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239話「ギーゼ、溢れた想い」★(視点・ギーゼ)

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 ──ちゅっ♡ っん♡ むっ♡
 
 そっと触れるだけの接吻から、ヒロヤ殿の小さくて柔らかい唇を「はむっ♡」と咥えるような接吻に。
 
(アスカさんに聞いたように、し、し、舌を挿れてみたいのだが……)
 
 あまりの興奮に、思考がカリン皇女の様に吃る。
 
(む、無理だ。間違いなく起こしてしまう……)
 
 とはいえ、湧き上がる劣情は抑えきれず……なんとか起こさない程度に接吻を続ける。
 
(だめだ……もう我慢できない!)
 
 震える手で布団をそっとめくる。こちらを向くように横たわるヒロヤ殿の下半身を見るも、昨夜の様に勃起してはいない。
 夜着のズボンをゆっくりと脱がせる。少しヒロヤ殿が震えたような気がした。
 
(身体を冷やすと大変だ……)
 
 布団を掛け直し、自分はその中に潜り込んだ。
 
「ん……ぅぅん……」
 
 僅かに唸り、寝返りを打つヒロヤ殿。上を向いたので自分としては都合が良かった。
 
(あとは……ぱ、パンツを……)
 
 足下から潜り込んでいる自分は、ヒロヤ殿のパンツに両手をかけて……ゆっくりと、本当にゆっくりと下ろしていった。
 
(あっ……♡ おちんちんだ……♡)
 
 布団の中という閉鎖された暗闇の中、そのものは見えないが『自分をメスにしてしまう』匂いが鼻を刺激する。
 
「すん……ッはぁ♡ すん……ッふぅ♡」
 
(あ……♡ ダメになる……自分がダメになってしまう匂い……♡)
 
 ──んれぇ♡
 
 両手で優しく掴み、その先端を指で確認してから舌を這わせた。
 
「んひっ♡」
 
 思わず漏れた嬌声を、なんとか抑える。先端を軽く舐めただけでアソコに走る快感。
 
(ダメだ……く、クセになる……♡)
 
 先端を咥えこみ、両手を離して自分の夜着をパンツごと慌ただしくずり下ろす。
 
(あ……♡ もうグショグショに濡れてしまって……♡)
 
 ヒロヤ殿のおちんちんを咥え、膝を立ててお尻を上げた状態で自らの秘部をまさぐる。
 
 ──れろれろれろ♡ くちゅ♡ れろれろ♡
 
「……ッぐっ!」
 
 半ばまで咥えて、舌でおちんちんを舐め回していると……口の中をじわじわと圧迫しだした。
 
(お……大きくなってきた♡)
 
 自分の愛撫でヒロヤ殿のおちんちんが勃起した。その事実で、また愛液が溢れる。
 
(あ……これ気持ちいい……♡)
 
 大陰唇を指で開き、もう片手の指で陰核クリトリス花弁小陰唇に溢れた蜜を塗りつける。
 そして休まずにおちんちんへの愛撫を続ける。その完全に勃起したソレを……
 
(ま、また……の、喉奥に……♡)
 
 ──じゅっ……♡ じゅぞぉ♡
 
 ゆっくりと、ゆっくりと……
 
「ッんごぉ♡」
 
 怒張し、熱くなったおちんちんの先端が自分の喉奥に当たる。
 
(あぁ♡ この喉に当たる感触……堪らない♡)
 
 ──ジュンッ♡
 
 再び溢れた蜜を指で掬い取り、秘部に撫で付ける。
 
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「ッむぅ♡ んはぁ♡」
 
 昨夜とは違い、大胆におちんちんを堪能する。頭を左右に動かして、裏筋だけではなく様々な角度に舌を絡みつかせる。……そして喉奥で味わう……
 
(だめ……♡ ヒロヤ殿のおちんちん……美味しい……♡)
 
 味わえば味わうほどに情慾が昂り、おまんこの感度があがる気がする。
 全身が色欲に堕ちつつある自分は、部屋の扉が開いた音にさえ気づかなかった。
 
 ◆
 
 ──さわっ♡
 
「ッん゛ひ゛ゃ!?」
 
 不意にお尻を優しく撫で上げられ、おちんちんを咥えた口の端から変な声が出てしまった。
 
(だ……誰!? 自分の行為が……バレてしまった……!)
 
