34 / 36
34 閑話
しおりを挟む
少し残酷な表現あり。これを読まなくても、本編に差し支え有りません。
********************
ガルドが駆けつけた時には、既にクロエは息絶えていた。
剣を胸に突き刺したまま、何の感情もない顔でクロエを抱きしめているイサーク。
そして、それを愉快そうに眺めている、アドラ。
その現実を理解するや否や、カッと目の前が真っ赤になり、イサークをクロエから引き剥がし剣を振り下ろす。
驚いたように叫ぶアドラも、剣を横に振りきりその首を落とした。
その場に残るはクロエの亡骸を腕に、剣を持つガルドのみ。
彼は剣を落としクロエを抱き上げ、寝台へと横たえた。
そして、ゆっくりと服を脱がし始める。
胸には刺された跡がぱっくりと開いていた。
白い裸体を前にガルドはゆっくりと覆いかぶさる。
まだぬくもりが残る唇に己のを重ね、舌を絡めた。
顔中に口付けそして首筋に、乳房にと愛撫を施す。
そして、自分も服を脱ぎ捨てるとクロエの足を開き己を突き刺した。
其処はまだ生きている様に温かく、ガルドを迎え入れる。
腰を動かしながら、ガルドは知らず知らず涙を流した。
こんな形で抱く事になろうとは。
抱き返してくれる腕もなく、虚しさが胸を満たしていく。
クロエの尊厳を踏みにじるような行為。
だが、この衝動を止める事は出来なかった。
長い、長い間愛していた。
初めてその姿を見た時から。
何処で間違ったのか。初めからなのか。今となっては分からない。
アドラにはクロエに対し指一本触れるなと厳命していた。
なのにこんな事をするとは。
アドラには情をかけてやったのに、と憎々し気に思いを馳せた。
ガルドとアドラは異母兄妹だ。
生まれながらの王太子に憎悪を向けてくる異母兄弟は多くいた。
だが、その中でアドラだけは違っていた。ガルドに懐き媚びも何もない笑顔を向けてくる。
次第に彼等の距離は近くなり、身体を重ねるまでさほど時間はかからなかった。
単純にアドラはガルドの容姿が好みだったのだ。そして、その頃はまだ王子然とした態度も。
だから、例え半分血が繋がっていても関係ないと思っていた。彼も望んでくれているのだからと。
だがある日、ガルドはクロエを見つけてしまう。
その日を境に、彼等の関係も変わっていった。
あれほど毎日のように情を交わしていたものが、後宮に沢山の女を囲い始めたのだ。
しかも黒髪青目という容姿がことのほか多い。半分以上は占めている。
そしてアドラには見向きもせず、後宮に通い始めるガルド。
そこで初めてアドラは自分の感情に気付く。後宮の女たちに向けるのは嫉妬。そしてガルドに向けるのは恋情だと。
ガルドは後宮を持ってからは指一本アドラに触れる事は無かった。
ただの兄妹としての触れ合いはある。だが、それだけ。
悶々とした日々を過ごしていると、フェルノア帝国への輿入れを決められてしまった。
それほどまでに自分が邪魔なのかと思ったが、イサークに会ってみればこれまたガルドとは違う美丈夫。
一瞬で心奪われた。そして彼の横に立つ女に、ハッとする。
この女が、ガルド兄様の心を奪ったのか・・・
再燃する嫉妬心。結局アドラは、イサークもガルドも両方手に入れようとしたのだ。
クロエには指一本触れるなと厳命されていた。
なのにアドラは軽く考えていた。
クロエを傷つけても、本気で自分を怒る事は無いと。
あれだけ後宮に黒髪青目の女を集めていたのに。彼女は見誤ったのだ。
ガルドがアドラに向けていた感情は、ただの慰め。
対しクロエに向けていたのは、正に狂愛。
クロエの為に世界を手にしようとしていたガルドの計画を、アドラが潰してしまった瞬間だった。
クロエが生きていれば、此処まで酷い惨劇になる事は無かった。
ガルドは感情の赴くまま世界を蹂躙していく。そして誰も彼に楯突くものはいなかった。
彼の横には常に美しい棺が置かれていた。
見事な彫刻と宝石に彩られたそれは、一目見ただけで棺と思う者はいない。まるで宝箱のようだったから。
そして中を見たものは、誰もいなかった。
次々と国を征服していくガルド。
面白いように簡単に彼等は服従していった。長い間戦が無く、皆平和ボケしていた所為もあるのかもしれない。
だが、ガルドはこの行為自体に何の意味も見いだせなくなっていた。
愛しい人が隣にいない。
いや、隣に居るが笑いかけてくれる事は無い。
棺を開け、あの頃と変わりない姿で横たわるクロエを抱き上げ、共に寝台に横たわる。
彼女が纏うは、贅を尽くした白いドレス。
その身体を抱きしめながら、その頬に、開く事の無い瞼にと口付けていく。
「あぁ・・・クロエ・・・」
熱に浮かされたかのような吐息を彼女に流し込む。
そしてゆっくりとそのドレスを脱がしていった。
大陸、島国とを手中に収めるまで、さほど時間はかからなかった。
魔薬を使ったおかげか、さして大きな抵抗を見せなかったからだ。
しいて言うなら、大陸より島国の方が反撃してくる手ごたえがあった。
だが、世界を手に入れたのも束の間、ガルドはあっさりと反逆者に殺される事となる。
ガルドを討ち取ったのは、シェルーラ国のサイラス。
彼は父ルドルフにギリギリのところで逃がされ、数人の護衛と共に生き延びていたのだ。
