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元ネタの夢(精霊視線)
しおりを挟む元ネタ*夢の内容ほぼ脚色なしVer*グロ一杯。胸糞一杯。BLも有り。
気分が悪くなるので見ない方が良いかもしれないです。
最低な気分になると思うので、見ない方が良いかもしれないと思います。
脚色部分は名前。夢では名前は全く無かったので、見分けるために追加。貴族とそうじゃないものも正直、夢の中では、見分けてなかった。この国以外のものの匂いはわかったので、ポイッと出来た。
臭いのが、貴族。それ以外が平民と判断して、断罪に参加している精霊視線のはなし。
**************
私は目を覚ます。
少し埃っぽい部屋。高そうな調度品のある部屋。窓は少し煤けていて、明らかにしばらく掃除されていない。
私は大きく欠伸をして、伸びをする。
朝の6時。
今回は、アイリスと言う少女の体だ。
本物のアイリスは既に精霊界に引っ越している。
あっちのいる私の同僚にあちこち案内がてら観光していることだろう。
私の役目は、基本的に死んだ精霊のいとし子のフォローだ。
本来、死ぬ時期でない子が精霊や神の何らかの思惑で亡くなった場合、私たちのような死神精霊が出張することになる。
通常の仕事は、魂収集なので、死神と言われているが、本来精霊なので、死神精霊と区分されている。
まぁ、それはさておき、このアイリスと言う少女は10年後、暗殺者によって殺されてしまうのだが、まぁ、それは、別に良い。問題はこの国でやっている実験だ。
この国ではこっそりと人体実験や召喚実験が行われている。
現在は、犯罪者や奴隷などを使って、魂と肉体のもつエネルギーを召喚人に吸収させる実験を行っている模様。
既に何百人も無くなっており、本来回収する予定の魂を壊されたり、囚われてたりしており、精霊界でも問題になった。
精霊界では、精霊のいとし子だったり、好ましい魂を持った人間の魂を主に収集している。
そして、気に入ったものは精霊に変換して、永久なる遊びに興じたり、転生のまねごとをして遊んだりしている。
・・・なので、全員の人間の魂を集めているわけではない。
本来、魂を集めるのは別のものがちゃんといる。そっちは、本物の死神なので、死に関して、あっちは狂信的なほど忠実で・・・要は、あんまり仲良くない。
私たちには基本的に寿命が無いので、寿命を当たり前に持っている死神や人間たちの本質はあんまり理解できないのは、仕方が無いと思う。
・・・また、逸れた。ごめん。
まぁ、とにかく仕事仕事。
私はアイリスちゃんの振りを上手にしなくっちゃ!
パチンと指を鳴らし、交換した同僚たちに合図を送る。
同僚たちが使用人の姿で現れる。
「今日の作業内容を確認します。」
とメイドの格好をした同僚が言う。
「頼む。」
と私が服を着替えながら答える。
「10時から王妃様との面会。14時まで王妃教育を含めた訓練と食事。15時からメディシア教師によるお勉強。18時に夕食と言ったところでしょうか。朝食は、アイリスの分は無い模様です。」
とほぼブレス無しで一気に言ってきた。
「マジかー。唯でさえ、食事には困っているんだが。」
と服を着替え終え、髪を梳かしながらそう言うと
「正直、ここのコックも屑なので、交換しません?」
と同僚の一人が言う。
「そだな。交換すっか。」
と言って、交換した。
ちなみに交換と言うのは人間を魂込みでミンチにして、食事にし、土地の養分に変換。その後、そっくりに擬態した同僚が入れ替わるというもの。
最終的に庭師、料理人、馬小屋のものや下男も含めた使用人の全員が交換になることになったのは、しょうがないことだと思う。
いくら人間と思っているからって、精霊に危害を加えるなんて、駄目だよね。
魂の色も濁りまくっていて、美しさがまるで無いし、眼球も価値がないほど汚い。
あれは、いらない。
養分でも勿体ない位だ。
そんなわけで、まずは交換したコックに簡単なご飯を作ってもらう。
同僚分も作ってもらわなきゃいけないので、大変だ。
食事は人間と同じものを好む。
好むだけで、実は食べる必要はあんまり無い。
必要なのは魔力と魂力。
今日は、魔力はあんまりない代わりに魂力が多く取れたので、40人前後いるみんなでサンドイッチ食べるので何とかなった。
明日辺りは、魔力を一杯含んだ肉でも食べたいものだ。
湯あみをして、10時ピッタリに王城につけるように準備する。
今のところ、アイリスの父親、母親、兄に会ったが、代わったことにはまるで気付いていなかった。
いつも通り、アイリスをけなす兄。関心のない母親。だらしないとすぐに殴ろうとする父親。
一体、人間は何がしたいんだか。
アイリスに成りきるため、1年間ほどアイリスを見てきていたが、正直アイリス本人をちゃんと見て居る人間なんていないと思った。
だから、期限が10年と区切られているが、余裕で達成できるだろうとのほほんと構えていた。
・・・だから、驚いた。
何で気付く?
