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200話「シモーネ・シュミット」▲(視点・シモーネ)

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 ウチの名前はシモーネ・シュミット。城塞都市ムンドで結成した女ばかりのクラン『薔薇の果実ローズヒップ』のリーダー。
 出身はユーグリア大陸南部辺境の地。その森にあるアマゾネスの大集落で生まれ育った。
 
 女しか産まれない戦闘種族『アマゾネス』として産まれたウチは、幼い頃から戦う事を教えられ育ってきた。
 アマゾネスは傭兵を生業なりわいとし、金を稼ぎ、奴隷の男を買い取って子孫を増やしてきた。
 昔なら、近隣の村を襲って男を攫ってきたらしいが、今はそのような事は無いらしい。
 
 ウチは12歳になった時に、オトコとまぐわう事を族長に命じられた。子供を出産した後、傭兵として出稼ぎに出されるのだ。
 
 そこで……ウチは見てしまった。同い年の友達数人が、一人の男を貪り尽くす姿を。
 
「男は消耗品や。私らは男から限界まで精を搾り取ってたくさんの子を成さにゃならん。嫌か? 怖いか? ──心配するな。私ら部族の証である『左腕の龍の入墨』がそんな気持ちを無くしてくれる。直ぐに男を貪る事にも抵抗がなくなる」
 
『儀式』を翌日に控えたウチに、族長はそう言った。
 
 その夜、ウチは集落から逃げ出していた。
 
 友達に精を限界まで貪られていた男は、ひと月ほどウチが担当で面倒みてた男の奴隷だった。
 
「オレはアマゾネスに性奴隷として買われた。女との付き合いには夢もあったんだがなぁ……」
 
 そんな風に話してた。一緒に居るだけで心が温かくなる様な女を好きになり、恋をして、そして身体を求め合い結ばれる。そんな夢。
 男奴隷の話を聞いたせいか、ウチも男と結ばれるという事にぼんやりと夢を見たのかもしれない。
 
 そして、友達の『儀式』の日──
 
 男は精を出し尽くされ、廃人になった。薬を使って、無理矢理に精を吐き出させるらしい。何度も……何度も。
 
 その光景を頭から振り払い、森を、集落を、部族を捨ててひたすら逃げた。
 そして、逃げた先で冒険者達に出逢った。男三人、女一人のパーティー。今はもう名前も忘れてしまったが、彼らはウチを仲間にしてくれた。
 
「アマゾネスなら卓越した戦闘技術持ってんだろ? オレたちに力を貸してくれよ」
 
 そんな彼らと行動を共にして、様々な依頼をこなし、モンスターを倒した。
 
「ウェルニア帝国の帝都にある地下大迷宮に潜るのが、オレたちの夢なんだ」
 
 彼らはそう言っていた。
 
 ユーグリア大陸最大、未だ未踏破の地下大迷宮。冒険者という稼業をするようになって、ウチ自身も憧れを抱いていった。
 
 そして冒険者ランクも上がり、いよいよウェルニア帝国へと入った時に、パーティーの女冒険者が姿を消した。
 
「気がついたら居なくなっていた。なんか気に入らない事でもあったのか……」
 
 パーティーの仲間はそんな風に言っていた。が、実は違った。
 
 ◇
 
 ある夜、逗留した帝都の宿で……パーティーの三人の男の話を聞いてしまったのだ。
 
「高く売れたな」
「今はただの性奴隷としてより、冒険者としての能力を持った女がよく売れる」
「アマゾネスの女もランクBだ。アマゾネスである上に処女ときた。こいつは高く売れるぜ」
 
 あの優しくも強い女冒険者は──帝都の奴隷商に売られたのだ。そして次はウチ。
 
 その夜、ウチはその男三人を殺害して帝都を後にした。
 
 ウェルニア帝都での女の扱いなど、そんなものなのだ。
 ウチは帝都を出て、ロムーナ王国の国境にある城塞都市ムンドを拠点に冒険者稼業を続けた。そのうち、ウチの周りには『男に失望した』ような女冒険者が集まってきた。
 ウチはそんな女冒険者達とは違うんだけど。
 ウチは男に失望し、女として……アマゾネスとしての自分を呪う分、彼女たちより拗らせてしまっているのだろう。
 
 ◇
 
 そんなウチが──薬を盛られ、男達に凌辱された。
 
(ここは……何処なんや……?)
 
 天井も壁も床も石で組まれた部屋。地下室の様なカビた匂いもする。
 
(ウチはリズの屋敷から『薔薇の果実ローズヒップ』が逗留する宿へと帰る途中に背後から襲われて……)
 
 そうや。薬みたいなもんを嗅がされて、意識を失ったんや。
 今は両手を縛られ、鎖で天井から吊るされていた。
 ふと、自分の姿を見下ろしてみた。裸にひん剥かれて、全身を縄で縛られてる。その縄が食い込んで身体中が痛い。が、縛り上げられた乳と股間は……何故か甘く痺れたような感覚。

(これは、なんか淫毒的な薬まで盛られたな……)
 
 両足も縄で縛られて、無理に開かされてもうてる。足枷代わりなんか、大きい石に括り付けられて閉じる事もできん。
 
(ヤバい……おめこが熱ぅなってきた……)
 
 リズに欲情してもうて帰るところやったし、おまけに媚薬的なもんまで盛られたらあかん。
 ウチは少し腰をくねらせてみた。
 
(あ……縄が……ええトコに当たる……)
 
 ウチの割れ目に食い込んどる縄が、ええ感じに当たって痺れるような快感を伝えてくる。
 
(アカン……状況を整理せんとアカンのに……誰がこんな事しよったんや……)
 
 冷静になって考えようとするも、どんどん淫らな思考へと堕ちていく。
 
(足りへん……こんな刺激では足りへん……)
 
 そのうち、腰を前後・左右によじって、なんとか強い快感を得ようと必死になってるウチがいた。
 
 ◆
 
「よう! いい感じに悶えてるじゃねぇか」
 
 突然扉が開き、男が三人部屋に入ってきた。革鎧に身を包んだ風体は冒険者の様や。
 
「あんたら何者なにもんや! ウチになんの用や!」
 
 ウチはそいつらに怒鳴り散らした。
 
「威勢はいいみたいだが、その腰の動きは説得力ねぇな」
「もう堕ちる寸前じゃねぇか」
 
 最初に入ってきた男が、部屋に置かれた椅子に座る。その後ろの男は下卑た笑みを浮かべてウチを嘲笑う。
 
「娼館の女からイイもん取り上げてきたんだよ。これ使ってみるか?」
 
 最後に入ってきた男が、なんや変な道具を持って近づいてくる。
 
「やめろ! 寄ってくんな! ウチに触るな!」
「暴れるなって。媚薬が効いてきて気持ちよくなりたいんだろ?」
「いらん! なんのつもりか知らんけど、早く解放せぇや! ウチは『薔薇の果実ローズヒップ』のシモーネやぞ!」
 
 椅子に座る男以外の二人がウチを押さえつけて、両乳に透明なカップを取り付けた。
 
「なんやこれ! 外せや!」
「まぁ大人しくしとけ」
 
 ニヤリと笑った男が、カップから伸びた線の先の小さな箱のスイッチを押した。
 
 ──ビィィィィィ……
 
「んひっ!」
 
 途端に両乳首に強い刺激が与えられ、思わず声がでた。
 
「お、良い声でたな」
「んんんんんっ! な、なんやこれ……ひっ!」
「乳首ローターって魔導具らしい。これだけで絶頂できるって娼婦が言ってたな」
 
(あ……あかん……ホンマにこれだけで絶頂イってまいそうや……)
 
「グッ……ンぐっ……! ヒッ……ヒグッ!」
 
 声を出せばコイツらを喜ばせるだけやから、必死で声を圧し殺す。
 
「良い感じ方だな。なかなかにそそるぜ……。お礼にお前の質問に答えてやる」
 
 椅子に座った男が、ウチに近づいてきた。どうもコイツがリーダーっぽい。
 
「まず、オレたちは冒険者だ。──幾つかのある依頼を受けてな。それに協力して貰うためにアンタを拉致った」
「ンぎッ! ア……アカン……ッ!」
 
 話しながら、リーダーらしき男がウチの股を縛る縄を引っ張る。おめこに食い込んで、お豆クリに『痛気持ちいい』刺激が走る。
 
「な……なにをさせる気ぃや……ヒッ、んひぃ!」
「まず一つ目の依頼なんだが──」
 
 横の男から道具を受け取り、縄の隙間からウチのおめこに小さく丸いものをあてがった。
 
 ──ヴィィィィィィ……
 
「ハァッ!? ンンンンンッ! ンぎぃぃぃぃぃ!」
「──リズ・ヴァイスマン。あの女を所望する依頼主が居てな……」
 
 細かな振動がお豆クリに与えられ、ウチはあまりの快感に悶絶する。が、男の口から出た名前に、なんとか自我を保つ。
 
(リズ……? アイツ、誰かに狙われてるんか?)
 
「彼女を囚えるのに協力して欲しい」
「……嫌やな……んぁっ! ……ウチは友達を……んふぅ! ……売る気は……無い……っんあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
「ふむまぁ、お前の了承を得るつもりはないがな──」
 
 乳首への刺激と、お豆クリへの刺激が強くなる。
 
「んお゛っ!? んお゛ぉおおほぉ゛おおッッッ!!」
 
 あまりの快感に、頭を仰け反らせて絶頂を堪える。
 
「──じきにお前の方から協力させてくれと願うようになるからな」
 
 ──ヴヴヴヴヴヴヴ……!
 
「アカンッ! イグッ! おめこイグッ! んお゛っ! お゛ほぉ! ぐるっ! アクメくる゛ッ! んお゛ッ! んおお゛ぉ~~~~~!」
 
 さらに刺激は強くなり、急激にこみ上げてきたアクメに堪え切れずに……ウチは無様に腰を突き出して絶頂イってしもうた……
 
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