さして抵抗らしい抵抗もせず討たれたガルド。
最後は、美しい棺の中へと自ら入り、中に横たわるものを抱き寄せた。
その死に顔は、何故かとても幸せそうだったという。
噂の、彼の側に常に置かれていたという棺。
初めてその中を見る事になったサイラスは、ガルドが大切に抱きしめるソレを見て息を呑んだのだった。
その後の世界は、サイラスが先頭となり、生き延びた人達を集めそれぞれの国を再建していった。
まるで早送りの様に再築していく世界。
一息ついた頃には、サイラスは王位を息子に譲り、静かな余生を送れるまでに情勢は回復していた。
サイラスはよくこの小高い丘に立ち、海を眺めていた。
今だ瞼の裏に焼き付いて離れないのは、あの棺。
彼等の墓はこのシェルーラ国のこの場所に、ひっそりと建てられていた。
一見、墓には見えないそれは、対のオブジェの様に並んで建っている。
彼が望んでいた事は正直、未だに分からなかった。
ただ、こうして並んで海を眺める場所に眠る。
きっと、こんな幸せが欲しかったのだろうと、それだけは分かる気がした。
********************
ガルドが駆けつけた時には、既にクロエは息絶えていた。
剣を胸に突き刺したまま、何の感情もない顔でクロエを抱きしめているイサーク。
そして、それを愉快そうに眺めている、アドラ。
その現実を理解するや否や、カッと目の前が真っ赤になり、イサークをクロエから引き剥がし剣を振り下ろす。
驚いたように叫ぶアドラも、剣を横に振りきりその首を落とした。
その場に残るはクロエの亡骸を腕に、剣を持つガルドのみ。
彼は剣を落としクロエを抱き上げ、寝台へと横たえた。
そして、ゆっくりと服を脱がし始める。
胸には刺された跡がぱっくりと開いていた。
白い裸体を前にガルドはゆっくりと覆いかぶさる。
まだぬくもりが残る唇に己のを重ね、舌を絡めた。
顔中に口付けそして首筋に、乳房にと愛撫を施す。
そして、自分も服を脱ぎ捨てるとクロエの足を開き己を突き刺した。
其処はまだ生きている様に温かく、ガルドを迎え入れる。
腰を動かしながら、ガルドは知らず知らず涙を流した。
こんな形で抱く事になろうとは。
抱き返してくれる腕もなく、虚しさが胸を満たしていく。
クロエの尊厳を踏みにじるような行為。
だが、この衝動を止める事は出来なかった。
長い、長い間愛していた。
初めてその姿を見た時から。
何処で間違ったのか。初めからなのか。今となっては分からない。
アドラにはクロエに対し指一本触れるなと厳命していた。
なのにこんな事をするとは。
アドラには情をかけてやったのに、と憎々し気に思いを馳せた。
ガルドとアドラは異母兄妹だ。
生まれながらの王太子に憎悪を向けてくる異母兄弟は多くいた。
だが、その中でアドラだけは違っていた。ガルドに懐き媚びも何もない笑顔を向けてくる。
次第に彼等の距離は近くなり、身体を重ねるまでさほど時間はかからなかった。
単純にアドラはガルドの容姿が好みだったのだ。そして、その頃はまだ王子然とした態度も。
だから、例え半分血が繋がっていても関係ないと思っていた。彼も望んでくれているのだからと。
だがある日、ガルドはクロエを見つけてしまう。
その日を境に、彼等の関係も変わっていった。
あれほど毎日のように情を交わしていたものが、後宮に沢山の女を囲い始めたのだ。
しかも黒髪青目という容姿がことのほか多い。半分以上は占めている。
そしてアドラには見向きもせず、後宮に通い始めるガルド。
そこで初めてアドラは自分の感情に気付く。後宮の女たちに向けるのは嫉妬。そしてガルドに向けるのは恋情だと。
ガルドは後宮を持ってからは指一本アドラに触れる事は無かった。
ただの兄妹としての触れ合いはある。だが、それだけ。
悶々とした日々を過ごしていると、フェルノア帝国への輿入れを決められてしまった。
それほどまでに自分が邪魔なのかと思ったが、イサークに会ってみればこれまたガルドとは違う美丈夫。
一瞬で心奪われた。そして彼の横に立つ女に、ハッとする。
この女が、ガルド兄様の心を奪ったのか・・・
再燃する嫉妬心。結局アドラは、イサークもガルドも両方手に入れようとしたのだ。
クロエには指一本触れるなと厳命されていた。
なのにアドラは軽く考えていた。
クロエを傷つけても、本気で自分を怒る事は無いと。
あれだけ後宮に黒髪青目の女を集めていたのに。彼女は見誤ったのだ。
ガルドがアドラに向けていた感情は、ただの慰め。
対しクロエに向けていたのは、正に狂愛。
クロエの為に世界を手にしようとしていたガルドの計画を、アドラが潰してしまった瞬間だった。
クロエが生きていれば、此処まで酷い惨劇になる事は無かった。
ガルドは感情の赴くまま世界を蹂躙していく。そして誰も彼に楯突くものはいなかった。
彼の横には常に美しい棺が置かれていた。
見事な彫刻と宝石に彩られたそれは、一目見ただけで棺と思う者はいない。まるで宝箱のようだったから。
そして中を見たものは、誰もいなかった。
次々と国を征服していくガルド。
面白いように簡単に彼等は服従していった。長い間戦が無く、皆平和ボケしていた所為もあるのかもしれない。
だが、ガルドはこの行為自体に何の意味も見いだせなくなっていた。
愛しい人が隣にいない。
いや、隣に居るが笑いかけてくれる事は無い。
棺を開け、あの頃と変わりない姿で横たわるクロエを抱き上げ、共に寝台に横たわる。
彼女が纏うは、贅を尽くした白いドレス。
その身体を抱きしめながら、その頬に、開く事の無い瞼にと口付けていく。
「あぁ・・・クロエ・・・」
熱に浮かされたかのような吐息を彼女に流し込む。
そしてゆっくりとそのドレスを脱がしていった。
大陸、島国とを手中に収めるまで、さほど時間はかからなかった。
魔薬を使ったおかげか、さして大きな抵抗を見せなかったからだ。
しいて言うなら、大陸より島国の方が反撃してくる手ごたえがあった。
だが、世界を手に入れたのも束の間、ガルドはあっさりと反逆者に殺される事となる。
ガルドを討ち取ったのは、シェルーラ国のサイラス。
彼は父ルドルフにギリギリのところで逃がされ、数人の護衛と共に生き延びていたのだ。
さして抵抗らしい抵抗もせず討たれたガルド。
最後は、美しい棺の中へと自ら入り、中に横たわるものを抱き寄せた。
その死に顔は、何故かとても幸せそうだったという。
噂の、彼の側に常に置かれていたという棺。
初めてその中を見る事になったサイラスは、ガルドが大切に抱きしめるソレを見て息を呑んだのだった。
その後の世界は、サイラスが先頭となり、生き延びた人達を集めそれぞれの国を再建していった。
まるで早送りの様に再築していく世界。
一息ついた頃には、サイラスは王位を息子に譲り、静かな余生を送れるまでに情勢は回復していた。
サイラスはよくこの小高い丘に立ち、海を眺めていた。
今だ瞼の裏に焼き付いて離れないのは、あの棺。
彼等の墓はこのシェルーラ国のこの場所に、ひっそりと建てられていた。
一見、墓には見えないそれは、対のオブジェの様に並んで建っている。
彼が望んでいた事は正直、未だに分からなかった。
ただ、こうして並んで海を眺める場所に眠る。
きっと、こんな幸せが欲しかったのだろうと、それだけは分かる気がした。
5
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
悪役令嬢、猛省中!!
***あかしえ
恋愛
「君との婚約は破棄させてもらう!」
――この国の王妃となるべく、幼少の頃から悪事に悪事を重ねてきた公爵令嬢ミーシャは、狂おしいまでに愛していた己の婚約者である第二王子に、全ての罪を暴かれ断頭台へと送られてしまう。
処刑される寸前――己の前世とこの世界が少女漫画の世界であることを思い出すが、全ては遅すぎた。
今度生まれ変わるなら、ミーシャ以外のなにかがいい……と思っていたのに、気付いたら幼少期へと時間が巻き戻っていた!?
己の罪を悔い、今度こそ善行を積み、彼らとは関わらず静かにひっそりと生きていこうと決意を新たにしていた彼女の下に現れたのは……?!
襲い来るかもしれないシナリオの強制力、叶わない恋、
誰からも愛されるあの子に対する狂い出しそうな程の憎しみへの恐怖、
誰にもきっと分からない……でも、これの全ては自業自得。
今度こそ、私は私が傷つけてきた全ての人々を…………救うために頑張ります!
【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
お飾り王妃の受難〜陛下からの溺愛?!ちょっと意味がわからないのですが〜
湊未来
恋愛
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになっていた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ‼︎ お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから………』
1年後……
王宮で働く侍女達の間で囁かれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様!この手紙の山どうするんですか⁈ 流石に、さばききれませんよ‼︎」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
……あら?
この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う……
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
【完結】太っちょ転生令嬢は龍の番〜池から上がったら婚約者が浮気していました〜
ウミ
恋愛
池に突き落とされた衝撃で前世を思い出したアイリーン。対岸まで泳いでやっとのことで岸に上がった彼女は、隠れてイチャコラする婚約者を目撃してしまう。そして、そのお相手は恋愛相談をしていた侍女ジュリだった!
体型のことで散々馬鹿にされた彼女は、ダイエットをして見返すことに。しかし、引きこもった領地でも新たな展開がーー
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる