あやかしと黒田屋やってます！

第２章 三木 すみれからの依頼

あやかしと黒田屋やってます！２ー５～対策説明編～

　次の日…。
カランカランとドアの開く音がした。
「失礼いたします。」
「あ、すみれ様。いらっしゃいませ！おはようございます！今、お茶を入れてきますので、そこのソファーに座っていてくださいね。古蛇、話を進めておいてくれ。」
「あい、分かった。」
りゅうは、お茶をいれに行き、古蛇は、すみれへ説明を始めた。
「改めて、おはよう。すみれ殿。」
「おはようございます。古蛇さん。ところで、対策が見つかったというのは、本当ですか？」
「あぁ。すみれ殿の霊が見えてしまう力をりゅうに移すというものじゃ。」
「え、でも、そんなこと出来るんですか！？ですが、それが本当に出来て、私が霊を見かけなくなったとしても、次はりゅうさんが私と同じ様になってしまうということですよね？そんなこと、申し訳なくて、出来ないです…。」
すみれは、その話を聞いて、うつ向いてしまった。すると、そこにお茶を持ったりゅうが戻ってきた。
「すみれ様。僕のことは心配なさらないでください。大丈夫ですから。」
「りゅうさんがそう仰られても本当に申し訳ないです…。」
「本当に大丈夫ですから！なら、こうしましょう！僕にその力を移したら、すみれ様が力を持っている時に幽霊を見ないようにどのようなことをしていたのかを教えてください！」
「え？そんなことで良いんですか？」
「はい！教えてくだされば、いろんなことに役立つと思うので、よろしくお願いします！」
「分かりました…。本当にありがとうございます…。よろしくお願いいたします。」
すみれはそう言うとりゅうと古蛇に何度も頭を下げた。