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246話「定命と非定命(モータルとイモータル)」★(視点・ヒロヤ→レナ)

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「んで……なんで寂しそうな顔すんだよ……」
 
 俺の胸に顔をうずめるレナに問う。
 頭を起こし、俺を見つめるレナは『叱られた仔犬』のような頼りない目をしていた。
 
「まぁ……だいたい想像つくけどな」
「……ごめん……なさい……」
 
 レナはそう言って目を伏せる。
 
「れなの一部の『人間のレナ』が……みんなと仲良くなればなるほど……ヒロヤくんを好きになればなるほど……れな自身がみんなの事、とても愛おしくなっちゃって……」
「寂しくなった──んだよな?」
 
 ──コクリ。と頷くレナ。
 
「ヒロヤくんやカズミ、それにみんなも……『定命の者モータル』。れなの時間感覚じゃ……すぐお別れが来ちゃうの。エルフのドロシーでさえ……三百~四百年しか一緒に居られない。でも、れなは……」
「女神様だから『永遠を生きる』んだろ?」
「うん……この世界が終わるまで……ううん……この世界が終わっても、れなはまた別の世界で生き続けるの」
 
 寂しげに呟く。
 
「女神様だもん。そんなのは覚悟してたし……なんとも思ってなかった。でもね……」
 
 俺の頬を愛おしげに撫でるレナの手が……とても冷たく感じた。
 
「もう……知っちゃったから。……大好きな人、大切な人を思う気持ちってのを……知っちゃったから……」
 
 大きな青い瞳に、涙が浮かぶ。
 
「だから……寂しいの……! みんなが居なくなる事が……れなだけになっちゃうのが!」
 
 溢れ落ちる大粒の涙が、俺の胸を濡らす。
 
「だからなんだな? ……俺の赤ちゃんが欲しい……なんて」
 
 俺の胸に押し当てた頭を、何度も何度も縦に動かす。
 
「女神様のレナにとっての百年も、この世界に生まれ落ちたレナの百年も、時間は同じだ。それを長く感じるか、短く感じるかは……その百年を『どう生きたか?』っていう密度じゃねぇか?」
 
 レナが驚いたような表情で顔を上げた。
 
「俺達といつも一緒にいるレナも、あんたの分身なんだろ? 彼女が経験し、感じた事は……あんた自身も同じ事を経験して、感じるんだろ?」
「うん……わたしの力の一部を使って生まれたとはいえ……『あのレナ』は『このレナ』の全てであって、『このレナ』も『あのレナ』の全てなの」
「ん~ややこしいけど、なんとなくわかった。なら──」
 
 俺はレナの美しく整った唇に優しく口づけた。
 
「ちゅ……なら俺達がレナを……女神様を退屈させねぇ。とびっきり楽しくて、とびっきりスリルもある、とびっきり充実した百年にしてやるよ」
 
 キスで蕩けた表情になったレナが、俺の言葉を聞いてまた涙顔になる。
 
「そのうえで……俺の子供を孕ませてやる。あのレナも、もちろん女神様も」
 
 その涙は悲しいものではなく……喜びの涙だということがわかる。
 
「うん……! うん!」
「それだけじゃねぇぞ。カズミも……リズも、マルティナも、ドロシーも、アルダも、なんならサーシャさんも。俺の女全員孕ませる。俺達が居なくなった後も、絶対に退屈なんてさせねぇ。俺達の子供が、孫が、子孫が、この世界で暴れまわるからよ!」
 
 涙を浮かべながら、うふふっ! と笑う女神様。
 
「なんなら……そん時は……また力を貸してやってくれ。……友達に、いや、家族になってやってくれ」
「うん……! うん! もちろんだよ! ヒロヤくんとみんなの子供たち、そのまた子供たちとたくさん冒険する! またいっぱい大好きで大切な人を作る!」
 
 嬉しそうに俺にしがみつく女神レナ。
 
「……じゃあ、まだ時間もあるし……ヤるか?」
「……うん。また……思い切り抱いて……」
 
 互いにゆっくりと唇を近づけ……そして貪るように抱き締めあった。
 
 ■□■□■□■□
 
(やっぱり大好きだ。寂しくて泣いちゃったれなを……わがまま言っちゃったれなを……そんなれなの未来を……いっぺんに楽しみなものに変えてくれちゃったヒロヤくんが!)
 
