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4話 エゾンの大いなる気の迷い
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納得すればすぐに非を受け入れて謝るリアンの様子に、エゾンも考える。
いつもながら、コイツのこういう素直なところは評価できる。
心の中でそう思うエゾンだが、決してそれを口に出すことはしない。
「お前、コイツに何を食わせた?」
それでもエゾンの声からトゲが抜け、おのずと和らいだ声になる。
「パン粥。ほら、弱ってるしなんか滋養つけようかと」
「アホか?!」
だが、一瞬でそれも消し飛んだ。
「首の座らない赤子が固形物なんて食えるわけないだろう」
「え、そうなの?」
素っ頓狂な声を上げたリアスの腕から、奪い取るように赤子を引き取ったエゾンは、𠮟りつけるように声を荒げつつも、目だけは赤子の観察を始めている。
確かにダンジョンにいたころより心持汚れて見えるが、それでも泣き声を上げるだけの元気はあるようだ。
肌色も悪くない。傷もない。触診しても、特におかしな様子はなかった。
それどころか、自分に触れるエゾンの指に、臆することなくしっかりとしがみついてくる。
そして、ふにゃりと笑った。
その突然の笑顔を目にした途端、エゾンの心臓が嫌な音を立てて軋む。
「それで良くも面倒見るとか言ったな!?」
思わず赤子を放り出しそうになったエゾンは、慌ただしくテーブルに足を向け、リアスに飽きれ声を投げつけてごまかした。
そんなこととはつゆ知らず、リアスが開けっ放しの……、いやもう閉じることが出来なくなったエゾンの家の扉を抜け、エゾンの後ろに続く。
「ご、ごめんよリーエ、俺、ホントに知らなくて」
「赤子は普通、母親の乳を飲むだろう」
「あ、ああ、そっか!」
素直にそう返事をしたリアスだったが、何をとち狂ったかシャツをばさりと引き上げた。
「じゃあコイツに乳飲ませればいいんだな?」
それを見たエゾンが無言でテーブルの上の空きビンをつかみとり、力任せにリアスの頭を殴りつける。
「愚か者!」
「痛ってえ」
リアスを素手で殴ったりしたら、自分の手のほうが危ない。
とっさにそう思っての行動だったが、恐ろしいことに、ビンにはひびが入ったが、リアスは軽く目に涙をためた程度である。
「お前の乳が出るわけないだろう!」
それでも、仮にも戦闘職のリアスに正しく鉄槌を食らわせることができたエゾンは、そのままの勢いで怒鳴った。
ゴリラゴリラとは思っちゃいたが、本当に常識がかけらもありゃしない。
無知とは恐ろしい。
心の底から恐ろしい。
これでコイツに悪気は一切ないのだ。
普段ほとんど感情を見せることのないエゾンの突然の無体に、リアスは怒りより驚きでいっぱいのようだ。
いくらこの状況でも、物理的に殴ったのは行き過ぎだったか。
頭を抱えつつ、理不尽そうにこちらを覗っているリアスの様子に、なんとかエゾンも落ち着きを取り戻す。
「第一、まともに風呂も入ってないお前の乳首なんて吸わせたら、雑菌で死ぬぞ」
「うわあ、困る、ごめん、どうしよ、俺、オレ……」
冷静なエゾンの指摘を聞いて、今度はリアスが、あわあわと慌て始めた。そしてテーブルに横たえた赤子に何度も謝り始める。
……バカはつくが、本当に素直なやつだ。
ため息をつきながら、エゾンがてきぱきと必要なものを集めだす。
「取り敢えず熱もないし嘔吐した様子もない。まずは白湯と今朝買った雲羊のミルクを薄めて加熱してくる」
「ごめんよリーエ、バカなカーチャンで、マジでごめん……」
それを言うならトーチャンだろう。
というツッコミはもうする気さえもない。
これはこれで、リアスなりの覚悟の現れなのだろうし、その真剣さは充分に感じられた。
だからエゾンもまた、覚悟を決める。
ミルクを温める間に、テーブルの上の赤子の体を湯で濡らした布で拭き、口を湯で湿らせて先ずは落ち着かせたところで一旦手を止める。
そしてまっすぐにリアスに向き直り、しっかりと問いただした。
「お前、本気でコイツを育てる気なんだな」
「最初からそう言ってるだろう!」
「分かっているのか。人ひとり育てるってのは、今日明日の仕事じゃない。一生続く仕事だぞ」
エゾンに問われ、リアスもまた改めて自分自身に問う。
エゾンが聞いているのが、自分の覚悟なのだということは理解出来た。
だがリアスの答えは全く変わらない。
リアスにとって、自分の一生をかけることなど別に大きな問題ではなかった。
「俺が育てなくちゃ、リーエは死んじゃう。俺のところに現れたリーエを俺は死なせるわけにはいかない。だから、俺が面倒みる。十年でも、二十年でも、一生、いやいっそ死んだって面倒見てみせる」
「死んだら面倒は見れなくなる」
だから死ぬな。
という言葉を、エゾンはすんでで飲み込んだ。
俺は今、なにを言おうとしたんだ。
コイツは単なる契約相手だ。
生きようと死のうと、俺には関係ない。
全く思いがけない言葉を口にしようとしていた自分に驚き、続けて顔をしかめる。
だが、すぐに全てをごまかすように咳ばらいをしたエゾンは、リアスの顔をにらんできっぱりと告げた。
「契約変更だ」
「ええええ!!!」
ここまで来て今更断られるのか!
