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第三話 前編
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「……起きたかい?」
いつものように自分の部屋で目を覚ましたつもりだった私に、聞きなれない声が話しかけた。
ふと目を向けると慎さんが私を見下ろしていた。私は慎さんの膝の上で寝てしまっていたらしい。
襦袢はちゃんと着付け直されていて、しかも他の部屋ででも見つけたのか古いかい巻きが上にかけられていた。
慎さんは寝ずの番をしてくれていたようだ。
立膝のまま昨日と同じ格好で座っているが、雨戸の穴から差し込む光が顔に当たってはっきりと表情が見て取れる。
差し込む光に照らし出された慎さんは、昨日より男前に見えてちょっと眩しい。
「しんさん? え、私は……」
「気をやって失神したみたいだな。昨日の疲れもあったんだろう。よく寝てた」
そう言われて見れば外はすっかり明るくなっていた。
「そんな格好で町に下ろすわけにゃ行かねぇから一旦俺が一人で行ってきたいんだが、身体は大丈夫かい?」
そう言われて朝方の情事を思いだし、一気に顔に血が上った。
「は、はい」
「じゃあちょいと行ってくる。もう大丈夫だとは思うが、もし誰か来たら押し入れに入って絶対に声を出さないで待ってろ」
「はい」
そうだった。そう言えば危険があるからここに隠れてたんだった。
「それからお前さんがお世話になっていた親戚の所在と名前を教えてくれ」
「ど、どうしてそんな事を?」
「昨晩帰れなかったんだ、心配しているだろう」
それに話し合うこともあるしな、そうブツブツと言いながら私の頭を持ち上げてかい巻きの上に載せ立ち上がる。
「ええと、浜町の木場前で角屋と言う小料理屋の女将をしているのが私の母の姉です」
「そうか。水茶屋の前で見張りをしている者に伝言を託してくるだけだからすぐ戻る。鈴ちゃんはもう少し休んでな」
そう言い置いて道場を出て行った。
慎さんが行ってしまうと突然静けさが襲ってきた。
父母が死んでからつい昨日までのひと月の間、ずっとひとりぼっちで暮らしていたのに、この道場に戻って慎さんと一晩過ごしただけで、一人が痛いほど寂しく感じられた。
周りを見廻せば傷の一つ一つまで見慣れた自分の部屋だ。
まさかこの部屋でまた寝る事が出来るとは思っても見なかった。
いや、いつかはきっと、と思い描いてはいたが、それは儚い希望でしかなく内心諦めていた。
人生、本当に明日何が起こるか分かったもんじゃない。
両親をなくした時にも思った事だったが、今は前にもましてそう思う。
こうして静かになって思い返せば、もうあり得ないような事の連続だった。
そして明日の事は、もう全く見通しがつかない。
暫くなんとはなしに周りの様子を見まわしていたが、さて起き上がろうとするとあちこちが痛んだ。
幾つかは擦り傷で幾つかは打ち身、そして全身の筋肉痛と最後の一つは間違いなく昨日の情事の結果だ。
歩けないと言う事はないが、違和感があって怖い。
それでもなんとか起き上がり、かい巻を片づけ部屋を出た。
外には出ないほうが良いのであれば、井戸にも行けない。
それならば、と久しぶりに道場に入ってみる。
外は春の日差しが射しているのに締め切られた道場はまだ少し肌寒い。
見回せば今も床はピカピカに磨き上げられたままで、置き忘れられた木刀が数本壁に掛けられている。
その内の一本を手にとって久し振りに素振りをする。
嫁に行くならもう必要ないと、心を切り替えて手に取るのを辞めて一ヵ月。
剣だこもやっと目立たなくなり、顔を見に来ていた伯母も「これならご隠居も気にされないだろう」と顔をほころばせていた。
「男の方は剣を振るような女子を好まれませんからね。くれぐれもそのような素行はお控えなさい」
そう厳しく言い渡されていた。
「慎さんもこれを見たらげんなりしちゃうのかな」
そう思いながらも打ち込みを繰り返す。
忘れかけていた手の中でうなる木刀の感触と、それが風を切って立てる刃音が気持ちいい。
「結構鍛えてるじゃねぇか」
後ろから声を掛けられて振り返ると、慎さんが道場の入り口に立っていた。
「え? いつの間に?」
気がつけば結構長い間素振りをしていたようだ。
「流石、道場の娘だな。少し手合わせしようか」
そう言って慎さんは壁に残っていた木刀を手に取り、数回振ってから私に向き直った。
途端、水を打ったような静寂と緊張が道場に広がる。
ああ、これが私の大好きな道場の姿だ。
湧き上がる興奮を抑えて私も木刀を上段に構え直す。
「いざ」
慎さんの涼しい声が響いた。
私はすり足で間合いを詰めていく。
慎さんも少し前に出たが、木刀を下段に構え直し静かにこちらを見据えている。
残念な事に慎さんは私とは比べようもない程の使い手らしく、目に見える隙などまるでない。
攻めあぐねた結果、私は一間程まで間合いを詰めた所で、まるで誘われるように真正面に真っ直ぐに一太刀入れた。
「きええい!」
カツーン!
私の木刀は下から擦りあげた慎さんの木刀に撥ね上げられ、弾き飛ばされた。
そのまま慎さんの木刀は私の首筋にピタリと当てられる。
「看板の代わりに看板娘を頂けるかな?」
そう言って明るく微笑んだ慎さんの顔に、私は初めて心臓が飛び出るほどときめいてしまった。
「襦袢姿に目が眩んで外すかと思ったよ」
そう言って笑いながら私と自分の木刀を壁にかけ直す。
正面の今はもうない神棚に一礼してこちらを振り返った。
「良い道場だったのだろうな。空気が澄んでいる」
簡潔にそう言われて胸が熱くなった。
「ありがとうございます」
素直にお礼がこぼれ出る。
「久し振りに気持ちよく木刀を振れました」
「そうか。ああ、着替えを持ってきた。そのままではまた俺が変な気を起こしちまう。すまないが着替えてきてくれ」
そう言われて、突然恥ずかしさが戻ってきて慌てて着替えを受け取って自分の部屋に戻った。
大きな風呂敷に包まれていたのは上等な振り袖だった。
こんな物は商家のお嬢さんでもない限り普段着て歩かない。
戸惑いながらも今更着替えを変えてくれと言う訳にもいかず、取り敢えず袖を通して地味ながらも高価そうな帯を締め、崩れた髪を一緒に入っていた櫛で撫で付けて部屋を出た。
「慎さん、あの、まさかこれ盗んできたんじゃないですよね?」
「は? あ、いや、それは俺の姉の物だ。嫁入り前に着ていたものが残っていたらしい」
私を振り返った慎さんは少し眩しそうに私の姿を見ながら説明してくれた。
「髪が崩れてしまったな。ちょっと待ってろ」
そう言って直ぐに後に回って器用に髪を整えなおしてくれる。
「よくそんな事して回っているんですか?」
「そんな事?」
「御髪を直すなんて余程親しい相手でないとしないでしょ」
「あ、ああ、それか。まあ我が家にはお転婆な妹が三人も居るからな。こんなのは日常茶飯事だ。ほらこれでマシになったぞ」
そう言って私の前に回り込んだ。
とんだ勘違いだ。
それにしてもなんであんな事を言っちゃったんだろう。
慎さんのように見目のいい男性なら、何人も女性を侍らせていても不思議はないのに。
昔道場で私をからかっていた男前の子弟達のように。
あれが原因で私はある意味男性への興味を持たずに育ったんだと思う。
一人思案に耽っていた私を慎さんが覗き込みボソリとつぶやいた。
「俺はもてない訳じゃぁないが特定の女はいない。今まではな。安心したか?」
「べ、別に気にしていません。そんな事聞いてません」
慌てて否定した私の肩を慎さんの腕が引き寄せた。
「そう慌てるな。まずは町に降りよう。腹も空いたろ?」
そう言って、替えた襦袢などを包み直した風呂敷を私の手から取りあげて勝手口に向かう。
「後で人を寄越して入り口は直しておくから心配するな」
私が振り返って道場を見ているのを心配と取った慎さんが、私の肩に手を乗せて声を掛けた。
「いえ、そうではなく。これでもうここに来る事もなかろうと思って」
「さあ? どうだろうな」
訳の分からない生返事をした慎さんは、私を連れ立って林の中の小道を降りていった。
いつものように自分の部屋で目を覚ましたつもりだった私に、聞きなれない声が話しかけた。
ふと目を向けると慎さんが私を見下ろしていた。私は慎さんの膝の上で寝てしまっていたらしい。
襦袢はちゃんと着付け直されていて、しかも他の部屋ででも見つけたのか古いかい巻きが上にかけられていた。
慎さんは寝ずの番をしてくれていたようだ。
立膝のまま昨日と同じ格好で座っているが、雨戸の穴から差し込む光が顔に当たってはっきりと表情が見て取れる。
差し込む光に照らし出された慎さんは、昨日より男前に見えてちょっと眩しい。
「しんさん? え、私は……」
「気をやって失神したみたいだな。昨日の疲れもあったんだろう。よく寝てた」
そう言われて見れば外はすっかり明るくなっていた。
「そんな格好で町に下ろすわけにゃ行かねぇから一旦俺が一人で行ってきたいんだが、身体は大丈夫かい?」
そう言われて朝方の情事を思いだし、一気に顔に血が上った。
「は、はい」
「じゃあちょいと行ってくる。もう大丈夫だとは思うが、もし誰か来たら押し入れに入って絶対に声を出さないで待ってろ」
「はい」
そうだった。そう言えば危険があるからここに隠れてたんだった。
「それからお前さんがお世話になっていた親戚の所在と名前を教えてくれ」
「ど、どうしてそんな事を?」
「昨晩帰れなかったんだ、心配しているだろう」
それに話し合うこともあるしな、そうブツブツと言いながら私の頭を持ち上げてかい巻きの上に載せ立ち上がる。
「ええと、浜町の木場前で角屋と言う小料理屋の女将をしているのが私の母の姉です」
「そうか。水茶屋の前で見張りをしている者に伝言を託してくるだけだからすぐ戻る。鈴ちゃんはもう少し休んでな」
そう言い置いて道場を出て行った。
慎さんが行ってしまうと突然静けさが襲ってきた。
父母が死んでからつい昨日までのひと月の間、ずっとひとりぼっちで暮らしていたのに、この道場に戻って慎さんと一晩過ごしただけで、一人が痛いほど寂しく感じられた。
周りを見廻せば傷の一つ一つまで見慣れた自分の部屋だ。
まさかこの部屋でまた寝る事が出来るとは思っても見なかった。
いや、いつかはきっと、と思い描いてはいたが、それは儚い希望でしかなく内心諦めていた。
人生、本当に明日何が起こるか分かったもんじゃない。
両親をなくした時にも思った事だったが、今は前にもましてそう思う。
こうして静かになって思い返せば、もうあり得ないような事の連続だった。
そして明日の事は、もう全く見通しがつかない。
暫くなんとはなしに周りの様子を見まわしていたが、さて起き上がろうとするとあちこちが痛んだ。
幾つかは擦り傷で幾つかは打ち身、そして全身の筋肉痛と最後の一つは間違いなく昨日の情事の結果だ。
歩けないと言う事はないが、違和感があって怖い。
それでもなんとか起き上がり、かい巻を片づけ部屋を出た。
外には出ないほうが良いのであれば、井戸にも行けない。
それならば、と久しぶりに道場に入ってみる。
外は春の日差しが射しているのに締め切られた道場はまだ少し肌寒い。
見回せば今も床はピカピカに磨き上げられたままで、置き忘れられた木刀が数本壁に掛けられている。
その内の一本を手にとって久し振りに素振りをする。
嫁に行くならもう必要ないと、心を切り替えて手に取るのを辞めて一ヵ月。
剣だこもやっと目立たなくなり、顔を見に来ていた伯母も「これならご隠居も気にされないだろう」と顔をほころばせていた。
「男の方は剣を振るような女子を好まれませんからね。くれぐれもそのような素行はお控えなさい」
そう厳しく言い渡されていた。
「慎さんもこれを見たらげんなりしちゃうのかな」
そう思いながらも打ち込みを繰り返す。
忘れかけていた手の中でうなる木刀の感触と、それが風を切って立てる刃音が気持ちいい。
「結構鍛えてるじゃねぇか」
後ろから声を掛けられて振り返ると、慎さんが道場の入り口に立っていた。
「え? いつの間に?」
気がつけば結構長い間素振りをしていたようだ。
「流石、道場の娘だな。少し手合わせしようか」
そう言って慎さんは壁に残っていた木刀を手に取り、数回振ってから私に向き直った。
途端、水を打ったような静寂と緊張が道場に広がる。
ああ、これが私の大好きな道場の姿だ。
湧き上がる興奮を抑えて私も木刀を上段に構え直す。
「いざ」
慎さんの涼しい声が響いた。
私はすり足で間合いを詰めていく。
慎さんも少し前に出たが、木刀を下段に構え直し静かにこちらを見据えている。
残念な事に慎さんは私とは比べようもない程の使い手らしく、目に見える隙などまるでない。
攻めあぐねた結果、私は一間程まで間合いを詰めた所で、まるで誘われるように真正面に真っ直ぐに一太刀入れた。
「きええい!」
カツーン!
