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93話「トリプルヘッダー第一戦目」★(視点・ヒロヤ→ドロシー)

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「今夜は私達、ハンナさんと女だらけで寝ようよ!」
「だ、だな!色々と話もしたいしな!」
「差し支えなければ……最初の出産の時のお話も聞きたいです」

 今日一日をゆっくり過ごし、夕食を済ませて温泉に行って……明日に備えての英気を養えた。
 で、まだ少し寝るには早い時間だったが、カズミの提案にリズ、ドロシーが諸手を上げて賛成する。

「そうね……れなも色々と話聞きたいな。出産とか育児とか」
「あたしも!」

 うん。確かにそういう話題は男が居ると話しにくいだろうな。

「じゃあ、俺はキッチン部屋の方の寝室で寝るよ。あんまり遅くまで起きてちゃだめだよ?」

 ぬるくなったお茶を飲み干し、立ち上がって隣の部屋へと向かう。

「ヒロヤおやすみ!」
「ヒロヤくん、しっかり休むんだよ?」
「明日は頑張ろうな!ヒロヤ!」
「ヒロヤ兄ちゃんおやすみなさい!」
「ヒロヤさん、おやすみなさいませ」
「ヒロヤ君、明日は頑張ってくださいね」

 みんなの声がなんか嬉しい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ベッドに寝そべって、ハンナさんから色んな話を聞いた。
 妊娠初期は旦那さんが過保護過ぎて、何もさせてもらえなかった事とか、つわりが酷くて食欲が激落ちした時、果物をたくさん抱えて帰ってきてくれた事とか、出産時はオロオロするだけでなんの役にもたたなかった事とか……でも産まれたカイちゃんを抱き上げて大泣きして「ハンナ……ありがとう。ほんとおつかれさま」と言ってくれた事とか……

「優しい旦那さんだったんだね……」
「……会った時の印象そのまんまの人だったんだな……」

 うっすらと涙を浮かべながらも、楽しそうに話すハンナさんに、カズミさんとリズさんがポツリと呟いた。

 やがて……ひとり、またひとりと寝落ちしていく。ハンナさんの寝息が聞こえだしたところで──

「じゃあドロシー。行ってらっしゃい」
「可愛がってもらうんだぞ?」

 カズミさんとリズさんが小声で送り出してくれる。

「じゃあ行ってきますね」

 わたしは微笑んで、静かに部屋を出て行った。



 そっと隣の部屋に入り、寝室へと忍び込む。
 真っ暗でしんとした寝室に、小さなヒロヤさんの寝息が微かに響いている。

(あ……ヒロヤさん……可愛い♡)

 無防備に眠るヒロヤさんの寝顔を覗き込んだだけで湧き上がった情欲に、腰から崩れ落ちそうになる。
 ベッド脇ですべて脱ぎ去り、その隣に潜り込む。

「はむっ♡」

 眠るヒロヤさんの唇を啄む。途端に下腹部の淫紋が熱を持ち、快感がそこから背筋に突き抜ける。

(はぁっ♡ キスした……だけなのに……)

 『定着した淫紋』の力に驚くわたし。

(定着者がヒロヤさんで……わたしが初めて愛した人で……よかった……)

「ん……リズ……?来たの……?」

 ヒロヤさんが薄っすらと目を開ける。

「ヒロヤさん……主様あるじさま……わたしです」
「ドロシー?……どうしたの?淫紋のせいで我慢出来なくなった?」
「……それを口実にはしましたが……今夜は違うんです……ちゅっ♡」
「んちゅ……じゃあ……」
「愛する人に……大好きな人に心から抱かれたかったんです……でも……あん♡」

 ヒロヤさんの小さな身体が、わたしを抱き締める。たわわな乳房にヒロヤさんの顔が埋まる。

「でも……なに?」
「でも……キスしただけで……こうやって抱き締められるだけで……凄く気持良いんです……」

 それだけで既にアソコは洪水のように溢れている。

「あっ……いや……舐められるのは……恥ずかし……いいっ♡」

 脚を押し広げられ、ヒロヤさんの舌が不意に秘芽へと触れる。恥ずかしいので、少し抵抗してみたが……

「ぁぁぁぁぁぁぁっ♡ だ……だめぇ……♡」

『拒否すると快感が増幅される』淫紋の力の一部が発動したのか、快感が脳髄へと突き抜ける。

(恥ずかしくて……少し嫌がっただけ……なのに……これが……定着した淫紋の……力……)

 本気で嫌がったら、どんな快感がこの身体に与えられるのだろうか……好きでも無い男に凌辱されて、死ぬほど嫌がったとしたら……考えるだけで震える。この身体と心は、その想像もできない快感の為に、間違いなくその男に墜ちてしまっていただろう。

(本当にヒロヤさんに定着させてもらって良かった……こんな幸せな気持ちで……淫紋の与える快感を受け入れられるなんて……)
「ヒロヤしゃん……」

 そう考えている間も、ずっと秘芽からの快感は続き、既に呂律が上手く回らなくなっている。

「ん?」

 常に発情状態になっている大きな乳房越しに、わたしの股間から顔を上げるヒロヤさんの可愛い顔が覗く。

「わがままを……聞いて……ひゃん♡ 欲しい♡ れしゅ♡」

 顔を上げても、指でアソコへの責めを続けるヒロヤさん。

「解放……してくらしゃい♡ 浩哉さんを……をぅ♡ ちからじゅよきゅっ♡ しぇめて♡ くらしゃい♡」
「……いいの?」
「ひゃい……ヒロヤしゃんのしぇーしで♡ もっと……ていちゃくしゃしぇて……しぇーふくして♡ くらしゃい♡」
「分かった。じゃあ四つん這いになって」
「ひゃい……」

 ヒロヤさんの言うとおりにベッドにうつ伏せになり、膝を立ててお尻を突き上げる。

「うおぉ♡ にゃにこりぇ♡ 気持ちよしゅぎましゅ♡」

 これも『定着した淫紋』の力か。ヒロヤさんの言うことを素直に受け入れた瞬間、何もされていないのに、突き上げたお尻から背中を貫く快感。先程の『嫌がった』時とはまた違う……とても優しい、心を包み込むような安心感の様な……それでいて全身に拡がる様な大きな快感。

(あぁ……これが服従の快感……)

 堕ちて素直になった後にも、こんな快感が与えられたのなら……どんな嫌な男にも心まで隷属してしまうだろう。恐ろしい……

「挿れるぞ……」

 この口調……あぁ……浩哉さんだ。そう認識した途端、淫紋が激しく熱を持ち、輝きだした。
 膣口はぱくぱくとヒロヤさんのアレを待ち、膣肉はうにうにと動き、子宮は降りてきてその口を開き、挿入を待つ。

「ひゃい♡ くらしゃい♡」

 ヒロヤさんがわたしの大きな尻肉を両手で拡げ、アレを待ち受ける膣口へと亀頭が当てられる。

「ひゃぅぅぅぅぅっ♡」

 まだ挿入はいってないのに、軽く達する。むっちりと亀頭に吸い付く膣口が、痙攣するかの様にヒロヤさんのアレの先っぽを味わう。

「ドロシー、凄く熱くて気持ち……いいぜ……」
「はわわわわわわ♡」

 メリメリと膣肉をかき分け、襞を押し退けながら挿入ってくる大きな『浩哉さんの』アレ。

「おっぎぃっ!おっぎぃれしゅ!ほぉおっ♡ おっ♡ ぐっ♡ あたりゅ♡ おしあげ♡ られましゅ♡」

 子宮口を押し上げ、さらに侵入してくるアレ。

「お゛♡ お゛お゛お゛お゛お゛ぉっ♡」

 言葉にすらなっていない、獣のような呻きがわたしの口から漏れる。

「挿れられた……だけ……なのにぃ♡ い゛っ゛ぐっ♡ いっぎましゅ♡ いっぢゃい♡ ましゅぅぅぅぅぅっ♡」

──ぷしゃっ!ぷしゃっ!

 みっちり埋め尽くされたアレの隙間から、音を立てて潮が噴き出す。
 潮と愛液が秘芽を伝って滴り落ち、ぞわっ!とした快感が走る。

「動くぞ……」
「はいっ♡ あっ♡ あっ♡ あ゛っ♡ あ゛ん♡」

──ぱちゅん!ぱちゅん!ばちゅん!

 とヒロヤさんの下腹部がわたしのお尻に叩きつけられる。

「ドロシー、お尻柔らかくて……気持ちいい」
「いゃん♡」

 ヒロヤさんの小さいはずの手が、わたしの尻肉を鷲掴みにして抽送を繰り返す。

「ヒロヤしゃんの♡ おっきなてが♡ お尻掴んでっ♡ 気持ちいいれしゅ♡」

 尻肉と膣肉、子宮への刺激で、どんどん上りつめていく。
 わたしの身体も、だんだんと起き上がり、仰け反るように膝で立ち上がる。

(キスして……欲しいけど……)

 小さなヒロヤさんだと、後背位では頭の位置が合わない。
 と思っていたら、ヒロヤさんの左手がわたしの顔を振り向かせる。

(あ……おっきくなったヒロヤさんだ……)

 ぼんやりと美しい顔立ちの青年が見えた。

(……綺麗な……顔……)

 恥ずかしくなって、視線を外してしまった。

「ドロシー……すごく綺麗だ……その蕩けた顔も……」
「あん♡ はん♡ うん♡ ううんっ♡ きっ♡ きしゅ♡ くらしゃい♡」

 右手で乳房を鷲掴みにするようにして、起きた身体を支えられ、そして振り向いたわたしの唇に口づけする。

「んちゅ♡ れろ♡ れろ♡ れりょ♡」

 ヒロヤさんの舌がわたしの舌先を愛撫する。垂れ落ちる涎が、わたしの背中を伝い流れる。

「ひゃうんっ♡」

 徐々に抽送が激しくなり、もうアクメの頂上に達しそうになる。

「らめぇ♡ いぐっ♡ いぎまじゅ♡ いっじゃいまじゅぅ♡」

 痛いほど堅くなった乳首を摘み上げられ、膣襞を掻き分け、子宮を突き上げられる。

「もう♡ らめ♡ いぎゅ♡ いぎまじゅゅゅゅゅゅぅぅぅぅぅ♡」

 ヒロヤさんの胸板に背中を預け、股間を突き出すように仰け反る。
 今までにない輝きを放つ淫紋が、脳が焼き切れるような快感を送ってきた。

「ドロシー……射精るぞ……受け止めろ!」
「ひゃい♡ いっぱい♡ まんこに♡ あにゃたにょ♡ めしゅどりぇいの♡ 膣内なかに♡ ら♡ し♡ て♡ く♡ ら♡ しゃ♡ いぃぃぃぃぃ♡」

 そして子宮口に向かって放たれる熱く大量の精液。

「い゛っぐぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 達したはずのアクメのその向こう側まで行くような強烈な絶頂。

──びゅっ!びゅっ!びゅゅゅゅぅっ!

 そして、いつもの長い吐精……
 熱い精液を膣内全てに受け止めながら……わたしは意識を手放した……
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