 喉奥まで咥え込んだ状態で固まってしまう。
 
 ──さわっ♡ むぎゅっ♡
 
「ッひっ♡」
 
 誰かが布団に潜ってくる気配がした後、もう一度お尻を撫でられて、優しく掴まれる。
 
「……ヒロヤのおちんちん、美味しいでしょ?」
 
 耳元で囁かれ、その吐息が耳たぶを撫でる。
 
「ふぁっ♡ か……かじゅみひゃんカズミさん……!?」
 
(一番知られてはならない人に……露見してしまった……)
 
 卒倒するレベルの事態なのだが、ヒロヤ殿のおちんちんをねぶる動きも、秘部をまさぐる指も止められないほどに、自分は発情し……色欲に堕ちてしまっていた。
 
「いいの……続けて♡ でも、まさかギーゼがねぇ……私はカリナ義姉さんが来てると思ったんだけど──」
 
 そう囁いて、陰核クリトリスに触れている自分の手に何かを握らせるカズミさん。
 
(なに……? 丸くて……小さい?)
 
 ──カチリ
 
 と小さな音がして、その小さくて丸いものが細かな振動を始める。
 
「ふぇ?」
「これ……アソコに当ててみて? 凄く気持ち良くなれるから♡」
 
(あ……わかる♡ こんな振動をアソコに与えたら……多分トんでしまう♡)
 
 恐る恐る、その丸いものを……まず膣口に当ててみた。
 
「んぼぉ!? んひぐっ♡ んぐぉ♡」
「ね? ──ほら、お口止めちゃだめだよ?」
 
 カズミさんが、未知の快感に打ち震える自分の耳に軽く口づけして、そのまま布団の中を上へと這い上がっていった。
 
「ヒロヤ……起きてるんでしょ? ギーゼにこんなねっとりとしたフェラされちゃったら、そりゃ堪らないもんね♡」
「カズミ……ギーゼのフェラ……凄くヤバいんだ。慣れてない感があるのに……なんていうか丁寧で、ゆっくりと貪られてる感じがして──」
 
 おまんこに与えられる刺激に堪え、二人の会話を聴き取る。
 
(ヒロヤ殿……起こしてしまっていたんだ……)
 
 いつもの自分なら、恥ずかしさと申し訳無さで、顔が熱くなるだろう。が、今の自分は脳を突き抜けるような快感に溺れ、もうそんな事はどうでもいい。
 
(おちんちん……♡ ヒロヤ殿のおちんちん♡ もっと……もっと奥まで♡)
 
 もうヒロヤ殿は起きているのだ。なんの遠慮もいらない。
 喉の奥で味わい、そのたびにおまんこからの刺激が強くなる。
 片手を伸ばし、口を離してから自分の涎まみれになったおちんちんをしごく。
 
「んばぁ……♡ ひ、ヒロヤ殿……も、申し訳ありません♡ 自分は……ギーゼは……あなたの魅力に煩悶はんもんしつつも、結果……色欲に堕ちてしまいました……♡ ッあ♡ も、もう……だ……だめです♡ ッん♡ 達して……達してしまいそうです♡ も、もう一度……ッはぁ♡ コレを……ヒロヤ殿のおちんちんを……ッひぃ♡ 奥に……ギーゼの喉奥に……頂いてもいいでしょうか……♡」
 
 布団の中からヒロヤ殿を見上げ、おちんちんをしごく。ヒロヤ殿は、カズミさんから激しい接吻を受けながらも『うんうん』と何度も頷いてくれた。
 
「あ……♡ ありがとうございます♡ ヒロヤ殿が気持ち良くなるように、このギーゼ……誠心誠意尽くさせていただきます♡」
 
 もう待ちきれない。自分はヒロヤ殿のおちんちんにむしゃぶりついた。
 
 ──じゅっ♡ ぐぼっ♡ じゅぷっ♡ じゅぞっ♡ ぐぼぉ♡
 
「んッ♡ んグッ♡ おいひ♡ んごぉ♡ もっほもっと♡ もっほお゛ぐぅ♡」
 
 カズミさんから渡された丸いものの振動が激しくなる。
 
「んッ……♡」
 
(あ……く……クる……♡ もう……だ……め……♡)
 
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ン゛ン゛ン゛っ! ♡♡♡」
「ギーゼ……射精……る……ッ!」
 
 喉の最奥まで迎え入れた瞬間、自分は昨夜以上のアクメを迎えた。同時に、ヒロヤ殿の苦しそうな声が聴こえる。
 
 ──ドプゥ♡ ドビュルルルルルルルルゥ♡♡♡
 
「ん゛ぼぉぉぉぉぉ♡♡♡」
 
 喉に熱い吐精が叩きつけられる。その量に嘔吐えずきそうになるも、喉をならして全て飲み込んでいく。口の中に広がる青臭い匂いと苦味……
 
(あ……この匂いと味が……自分をダメにしてしまう♡)
 
 全てを吸い出す様におちんちんの先を吸い込む。
 
「じゅるるっ♡ ……む……むっはぁ♡」
 
 最後に全体を舐め上げてから、ヒロヤ殿の身体に沿って這い上がる。
 
「ギーゼ……気持ちよかった?」
 
 ヒロヤ殿に添うように横になるカズミさんがそう訊いて、自分の精液ザーメン臭が残る唇を奪う。
 
「む……♡ むちゅぅ♡ んはッ♡ か……カズミさん……き、気持ちよかった♡」
「ギーゼ……ご、ごめんね……奥に直接射精しちゃって……苦しかったよね」
 
 荒い息をしながら、ヒロヤ殿が自分を見つめる。
 
(あぁ……ダメだ……自分は本当に……この人に堕ちてしまった)
 
「カズミさん、ヒロヤ殿……自分……ギーゼ・イェーガー──いえ、ギーゼラ・シュッセルは……ヒロヤ殿が好きです……心からお慕いしております……」
「うん、知ってたよ。──多分、ギルドであなたがヒロヤに食ってかかってた時からね♡」
 
 カズミさんが自分の頭に手を回して、その小さな胸に抱き締めてくれた。
 
「はい……自分は……怖かったんだと思います。カリン皇女が……そして自分自身が、ヒロヤ殿に心惹かれてしまっていた事が……」
 
 自分の言葉を聞きながら、うんうんと相づちをうちながら髪を優しく撫でてくれるカズミさん。
 
「でも、自分はまだ道半ばの未熟者。ヒロヤ殿……自分が一人前の剣士として認められた暁には……今一度……告白させてください。そ、それまでは……先程の自分の言葉は……」
「わかったわ。私とヒロヤの胸にしまっとくね。──ほんと真面目というか頑固というか♡」
 
 自分の気持ちを察してくれたカズミさんが微笑み、その横でヒロヤ殿も笑ってくれた。二人とも……とても優しい笑みだった。
 
(あぁ……この二人が慕われる理由はこれなんだ……)
 
 自分の全てを肯定して、優しく見守ってくれる。そんな二人だからこそ、このクラン『輝く絆ファ・ミーリエ』のみんなに慕われ、信頼されているのだろう。
 
(故郷を焼かれ、カリン皇女以外の全てを失った自分が……『ここ』に辿り着いたのは……人生最大の『幸運』だった……)
 
 カズミさんの胸に顔をうずめる自分の頬に、ヒロヤ殿の優しい口づけを感じながら……自分は幸せな眠りについた。
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