エゾンの告げた『契約変更』という言葉にそれしか思い浮かばず、思わず悲鳴を上げるリアス。
だが続く言葉に、再度素っ頓狂な声をあげることになる……。
「お前たちがここへ越してこい」
「へ?」
言われたことの意味が分からない。
いや、自分が聞いたことが信じられない。
という思いが駄々洩れのリアスを前に、エゾンは自分自身に舌打ちをしたくなる。
だがそれでも、エゾンの口は勝手に先を続けていた。
「だらしないお前の家が清潔なわけがない。そこにコイツと一緒に住むなんて、俺の精神が持たん」
文句は言っているが、これはエゾンがリアスと一緒にここに住むと言っているわけだ。
それは、全くもってエゾンらしさのかけらもない判断だ。
一体全体、俺はどうしちまったんだ?
コイツラに情でも湧いたのか?
いや絶対に違う。断じて違う。
これはシンプルに、俺の打算的計算の結果だ。……そのはずだ。
だがエゾンの言葉が染み渡ったのか、絶望から徐々に明るくなっていくリアスのわかりやすい顔を見ながら、改めて自分の正気を疑うエゾン。
間違いなく、俺はこの判断を後で後悔するだろう。
「ありがとうエゾン! いや、エゾン様! エゾン大臣! エゾン大神!」
いやもうすでにし始めている。
「恩に着ます!」
「恩を勝手に着るな。いいか、これはあくまで契約だ」
イライラと叫び返すエゾンに臆することなく、リアスが喜びを抑えきれず近寄ってくる。
抱きつこうとにじり寄るリアスを、またも手元のビンで殴ろうとしたエゾンだが、すんでのところで思いとどまる。
ビンにはまだたっぷりワインが入っていた。流石にこれで殴ったらさぞ痛かろう。
だがそれ以前に。
このワインは、コイツの頭にぶちまけるには勿体ない。
代わりに「抱きついたら契約破棄して今すぐ追い出すからな!」と厳しく言い放つ。
実際、コイツの馬鹿力で締められたらエゾンの身が危ない。
「そんな逃げるなよ、どーせ抱きつく時は形だけって決めてるから。俺が抱きつくとみんな壊れっから」
「そこは自覚があるのか!」
思わず叫んだエゾンの声は、だが赤子の泣き声に重なって、幸か不幸かリアスには届かなかった。
いつもながら、コイツのこういう素直なところは評価できる。
心の中でそう思うエゾンだが、決してそれを口に出すことはしない。
「お前、コイツに何を食わせた?」
それでもエゾンの声からトゲが抜け、おのずと和らいだ声になる。
「パン粥。ほら、弱ってるしなんか滋養つけようかと」
「アホか?!」
だが、一瞬でそれも消し飛んだ。
「首の座らない赤子が固形物なんて食えるわけないだろう」
「え、そうなの?」
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確かにダンジョンにいたころより心持汚れて見えるが、それでも泣き声を上げるだけの元気はあるようだ。
肌色も悪くない。傷もない。触診しても、特におかしな様子はなかった。
それどころか、自分に触れるエゾンの指に、臆することなくしっかりとしがみついてくる。
そして、ふにゃりと笑った。
その突然の笑顔を目にした途端、エゾンの心臓が嫌な音を立てて軋む。
「それで良くも面倒見るとか言ったな!?」
思わず赤子を放り出しそうになったエゾンは、慌ただしくテーブルに足を向け、リアスに飽きれ声を投げつけてごまかした。
そんなこととはつゆ知らず、リアスが開けっ放しの……、いやもう閉じることが出来なくなったエゾンの家の扉を抜け、エゾンの後ろに続く。
「ご、ごめんよリーエ、俺、ホントに知らなくて」
「赤子は普通、母親の乳を飲むだろう」
「あ、ああ、そっか!」
素直にそう返事をしたリアスだったが、何をとち狂ったかシャツをばさりと引き上げた。
「じゃあコイツに乳飲ませればいいんだな?」
それを見たエゾンが無言でテーブルの上の空きビンをつかみとり、力任せにリアスの頭を殴りつける。
「愚か者!」
「痛ってえ」
リアスを素手で殴ったりしたら、自分の手のほうが危ない。
