斎藤先輩はSらしい

こみあ

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3話 私はしがない図書委員

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 そう、私はしがない図書委員だ。
 図書委員長でも、クラス委員でも、生徒会員でもない。

 エッちゃんみたいにバスケ部でバリバリ活躍するほどの運動神経もなければ、アッコちゃんみたいにバイオリンでコンテスト目指すような音感も持ち合わせてない。

 文芸部も考えたけど、自分の書いたお話を目前で人に読まれるのは恥ずかしくて死ねるからやっぱりムリ。

 結果、クラスの分担で決まったこの「図書委員」という肩書だけが、私の高校一年生の放課後に残った。

 図書室の受付なんて、別に毎日やる必要ないはずなんだけれど、嫌がる人や部活ある人が多いからやり手が少ない。
 どーせ他にやることがないんだからと、半分強制的に押し付けられてる。
 どーせ他にやることないから別にいいけどね。

 だから、この「図書委員」って肩書だって、別に嫌だった訳じゃないけど、そこまで興味があった訳でもなく。

 あー、私ホントにやりたいことがないんだよねー。

 だから今回、彼氏を作ろうと思ったのも、そろそろエッちゃんとアッコちゃんから出てくるはずの恋バナに付き合える話題が欲しくなった、ただそれだけだったのだ。
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