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④再会を夢見て After Story
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湖や夕焼けが綺麗な村にある大きな屋敷。
そこには前国王と小さな少女が暮らしていた。2人の関係は謎に包まれていたが、幸せそうな表情に誰も邪魔しようとは思わなかった。
「レイ!朝ごはん出来たよ。そろそろ起きて」
「ん…。あと、5分」
「だーめ!今日はお城に行くんでしょ」
「そういえば、そうだったな」
今日は、現国王の誕生日。1週間、国をあげてのお祭りだ。
「早くしないと遅れちゃうよ」
「多少遅れても平気だろ」
「ダメだって」
「はぁ…」
「…そ、それに、私のことも紹介してくれるんでしょ」
「そうだな。では、すぐ行こう!」
「朝ごはん食べてからね」
「あぁ」
そして、支度をし城へと向かった。
城下町はすでに大盛り上がりで、2人の馬車はなかなか前に進めなかった。
数十分後、城へ到着した。
「お待ちしておりました。父上」
「うむ。レオ、誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」
ユイは緊張で、なかなか外に出られずに居た。すると、レイが手を差し伸べた。
「おいで」
「う、うん」
ビクビクしながら馬車を降りると、ユイに注目が集まった。
「ユイ、大丈夫か?」
レイの心配そうな声に、心配かけたくないという思いで背筋をピンと伸ばし、前を向いた。
「そちらの方は?」
「あぁ、俺の想い…」
「お待ちなさい。それ以降の会話は城内で」
「母上!」
(え?そっか、国王陛下が居るんだもん。奥さん、居るよね…。…待って?じゃあ、何で私と暮らしてるの?まさか、不倫!?)
「ユイ、お前変なこと考えてるだろ」
「え?」
大きな部屋にユイとレイ、国王陛下と先代王妃で会話することとなった。
「やっと、見つけたのですね」
「あぁ。大切な人だ」
「どういうことですか?」
「そうね、私達は契約結婚をしたの」
「契約結婚?」
「えぇ。初めて会った日のこと今でも覚えてるわ。俺には好きな人が居るからお前を好きになる日はない。それでも良ければ勝手にしろ。お前も好きな奴が居るなら城への出入りを許可するって。酷いでしょ」
「え!?」
「うふふ。レオにも初めて教えるわね」
「はい…」
「でも、私はこの人以外愛すつもりはなかった」
「…父上は母上を愛してはいないのですか?」
「レオが産まれてから変わった。愛している。だが、」
「えぇそうね。でも、ユイさんへの愛はそれ以上なの。レオの戴冠式の直前、ユイさんのこと告白されたわ。初めて見たの。この人のあんな笑顔。今までの人生、辛いことの連続だったから残りの人生くらいは幸せに生きてほしい」
「先代王妃様…」
その後も沢山話をして、2日後、屋敷へ帰った。
それから20年後。
レイはベッドから起き上がれなくなった。
「実は、俺が18の頃、俺の戴冠式でユイを見かけたことがあった」
「え?」
「すぐにユイだって分かったのに、会い行けなかった」
「王様だもん。無理だよ」
「その日の晩にユイが殺されたって一報が入ったんだ。もう二度と会えないって思った」
「…うん」
「でも、俺はユイと会えた。だからさ、ユイ」
「……うん」
「また、俺を探してくれないか?」
涙を流すユイ。
「また、俺と一緒に暮らそう?」
「うん。絶対にまた」
そして、レイは老衰で亡くなった。
「また会おうね、レイ」
そこには前国王と小さな少女が暮らしていた。2人の関係は謎に包まれていたが、幸せそうな表情に誰も邪魔しようとは思わなかった。
「レイ!朝ごはん出来たよ。そろそろ起きて」
「ん…。あと、5分」
「だーめ!今日はお城に行くんでしょ」
「そういえば、そうだったな」
今日は、現国王の誕生日。1週間、国をあげてのお祭りだ。
「早くしないと遅れちゃうよ」
「多少遅れても平気だろ」
「ダメだって」
「はぁ…」
「…そ、それに、私のことも紹介してくれるんでしょ」
「そうだな。では、すぐ行こう!」
「朝ごはん食べてからね」
「あぁ」
そして、支度をし城へと向かった。
城下町はすでに大盛り上がりで、2人の馬車はなかなか前に進めなかった。
数十分後、城へ到着した。
「お待ちしておりました。父上」
「うむ。レオ、誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」
ユイは緊張で、なかなか外に出られずに居た。すると、レイが手を差し伸べた。
「おいで」
「う、うん」
ビクビクしながら馬車を降りると、ユイに注目が集まった。
「ユイ、大丈夫か?」
レイの心配そうな声に、心配かけたくないという思いで背筋をピンと伸ばし、前を向いた。
「そちらの方は?」
「あぁ、俺の想い…」
「お待ちなさい。それ以降の会話は城内で」
「母上!」
(え?そっか、国王陛下が居るんだもん。奥さん、居るよね…。…待って?じゃあ、何で私と暮らしてるの?まさか、不倫!?)
「ユイ、お前変なこと考えてるだろ」
「え?」
大きな部屋にユイとレイ、国王陛下と先代王妃で会話することとなった。
「やっと、見つけたのですね」
「あぁ。大切な人だ」
「どういうことですか?」
「そうね、私達は契約結婚をしたの」
「契約結婚?」
「えぇ。初めて会った日のこと今でも覚えてるわ。俺には好きな人が居るからお前を好きになる日はない。それでも良ければ勝手にしろ。お前も好きな奴が居るなら城への出入りを許可するって。酷いでしょ」
「え!?」
「うふふ。レオにも初めて教えるわね」
「はい…」
「でも、私はこの人以外愛すつもりはなかった」
「…父上は母上を愛してはいないのですか?」
「レオが産まれてから変わった。愛している。だが、」
「えぇそうね。でも、ユイさんへの愛はそれ以上なの。レオの戴冠式の直前、ユイさんのこと告白されたわ。初めて見たの。この人のあんな笑顔。今までの人生、辛いことの連続だったから残りの人生くらいは幸せに生きてほしい」
「先代王妃様…」
その後も沢山話をして、2日後、屋敷へ帰った。
それから20年後。
レイはベッドから起き上がれなくなった。
「実は、俺が18の頃、俺の戴冠式でユイを見かけたことがあった」
「え?」
「すぐにユイだって分かったのに、会い行けなかった」
「王様だもん。無理だよ」
「その日の晩にユイが殺されたって一報が入ったんだ。もう二度と会えないって思った」
「…うん」
「でも、俺はユイと会えた。だからさ、ユイ」
「……うん」
「また、俺を探してくれないか?」
涙を流すユイ。
「また、俺と一緒に暮らそう?」
「うん。絶対にまた」
そして、レイは老衰で亡くなった。
「また会おうね、レイ」
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