上 下
9 / 25

9

しおりを挟む






「失礼します。」


会長室を出てやっと息ができる。
社長は無能だ。
でもそんな事誰にも言えない。
実の叔父だし、社長だ。
叔父が私の事を嫌っているのは知っている。
父が生きていた頃、まだ叔父が副社長だった時、父が死ねば自分が社長になれると豪語していた・・・。
そして本当に父は事故死して、叔父が社長になった。
当時まだ幼くて同じ車に乗っていたのに、父も母も亡くなり私だけ生き残った。
その事がトラウマになり、一人では車に乗れない・・・。
また思い出して泣きそうになっていると、後ろから抱き締められる。


「皆守。」


石橋さんの温かい声に、思わずしゃくり上げてしまった。
ポロポロと涙が溢れて来る。


「泣くな。お前に泣かれるとどうにかなりそうだ。」


そこにカツカツとハイヒールの靴音がして、由美子が小走りに私の方に近寄って来た。


「皆守!早く給湯室に隠れなさい!社長がもうすぐ来るわよ!」


それを聞いた石橋さんが、私の腰を押して近くにあった給湯室に隠れさせてくれた。


「い・・・。」


「しっ。」


狭い給湯室で、石橋さんは私にキスをしてくれる・・・。


「くそ!あのガキのせいで!」


足音荒く叔父が給湯室の前を通り過ぎていく・・・。

いつもだったら、恐怖で足がすくんで動けなかった。
でも、今は優しくキスをしてくれる人がいる・・・。

何分キスをしていたのか、コホンと由美子の咳払いが聞こえた。


「全く、見てるこっちが恥ずかしくなっちゃうわ~。」


石橋さんが顔を離すと、由美子がニヤニヤ笑っていた。


「石橋社長、皆守を泣かせないで下さいね。」


「ああ、分かってる。それで君は誰だ?」


「私は香取由美子。皆守の友達で、皆からは彼女だと思われています。」


「君が億ションに住んでいる彼女か?」


「ええ、そうです。でも、実際はただの友達です。」


何故、由美子の事を知っているのかしら・・・?


「石橋社長、秘書の方にはお使いを頼みましたので、ゆっくりと副社長室で詳しい話しを聞いてあげて下さい。皆守、頑張れ!」


由美子は足取り軽やかに離れて行った。


「皆守、行こう。」


石橋さんに促され、私はこくりと首を縦に振る。

32階31階は重役室ばかりだから、私と石橋さんが手を繋いでいても誰にも見つからなかった。

副社長室に着くと、噛みつきそうな勢いで石橋さんがキスをしてくる。


「・・・ン・・・。」


頭がぼ~としてくるまで深いキスをしている・・・。

石橋さんが唇を離す。


「皆守、あの香取由美子とは寝て無いな?」


私はこくりと頷く。


「あの、由美子は友達です・・・。」


「それなら何故お前名義の部屋に住む?」


「・・・わ、私・・・。」


なかなか言い出せない私に、痺れを切らした石橋さんは私をソファーに押し倒した。


「何でも良い。皆守、お前は俺の物だ!」


私のシャツのボタンをもぎ取る様に外して、石橋さんは私の左側の乳首を吸い、右胸を揉んでくる。


「・・・あん・・・。」


そして、左手で私のズボンを脱がせる。


「・・・あ、あ・・・!」


ここは副社長室なのに全裸にされ、恥ずかしくて涙が出てくる。


「皆守、泣くな。」


乳首から顔を離してまたキスをしてくれる。

石橋さんとのキスは好き。
だって、私の事を見てくれていると分かるでしょう?
今、キスをしているのは私だけだって分かるから。
だから石橋さんとのキスは好き。
舌を吸われるのも、歯茎を舌でなぞられるのも好き。
キスだけではなくて、石橋さんが好き・・・。
石橋さんの一人だけの彼女になりたい・・・。