即座に作戦を変更。同僚に指示を出す。
私がアイリスと気付いた王妃の調査をそして、王妃周辺の状態の調査を。
正体がばれたら、即精霊界に戻る予定だった。最後にちょっと会話して、帰ろうと思っていた。しかし、王妃の部屋に招かれた後、すぐに届いた王妃の調査結果と状態の様子を聞いて、ちょっと考えなおした。
王妃・・・これは、人質だ。この国で彼女は種袋程度の扱いである。
幽閉に近い形で、王妃になっている。王妃周りの使用人も王妃の味方ではない。
つまり、王妃がこの国から出ていけば、まだ、作戦を変える必要はないということになる。
王はちっとも王妃のことを愛していないし、正直、幼女や少年が好きなようだ。
自分の娘や息子を性的対象として見ており、もうそろそろ、下種なことを行いそうだという旨の連絡を受けた。
・・・本当に胸糞悪い。
ちょん切っちゃいたい。
アイリスちゃんのこと気づいた王妃には、幸せな生活送ってもらいたい。こんな下種ばかりの国にいるのは可哀そうだ。私たちの精霊界に引っ越してもらおう!と私を含めた同僚達の意見が上がる。
正直、そうしたいが、まずは会話だ。
そう思って、アイリスのことや預言書のことを伝える。
聖女のことは既に知っているようだが、どうやっているかまでは、まだ知らない模様。
まぁ、知っても知らなくても今は問題ない。
私たちの目的は、この土地に新しい国を作ること。
精霊の国をついでにつくっちゃおう!ってことだ。
アイリスちゃんの真似事のついでに、この国ぶっ潰して、遊園地みたいなのを造ろう!ってことだ。
正直に伝えると、王妃は少し考えて、協力してくれると言ってくれた。
と言っても、正直、彼女ができることは少ない。
まぁ、気持ちだけでもありがたく受け取る。
何せ、アイリスちゃんのことを気付いた人だ。
アイリスちゃんになって、1日で気付かれたので、あー、意外にもっとアイリスちゃんと違うこと気づく人一杯いるのかな?
とか思ったが、そんなことは無かった。
結局、10年間でアイリスちゃんが違うと気付いたのは王妃だけだった。
****
7年後、聖女召喚の儀は成功した。
たくさんの人間を犠牲にし、肉片が散らばる地下。
魂をごちゃまぜにされ、浄化されることなく漂っている。
放っておけば、この城の地下からレイスなどの魔物が発生し、放っておいても、この国は滅びることだろう。
必要な期間は40年ほどだろう。
まぁ、10年も40年も然程変わらないからいいが、サッサっと面倒なことは済ませておこう。
ふと思いつき、この国の王に不死の呪文をかけた。
ついでに足の腱を切っておいた。
なんとなく、右肩を乱暴に外して、千切れる寸前にしといたけど。
まぁ、問題ないよね。
治癒魔法あるし。
****
更に1年後。
本職の死神に気付かれた。
滅茶苦茶、説教された。
こういう儀式をしたやつのことはいち早く報告するべきだって。
・・・たった、7、8年報告が遅れただけなのに、滅茶苦茶怒られた。
でも、王様の不死化は怒られなかった。むしろ、褒められて、頭を撫でてもらった。
どうやら、不死者には治癒魔法使えないんだって。自分からの魔法も他人からの治癒魔法も全部使えなくなるんだって。
・・・その証拠に今も千切れかけの右手で生活している。
ヘー、シラナカッタヤ。
****
ついに断罪の日。
なんかレイシア(王妃)がなんか言ってるけど、とりあえず仕事仕事。
パチン。
あ?そっか、他国の人間はめんどくさいよね。はいはい。おうちにおかえり~。
パチン。
もう!今、国民を精霊に変換中なんだから、邪魔しないでよね。
聖女戻すのね。はいはい。
パチン。
あー、なんかあった?
ふよふよとレイシアの元に向かう。
・・・うっさいな、この貴族連中。燃やしたい。
王国全土を魔素で包み、現在同僚の精霊たち総出で、国民を変換中。
変換する価値が無いものは食事用に魔獣・家畜に変換。
結構、量が多いから、今は魂化しないで、姿かたちだけ変換させた。
見分けて、後で食べればいいでしょ?
元々、家畜だった者たちの中に、清い人間の魂を持つものが2頭ほどいると報告を受ける。
精霊種に変換させておいてと、連絡する。
え?欲しいものがある?死神がニコニコ顔で訪れた。
現在、下ではレイシアが断罪の最中。
死神がこのスペースではない、王城のある方向を指さした。
多分、王様がいる部屋。
いいよ?あれ、いらんし。
でもなんでいるの?あんなの。
死神はにっこり笑って、なんか言ってる。よく聞こえないけど、要点はわかった。
欲望に忠実なのは良いことだって。
どういう意味だろう?
そう言えば、この国の王様、結局、自分の息子と娘と交配していたな。というか、息子に関しては、ノリノリだったし。
・・・胸糞悪ぅ。
せっかく、そうならないように足の腱を切ったり、右腕もぎかけたのに・・・自ら乗るとか訳わかんない。
まぁ、その欲望に忠実なところを死神は気に入ったらしいけど。
まぁ、いいや。この国から出て行ってくれるなら、問題ないし。
パチン。
え?レイシア、なになに?あー最後の仕上げね。はいはい。
王子とその周りにいたキャンキャン言ってるやつらを顔以外家畜にする。
人面牛とか人面豚の出来上がり。
おお!我ながらいい出来じゃね?と同僚に自慢したら、同僚も同じようなことを他の貴族でやっている。
ちょ、それ卑怯だろ!
ぶよぶよと太った貴族っぽい服の男を改造していた。
多分、カエルかな?元々、魔物みたいな外見だからな。と言うと同僚も大笑い。
違いないと言って、同僚たちも笑う。
20分くらいかかっただろうか?
断罪が終わったらしい。
こっちもほとんどの人間の変換が終わりかけている。
ぐったりと疲れたように、近くのソファーに座り込むレイシア。
崩れ落ちるように膝をついたアイリスの父親。
・・・こいつどうしようか。正直、家畜化したいんだけど、むしろ、壊してしまいたいんだが。
レイシアに相談。
ほっとけばいいという。でも、殺さないでほしい、アイリスの為にも。って。
どういう意味だろう?
とりあえず、人間は臭いからいらないんだけど。とりあえず、消毒するか。
適当な近くの湖にポイっと捨てる。
溺れそうになっているが、沈みそうになったら、引き上げる。
多少落ち着いたら、もう一度、投入。
何回か繰り返したら、動かなくなった。つんつんと突いたら、少し動く。
匂いはまだする。
臭いんだよ、本当。
レイシアやアイリスは良い匂いなのに、なんで他の貴族らあんなに臭いんだろう。
まだ、臭いんだよね。
とりあえず、近くの草でも突っ込むか。
口と尻から潰した草の汁を突っ込む。
すぐに起きて、ビクンビクンと跳ねながら、嘔吐と排泄をする。
汚いので、もう一回湖に投入。
まだ臭いので、また草を突っ込む。
嘔吐と排泄。
まだ、臭い。
もう一回。
数度繰り返す。
精霊に変換しちゃえば?めんどくさくない?と同僚が言い出した。
レイシアに殺すなと言われているので、死なない程度の間隔で洗浄を繰り返しているんだが、同じ精霊種にするのは気分が非常に良くない。
精霊種にすれば確かに匂いが取れるだろうけど、なんか気に食わない。
あー、どうにか手っ取り早く人間のまま、この臭い匂い取る方法ないんだろうかなー。
めんどくさいと思いながら、今も私は洗浄を繰り返している。
・・・と言う夢を見た。
・・・・・・どうコメントするか困った。
・・・殺さないで、精霊にもしないで、匂いを取る方法?突っ込む草をちゃんとハーブ系にしたらどうだろうか?
とか考えながら、私は月桂樹の葉をちぎろうと庭にお出かけしようと今、考えている。
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言葉の指摘ありがとうございます!
お読み下さり、ありがとうございます!
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