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127 盗賊制圧ガチャ2
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翼をパタパタとさせたルリカラが盗賊に近づくと『偉大な聖なるブレス』が炸裂した。
もちろん、二人の盗賊はその場に仰向けになって昇天している。
ここで、倒れた盗賊が仲間になりたそうにこちらを見ていたりしたら面白かったのだけど、どうやらそういった展開はないらしい。
一行は、洞窟内を進んでいく。という表示とともにガチャの雰囲気は暗い洞窟内の背景に変更されていく。
「あー、あれ、私だよねー?」
「こんな凝った演出だったのね……」
「す、すごいにゃ。次は自分を出してほしいにゃ」
はじめてガチャ演出を見るみんなは僕の隣にぴったりとくっついて食い入るように見ている。
それにしても一回のガチャにかかる時間が異様に掛かっている。こんなペースで百回も回そうものなら一体何時間掛かるのやらわからない。
「盗賊が出てきたにゃ!」
続いて現れた盗賊は再び三人。先程と違っているのは服の色がブルーなところだろう。さっきの盗賊は茶色だった気がする。この違いは何かあるのだろうか。
ガチャを再びゆっくりと回すとガチャガチャの画面にまた選択肢が現れた。
▶たたかう
▶まもる
▶にげる
普通に考えれば『たたかう』の選択になるのだけど、盗賊の動きが何だか素早い気がする。肩を揺らす上下運動が微妙に早いのだ。
ひょっとして、先制攻撃を受ける可能性があるのではないだろうか。
「人数が多いし、ここはいったん守りを固めてみようかな」
僕の選択肢は守り。
▶まもる
▶大盾
▶魔法
ここで大盾を選んだら僕が出てくるのだろう。自分を見てみたい気持ちがないわけではないけど、勝ち進むならばここは魔法だ。アドリーシャのマポーフィックで防御をかためる。
「魔法を選択」
すると、予想通り現れたのは小さなアドリーシャ。マジカルメイスを抱えて魔法を掛けようと前に出る。
一歩、また、一歩と前進するアドリーシャを止める者は誰もいない。ひょっとして、君は盗賊に魔法をかけるつもりなのかい?
すると、興奮して目を回したっぽいアドリーシャがマジカルメイスを振りかぶって単体攻撃。盗賊一人に中ダメージを与える。
「アドリーシャ!?」
「ち、違います。あれは、私っぽいですけど、私じゃこざいません!」
必死に否定するものの、ここまでパーティ情報が正確に反映されていることがちょっとこわくなる。
さて、次の攻撃は予想通り盗賊。やはりブルーの盗賊は素早さが高いようだ。前線に孤立するアドリーシャは次々に攻撃を受け、三回目の攻撃で倒れてしまった。
一体何のために出てきたのか。何となくだけど、僕かアルベロが同時に場に出ていないと無茶苦茶な行動に出やすいのではないだろうか。
小さなルイーズとルリカラは、ぽかーんとした表情でただ驚いている。
「次こそは、自分を出すにゃ!」
▶たたかう
▶武器1
▶武器2
「次の選択肢は武器1と武器2。どっちを選んだらいいのかな」
「1にゃ」
ここは前のめりな猫さんの意見を採用した方がよさそうだ。自分で選んだ選択なら、例えアルベロや僕が出てもあきらめがつくだろう。
「武器1を選択っと」
そうして現れたのは可愛らしい猫獣人のキャットアイだ。
「来たにゃ!」
前傾姿勢のまま、ステップを刻んで向かった攻撃はあっさりと盗賊二人を倒してみせた。
残す盗賊は一人。
しかしながら…次に盗賊の攻撃がヒットしたルイーズが倒れてしまう。
そして、続いたルリカラの爪攻撃はノーダメージ。まあ、ブレスを吐いた後なので、ルリカラに出来ることはもう何もない……。
次の攻撃でキャットアイが残った盗賊を倒して見事クリアしてみせた。
場面がまた切り替わり、次はボス部屋と思われる場所での対戦となるようだ。三回目でボス部屋。これを倒せばクリアになるということっぽい。
現れたのはブルーの盗賊が三人とレッドの盗賊が後に一人控えている。どうやらあのレッドの盗賊を倒したら勝ちなのだろう。
▶たたかう
▶武器1
▶武器2
再び同じ選択肢が出てくる。これは僕かアルベロの二択だ。ここで選択を誤ってしまうと負ける可能性もある。出すのはアルベロ一択だ。
「武器1を選択っと」
すると、ここで出てしまうのが空気の読めないニール。マジカルソードを手に持ち盗賊に向かって走っていく。
あまり僕がする行動とは思えないんだけど、ぴかりと光ったマジカルソードは盗賊の一人を倒してみせた。どうやら会心の一撃が入ったらしい。
小心者のニールはヒットアンドアウェイでスタスタと味方陣地へと戻ってきた。アドリーシャよりは活躍できそうでよかった。
続いてルリカラの攻撃は置いておいて、キャットアイの攻撃で更に一人を倒した僕たちパーティに盗賊の激しい攻撃がやってくる。
ブルーの盗賊の突撃で僕はあっさり倒され、ボス盗賊の攻撃でキャットアイもルリカラも力尽きた。
ゲームオーバー。
悲しい音楽とともに、ガタゴトンとカプセルが落ちてくる。
カプセルから出てきたのは『光玉のスクロール』だった。時間がかかる割に光玉のスクロールというのは微妙だ。
前回の採掘ガチャを参考にするならば、このボス盗賊を倒したらマハリト級の魔法のスクロールが手に入る可能性はある。
このゲームで大事な選択は範囲攻撃が期待できるキャットアイ、アルベロ、ルリカラをタイミングよく選んで選択することなのだろう。
あとはアドリーシャの時のように仲間との相性によって無駄な行動をしてしまう可能性があるので注意が必要といったところだろうか。
よしっ、次こそは必ずクリアしてみせる。
もちろん、二人の盗賊はその場に仰向けになって昇天している。
ここで、倒れた盗賊が仲間になりたそうにこちらを見ていたりしたら面白かったのだけど、どうやらそういった展開はないらしい。
一行は、洞窟内を進んでいく。という表示とともにガチャの雰囲気は暗い洞窟内の背景に変更されていく。
「あー、あれ、私だよねー?」
「こんな凝った演出だったのね……」
「す、すごいにゃ。次は自分を出してほしいにゃ」
はじめてガチャ演出を見るみんなは僕の隣にぴったりとくっついて食い入るように見ている。
それにしても一回のガチャにかかる時間が異様に掛かっている。こんなペースで百回も回そうものなら一体何時間掛かるのやらわからない。
「盗賊が出てきたにゃ!」
続いて現れた盗賊は再び三人。先程と違っているのは服の色がブルーなところだろう。さっきの盗賊は茶色だった気がする。この違いは何かあるのだろうか。
ガチャを再びゆっくりと回すとガチャガチャの画面にまた選択肢が現れた。
▶たたかう
▶まもる
▶にげる
普通に考えれば『たたかう』の選択になるのだけど、盗賊の動きが何だか素早い気がする。肩を揺らす上下運動が微妙に早いのだ。
ひょっとして、先制攻撃を受ける可能性があるのではないだろうか。
「人数が多いし、ここはいったん守りを固めてみようかな」
僕の選択肢は守り。
▶まもる
▶大盾
▶魔法
ここで大盾を選んだら僕が出てくるのだろう。自分を見てみたい気持ちがないわけではないけど、勝ち進むならばここは魔法だ。アドリーシャのマポーフィックで防御をかためる。
「魔法を選択」
すると、予想通り現れたのは小さなアドリーシャ。マジカルメイスを抱えて魔法を掛けようと前に出る。
一歩、また、一歩と前進するアドリーシャを止める者は誰もいない。ひょっとして、君は盗賊に魔法をかけるつもりなのかい?
すると、興奮して目を回したっぽいアドリーシャがマジカルメイスを振りかぶって単体攻撃。盗賊一人に中ダメージを与える。
「アドリーシャ!?」
「ち、違います。あれは、私っぽいですけど、私じゃこざいません!」
必死に否定するものの、ここまでパーティ情報が正確に反映されていることがちょっとこわくなる。
さて、次の攻撃は予想通り盗賊。やはりブルーの盗賊は素早さが高いようだ。前線に孤立するアドリーシャは次々に攻撃を受け、三回目の攻撃で倒れてしまった。
一体何のために出てきたのか。何となくだけど、僕かアルベロが同時に場に出ていないと無茶苦茶な行動に出やすいのではないだろうか。
小さなルイーズとルリカラは、ぽかーんとした表情でただ驚いている。
「次こそは、自分を出すにゃ!」
▶たたかう
▶武器1
▶武器2
「次の選択肢は武器1と武器2。どっちを選んだらいいのかな」
「1にゃ」
ここは前のめりな猫さんの意見を採用した方がよさそうだ。自分で選んだ選択なら、例えアルベロや僕が出てもあきらめがつくだろう。
「武器1を選択っと」
そうして現れたのは可愛らしい猫獣人のキャットアイだ。
「来たにゃ!」
前傾姿勢のまま、ステップを刻んで向かった攻撃はあっさりと盗賊二人を倒してみせた。
残す盗賊は一人。
しかしながら…次に盗賊の攻撃がヒットしたルイーズが倒れてしまう。
そして、続いたルリカラの爪攻撃はノーダメージ。まあ、ブレスを吐いた後なので、ルリカラに出来ることはもう何もない……。
次の攻撃でキャットアイが残った盗賊を倒して見事クリアしてみせた。
場面がまた切り替わり、次はボス部屋と思われる場所での対戦となるようだ。三回目でボス部屋。これを倒せばクリアになるということっぽい。
現れたのはブルーの盗賊が三人とレッドの盗賊が後に一人控えている。どうやらあのレッドの盗賊を倒したら勝ちなのだろう。
▶たたかう
▶武器1
▶武器2
再び同じ選択肢が出てくる。これは僕かアルベロの二択だ。ここで選択を誤ってしまうと負ける可能性もある。出すのはアルベロ一択だ。
「武器1を選択っと」
すると、ここで出てしまうのが空気の読めないニール。マジカルソードを手に持ち盗賊に向かって走っていく。
あまり僕がする行動とは思えないんだけど、ぴかりと光ったマジカルソードは盗賊の一人を倒してみせた。どうやら会心の一撃が入ったらしい。
小心者のニールはヒットアンドアウェイでスタスタと味方陣地へと戻ってきた。アドリーシャよりは活躍できそうでよかった。
続いてルリカラの攻撃は置いておいて、キャットアイの攻撃で更に一人を倒した僕たちパーティに盗賊の激しい攻撃がやってくる。
ブルーの盗賊の突撃で僕はあっさり倒され、ボス盗賊の攻撃でキャットアイもルリカラも力尽きた。
ゲームオーバー。
悲しい音楽とともに、ガタゴトンとカプセルが落ちてくる。
カプセルから出てきたのは『光玉のスクロール』だった。時間がかかる割に光玉のスクロールというのは微妙だ。
前回の採掘ガチャを参考にするならば、このボス盗賊を倒したらマハリト級の魔法のスクロールが手に入る可能性はある。
このゲームで大事な選択は範囲攻撃が期待できるキャットアイ、アルベロ、ルリカラをタイミングよく選んで選択することなのだろう。
あとはアドリーシャの時のように仲間との相性によって無駄な行動をしてしまう可能性があるので注意が必要といったところだろうか。
よしっ、次こそは必ずクリアしてみせる。
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