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ロトルア編

本当のリョフ

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「ん?なんだ?」

「実は、さっきも言ったけど俺スフィアのスパイなんだ。」

「そうだったんだ…」

「だから、俺は今回の戦争にスフィア側として参加しに行く。」

「俺はどうすんの?」

「好きにしろ、つきたい方につけ。」

「じゃあ、ビワ側につこうかな。」

「そうか、じゃあもう俺はここにはいれない。」

「どうすんの?」

「俺は、ここを抜ける。」

「まじで?抜けんの?」

「抜ける。だから、ルシカと一緒にマフィア二人でやってくれ。」

「まじか、今までありがとうな。」

「本当に楽しかったよ。お前との生活。」

「お互い別の道で頑張ろうな。」

「え?リョフいなくなっちゃうの?」

「うん。俺は自分の夢の為に一人で頑張るんだ。」

「そうなんだ、悲しいけど、頑張ってね!」

純粋な目に心を痛めながらもリョフは旅立った。

思わぬ形でマフィアの組員の数はまた二人へと戻った。

「それじゃあ、もうちょっと遊んで一日したら帰ろうか。」

「そうしよー!」

そして、再び観光をし始めた二人は観光を思いっきり楽しみ、タワラへと帰った。

「ただいま~!」

「おかえりなさい、ルシカ。楽しかった?」

「楽しかったよ、ラーマが居たからね!」

「本当にありがとうございます。ラーマさん。」

「いや、ルシカが楽しんだみたいでよかったです。じゃあな、ルシカ。」

「またね、ラーマ。」

それぞれの家へと帰り次の日を迎えた。

「どうするのが、正解なんだろう。」

ただ一人で考えた。

「最強の組織であるスフィアに着くべきか、すべての国民を幸せにした前国王につくべきか。

スフィア側は確か、最強の陸軍とリョフ、そして国持4人だよな。

そして、前国王側はビワと国持4人か。

普通に考えれば、スフィアに着くべきだろうけど、意見的にはビワさんに着きたいんだよな。

まあ、一人で悩んでもしょうがねぇ。ドレイクさんに意見貰いに行くか。」

そして、またまた1日かけて故郷へと帰った。

「ドレイクさ~ん!」

「おうおかえり、どうした?」

「いや、例の戦争についてなんだけどさ。」

「あぁ、あのビワと陸軍の戦争な。」

「どっちに着くつもりなんですか?」

「俺は、ビワ側に着くつもりだ。」

「なんで?」

「実はな、俺の知り合いに前国王時代に幹部やってた人がいてさ。」

「ほう。」

「その人カルナ・ローランって人なんだけど、是非前国王を救ってほしいって言われてさ。」

「そうなんだ、じゃあ俺もビワ側に着こうかな。」

「ああ、お前が一緒にいるなら百人力だな。」

「そんなことないよ。」

「でも、百人力だよ。ただ、ある程度組員増やしておいた方がいいぞ。」
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