石橋さんは私のぺニスを上下に扱う。
今まで大嫌いだったそこも、少しは認められる気がする。
だって、こうして男の身体を石橋さんが愛してくれるから。

でも、考えられているのはそこまでだった。


「あ・・・!」

目の前に火花が散った様に閃光が走る。

その瞬間私は蜜を散らした。

お腹の上が濡れた感じがする・・・。

ゆっくりと目を開けると、私の蜜を石橋さんが舐めている。
そして、私の後孔に蜜を塗り付けていく。


「・・・ン!」


朝から石橋さんを飲み込み、違和感があった私の後孔は、すぐに綻び指三本を飲み込むまでになっている。


「・・・あ、あ、もう・・・!」


その言葉を待っていた様に、石橋さんは私から離れる。
寂しい・・・。
私は、石橋さんを追ってソファーに座る。
石橋さんは着衣を乱していなかったので、私の目の前でズボンのファスナーを下げ、私とは形も違う隆々としたぺニスを自分の手でゆっくりと扱う。
私は思わずごくりと喉を鳴らしていた。


「皆守、これが欲しいか?」


「・・・。」


私はこくりと頷く。


「・・・嘗めろ。下にいれるんだ。上も可愛いがってやる。」


私はお尻をずって石橋さんの前に行き、おずおずと舌を出しペロリと舐める。
その瞬間、ぺニスが大きくなりびっくりしてしまう。


「・・・口を大きく開けていろ。」


「・・・ン・・・!」


私は言われるがままに口を開けると、熱いぺニスが口内に入って来た。
口一杯になり、苦しいしどうしたら良いのか分からなくなる。


「・・・舌を使え。」


口の中のぺニスをチロチロと舐める。


「・・・フッ。下手くそだな。これから教えがいがある。」


石橋さんはそう言うと、私の口からぺニスを抜き取り、ソファーに座る。


「来い。」


ソファーに座った石橋さんの近くに寄る。

すると私をひょいと抱き上げて、石橋さんの脚を跨がせてしまう。


「・・・あ・・・!」


「さあ、自分で腰を下ろせ。もう自分でできるだろう?」


私は石橋さんの肩に手を置いて、ゆっくりと腰を下ろしていく。


「・・・クゥン・・・!」


先端が入りかけるが、太くてなかなか入らない。


「・・・あ・・・!」


私が焦れてくると、石橋さんが下から突き上げて来た!

その瞬間太い所が入り、最後まで一気に入って来て、私は快感で頭が破裂するのではないかと思った。


「・・・くっ。狭いな。ここは俺を忘れたらしいな。だが、ここはどうだ?」


そう言うと、朝見つけた私の泣き所をぺニスで擦り上げる。


「・・・ひゃあん!」


勢い良く下から何度も突き上げてくる。

それが堪らなく良い・・・!

どうしよう・・・。
もう、石橋さんがいなくては耐えられない・・・!












しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

魔王と使い魔の勇者調教計画

桜羽根ねね
BL
伝説の杖に選ばれたナルシスト勇者アレクは、魔王を倒すために旅をしていた──ら、捕まった挙げ句に魔王の嫁にすると言われ……。 魔王バーレットと使い魔プラチアによって、えっちいことされちゃう勇者様のハッピーエロコメです。 過去に書いた話を改変しました。 ひとまずここで完結です。気が向いたら続きを書くかもしれません。予定は未定!

肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?

こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。 自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。 ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?

ゴブリンスレイヤーフェイド〜屈辱の快楽責め〜

ゆきみまんじゅう
BL
ゴブリンたちの罠にかかり、巣へと連れ拐われた新米ゴブリンスレイヤーの青年フェイド。 薬によって体の自由を奪われ、意に反して欲情までしてしまった彼は、ゴブリンたちによって陵辱され、快楽を覚えされられていく。 だがそれはまだ、絶望の序章に過ぎなかった。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

男の子たちの変態的な日常

M
BL
主人公の男の子が変態的な目に遭ったり、凌辱されたり、攻められたりするお話です。とにかくHな話が読みたい方向け。 ※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。

とろとろ【R18短編集】

ちまこ。
BL
ねっとり、じっくりと。 とろとろにされてます。 喘ぎ声は可愛いめ。 乳首責め多めの作品集です。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

首輪 〜性奴隷 律の調教〜

M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。 R18です。 ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。 孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。 幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。 それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。 新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。

処理中です...