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第13章 ヨークとナンシーと
4 学校からの知らせ
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ルディンさんのお母さんやベンさんの謁見に関してはまだ先の話なので、そこで一旦お休みにしてテリースさんがお茶を配ってくれた。
テリースさんの薄いお茶も久しぶりだ。案の定、お茶を啜って顔をしかめたキールさんが、思い出したと言うように口を開く。
「ああ、そう言えばネロ、お前が申請してた魔術研究所付属学院がお前の受け入れを受諾してきた」
やはりお茶を片手に耳を傾けた黒猫くんにキールさんが付け足す。
「ただし条件がある。お前が学校に通ってる期間、あゆみに講師に来てほしいそうだ」
「え、私ですか?」
驚いて聞き返すと、キールさんが複雑そうな顔で答えてくれた。
「ああ。どの道あゆみに関しては最初から研究員として勧誘したかったらしい。ネロに教授陣が一対一で短期講習を行う代わりに、今ナンシーで最も優れているあゆみの魔具作りと算盤、それとそれ以上の数学的な知見を教授してほしいそうだ」
「無理ですよ」
「駄目だろ」
黒猫君と二人で声が重なった。
でもそんな私たちをキールさんがニヤリと笑んで見る。
「俺は悪い話じゃないと思うぞ。正直、あそこにいる魔術師は全員がこの国のトップクラスだ。そんな奴らに付きっきりで教えてもらえるなんて機会はまずあり得ない」
「だがあゆみの知識は誰にでも広めていいものばかりじゃないぞ」
黒猫君の文句をキールさんが手で押し留めて言い返す。
「それはその通りだが、この前の司教服にしても、あゆみの持ってる知識を正しく理解して応用できるような奴らは基本あそこにしかいないからな。今後研究を進めたいならあそこを巻き込むのは悪くない。……まあエルフが協力してくれると言うなら話は違うが」
そう言ってキールさんがチラリと私たちの横に座るシアンさんを見た。でもシアンさんは肩をすくめてキールさんを見返す。
「司教服や神殿に使われていた技術に関しては、私たちエルフも決してすべて理解しているわけではありません。それを解析することが果たしてあゆみさんの為になるか分かりませんから、今はまだ進んで協力するつもりもありませんわ」
シアンさんがきっぱりそう言い切るのを聞いてもキールさんは顔色一つ変えない。
その様子からして、どうやらキールさんはすでに一度シアンさんに同じことを話してたみたい。
「あとは王都にももう一つ古代技術研究所があるにはあったが、こちらは今やどうなってるかもわからないしな」
研究所……って私たちも一つ作っちゃったわけだよね?
王立研究機関のことを思い出す。魔術研究所も同じようなことをしてるなら興味はもちろんあるし、だったらいっそ一緒に研究するほうが絶対効率はいいと思う。
多分また黒猫君はいい顔しない気がするけど、私としては研究ができる人はもっと欲しい。それはあの神殿に使われていたのと同じ技術が使いたいとかではなく、純粋に、もっと知識をふやして効率的な道具を色々作りたいから。
だけど。
「でも私、そんな偉い方達に教えられることなんてなにもないと思うんですが」
教えるくらいなら教わりたい。そう思って返した私の反論には、キールさんだけではなくてエミールさんとテリースさんまで首を横に振った。
私が戸惑ったままそれを見てるとキールさんが苦笑いして口を開く。
「あゆみ、お前が北に向かった後、算盤が爆発的に売れてな。生産が全く追いつかん」
「そうですよ、小鳥ちゃんが作ってくれた説明書の書き写しは、今や手の空いてる全ての文官の内職になっています」
すぐにエミールさんが頷きつつキールさんに続けて報告してくれた。それを追うようにテリースさんまで話しだす。
「ナンシーだけじゃないですよ。パットとビーノは無論のこと、送って頂いた算盤を使ってるパットを見たタッカーがすぐに二桁寄越せと要求してきました。ナンシーでも品薄なのを知って、今やアリームの工房を乗っとる勢いで勝手に作らせてますよ」
あれ、算盤はたしか王立研究機関の専売にするんじゃなかったっけ?
そう思ってキールさんを見たらやっぱり渋い顔してる。
あーあ、相手はあのタッカーさんだもんね。実益をカタに押し通しちゃったのかも。
「で、でも算盤はもう説明書が配布されてますしこれ以上お教えすることもないと思うんですけど」
私がそう反論すると、キールさんがまたも眉根を寄せて私に切り返す。
「お前、パットたちにだけ五玉の算盤使った掛け算の説明書を送っただろう。あれが後からナンシーに逆輸入された結果、お前にはまだまだ教えてない技法があるはずだって多くの文官からの問い合わせが溜まってる。ついでにお前らと一緒に魔力試験を受けたマーロン・ウィルトンだが、お前たちの会話を結構盗み聞きしていたらしい。試験時に導入されていた魔力計測機がお前の発明だろうってこちらにカマをかけてきた」
キールさんが嫌味を含んだ口調で言いつつ私を見てるけど、あの時話してたのは主にアルディさんだったと思う……
「ついでに言えば、あそこの連中を巻き込んだほうがあゆみの知識が悪目立ちするのも避けられる。まあネロが知識の悪用を心配するのはわかるが、良くも悪くもあそこの連中はあゆみの同類だ。ナンシーでは旧家のウィルトン家が長らく宗主を続けてきているがあの家は元々変わり者が多く研究すること自体が家の主命だ。政治的な背景は薄いしあゆみの知識と研究費を国から支給すれば喜んでこちらの味方になるだろう」
「それは本当にいいのか悪いのかわからねえな」
黒猫君が眉根を寄せて私を見下ろしてる。うーん、これに関しては黒猫君、未だに私を全然信用してくれてない。そしてそれは多分正しいのだと私も知ってる。
だから眉根を下げた黒猫君に小さく微笑んで、私はキールさんに向き直った。
「私の知識でお役にたてるものがあるなら私は構いませんが、多分黒猫君の検閲が入らないと確かに私自身じゃどこまで教えていいのか分かりません」
私の返答に、キールさんが私と黒猫君を見比べて肩をすくめた。
「ならばネロ、お前ら二人でその辺は勝手に調整してくれ。お前が前もってあゆみの教える内容を確認していれば安心なんだろう?」
結局そうなるのか、って文句言い返してるけど黒猫君、なんか嬉しそうに尻尾が揺れてる。やっぱり黒猫君、学校は本当に行きたかったみたい。
あまり迷惑にならないように、逐次黒猫君に確認取ろう、私は一人そんなことを考えた。
テリースさんの薄いお茶も久しぶりだ。案の定、お茶を啜って顔をしかめたキールさんが、思い出したと言うように口を開く。
「ああ、そう言えばネロ、お前が申請してた魔術研究所付属学院がお前の受け入れを受諾してきた」
やはりお茶を片手に耳を傾けた黒猫くんにキールさんが付け足す。
「ただし条件がある。お前が学校に通ってる期間、あゆみに講師に来てほしいそうだ」
「え、私ですか?」
驚いて聞き返すと、キールさんが複雑そうな顔で答えてくれた。
「ああ。どの道あゆみに関しては最初から研究員として勧誘したかったらしい。ネロに教授陣が一対一で短期講習を行う代わりに、今ナンシーで最も優れているあゆみの魔具作りと算盤、それとそれ以上の数学的な知見を教授してほしいそうだ」
「無理ですよ」
「駄目だろ」
黒猫君と二人で声が重なった。
でもそんな私たちをキールさんがニヤリと笑んで見る。
「俺は悪い話じゃないと思うぞ。正直、あそこにいる魔術師は全員がこの国のトップクラスだ。そんな奴らに付きっきりで教えてもらえるなんて機会はまずあり得ない」
「だがあゆみの知識は誰にでも広めていいものばかりじゃないぞ」
黒猫君の文句をキールさんが手で押し留めて言い返す。
「それはその通りだが、この前の司教服にしても、あゆみの持ってる知識を正しく理解して応用できるような奴らは基本あそこにしかいないからな。今後研究を進めたいならあそこを巻き込むのは悪くない。……まあエルフが協力してくれると言うなら話は違うが」
そう言ってキールさんがチラリと私たちの横に座るシアンさんを見た。でもシアンさんは肩をすくめてキールさんを見返す。
「司教服や神殿に使われていた技術に関しては、私たちエルフも決してすべて理解しているわけではありません。それを解析することが果たしてあゆみさんの為になるか分かりませんから、今はまだ進んで協力するつもりもありませんわ」
シアンさんがきっぱりそう言い切るのを聞いてもキールさんは顔色一つ変えない。
その様子からして、どうやらキールさんはすでに一度シアンさんに同じことを話してたみたい。
「あとは王都にももう一つ古代技術研究所があるにはあったが、こちらは今やどうなってるかもわからないしな」
研究所……って私たちも一つ作っちゃったわけだよね?
王立研究機関のことを思い出す。魔術研究所も同じようなことをしてるなら興味はもちろんあるし、だったらいっそ一緒に研究するほうが絶対効率はいいと思う。
多分また黒猫君はいい顔しない気がするけど、私としては研究ができる人はもっと欲しい。それはあの神殿に使われていたのと同じ技術が使いたいとかではなく、純粋に、もっと知識をふやして効率的な道具を色々作りたいから。
だけど。
「でも私、そんな偉い方達に教えられることなんてなにもないと思うんですが」
教えるくらいなら教わりたい。そう思って返した私の反論には、キールさんだけではなくてエミールさんとテリースさんまで首を横に振った。
私が戸惑ったままそれを見てるとキールさんが苦笑いして口を開く。
「あゆみ、お前が北に向かった後、算盤が爆発的に売れてな。生産が全く追いつかん」
「そうですよ、小鳥ちゃんが作ってくれた説明書の書き写しは、今や手の空いてる全ての文官の内職になっています」
すぐにエミールさんが頷きつつキールさんに続けて報告してくれた。それを追うようにテリースさんまで話しだす。
「ナンシーだけじゃないですよ。パットとビーノは無論のこと、送って頂いた算盤を使ってるパットを見たタッカーがすぐに二桁寄越せと要求してきました。ナンシーでも品薄なのを知って、今やアリームの工房を乗っとる勢いで勝手に作らせてますよ」
あれ、算盤はたしか王立研究機関の専売にするんじゃなかったっけ?
そう思ってキールさんを見たらやっぱり渋い顔してる。
あーあ、相手はあのタッカーさんだもんね。実益をカタに押し通しちゃったのかも。
「で、でも算盤はもう説明書が配布されてますしこれ以上お教えすることもないと思うんですけど」
私がそう反論すると、キールさんがまたも眉根を寄せて私に切り返す。
「お前、パットたちにだけ五玉の算盤使った掛け算の説明書を送っただろう。あれが後からナンシーに逆輸入された結果、お前にはまだまだ教えてない技法があるはずだって多くの文官からの問い合わせが溜まってる。ついでにお前らと一緒に魔力試験を受けたマーロン・ウィルトンだが、お前たちの会話を結構盗み聞きしていたらしい。試験時に導入されていた魔力計測機がお前の発明だろうってこちらにカマをかけてきた」
キールさんが嫌味を含んだ口調で言いつつ私を見てるけど、あの時話してたのは主にアルディさんだったと思う……
「ついでに言えば、あそこの連中を巻き込んだほうがあゆみの知識が悪目立ちするのも避けられる。まあネロが知識の悪用を心配するのはわかるが、良くも悪くもあそこの連中はあゆみの同類だ。ナンシーでは旧家のウィルトン家が長らく宗主を続けてきているがあの家は元々変わり者が多く研究すること自体が家の主命だ。政治的な背景は薄いしあゆみの知識と研究費を国から支給すれば喜んでこちらの味方になるだろう」
「それは本当にいいのか悪いのかわからねえな」
黒猫君が眉根を寄せて私を見下ろしてる。うーん、これに関しては黒猫君、未だに私を全然信用してくれてない。そしてそれは多分正しいのだと私も知ってる。
だから眉根を下げた黒猫君に小さく微笑んで、私はキールさんに向き直った。
「私の知識でお役にたてるものがあるなら私は構いませんが、多分黒猫君の検閲が入らないと確かに私自身じゃどこまで教えていいのか分かりません」
私の返答に、キールさんが私と黒猫君を見比べて肩をすくめた。
「ならばネロ、お前ら二人でその辺は勝手に調整してくれ。お前が前もってあゆみの教える内容を確認していれば安心なんだろう?」
結局そうなるのか、って文句言い返してるけど黒猫君、なんか嬉しそうに尻尾が揺れてる。やっぱり黒猫君、学校は本当に行きたかったみたい。
あまり迷惑にならないように、逐次黒猫君に確認取ろう、私は一人そんなことを考えた。
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