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しおりを挟む「オリンタール様、いよいよ明日が決行の日ですね。」
ユイナは無表情で淡々と言う。
「ああ!母上にはもう会う事も無いであろうから、今日会ってやろうかのう。あの老いぼれの腹が大きくなった所を見てやろうぞ!」
わたくしは思い立つと先触れを出し、母上の宮殿に向けて牛車を歩かせる。
「オリンタール様、ご発言は慎重になさって下さい。明日の事が発覚すれば、私達は牢に入れられた上で拷問に掛けられてもおかしくはありません。」
ユイナは眉をひそめて言う。
「ふん!何を言ってもあの老いぼれには分からんだろう!早くわたくしを女王にすればいいものを、その時も分からんのだからな!分かるのは、男の顔だけか!股を開く事しか脳の無い女を女王と敬えなど、わたくしにはできん!早く簒奪せねば!」
ユイナはまた眉をひそめる。
「オリンタール様、決行の日は明日なのですから、女王陛下にはお優しいお言葉を掛けて上げて下さい。油断するはずです。」
「おお!そうか!ふふふ!これで最後なら優しい言葉も言えそうぞ!」
わたくしは気が大きくなってくる。
ユイナと話していると母上の宮殿に着いた。
すると、衛兵はわたくしが牛車を降りようとするのを止める。
「・・・オリンタール様、女王陛下はご気分が優れずお会いになられません。申し訳ございませんが、明日の宴迄お待ち下さいとの事です。」
衛兵が無表情で言う。
「なんなのじゃ!わたくしが折角会いに来てやったというのに!気分が優れ無いだと!」
わたくしは衛兵に向かい、持っていた鞭を振るう。
バシリッという音と共に衛兵が地面に崩れ落ちる。
わたくしはそれでも気が済まず、鞭を何度も衛兵に打ち込む。
「オリンタール様、そろそろそれ位にしてはいかがですか?」
ユイナに言われて、衛兵が血を流し気絶しているのを見て愉快になる。
「・・・ふん!今日はこのまま引き返そうぞ!だが、明日はこうはいかんからな!」
わたくしは牛車に戻る。
その様子を見ている者がいるなど気が付かなかった。
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