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3章 武器が欲しいので頑張る件
長さが足りないッ!
しおりを挟む「本格的にナイフが物足りなくなってきた件……具体的には長さが足りない」
強いて言うなら包丁を長ーくしたような……刀的なものが使いたい。というか刀が使いたい。刀があれば、今までよりリーチが長くなるから草刈りがより効率的にできるようになると思うんだ。剣術スキルもあるしな。使えるかは別として。
「あくまで草刈りを優先させる気ですか、貴方は」
「仕方ねーよ。俺のスキル構成が『オマエ、タタカウ、ムリ』って言ってんだよ」
昨日の夜にステータス確かめたら、『威圧』の他に『草刈り』が増えてた。お前スキルとしても存在してたんだな……と、ちょっと感動した。ちなみに草刈りの速度が速くなったり、森で道を切り開くのが楽になるらしい。
『陰陽の理』は未だに閲覧不可だ。かしこさは平均値を大きく超えた――以前、夢で食わされた知恵の実。本当に効果が出てやがった――というのに、まだ足りないとおっしゃるか。まぁ、かしこさ100オーバーなんて上級職の高レベルランカーじゃねーと無理っぽいが。
そーれーはーとーもーかーく!
「とーにーかーくー、新しい武器が欲しいんだ!」
「……まあ、新しい装備の調達は賛成しますが」
「まじで!?」
「私自身の武器も欲しいと思っていた所ですし……リュージの武器がいつまでもナイフでは、私も心許ないですわ」
それは暗に今の俺が頼りないと仰っておられるんでしょうか? たしかに頼りないかもしれないが……しれないがぁぁぁ……。言い返せねぇ!! つーかなぁ、お前の戦闘能力が異常なんだよこのダンマスが! ダンジョンの魔物何体も呼び出して戦えるとかどういうチートやねん!! しかもレベルアップもスキル追加も可能とかさあ!
「とりあえず刀だ。俺は刀を買う!」
「こだわりますわね」
「いやさ、やっぱ憧れじゃん? 刀を自在に振り回して戦うってさ」
「そこは普通、剣ではなくて?」
「――日本人なら刀だ!」
せっかくスキルに剣術があるのだ。格好良く決めてみたいという願望くらいは俺にもある。もしかすると俺の長所が草刈りだけじゃないって所をシータに見せたいってのが、一番かもしれない。
なんだかんだ言ってシータは可愛い。いざという時はそこらの野郎よりもよっぽどカッコイイ。そんな女の子に告白された俺が情けないままなのは彼女に対して失礼だと思うのだ。大器晩成型というのを言い訳にしてはいけないと思う。
生活面ではなんとかヒモじゃなくなったが、戦闘面でも役立てるようになりたい。……苦手だし向いてないっぽいけどな。だから草刈りついでに練習するんだ! 上手くなるまでは草刈り優先で!
「そういえば――シータは武器、何にするつもりなんだ?」
俺の問いにシータは考えるそぶりを見せた。特に決めてはいなかったようだ。
「使役モンスターたちの支援が主になるでしょうから、杖が良いかもしれませんわ。魔術も使いやすくなりますし」
杖術も多少は嗜んでますのよ。と、笑うシータ。魔術が使えて戦えるとか才色兼備か!! ……俺が彼女に追いつく日は果たして来るんだろうか?
*
「――どの武器屋にも刀が無い」
「まあ特殊武器ですものね」
はて? 特殊武器とな?
「特定職業用に特化した武器の事をそう言うんですの」
刀ならサムライが該当するそうな。そして『特殊』と称されるのは、上級職であんまり居ない上に、職業分布が限られた地域だかららしい。――つまり、この辺にサムライほぼいないから刀も扱いがない。
のぉぉぉぉ! 俺・強化計画いきなり挫折!?
「それでも刀が欲しい! 俺はどーすればいいんだ!」
一旦その気になってたから、無いとわかったら余計に欲しくなってきたぞ、刀!!
「あら、無ければ作ればいいじゃありませんか」
「オーダーメイドってやつか……値が張りそうだな」
「まずカタナを作れる職人さんを探す必要がありそうですけれど……」
……どーやって? 探すの無理くね? いや、でも希望はある。隣国の話ではあるが……クラスの中にサムライが居て刀持ってた! だから皆無ってわけじゃ無い!
刀を作れる職人はきっと居る!
クラスの生産職連中がいればなぁ……流の兄さんとか上級鍛治師だったし。でも無理か、あいつらが国から出られるわけねーし……。
とりあえず地道に探すか。
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