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第1章
まさかのハプニング
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何体のビットスライムを倒しただろうか。30体くらい倒した気がする。
おかげで、200ドルはたまった。そしてたまに出てくるレアアイテム、
<オークニーの実>も2個ゲットした。ここまでは順調。
地図によるとミドル・ダンジョンまでの残り2km近くある。
「なんか‥さっきからビットスライムしか出てこないな~」
「たぶん、これから出てくるんじゃないかな‥」
「さっさと先まで進んじゃおうぜ!」
「いいけど‥これからもっと用心して進まないと‥」
残り半分というところで、少し余裕が出てきたせいか、
セイヤとの会話がはずみそうになる。
「・・・・シ! なにか今聞こえたか? セイヤ」
セイヤも用心深く、草が生い茂っている方向を見る。
「なんか‥今草が動かなかったか?あの草の動き方、
ビットスライムじゃない。普通のスライムか‥」
ガサ!! ボト!
草が大きく揺れ、何か目の前に現れた。
それは茶色の丸っこい体(かお)で、身長40cmくらいの
硬そうな皮膚を持ったモンスター。あくまでも堅そうだ、と思ったのは
“ボト!”という音がしたからだ。そして何よりも気になるのが体(かお)
の中央についている大きな鼻。はっきり言って、超ブサイク。
「サーチ!」
とっさに手についている“モンスター解析機”のレーザーを向ける。
「サーチ完了。名前、モグ。Lv 4。
属性 土。モグは、たいてい岩場や鉱山などを住みかとしているが、
平原に現れることもあり、夜に活動する。プレイヤーを見つけると
ゆっくりと近づいていき、プレイヤーはたいていは気づかないことが多い」
「モグ‥か‥」
「顔からしてモグだもんな‥」
このモグに対してとても失礼な会話を何気なくする。
「‥倒す?」
「なんか‥かわいそうだな‥。まあ、レアアイテムを期待していっそのこと
殺ろうか。迷う必要はない」
「分かった‥」
小声で会話を交わした後、それぞれに剣を前に構える。
2人の目の前のモグは、どんな攻撃を仕掛けてくるかは未だよく
分からないが、とりあえずソードスキル<ベーシングアタック>
をやってみる。相変わらずモグはこっちをまだずっと見ている。
「「ベーシングアタック!!」」
手元の剣が赤褐色から青色に変化し、その2本の青い光はモグ目指して
一直線に伸びていく。
「はああ!」「おりゃああ!!」
ぎいいいいん!!
・・・・・剣が跳ね返った。
・・・まさか・・あり得ない。Lv 4なのに・・。
相手のHPバーをみると、1割しか減っていない。
ゴロゴロゴロゴロ‥ゴロゴロゴロゴロ‥
モグが声?のようなものを出す。
「このモンスターは平原では集団で行動し、低い身長を利用して
プレイヤーをこけさせ、集団で押しつぶすという方法を利用して
プレイヤーのHPを減らす。原始的な方法だが、これには攻撃Lv 30を
超えるプレイヤーでも苦戦することがある。最初は1体だけ近づき、
1回攻撃されるとゴロゴロ‥という声で仲間を呼び、20秒後には
プレイヤーは囲まれる」
おかげで、200ドルはたまった。そしてたまに出てくるレアアイテム、
<オークニーの実>も2個ゲットした。ここまでは順調。
地図によるとミドル・ダンジョンまでの残り2km近くある。
「なんか‥さっきからビットスライムしか出てこないな~」
「たぶん、これから出てくるんじゃないかな‥」
「さっさと先まで進んじゃおうぜ!」
「いいけど‥これからもっと用心して進まないと‥」
残り半分というところで、少し余裕が出てきたせいか、
セイヤとの会話がはずみそうになる。
「・・・・シ! なにか今聞こえたか? セイヤ」
セイヤも用心深く、草が生い茂っている方向を見る。
「なんか‥今草が動かなかったか?あの草の動き方、
ビットスライムじゃない。普通のスライムか‥」
ガサ!! ボト!
草が大きく揺れ、何か目の前に現れた。
それは茶色の丸っこい体(かお)で、身長40cmくらいの
硬そうな皮膚を持ったモンスター。あくまでも堅そうだ、と思ったのは
“ボト!”という音がしたからだ。そして何よりも気になるのが体(かお)
の中央についている大きな鼻。はっきり言って、超ブサイク。
「サーチ!」
とっさに手についている“モンスター解析機”のレーザーを向ける。
「サーチ完了。名前、モグ。Lv 4。
属性 土。モグは、たいてい岩場や鉱山などを住みかとしているが、
平原に現れることもあり、夜に活動する。プレイヤーを見つけると
ゆっくりと近づいていき、プレイヤーはたいていは気づかないことが多い」
「モグ‥か‥」
「顔からしてモグだもんな‥」
このモグに対してとても失礼な会話を何気なくする。
「‥倒す?」
「なんか‥かわいそうだな‥。まあ、レアアイテムを期待していっそのこと
殺ろうか。迷う必要はない」
「分かった‥」
小声で会話を交わした後、それぞれに剣を前に構える。
2人の目の前のモグは、どんな攻撃を仕掛けてくるかは未だよく
分からないが、とりあえずソードスキル<ベーシングアタック>
をやってみる。相変わらずモグはこっちをまだずっと見ている。
「「ベーシングアタック!!」」
手元の剣が赤褐色から青色に変化し、その2本の青い光はモグ目指して
一直線に伸びていく。
「はああ!」「おりゃああ!!」
ぎいいいいん!!
・・・・・剣が跳ね返った。
・・・まさか・・あり得ない。Lv 4なのに・・。
相手のHPバーをみると、1割しか減っていない。
ゴロゴロゴロゴロ‥ゴロゴロゴロゴロ‥
モグが声?のようなものを出す。
「このモンスターは平原では集団で行動し、低い身長を利用して
プレイヤーをこけさせ、集団で押しつぶすという方法を利用して
プレイヤーのHPを減らす。原始的な方法だが、これには攻撃Lv 30を
超えるプレイヤーでも苦戦することがある。最初は1体だけ近づき、
1回攻撃されるとゴロゴロ‥という声で仲間を呼び、20秒後には
プレイヤーは囲まれる」
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