とっさにそう思っての行動だったが、恐ろしいことに、ビンにはひびが入ったが、リアスは軽く目に涙をためた程度である。
「お前の乳が出るわけないだろう!」
それでも、仮にも戦闘職のリアスに正しく鉄槌を食らわせることができたエゾンは、そのままの勢いで怒鳴った。
ゴリラゴリラとは思っちゃいたが、本当に常識がかけらもありゃしない。
無知とは恐ろしい。
心の底から恐ろしい。
これでコイツに悪気は一切ないのだ。
普段ほとんど感情を見せることのないエゾンの突然の無体に、リアスは怒りより驚きでいっぱいのようだ。
いくらこの状況でも、物理的に殴ったのは行き過ぎだったか。
頭を抱えつつ、理不尽そうにこちらを覗っているリアスの様子に、なんとかエゾンも落ち着きを取り戻す。
「第一、まともに風呂も入ってないお前の乳首なんて吸わせたら、雑菌で死ぬぞ」
「うわあ、困る、ごめん、どうしよ、俺、オレ……」
冷静なエゾンの指摘を聞いて、今度はリアスが、あわあわと慌て始めた。そしてテーブルに横たえた赤子に何度も謝り始める。
……バカはつくが、本当に素直なやつだ。
ため息をつきながら、エゾンがてきぱきと必要なものを集めだす。
「取り敢えず熱もないし嘔吐した様子もない。まずは白湯と今朝買った雲羊のミルクを薄めて加熱してくる」
「ごめんよリーエ、バカなカーチャンで、マジでごめん……」
それを言うならトーチャンだろう。
というツッコミはもうする気さえもない。
これはこれで、リアスなりの覚悟の現れなのだろうし、その真剣さは充分に感じられた。
だからエゾンもまた、覚悟を決める。
ミルクを温める間に、テーブルの上の赤子の体を湯で濡らした布で拭き、口を湯で湿らせて先ずは落ち着かせたところで一旦手を止める。
そしてまっすぐにリアスに向き直り、しっかりと問いただした。
「お前、本気でコイツを育てる気なんだな」
「最初からそう言ってるだろう!」
「分かっているのか。人ひとり育てるってのは、今日明日の仕事じゃない。一生続く仕事だぞ」
エゾンに問われ、リアスもまた改めて自分自身に問う。
エゾンが聞いているのが、自分の覚悟なのだということは理解出来た。
だがリアスの答えは全く変わらない。
リアスにとって、自分の一生をかけることなど別に大きな問題ではなかった。
「俺が育てなくちゃ、リーエは死んじゃう。俺のところに現れたリーエを俺は死なせるわけにはいかない。だから、俺が面倒みる。十年でも、二十年でも、一生、いやいっそ死んだって面倒見てみせる」
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という言葉を、エゾンはすんでで飲み込んだ。
俺は今、なにを言おうとしたんだ。
コイツは単なる契約相手だ。
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全く思いがけない言葉を口にしようとしていた自分に驚き、続けて顔をしかめる。
だが、すぐに全てをごまかすように咳ばらいをしたエゾンは、リアスの顔をにらんできっぱりと告げた。
「契約変更だ」
「ええええ!!!」
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「へ?」
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ビンにはまだたっぷりワインが入っていた。流石にこれで殴ったらさぞ痛かろう。
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このワインは、コイツの頭にぶちまけるには勿体ない。
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実際、コイツの馬鹿力で締められたらエゾンの身が危ない。
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