 優しくて、強くて、格好良くて……ちょっと乱暴になっちゃう時もあるけど……考えると寂しくなっちゃう未来を、こんなにも素敵な未来に変えちゃう。
 
(ヒロヤくんなら……居なくなっても、絶対にれなを退屈なんてさせない……それに……)
 
 ヒロヤくんとの赤ちゃん……。もちろん『半神半人』になるだろうけど、あのヒロヤくんの血を引いた子どもを残してくれる。そう考えただけで、嬉しくて涙が溢れてくる。
 
「なんだよ……また泣いてんのか?」
 
 れなの膣肉を掻き分けて最奥を突くヒロヤくんが、れなを見下ろしてため息をつく。
 
「ッあん♡ ち、違うの……あんっ♡ う……嬉しくて……♡ ヒロヤくんとの……ッは♡ これからヒロヤくんたちと過ごす未来を考えたら……はぁッ♡ 嬉しくて……楽しみで……んんんっ♡」
「だろ? ……俺も楽しみだ。……どんな困難があっても……レナとなら……みんなとなら……笑って超えられるさ……」
「はっ♡ はぁっ♡ ッあぁ♡ はんっ♡ うん……うん……! 頑張ろうね! ……みんなで楽しく……んんッ♡ い、生きようね♡ はひぃッ♡」
 
 対面座位で互いに抱きしめ合い、唇と舌を貪り合い、腰を絡めあいながら一緒に絶頂へと昇っていく。
 
「あぁ……何があっても俺がみんなを……レナを守ってやる!」
 
 グイッ! と子宮口を押し広げようと突きこんでくるヒロヤくん。
 
「ん゛お゛ッ♡ そこ♡ いいッ♡ 気持ちいいよ♡ で、でもヒロヤくんは……れなが付いていないと……んひっ♡ すぐ無茶しちゃうから……はヒィ♡ ずっと一緒に居るからね♡」
「……事実だから……なんも言い返せねぇわ……」
 
 そんないつもの会話をしながらも、快感は止まらない。れなの大きなお尻を両手で掴み、ヒロヤくんのおちんちんが……下から思い切り突き上げてくる。
 
「すごっ♡ すごいっ♡ すごいの♡ おっきいおちんちんで♡ つ……突き上げられてっ♡ お尻思い切り掴まれて……♡ オナホみたいに♡ オナホみたいに扱われちゃってるぅ♡」
「……へんな言葉を覚えるなよ全く……」
 
 日本の『ドージンシ』で覚えた喘ぎ方だ。犯されてる女の子が上げる嬌声がとてもやらしかったのを鮮明に覚えてた。
 
「でも……そのセリフやばい……いっぺんに射精感が……!」
「ッはァァァ♡♡ 膣内なかでおっきく♡ 射精るの?♡ 精液ザーメン……女神様の膣内なかにぶちまけちゃうの?♡ やんっ♡ おっき♡ すごっ♡ 気持ちいいのっ♡ きちゃう♡」
「だ、だめだレナ……射精ちま……う……っ!」
 
 もう絶頂寸前のれなは、なんとかアクメに堪えながら、最後にヒロヤくんを昂ぶらせるための大切な言葉を耳元で囁く。──ずっと考えてたんだ。ヒロヤくんとえっちする時の為に。
 
「ヒロヤくん……れなに……女神様のおまんこに中出しして……孕ませちゃうんだ……♡♡♡」
「あぁ……あぁ……孕め! 俺の赤ちゃんを孕めレナッ! 何度でも! 何人でも孕ませてやる!」
 
(あ……♡ だめ……♡ そんな事言われたら……♡ れなのほうが……イッちゃう……っ♡♡♡)
 
 もちろん魔術行使しているので妊娠はしない……でも……
 
「きてっ♡ いっぱい射精して♡ ヒロヤくんのザーメン♡ 子種汁♡ いっぱい膣内なかに♡ 子宮に♡ 無防備な卵子たまごにぶっかけてぇぇぇぇぇ♡♡♡」
「受け取れレナ! 俺のめいっぱいの愛情だ!」
 
 ──ビュルルルルルルルルルッ♡ ドプッ♡ ドプゥゥゥゥゥゥゥ♡♡♡
 
「いいいいいいっ♡ い……ッくぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」
 
 尋常じゃない様な量の吐精を受け止め、膣全体が熱くなる。
 
(あ……すごっ♡ あつっ♡ 避妊しなかったら……絶対に孕んでた♡♡♡)
 
 やがて絶頂を超えた絶頂へと昇りつめる。ヒロヤくんと互いに強く抱き締めあい、もっと♡ もっと♡ と、腰を押し付け合う。
 
(少しでもヒロヤくんのザーメンを……零したくないよぉ……♡)
 
 そんな事を考えながら、れなはベッドに仰向けに倒れ込んだ。
 視界に映る天井が……ぼんやりとして……やがて真っ白になっていった……
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