
朝の会が終わり、俺はクラスのみんなに早速囲まれた。いろいろと
質問をしてくる。しかも一斉に。まあ、幸い俺は10人くらいなら
一気に質問されても大丈夫なのだが。
「どこから引っ越してきたの?」
「隣の県から」
さらに聞いてくる。
「運動得意?何が好き?」
「‥とくに好きなスポーツはない」
それでもまだ聞いてくる。
「どうやって毎日来てるの?」
「お父さんの送り迎え」
まあ、はっきり言って全てうそだ。俺はブラジル、いやはるか彼方の
宇宙から引っ越してきたし、運動も大好きだ。そして学校には
飛んできている。もちろん父なんてわざわざ送り迎えはしない。
質問を終えると、クラスのみんなは離れて行った。
しかし1人だけどこかおかしそうに俺を見つめる1人の女子がいた。
特に俺をおかしく思って見つめているわけではなさそうだ。
なにか俺に対して疑問を持っているかのような目つき。
「ねえ、本当はどこから来たの?」
「え、さっき言った‥宮崎県の‥」
「ウソでしょ」
その女子はきっぱりと言ってくる。っていうか熊本の隣って
宮崎じゃない気がする。しまった‥。
「‥ブラジル」
正直に答えた。すると、その女子は意外なことに、
「本当は?」
さらに俺の心を突き刺すような口調でたずねてくる。
「本当は‥宮崎でもブラジルでもないんでしょ?もっと‥
遠いところ」
「・・・・・・・・・」
「お前‥誰だ?」
するとその女子は一度息を大きく吸ってから言う。
「私も‥宇宙からやってきた。名前はカラ。よろしく」
「なんで‥知ってるんだ?」
「飛んでるところ見た。もっとましな着陸しなさいよ」
カラはフッと笑うと、俺の手を握る。
「今日の放課後、図書室の裏に来て。コパーレに合わせてい人たちがいる」
「え、それってなんか悪の組織とかじゃないよな?」
「もちろん。アメリカの率いる地球防衛軍よ」
このクラスの仲間になります。席はそこのセラさんの隣で」
先生はそう言うと、さっさと朝の会を始めるように生徒に指示を出した。
っていうかなんで妹と同じ名前なんだよ。こいつも宇宙人なのか?
朝の会が終わり、俺はクラスのみんなに早速囲まれた。いろいろと
質問をしてくる。しかも一斉に。まあ、幸い俺は10人くらいなら
一気に質問されても大丈夫なのだが。
「どこから引っ越してきたの?」
「隣の県から」
さらに聞いてくる。
「運動得意?何が好き?」
「‥とくに好きなスポーツはない」
それでもまだ聞いてくる。
「どうやって毎日来てるの?」
「お父さんの送り迎え」
まあ、はっきり言って全てうそだ。俺はブラジル、いやはるか彼方の
宇宙から引っ越してきたし、運動も大好きだ。そして学校には
飛んできている。もちろん父なんてわざわざ送り迎えはしない。
質問を終えると、クラスのみんなは離れて行った。
しかし1人だけどこかおかしそうに俺を見つめる1人の女子がいた。
特に俺をおかしく思って見つめているわけではなさそうだ。
なにか俺に対して疑問を持っているかのような目つき。
「ねえ、本当はどこから来たの?」
「え、さっき言った‥宮崎県の‥」
「ウソでしょ」
その女子はきっぱりと言ってくる。っていうか熊本の隣って
宮崎じゃない気がする。しまった‥。
「‥ブラジル」
正直に答えた。すると、その女子は意外なことに、
「本当は?」
さらに俺の心を突き刺すような口調でたずねてくる。
「本当は‥宮崎でもブラジルでもないんでしょ?もっと‥
遠いところ」
「・・・・・・・・・」
「お前‥誰だ?」
するとその女子は一度息を大きく吸ってから言う。
「私も‥宇宙からやってきた。名前はカラ。よろしく」
「なんで‥知ってるんだ?」
「飛んでるところ見た。もっとましな着陸しなさいよ」
カラはフッと笑うと、俺の手を握る。
「今日の放課後、図書室の裏に来て。コパーレに合わせてい人たちがいる」
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「もちろん。アメリカの率いる地球防衛軍よ」
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