354 / 406
第12章 北の砦
13 ドワーフ対策2
しおりを挟む
「はい……確かにドワーフは一緒にここに住んでましたんで」
タンさんがお姫様だっこで連れてきてくれたのは、痩せこけた小柄なおじさんだった。確か私が昨日魔力を流して意識を取り戻してくれた人の一人。昨日は意識も朦朧としてたのに、今日はしっかり喋れてる。
ちょっとぷるぷる震えてる気がするけど、タンさんに支えられながらもなんとか自分で椅子に座って、出されたお茶を涙ぐんですすってるのを見てほっとした。
因みに他にも元ここの村の出身の人はいたけど、もっと動ける人たちは私が育てちゃった野菜や麦刈りに行っちゃってもういなかったらしい。
みんな働き者だなぁ。
「と言うか……ここはドワーフと一緒に開いた村でしたんで……先々代の村長に聞いた話では……以前はここよりもっと北に住んでいたそうで……それがドワーフ達が新しくこの辺りに鉱山を開くのを機に……ワシらの先祖もここに移ったんだそうで」
「ドワーフが人と住むというのは初めて聞きました」
おじさんが一言喋るたびに、ため息のように息をつぐのを見て、アルディさんがクッションを持ってくるように近くの兵士さんに言いつけながら先を促す。
「ああ、以前は秘密でしたんで」
そう言って、持ってきてもらったクッションを膝とテーブルに乗せてもらい、前に寄りかかるような姿勢になって息がつきやすくなったおじさんは、さっきより少し元気に先を続けた。
「ワシたちの先祖は皆、昔は鉱夫だったんで。もっと北の鉱山で働いてたんですで、鉱山で出くわすドワーフたちはワシらよりよっぽど知識がありましたんで。いつしかワシらのご先祖はドワーフたちが掘り出した鉱石を買うようになったんで。ですで、ここでも鉱山を掘ってたのはドワーフだけで、ワシらはここやもっと北にある鉱山で取れた鉱石を買い取ってナンシーや王都に売ってたんで」
「鉱石を買う? それで元取れるのかよ」
黒猫君が不思議そうに口を挟む。
あ、そうだよね。魔晶石とかめっちゃ高いもんね。
「あで、買うと言っても、基本物々交換でしたんで。あいつら、煙草と塩が好物でして。それに北は木も少ないので木材もよくはけまして」
木と石の物々交換って考えれば……それならありなのかな?
「ですで、中央から兵士様たちが来て、勝手にここの鉱山に入り込んで、ここで石炭が取れると言い出されたんで」
「以前は取れてなかったってことか?」
「ドワーフたちは取っちゃいけねえって言ってたんで。ワシら鉱山のことは全部ドワーフたちに任せてたんで」
黒猫君の問にうんうんと頷きながら、おじさんは少し辛そうに先を続ける。
「元々ここは鉱石の取引が主で、それほど大きな鉱山じゃなかったんで。なのに石炭の鉱床は場所が深いらしくて、兵士様たちがここの山を切り崩してこんなに広げちまったんで。それ始めた頃、ドワーフ共が怯えだして、気付いたらみんないなくなっちまってたんで。それで仕方なくなって、兵士様たちはワシらまで鉱山に入れましたんで。ですがワシらもう、何世代も鉱山なんて入ってませんでしたんで、訳も分からず、言われるままに、掘るしか、なかったんで……だから……」
なんかおじさんの息がすっごく苦しそうになってきて、慌ててアルディさんが近くの兵士さんを呼びつけて、おじさんを空いてる部屋に連れて行くように指示した。
私もついて行って、ベッドに寝かされたおじさんの手をとってほんの少し、魔力を供給してみる。
シモンさんいないし、こんなに疲れるまで話してくれたんだから、これくらい許されるよね?
ほんの数分そうしていただけで、おじさんの顔色がどんどん明るくなってきた。ほうっと息をついて、私を見上げる目に涙が溜まってる。
「巫女様。どうかドワーフを虐めないでやってください、あいつら、本当に可愛い奴らなんで」
ああそっか。おじさんたち、ドワーフさんたちとずっと一緒に暮らしてたんだもんね。そりゃあ気になるよね。
縋るように私の手を掴むおじさんの手は、骨が浮いててまだほんのり冷たくて、やっぱり微妙にぷるぷる震えてる。
「わかりました。頑張ってなんとかします」
おじさんを安心させたくて、おじさんの手をぎゅっと握り直し、私は思わず出来るかどうか分からない安請け合いをしてしまった。
「巫女様、ありがとうで、ありがとうで……」
おじさん、泣きながら寝ちゃった。
それにしてももう、巫女様呼ばわりは当たり前になっちゃいそう。
おじさんを起こさないようにそっと部屋を出ると、なぜか黒猫君とアルディさんが睨み合ってた。
「だからなんで俺一人じゃダメなんだ」
「ネロ君。何度も言いましたが、君少佐ですよ?」
「そんなの肩書きだけだって言ってるだろ」
「そういう訳には行かないんですよ。もうここは百人近い部隊になりましたし、しかも君、キーロン陛下の秘書官でしょう。いい加減この辺はしっかり弁えてください」
あ、黒猫君がブスッと黙っちゃった。それを見て、アルディさんが苦笑いしながら付け足すように言う。
「まあ、相手は小柄とのことですし、好戦的でもないようですから、先ずは少人数で相手の要求を確認がてら偵察してくるのには賛成ですよ」
「あ、私も行きます!」
私がパッと手を上げてそう言うと、黒猫君とアルディさんが同時にこっちを振り向いて、全く同じ顔で「ダメ」って言おうと口を開くのが見て取れて。それを言わせないうちに、私は慌てて言葉を繋いだ。
「えっと、さっきのジョシュさんのお話ではモフっとしてるって言ってましたし、きっと私のゴールデン・フィンガーが役に立つはず!」
あ、アルディさんと黒猫君が揃って残念そうに私を見てる。マズい。
「そ、それに最悪ほら、私の光魔法で目眩しを……」
「ゼッテーやめろ。全滅させてどうする」
あ、うん。そうだよね。目眩し、できないんだよね。なんでだろう。ナンシーでシアンさんと練習してた時はちゃんと出来てたのになぁ。
でも諦める訳にはいかない。だっておじさんに涙ながらに頼まれたんだもん。
私が他の言い訳を探してうんうん唸ってると、アルディさんが仕方なさそうに黒猫君に声をかける。
「正直、この兵舎にあゆみさんを一人で残すのも心配です。シモンもベンももういませんし、バッカスには出来れば君と一緒に行って欲しいですしね。私も自分の仕事でそうそうあゆみさんを見張ってる訳にも行きません」
「それもそうだな」
まって、私いつから二人の間でそんな見張ってなきゃいけない危険物扱いになってるの??
二人で勝手に話進めちゃって私も行けるみたいだけど、なんだろう、なんか納得いかない。
でもそれから約十分後、黒猫君に抱えられ、バッカス、ジョシュさんとタンさんの5人で一緒にドワーフさんに会いに鉱山の裏へと向かう頃には、そんな不満はすっかり頭から抜け落ちていた。
タンさんがお姫様だっこで連れてきてくれたのは、痩せこけた小柄なおじさんだった。確か私が昨日魔力を流して意識を取り戻してくれた人の一人。昨日は意識も朦朧としてたのに、今日はしっかり喋れてる。
ちょっとぷるぷる震えてる気がするけど、タンさんに支えられながらもなんとか自分で椅子に座って、出されたお茶を涙ぐんですすってるのを見てほっとした。
因みに他にも元ここの村の出身の人はいたけど、もっと動ける人たちは私が育てちゃった野菜や麦刈りに行っちゃってもういなかったらしい。
みんな働き者だなぁ。
「と言うか……ここはドワーフと一緒に開いた村でしたんで……先々代の村長に聞いた話では……以前はここよりもっと北に住んでいたそうで……それがドワーフ達が新しくこの辺りに鉱山を開くのを機に……ワシらの先祖もここに移ったんだそうで」
「ドワーフが人と住むというのは初めて聞きました」
おじさんが一言喋るたびに、ため息のように息をつぐのを見て、アルディさんがクッションを持ってくるように近くの兵士さんに言いつけながら先を促す。
「ああ、以前は秘密でしたんで」
そう言って、持ってきてもらったクッションを膝とテーブルに乗せてもらい、前に寄りかかるような姿勢になって息がつきやすくなったおじさんは、さっきより少し元気に先を続けた。
「ワシたちの先祖は皆、昔は鉱夫だったんで。もっと北の鉱山で働いてたんですで、鉱山で出くわすドワーフたちはワシらよりよっぽど知識がありましたんで。いつしかワシらのご先祖はドワーフたちが掘り出した鉱石を買うようになったんで。ですで、ここでも鉱山を掘ってたのはドワーフだけで、ワシらはここやもっと北にある鉱山で取れた鉱石を買い取ってナンシーや王都に売ってたんで」
「鉱石を買う? それで元取れるのかよ」
黒猫君が不思議そうに口を挟む。
あ、そうだよね。魔晶石とかめっちゃ高いもんね。
「あで、買うと言っても、基本物々交換でしたんで。あいつら、煙草と塩が好物でして。それに北は木も少ないので木材もよくはけまして」
木と石の物々交換って考えれば……それならありなのかな?
「ですで、中央から兵士様たちが来て、勝手にここの鉱山に入り込んで、ここで石炭が取れると言い出されたんで」
「以前は取れてなかったってことか?」
「ドワーフたちは取っちゃいけねえって言ってたんで。ワシら鉱山のことは全部ドワーフたちに任せてたんで」
黒猫君の問にうんうんと頷きながら、おじさんは少し辛そうに先を続ける。
「元々ここは鉱石の取引が主で、それほど大きな鉱山じゃなかったんで。なのに石炭の鉱床は場所が深いらしくて、兵士様たちがここの山を切り崩してこんなに広げちまったんで。それ始めた頃、ドワーフ共が怯えだして、気付いたらみんないなくなっちまってたんで。それで仕方なくなって、兵士様たちはワシらまで鉱山に入れましたんで。ですがワシらもう、何世代も鉱山なんて入ってませんでしたんで、訳も分からず、言われるままに、掘るしか、なかったんで……だから……」
なんかおじさんの息がすっごく苦しそうになってきて、慌ててアルディさんが近くの兵士さんを呼びつけて、おじさんを空いてる部屋に連れて行くように指示した。
私もついて行って、ベッドに寝かされたおじさんの手をとってほんの少し、魔力を供給してみる。
シモンさんいないし、こんなに疲れるまで話してくれたんだから、これくらい許されるよね?
ほんの数分そうしていただけで、おじさんの顔色がどんどん明るくなってきた。ほうっと息をついて、私を見上げる目に涙が溜まってる。
「巫女様。どうかドワーフを虐めないでやってください、あいつら、本当に可愛い奴らなんで」
ああそっか。おじさんたち、ドワーフさんたちとずっと一緒に暮らしてたんだもんね。そりゃあ気になるよね。
縋るように私の手を掴むおじさんの手は、骨が浮いててまだほんのり冷たくて、やっぱり微妙にぷるぷる震えてる。
「わかりました。頑張ってなんとかします」
おじさんを安心させたくて、おじさんの手をぎゅっと握り直し、私は思わず出来るかどうか分からない安請け合いをしてしまった。
「巫女様、ありがとうで、ありがとうで……」
おじさん、泣きながら寝ちゃった。
それにしてももう、巫女様呼ばわりは当たり前になっちゃいそう。
おじさんを起こさないようにそっと部屋を出ると、なぜか黒猫君とアルディさんが睨み合ってた。
「だからなんで俺一人じゃダメなんだ」
「ネロ君。何度も言いましたが、君少佐ですよ?」
「そんなの肩書きだけだって言ってるだろ」
「そういう訳には行かないんですよ。もうここは百人近い部隊になりましたし、しかも君、キーロン陛下の秘書官でしょう。いい加減この辺はしっかり弁えてください」
あ、黒猫君がブスッと黙っちゃった。それを見て、アルディさんが苦笑いしながら付け足すように言う。
「まあ、相手は小柄とのことですし、好戦的でもないようですから、先ずは少人数で相手の要求を確認がてら偵察してくるのには賛成ですよ」
「あ、私も行きます!」
私がパッと手を上げてそう言うと、黒猫君とアルディさんが同時にこっちを振り向いて、全く同じ顔で「ダメ」って言おうと口を開くのが見て取れて。それを言わせないうちに、私は慌てて言葉を繋いだ。
「えっと、さっきのジョシュさんのお話ではモフっとしてるって言ってましたし、きっと私のゴールデン・フィンガーが役に立つはず!」
あ、アルディさんと黒猫君が揃って残念そうに私を見てる。マズい。
「そ、それに最悪ほら、私の光魔法で目眩しを……」
「ゼッテーやめろ。全滅させてどうする」
あ、うん。そうだよね。目眩し、できないんだよね。なんでだろう。ナンシーでシアンさんと練習してた時はちゃんと出来てたのになぁ。
でも諦める訳にはいかない。だっておじさんに涙ながらに頼まれたんだもん。
私が他の言い訳を探してうんうん唸ってると、アルディさんが仕方なさそうに黒猫君に声をかける。
「正直、この兵舎にあゆみさんを一人で残すのも心配です。シモンもベンももういませんし、バッカスには出来れば君と一緒に行って欲しいですしね。私も自分の仕事でそうそうあゆみさんを見張ってる訳にも行きません」
「それもそうだな」
まって、私いつから二人の間でそんな見張ってなきゃいけない危険物扱いになってるの??
二人で勝手に話進めちゃって私も行けるみたいだけど、なんだろう、なんか納得いかない。
でもそれから約十分後、黒猫君に抱えられ、バッカス、ジョシュさんとタンさんの5人で一緒にドワーフさんに会いに鉱山の裏へと向かう頃には、そんな不満はすっかり頭から抜け落ちていた。
0
お気に入りに追加
439
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる