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第2章

自己紹介

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8月23日 朝 7:55



「おはよ~」



教室に入ると、さっそくヒロがあいさつしてくれた。どうやらドアに近い席のようだ。

中には20人ほどだろうか。男子と女子の割合は、大体同じぐらいだろう。

僕たちと同じような制服、黒のマントのようなものを肩にかけ、

ズボンもみんな黒。着ていた中等魔法学校の制服の上だけマントになったようなもの。

女子は、下が黒のスカート。いかにも、魔法学校という感じの服装。

いや、実際そうなんだが‥。



昨日の夜、ファン先生から‥

「先ほど入学意思確認書は提出されましたよね‥。これで、本校への入学が確実になったわけですがどこに入居されますか?別にここでもよろしいですし、寮というものもありますが‥」



「ああ、それは‥今日の放課後までに3人で考えておきます」



「分かりました。制服に関してですが‥本校ではこの黒い布と、男性の方は黒いズボン、女性の方は黒いスカートを着用してもらいます。また1人1本、杖の教育用のが

 支給されます。それは朝、私のほうから担任のほうへ渡しておきますので、

 担任から、受け取ってください」



「はい、分かりました」



「それと、朝の教室への集合時刻は8:05分となっています。くれぐれも、

 遅れないように行かれてください。それでは私はここで」



そして今朝の7時55分。あと10分で朝の集合時刻となる。そして、担任の

先生から3人に杖が渡されるはずだ。

「ねえヒロ、学校って何時に終わるの?」



「えっと‥いつもは3時ぐらい」



「え!早!そのあと何すんの?」



「クラブ活動とか、あとは‥遊ぶ」



「クラブ活動は、どんな種類があるの?」



「属性ごとの研究部とか‥あとは普通の運動部。

 ランニングクラブ、水泳クラブ、ランニングクラブ同窓会、水泳クラブ同窓会の4つ」



「・・・・・・」

「・・・・・・」

「いろいろと運動部に対して突っ込みたいところはあるけど‥とりあえず分かった

 俺は一応ランニングクラブに入ろうかな‥って考えてる。いや‥待てよ、やっぱり

 属性「水」の研究部に入ろっかな‥ランニングなんて下界でもできるし」

「じゃあ、俺も属性「火」の研究部に入ろう」

「私は「気」で」



「ついでに僕の属性は雷。だから「雷」の研究部に入ってる。

 でもこの前、杖を使って爆発起こしちゃって怒られたけど‥」



「・・・・・」

「どうやったら爆発が起きる?」

「さあ」

ヒロとケンの息が揃う。



ガラララララ‥ピシャ!

教室が一瞬にして静かになる。

どうやら、先生がドアから入ってきたようだ。キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴る。‥座る席が分からない。一応3人で後ろのほうに立っておく。



「おはようございます」

女性であいさつの仕方がいかにも魔女らしい。

「いきなりの朗報ですが、この学校に転校生がやってきました」

教室がざわめき始める。

「今後ろに立っている3名の生徒さん、前へお願いします」



「はい」



あらためてこの教室をみると、特に前通っていた学校と変わらない大きさ。

生徒は30人ほどだろう。みんな黒いマントを着ていると、前から見る景色が

違和感しかない。

「では、最初に自己紹介からお願いします。カイさんから」



「‥僕達は下界から着ました。名前は小島斐。カイと呼んでください」



「ええええ~!下界から!」「下界ってどんな所?」「どうやってきたの?」

教室が急にざわめきだす。



「好きな食べ物は寿司です。下界では陸上部に入っていました

 このクラスに入ることになりました。よろしくお願いします」



「寿司ってなに?」「じゃあ 、俺と同じ陸上部だ!」「今度陸上部にぜひ!」

相変わらず騒がしい。



‥6分後、やっと自己紹介が3人とも終わった。
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