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276話「深階層班(その7)」★(視点・マルティナ→ヒロヤ)

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(か、カズミ姉ちゃんに……バレちゃった……)

 絶頂からようやく降りてきたあたしは、カズミ姉ちゃんに対する申し訳無さで、凄く胸が痛くなった。

「バレちゃってたね。流石はカズミだ」

 小さな声でそう言った後、あたしを見て笑うヒロヤ兄ちゃん。

「なんか……ごめんヒロヤ兄ちゃん……」
「ん? なんで謝んの?」
「だ……だってカズミ姉ちゃんに内緒で……あたしのわがままでこんな事させちゃって……」

 恥ずかしさと申し訳無さで、思わず顔を手で覆ってしまう。

「大丈夫だよマルティナ。寧ろ『精神的に疲れちゃってるマルティナのフォローご苦労様』ってカズミから褒められるよ俺」

 あたしの手を優しく掴んで、泣き顔を覗き込むヒロヤ兄ちゃん。

「だからさ……次は俺が楽しんでいい?」

「え?」と思った瞬間、ヒロヤ兄ちゃんがあたしの唇をぺろりと舐めた。

「ひゃん♡」
「じゃあ動くからね? 遠慮せずにマルティナの『産みたて卵子たまご』にぶっかけちゃうよ」
「ッはぁん♡ ヒロヤ兄ちゃん……ちょうだい♡ いっぱいちょうだい♡」

 あたしはヒロヤ兄ちゃんの熱いキスに応えて舌を絡ませた。

■□■□■□■□

(カズミが魔術掛けてくれたから、遠慮せずに膣内なか出しキメちゃえるな)

 俺のペニスから無理矢理精液を搾り取ろうという動きをしていたマルティナのおまんこに、オスの矜持をみせてやろうか。

「ッひぃ♡ ひ、ヒロヤ兄ちゃんッ♡ い……ッ♡ いきなり激しっ♡」
「ダメだよマルティナ……まだみんな寝てるんだから……声抑えなきゃ」

 マルティナの耳元でそう囁きかけるも、俺は子宮口を重点的に攻める。俺の吐精を激しく求めていた『排卵日』まんこに『思い知らせる』つもりで子宮をほぐす。

「んんッ……だ……め……ッ♡ そこ……き、気持ちいいッ♡」
「欲しがってたよね? 俺の精液ザーメンをぶっかけて欲しいんだよね?」
「そうだけど……♡ そうなんだけど……んひゃ♡ んひぅ♡」

 必死で嬌声を抑えながら、快感に震える身体でオレに強くしがみつくマルティナ。
 抽送で膣奥に届く度に、子宮口を捏ねる。それにあわせて、ビクンッ!と身体を仰け反らせるマルティナが超エロ可愛い。

「あ……♡ ま、またくるよヒロヤ兄ちゃん……♡ あたし……またイッちゃうよ♡」

 むちむちの身体で俺を包み込むように抱き締め、その脚が腰に絡みつく。腰を突き込むと、それにあわせてむっちりとした下腹部を俺に押し付ける。
 その柔らかさに、俺の射精感が限界を迎える。

「いいよ。俺も……射精そうだ」
膣内なかに……膣内なかにちょうだい……♡ ッはん♡ ッあ♡」

 最奥で子宮口は吸い付き、抽送で膣肉を抉るたびに襞が絡みついてくる。そんなマルティナのおまんこが、やがて俺のペニスを締め上げてきた。

「イッ……クッ……♡ イッちゃう……♡ こ、声抑えらんないよぉ……♡ ちゅー……ヒロヤ兄ちゃん……ちゅーして塞いで……♡」

 多分、マルティナにキスすると同時に俺もイく。でも、目の前のマルティナのぽってりとした唇が……

(これを貪りながらイきたい)

「んむっ!? ひむぅ!」

──むちゅ……むっちゅう♡

 激しく唇を重ねて、舌を絡ませ合う。

「ひうっ♡ ひっ……ふッ♡ むう゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッ♡♡♡」

 マルティナの膣が強く締まり、俺の射精を促すように包み込み、蠢動する。そんな膣の動きに誘われるように、俺は射精した。

──どぷぅ♡ びゅるるるるるるるるるっ♡ ぶびゅるるるるるるる♡

「んひぃぃぃぃぃぃ♡♡♡ しゅごっ♡ あちゅいのでまたイッちゃう……んんんんっ♡♡♡」

 唇を重ねたまま、俺の口の中で囁くような嬌声を上げて、マルティナは果てた。

──ゴボッ……ゴポォ……♡

 結合部の隙間から、俺の大量の精液が溢れる。

「あ……溢れちゃう……♡ やだ、勿体無いよ……♡」

 ハァハァと荒い息をしながらも、その精液を指ですくい上げて口元へと運ぶマルティナ。

「ちゅるっ♡ んんっ♡ ……ありがとねヒロヤ兄ちゃん♡ これで明日も……頑張れるよ♡」

 ぷるぷるッ! と小さく震えたあと、笑顔で俺を見つめるマルティナがとても愛しくて。

「俺も元気貰ったよ。明日も頑張ろうね」

 そう返した俺に、マルティナは嬉しそうに全身で抱き締めてくれた。



「午前中には第四階層へのルートを見つける! 帰るまでには絶対下に降りるから!」

 朝食後、野営の片付けも終わってさぁ出発!という時、マルティナがそう宣言してフンス!と力強く拳を握り締める。

「ヒロヤ……お疲れ様♡ おかげでマルティナも元気いっぱいみたいだよ?」

 俺の耳元で小さく囁くカズミ。

「隠れてヤッちゃったみたいでごめんねカズミ……」
「ううん……相変わらずの良いタイミングだと思うよ。ヒロヤの役目は『私達に元気をくれる事』なんだからね?」
「うん。みんなが元気になるのは俺も嬉しいからね」

 そう言ってカズミに微笑み返すと、俺の腕を強く掴んで首筋にキスをくれたカズミ。

「帰ったら……ね?」
「もちろんだよ。 俺、早くカズミの事も抱きたい」
「うふ♡ その為にも、今日も頑張ろうね」

 俺達はマルティナとアルダを先頭に、再び第三階層の回廊へと歩き出した。



 回廊を歩き続け、『彷徨うワンダリングモンスター』と三度ほど遭遇し、二つ部屋を抜けた辺りで、マルティナがみんなを停止させて先行した。

「マルティナちゃん『第四階層へのルートが近いかも』だって」

 アルダがマルティナが先行した理由をリズに伝えた。

「そっか。んじゃみんな、マルティナが戻るまで待とうか」

 リズがみんなにそう伝え、全員が手近な石や床に腰をおろした。俺とアスカ、そして後方のドロシーだけが立って辺りを警戒する。



 しばらくして、先行したマルティナが戻ってきた。

「この先、扉もない広いホールになってた。おそらくは第四階層へと続く道があるホールだよ」
「で……フロアボスはどんな奴だった?」

 リズの質問に、首を振るマルティナ。

「それが……なにも居ないんだ。モンスターらしき気配もなかった」

 真剣な顔でリズにそう応える。

「……なんか怪しいね」

 腕を組むリズ。

「れなも嫌な予感するよ……ほら、大量のオークが湧いた転移陣の部屋みたいな……」
「「嫌ぁ!」」

 レナの言葉に、アルダとメルダが二人抱き合って悲鳴を上げる。

「もしそうだとしたら……かなり厄介ですね。──リズさん、どうします?」

 ドロシーがリズに訊ねる。

「まぁ、今回はヒロヤもアスカも居る。よしんば数ばかりの雑魚が現れても……大丈夫だよ」
「んじゃ行こう。とにかく俺がホールに入ってみるよ」

 そう言って、俺はマルティナの背中を叩く。

「──大丈夫。ホールに行こう」

 今回は戦力を分散されてない。しかもアスカという強力な戦力もいる。そしてマルティナという探知のスペシャリストもいる。

「だね。今回はアタイら『輝く絆ファ・ミーリエ』の最高戦力だしな」

 リズが笑顔でみんなを見る。そんなリズを見て、みんな笑顔で頷く。

「よし。案内してマルティナ」

 リズはそうマルティナに指示を送る。俺達はマルティナを先頭に、この階層最後であろうホールへと向かった。

 
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