私の木刀は下から擦りあげた慎さんの木刀に撥ね上げられ、弾き飛ばされた。
そのまま慎さんの木刀は私の首筋にピタリと当てられる。
「看板の代わりに看板娘を頂けるかな?」
そう言って明るく微笑んだ慎さんの顔に、私は初めて心臓が飛び出るほどときめいてしまった。
「襦袢姿に目が眩んで外すかと思ったよ」
そう言って笑いながら私と自分の木刀を壁にかけ直す。
正面の今はもうない神棚に一礼してこちらを振り返った。
「良い道場だったのだろうな。空気が澄んでいる」
簡潔にそう言われて胸が熱くなった。
「ありがとうございます」
素直にお礼がこぼれ出る。
「久し振りに気持ちよく木刀を振れました」
「そうか。ああ、着替えを持ってきた。そのままではまた俺が変な気を起こしちまう。すまないが着替えてきてくれ」
そう言われて、突然恥ずかしさが戻ってきて慌てて着替えを受け取って自分の部屋に戻った。
大きな風呂敷に包まれていたのは上等な振り袖だった。
こんな物は商家のお嬢さんでもない限り普段着て歩かない。
戸惑いながらも今更着替えを変えてくれと言う訳にもいかず、取り敢えず袖を通して地味ながらも高価そうな帯を締め、崩れた髪を一緒に入っていた櫛で撫で付けて部屋を出た。
「慎さん、あの、まさかこれ盗んできたんじゃないですよね?」
「は? あ、いや、それは俺の姉の物だ。嫁入り前に着ていたものが残っていたらしい」
私を振り返った慎さんは少し眩しそうに私の姿を見ながら説明してくれた。
「髪が崩れてしまったな。ちょっと待ってろ」
そう言って直ぐに後に回って器用に髪を整えなおしてくれる。
「よくそんな事して回っているんですか?」
「そんな事?」
「御髪を直すなんて余程親しい相手でないとしないでしょ」
「あ、ああ、それか。まあ我が家にはお転婆な妹が三人も居るからな。こんなのは日常茶飯事だ。ほらこれでマシになったぞ」
そう言って私の前に回り込んだ。
とんだ勘違いだ。
それにしてもなんであんな事を言っちゃったんだろう。
慎さんのように見目のいい男性なら、何人も女性を侍らせていても不思議はないのに。
昔道場で私をからかっていた男前の子弟達のように。
あれが原因で私はある意味男性への興味を持たずに育ったんだと思う。
一人思案に耽っていた私を慎さんが覗き込みボソリとつぶやいた。
「俺はもてない訳じゃぁないが特定の女はいない。今まではな。安心したか?」
「べ、別に気にしていません。そんな事聞いてません」
慌てて否定した私の肩を慎さんの腕が引き寄せた。
「そう慌てるな。まずは町に降りよう。腹も空いたろ?」
そう言って、替えた襦袢などを包み直した風呂敷を私の手から取りあげて勝手口に向かう。
「後で人を寄越して入り口は直しておくから心配するな」
私が振り返って道場を見ているのを心配と取った慎さんが、私の肩に手を乗せて声を掛けた。
「いえ、そうではなく。これでもうここに来る事もなかろうと思って」
「さあ? どうだろうな」
訳の分からない生返事をした慎さんは、私を連れ立って林の中の小道を降りていった。
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