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休息編

祝祭

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タワラに帰った後、ラーマは祭りの準備をした。

「村長さん、祭りって何をするんですか?」

「まあ、みんなでワイワイ騒ぐみたいな感じかな?」

「そうなんですね。」

「ただ、君にはメインの聖火式を手伝ってほしいんだ。」

「聖火式?」

「ああ、ここにある聖火台に火をつけてもらうんだ。」

「なるほど。」

「ああ。普段は村長の私がやるんだが、マフィアの君がトップだからね。」

「それじゃあ、技でつける感じでいいですか?」

「いいね、それ。もしできたら技で花火みたいにできないかな?」

「分かりました、やってみます。」

「これは、賑やかな祭りになりそうだね。あれ、そういやリョフ君は?」

「なんか用事があるから祭りには参加できないらしいです。」

「そうかぁ、残念だなぁ。」

「なあ、ラーマちょっと荷物運ばなきゃいけなくてさ手伝ってよ。」

「いいよ。」

その後もラーマは村の人たちと祭りの準備をして祭り当日を迎えた。

ざわざわざわざわ

「これより、祝祭を開始する。」

村長の一言で村人は静かになった。

「祝祭の開始にあたって、聖火式を行う。」

「聖火の点火はこの村を治めるもの、ラーマ君にお願いする。」

白い衣装に身をまとったラーマが聖火台の前に現れた。

「憑依 織田信長、本能寺」

技によって出た炎は空を駆け上がり、空で舞い聖火台へと向かった。

ボワッ

聖火台に火が付いた。

すると、村人たちは一気に沸き上がった。

「うぉぉ、祭りの開始だぁ!」

村人たちは舞い上がり、村は盛り上がりに包まれた。

この村にもともと住んでいた人や市場でモノを売っている商人たちもわいわい盛り上がった。

盛り上がりの喧騒の中を、リョフとラーマの二人は歩いていた。

「こんなに盛り上がるんだ祭りって。」

「まあでも、みんな楽しそうだしいいでいいじゃん。」

「俺らの故郷には祭りなんてなかったもんな。」

「そうだね、あったら子どものころ何が何だかわからなそうだけど。」

「まあ、大人たちが全員酒飲んでるからな。」

「おい、ラーマ。お前も飲めよ。」

村人が話しかけてきた。

「すみません、僕まだ飲めないんですよ。」

「マフィアの癖にそういうとこ律儀なんだな。」

「なんか、罪悪感があって。」

「そうかぁ、じゃあ茶でものむか?」

「ちょうど喉乾いてたのでもらいます。」

ゴクゴク

「うめぇ~。」

「そりゃあよかったよ。祭り楽しんでけよ。」

ーー次の日ーー

ラーマは違和感に気づきリョフに相談した。

「なんか、手握ったら火出るんだけど。」
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