6 / 35
第1章
第4話 部活設立・後編
しおりを挟む
次の日の放課後、教室の扉の前にて、仙道椿は旭の前に立っていた。
「ぶ、部活!」
「だからやる気ねぇって」
「で、でも!」
「俺これからバイトだし、じゃあな」
そのまた次の日の放課後、また仙道椿は旭の前にいた。
「ぶ、部活!」
「はぁ。だからやらねぇって」
「でも旭、今日は設立のための紙を先生に出さないと」
「あぁ、そういえばそうだったな」
「活動日時か。…ん?」
「どうしたの?」
「ここ」
「えっと、週に一回必ず活動すること。活動していなければ廃部とする。活動終了時間は必ず顧問に報告すること」
「うわぁマジか」
「てか、顧問も決まってないよね?」
「せんせーでいいじゃん!」
「あぁそうだね」
高槻先生、勝手に顧問に決められて可哀想に思う蒼だが設立のため決して口には出そうとしなかった。
「活動日か~。今日金曜だろ。あ!もしかして今日金曜日だからお前俺のとこにきたの?」
「そ、そうだよ。作ったのにいきなり廃部になっちゃうかもしれないから」
「そうだったのか~。悪かったな!」
「旭、今日バイトは?」
「休み」
「じゃあ、活動日は金曜日でいいんじゃない?」
「だな!」
「お前もそれでいいか?」
「う、うん。大丈夫」
「じゃ、先生に提出してくるな~」
旭は紙を持って職員室に向かった。
「失礼しまーす。せんせー」
返事はなかった。
「あれ?山田せんせー。せんせーどこ?」
「先生?あぁ、九条君の担任の高槻先生かな?」
「そうー」
「高槻先生は今は野球部に行ってると思うよ」
「分かった。ありがとう」
校庭に移動するため下駄箱に行くと、椿と旭の荷物を持つ蒼が待っていてくれた。
「出せた?」
「いや、野球部に行ってるって」
「じゃあこれからそっち行くの?」
「おう」
この学校の野球部は…弱い。やる気のある先生とやる気のない生徒。
毎年一回戦敗退。練習は週6でしっかり活動しているのに。
校庭に到着した。
「ライト!走ってボールを取りに行け!」
早速、高槻先生の声が聞こえてきた。
「せんせー」
「ん?あぁ九条か。部活設立の紙を提出に来たのか?」
「うん。これ」
「えっと、活動日は週一。やる気ねぇな~。って待て、顧問が俺?」
「うん」
「無理。俺既に野球部とダンス部とパンツ研究会の3部の顧問やってるから無理。今日中に誰か顧問見つけて提出しに来い」
「えー」
「つーか、今日活動日なんだろ。だったら顧問探しっつう活動して来い」
「はぁ。分かったよ」
高槻先生は、野球部の練習に戻っていった。
「じゃあ、どうする?」
「俺らせんせー以外とはあんま話さないしな」
「ね、ねぇ。山田先生はどうかな?多分この時間なら園芸部の活動中だと思うんだ」
「あー!山田先生ね。頼んでみるか」
校門付近にある花壇に山田先生は居た。
「山田先生ー」
「九条君。桐生君に仙道君も。高槻先生は見つかったかな?」
「見つけたけど顧問になってくれなかった」
「顧問?」
「それでさ、せんせー。妖精部の顧問になってよー」
「良いですよ。えっと活動日は金曜日。分かりました。ではこれは私から高槻先生に提出しておきますね」
「ありがと、山田せんせー」
「今日はこの後活動はしますか?」
「いや、今日は終わり!」
そうして、妖精部の活動が始まった。
「ぶ、部活!」
「だからやる気ねぇって」
「で、でも!」
「俺これからバイトだし、じゃあな」
そのまた次の日の放課後、また仙道椿は旭の前にいた。
「ぶ、部活!」
「はぁ。だからやらねぇって」
「でも旭、今日は設立のための紙を先生に出さないと」
「あぁ、そういえばそうだったな」
「活動日時か。…ん?」
「どうしたの?」
「ここ」
「えっと、週に一回必ず活動すること。活動していなければ廃部とする。活動終了時間は必ず顧問に報告すること」
「うわぁマジか」
「てか、顧問も決まってないよね?」
「せんせーでいいじゃん!」
「あぁそうだね」
高槻先生、勝手に顧問に決められて可哀想に思う蒼だが設立のため決して口には出そうとしなかった。
「活動日か~。今日金曜だろ。あ!もしかして今日金曜日だからお前俺のとこにきたの?」
「そ、そうだよ。作ったのにいきなり廃部になっちゃうかもしれないから」
「そうだったのか~。悪かったな!」
「旭、今日バイトは?」
「休み」
「じゃあ、活動日は金曜日でいいんじゃない?」
「だな!」
「お前もそれでいいか?」
「う、うん。大丈夫」
「じゃ、先生に提出してくるな~」
旭は紙を持って職員室に向かった。
「失礼しまーす。せんせー」
返事はなかった。
「あれ?山田せんせー。せんせーどこ?」
「先生?あぁ、九条君の担任の高槻先生かな?」
「そうー」
「高槻先生は今は野球部に行ってると思うよ」
「分かった。ありがとう」
校庭に移動するため下駄箱に行くと、椿と旭の荷物を持つ蒼が待っていてくれた。
「出せた?」
「いや、野球部に行ってるって」
「じゃあこれからそっち行くの?」
「おう」
この学校の野球部は…弱い。やる気のある先生とやる気のない生徒。
毎年一回戦敗退。練習は週6でしっかり活動しているのに。
校庭に到着した。
「ライト!走ってボールを取りに行け!」
早速、高槻先生の声が聞こえてきた。
「せんせー」
「ん?あぁ九条か。部活設立の紙を提出に来たのか?」
「うん。これ」
「えっと、活動日は週一。やる気ねぇな~。って待て、顧問が俺?」
「うん」
「無理。俺既に野球部とダンス部とパンツ研究会の3部の顧問やってるから無理。今日中に誰か顧問見つけて提出しに来い」
「えー」
「つーか、今日活動日なんだろ。だったら顧問探しっつう活動して来い」
「はぁ。分かったよ」
高槻先生は、野球部の練習に戻っていった。
「じゃあ、どうする?」
「俺らせんせー以外とはあんま話さないしな」
「ね、ねぇ。山田先生はどうかな?多分この時間なら園芸部の活動中だと思うんだ」
「あー!山田先生ね。頼んでみるか」
校門付近にある花壇に山田先生は居た。
「山田先生ー」
「九条君。桐生君に仙道君も。高槻先生は見つかったかな?」
「見つけたけど顧問になってくれなかった」
「顧問?」
「それでさ、せんせー。妖精部の顧問になってよー」
「良いですよ。えっと活動日は金曜日。分かりました。ではこれは私から高槻先生に提出しておきますね」
「ありがと、山田せんせー」
「今日はこの後活動はしますか?」
「いや、今日は終わり!」
そうして、妖精部の活動が始まった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
Tally marks
あこ
BL
五回目の浮気を目撃したら別れる。
カイトが巽に宣言をしたその五回目が、とうとうやってきた。
「関心が無くなりました。別れます。さよなら」
✔︎ 攻めは体格良くて男前(コワモテ気味)の自己中浮気野郎。
✔︎ 受けはのんびりした話し方の美人も裸足で逃げる(かもしれない)長身美人。
✔︎ 本編中は『大学生×高校生』です。
✔︎ 受けのお姉ちゃんは超イケメンで強い(物理)、そして姉と婚約している彼氏は爽やか好青年。
✔︎ 『彼者誰時に溺れる』とリンクしています(あちらを読んでいなくても全く問題はありません)
🔺ATTENTION🔺
このお話は『浮気野郎を後悔させまくってボコボコにする予定』で書き始めたにも関わらず『どうしてか元サヤ』になってしまった連載です。
そして浮気野郎は元サヤ後、受け溺愛ヘタレ野郎に進化します。
そこだけ本当、ご留意ください。
また、タグにはない設定もあります。ごめんなさい。(10個しかタグが作れない…せめてあと2個作らせて欲しい)
➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
➡︎ 『番外編:本編完結後』に区分されている小説については、完結後設定の番外編が小説の『更新順』に入っています。『時系列順』になっていません。
➡︎ ただし、『番外編:本編完結後』の中に入っている作品のうち、『カイトが巽に「愛してる」と言えるようになったころ』の作品に関してはタイトルの頭に『𝟞』がついています。
個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話
蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。
終始彼の視点で話が進みます。
浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。
※誰とも関係はほぼ進展しません。
※pixivにて公開している物と同内容です。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる