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Ⅴ 魔女、鳴く
iii 塔に響く声(下) ★
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「アズレイア、愛しいアズレイア。頼むから力を抜いてくれ」
あれから何時間経ったのだろう……。
淫紋の効果のせいで、アズレイアの記憶は曖昧だ。
見あげれば、カルロスの顔がすぐ近くに迫ってる。
汗を滲ませ、劣情に燃える目でアズレイアを見下ろしていた。
下腹部の向こうには、カルロスの陰茎が見える。
それは彼の体格に負けず劣らず立派な大きさで、とてもそれが自分の中に収まるとは思えない。
そんなカルロスの楔が、今まさにアズレイアの中に打ち込まれようとしていた。
意識が微かに戻ったせいで、余計その存在を意識してしまい、疼きにあわせてアズレイアの下腹部が締まる。
「クッ……!」
すでに先端を埋めていたカルロスが、予期せぬ締めつけに苦しげに呻いた。
それがアズレイアにはどうしようもなく愛おしく感じられて、早くカルロスを中に感じたくて。
アズレイアが自然と自分から腰を揺らして、カルロスを中に迎えようとする。
途端カルロスが目を見開き、そして噛み付くようにアズレイアの唇を奪った。
荒い吐息と幾つもの喘ぎがお互いの口の中に消えていく──。
くぐもった獣のような息遣いが、高い塔に静かに響いた。
ズル、ズルと、カルロスの熱い楔がアズレイアの中を押し拡げ、苦しみを伴う逃げ場のない占有感がアズレイアをまた快楽の入り口へと追い詰めて、追い立てて。
「挿入った……」
とうとうアズレイアの最奥まで自分の欲望で埋め尽くしたカルロスが、思わず呻るようにそう呟いた。
それに驚いたのはアズレイアだ。
確かに強い圧迫感と、淡い疼きが奥に感じられるが、どこにも痛みがない。
それはカルロスが最後までアズレイアを気づかいつつゆっくり挿入したからで、その気づかいが嬉しくて悲しい。
優しく出来ない、そう言ったクセに、初めてのクセに……。
意識の端で思う。
こんな優しい交わりは、アズレイアにとって初めての経験だった。
しばらくすると、最奥の淡い疼きがゆっくりと降りてきて、自分の中が勝手に収縮するのを感じる。
「ダァ゛ッ、クソっ!」
途端カルロスが獣のような呻き声をあげて、とうとう我慢しきれず腰を振り始めた。
カルロスがどれほど激しく抽挿しても、カルロスにじっくりと解されたアズレイアの膣はそれを柔く包んで遮らない。
蕩けるほど泥濘みきった柔らかなアズレイアの善さに、カルロスは我を忘れて腰を振りつけた。
振り抜く度に優しく迎えいれられ、引き抜くたびに惜しむようにまとわりつく。
腰の奥から抑えようのない快感がせり上がり、脈動にあわせて目前が明滅しはじめる。
それはカルロスが今まで味わったことのない、抑えようもなく、強烈で原始的な衝動だった。
どうにも止めようがなく、アズレイアの腰を力いっぱいまで引き寄せて、カルロスがその最奥に叩きつけるように吐精していく──。
脳と陰茎が直結したかのように、鮮やかすぎる快感と脈動がカルロスの全身を支配した。
肉感的な快感と同時に、アズレイアの胎に自分の吐き出す白濁が溜まっていく様子が脳裏に浮かぶ。
アズレイアの全てを己で満たしたい。
そんなどうしようもない独占欲が、溢れてはまた満たされていく……。
アズレイアもまた、中で跳ねるカルロスの硬い楔が吐き出す熱に、子宮が反応して膣が絞るように蠢くのを抑えられない。
最後の一滴まで吐き出されてもなお、お互い、まだ身動き一つ出来なくて。
痺れるような快感が断続的にぶり返し、身震いが走った。
「ハッ、、ダメだ、俺、、頭、バカになる」
息も絶え絶えにそう呻いたカルロスが汗に濡れた髪をかきあげ、猛獣のような笑みを浮かべて舌なめずりした。
まだその意味を理解できないアズレイアが、それでも危機を告げる本能だけで腰を引こうとする。
だが愛する者とお互いを求め貪りあう恍惚を覚えたカルロスがそれを許すわけもなく。
果てたはずの陰茎が、間をおかず硬さを取り戻してアズレイアの中を押し拡げていく──。
「ま、まって──」
「もっと、だろ?」
思わず腰を引こうとするアズレイアの淫紋を確かめたカルロスが、ギラつく視線でアズレイアを見下ろしながらうっそりと笑う。
途端、その視線に焼かれたかのように淫紋が光り、アズレイアの全身に欲望の炎が燃え広がる。
続けてアズレイアの腰をしっかりと抱えたカルロスが、休む間もあたえずアズレイアの身体を揺らし始めた。
「あ、アアッ、アン、アッ!」
カルロスの逞しい裸体が、アズレイアの小さな身体をまるで道具のように揺り動かしては、己の肉棒で好きなように突き上げる。
余りにも激しい抽挿の連続に、アズレイアの脳が白く焼けて意識が麻痺してくる。
目眩のような快楽に意識がさまよい、訳もわからぬまままたも絶頂へと押し上げられてもカルロスの動きは止まらない。
塔の一番上の窓から朝日が射し、どちらのものともつかぬ汗と涙と欲望の残滓に濡れきった二人を照らし出すまでの長い長い時間。
カルロスは宣言どおり、腰が抜けて起き上がれなくなるまで休むことなくアズレイアを抱き潰した。
あれから何時間経ったのだろう……。
淫紋の効果のせいで、アズレイアの記憶は曖昧だ。
見あげれば、カルロスの顔がすぐ近くに迫ってる。
汗を滲ませ、劣情に燃える目でアズレイアを見下ろしていた。
下腹部の向こうには、カルロスの陰茎が見える。
それは彼の体格に負けず劣らず立派な大きさで、とてもそれが自分の中に収まるとは思えない。
そんなカルロスの楔が、今まさにアズレイアの中に打ち込まれようとしていた。
意識が微かに戻ったせいで、余計その存在を意識してしまい、疼きにあわせてアズレイアの下腹部が締まる。
「クッ……!」
すでに先端を埋めていたカルロスが、予期せぬ締めつけに苦しげに呻いた。
それがアズレイアにはどうしようもなく愛おしく感じられて、早くカルロスを中に感じたくて。
アズレイアが自然と自分から腰を揺らして、カルロスを中に迎えようとする。
途端カルロスが目を見開き、そして噛み付くようにアズレイアの唇を奪った。
荒い吐息と幾つもの喘ぎがお互いの口の中に消えていく──。
くぐもった獣のような息遣いが、高い塔に静かに響いた。
ズル、ズルと、カルロスの熱い楔がアズレイアの中を押し拡げ、苦しみを伴う逃げ場のない占有感がアズレイアをまた快楽の入り口へと追い詰めて、追い立てて。
「挿入った……」
とうとうアズレイアの最奥まで自分の欲望で埋め尽くしたカルロスが、思わず呻るようにそう呟いた。
それに驚いたのはアズレイアだ。
確かに強い圧迫感と、淡い疼きが奥に感じられるが、どこにも痛みがない。
それはカルロスが最後までアズレイアを気づかいつつゆっくり挿入したからで、その気づかいが嬉しくて悲しい。
優しく出来ない、そう言ったクセに、初めてのクセに……。
意識の端で思う。
こんな優しい交わりは、アズレイアにとって初めての経験だった。
しばらくすると、最奥の淡い疼きがゆっくりと降りてきて、自分の中が勝手に収縮するのを感じる。
「ダァ゛ッ、クソっ!」
途端カルロスが獣のような呻き声をあげて、とうとう我慢しきれず腰を振り始めた。
カルロスがどれほど激しく抽挿しても、カルロスにじっくりと解されたアズレイアの膣はそれを柔く包んで遮らない。
蕩けるほど泥濘みきった柔らかなアズレイアの善さに、カルロスは我を忘れて腰を振りつけた。
振り抜く度に優しく迎えいれられ、引き抜くたびに惜しむようにまとわりつく。
腰の奥から抑えようのない快感がせり上がり、脈動にあわせて目前が明滅しはじめる。
それはカルロスが今まで味わったことのない、抑えようもなく、強烈で原始的な衝動だった。
どうにも止めようがなく、アズレイアの腰を力いっぱいまで引き寄せて、カルロスがその最奥に叩きつけるように吐精していく──。
脳と陰茎が直結したかのように、鮮やかすぎる快感と脈動がカルロスの全身を支配した。
肉感的な快感と同時に、アズレイアの胎に自分の吐き出す白濁が溜まっていく様子が脳裏に浮かぶ。
アズレイアの全てを己で満たしたい。
そんなどうしようもない独占欲が、溢れてはまた満たされていく……。
アズレイアもまた、中で跳ねるカルロスの硬い楔が吐き出す熱に、子宮が反応して膣が絞るように蠢くのを抑えられない。
最後の一滴まで吐き出されてもなお、お互い、まだ身動き一つ出来なくて。
痺れるような快感が断続的にぶり返し、身震いが走った。
「ハッ、、ダメだ、俺、、頭、バカになる」
息も絶え絶えにそう呻いたカルロスが汗に濡れた髪をかきあげ、猛獣のような笑みを浮かべて舌なめずりした。
まだその意味を理解できないアズレイアが、それでも危機を告げる本能だけで腰を引こうとする。
だが愛する者とお互いを求め貪りあう恍惚を覚えたカルロスがそれを許すわけもなく。
果てたはずの陰茎が、間をおかず硬さを取り戻してアズレイアの中を押し拡げていく──。
「ま、まって──」
「もっと、だろ?」
思わず腰を引こうとするアズレイアの淫紋を確かめたカルロスが、ギラつく視線でアズレイアを見下ろしながらうっそりと笑う。
途端、その視線に焼かれたかのように淫紋が光り、アズレイアの全身に欲望の炎が燃え広がる。
続けてアズレイアの腰をしっかりと抱えたカルロスが、休む間もあたえずアズレイアの身体を揺らし始めた。
「あ、アアッ、アン、アッ!」
カルロスの逞しい裸体が、アズレイアの小さな身体をまるで道具のように揺り動かしては、己の肉棒で好きなように突き上げる。
余りにも激しい抽挿の連続に、アズレイアの脳が白く焼けて意識が麻痺してくる。
目眩のような快楽に意識がさまよい、訳もわからぬまままたも絶頂へと押し上げられてもカルロスの動きは止まらない。
塔の一番上の窓から朝日が射し、どちらのものともつかぬ汗と涙と欲望の残滓に濡れきった二人を照らし出すまでの長い長い時間。
カルロスは宣言どおり、腰が抜けて起き上がれなくなるまで休むことなくアズレイアを抱き潰した。
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