あやかしと黒田屋やってます！

第２章 三木 すみれからの依頼

あやかしと黒田屋やってます！２ー３～対策会議編～

　すみれが帰った後、りゅうと古蛇がすみれについて話し合っていた。
「なぁ、古蛇。すみれ様の霊が見えてしまう力の対策方法ってなにかあるのか？俺、全く分かんないだけど…。」
「ふむ…。２つ方法があるにはあるのじゃが、１つはお主に迷惑がかかるし、もう１つは色々と面倒でな…。」
「そうなのか？とりあえず、両方とも話を聞かせてくれ！」
「まず、面倒な方の話をする。それは、わしの兄を呼んで、すみれの力を抑え込むという方法じゃ。わしにはまだ、その力はなく、出来ないのでな…。」
兄の話をしだした古蛇の顔はだんだんと暗くなっていった。
「別に、お兄さん呼ぶだけなら、面倒じゃないんじゃねぇのか？」
「いや、性格が面倒なのじゃよ…。」
古蛇は、はぁとため息をつきながら疲れた顔をしていた。
「そ、そうなのか…。じゃあ、もう１つの話を聞かせてくれ！」
「ならば、次に、お主に迷惑をかけてしまう場合の話をする。それは、わしの力でお主にすみれの力を移すというものじゃ。」
「ということは、俺が霊を見れるようになるってことか！？」
「そういうことになるな…。というかりゅうよ。お主はなぜ、その話を聞いて目を輝かせておるんじゃ？普通は嫌がるじゃろ…。」
「いや！俺はなんなら霊見たいんだけど！？喋ってみたい！！」
「はぁ…。お主がそれだけやる気ならお主にすみれの力を移すという方法にしよう。じゃが、何か困り事があれば、すぐにわしに相談すること。分かったな？」
「おう！よっし！なら、これで決まりだな！明日、すみれ様に連絡しようぜ！今日は、閉店だ！」
これでこの日の対策会議は終了した。