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―夢幻―
叶わない約束
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――天野が怪訝そうな顔をして僕の方をじっと見ている。
「おい、鳳城 さとり、聞いているのか? まあ、仕方がないか。そろそろ、限界みたいだしな。よし、手短に話すと、火星計画はE・D・E・Nに火星とコロニーを構築し、その中で火星移住を実現しようという計画だったのさ。だが、ハワード・クロイツが、E・D・E・Nに心を囚われ、自らの魂を捧げてしまった。そうして、ハワード・クロイツは空っぽの人形のようになってしまった、という話さ。私は、その時の事件に新米刑事として関り、それがきっかけで、お前の父親と母親、双方と面識を持ったわけだ。まあ、そんなことがあったから、その後の鳳城 陸の一件でも、彼はハワード・クロイツに誘われて、E・D・E・Nに魂を吸い取られてしまったんじゃないかって、一時期、オカルトじみた噂にもなっていたな」
なるほど、天野、そういえば、この人、僕が高校生くらいの頃に、時々、幼い神子を連れて、僕の家に来ていた、な……高校生、そうだ、神子、彼女は今、高校生で――ああ、鳳城 陸、僕の叔父さん……彼は、母さんと半分だけ血の繋がりがあって、母さんと父親が同じで、母親が違う――なんだか、ぼくは、いろんなことを、きゅうに、たくさん、おもいだし、はじめ、た、んだ――
「え、さとりちゃん、どうしよう? 天野さん、さとりちゃん、なんか変だよ!?」
さとりちゃん――ああ、へん、だ。なんかへん、なんだ。ゆきねさんも、なんか、へん、だよ。
「――そろそろ、だな。無事に、エマージェンシープロトコルからログアウトの処理ができたみたいだ。鳳城 さとり、現実世界に戻ったら、内部のみんなは無事だと伝えてくれ。そして、最後に……これだけはよく覚えておけ。現実世界に戻ったら現実世界に戻ったら、まずは卯月愛唯を探せ。そして、現実世界の卯月 愛唯を、彼女を、この世界に連れて来るんだ。現実世界の鳳城 さとりを説得できるのは彼女しかいない。お前と、もう一人の鳳城 さとりが、世界の理に対抗できる唯一の鍵だ! 頼んだぞ、鳳城 さとり!」
うづき めいをさがす……めいをさがす……せかいが――おぼろげになってゆく。
「私、理解しちゃった! そういうことね! さとりちゃん、こちら側から応援しているよ、頑張ってね」
ゆき……ねさん、ありが……とう――
みぃこ、やく……そく、まもれな……くて、ごめん――
あいり、みんなの……こと、よろしく……おねがい……しま……す――
めい――さがす――
――ぼくのいしきがとおのいて――
『雪音、そろそろ、ここの存在も世界の理に気付かれる。さとりが間に合ってくれて本当によかった。戻るぞ』
『あ、天野さん、天野さん、一つ疑問なんだけど、なんで、ループ前にさとりちゃんを使って虐殺しようと思ったわけ?』
『雪音、お前も知っているだろう? 幾何学的楽園内で強い精神的ショックを与えれば現実世界に戻るって。だから、そういうものかと思ったわけだよ。それが、結果的に鳳城 さとりを暴走させることになり、しまいには卯月 愛唯まで自らの手にかけてしまったわけだから……事態を収拾させるために私が割り込んで止めるしかなかった、というお話だ。まあ、そんなさとりも、ループ後の世界で卯月 愛唯の手にかかるという、悲劇というか、皮肉な結末を迎えていたわけだが』
『つまり、現実世界に引き戻すどころか、事態を悪化させたってわけね。うわ、最低――』
『ま、まあ、つまりは、そういう、ことなんだろうな。だが、私だって好きでそんなことしたわけではないし、ループ後はさとりとの距離をちゃんと置いていたぞ!』
『はいはい、そうですね、そうですね』
『ま、この話は内密にな……だが、どこかの誰かが私を手駒にして、世界の理の裏をかこうとしている、そんな気がしてならないのだよ』
『はいはい、そういうことにしておきますね』
『おい!』
『ところで、さとりちゃん迎えに行く前の話なんだけど……私たちは2049年に生きているとか、キューブが管理者権限で使えるコマンドを実行するツールだとか、キューブとコアを一緒にしてしまうと世界の理に全制御を乗っ取られてしまうだとか、逆にいえば、キューブとそのコアで世界の理を制御できる可能性があるだとか、藍里ちゃんがコアを持っていれば世界の理からの防衛システムが藍里ちゃんに働くから藍里ちゃんだけは何があっても安全だとか、この世界では、現実世界の体から一部の記憶と人格を引っこ抜いてきて私たちのAIパッケージを構築しているとか、メメント・デブリは現実世界の私たちの脳に記憶されたものだとかいうのはなんとなく分かったのだけど、だったら……例えばだけど、現実世界の本体が機能停止したら、こっちの私たちはどうなるの――』
『ん、それは私にも――しまった! まて、雪音! 鳳城 さとりに、とても重要なことを伝え忘れていた――おい、鳳城 さとり、まだ聞こえているか? 聞こえていたら、俺の一番上の息子、天野 僉彦に助力を求めろ! E・D・E・Nのエントランスで待機しているはずだ! いや、もう無理か? 聞こえてないか? 頼む、聞こえていてくれ』
『そんな……さとりちゃん、情報量多すぎ、もうダメって感じだったわよ』
『ああ、そうだな……さとり、お前は、私たちみんなの、最後の希望だ。頼んだぞ――』
――2048年2月2日、午後4時、E・D・E・Nゲート施設内。
吐き気と、めまい、それに頭痛……まるで、かなりひどい二日酔いのようだ。
ほどなくして、ポッド内の溶液が排出されポッドが開くと、伏見 洸が泣きじゃくりながら僕に抱き着いてきた。その瞬間、僕の全身に、言いようのない不快感がほとばしる――が、僕は出来るだけ顔には出さないように我慢することにした。
「鳳城さん、鳳城さん、目が覚めて、よかった、本当に、よかったです……私、もう、このまま目を覚まさないんじゃないかって。内部の情報がモニタリングできなくなって、それで鳳城さんが『みんなを助ける』ってDiveした直後に、鳳城さんのライフモニターも非常に不安定になっていって……私、私、怖くって、怖くって……」
伏見さんは、僕のことを本当に心配してくれていたようだ。あんなに胸糞悪い人間の僕なのに。
「ああ、うん、ごめん、心配させちゃったね。ありがとう――」
この僕の発言に、伏見さんは目を見開き、ひどく驚いた様子で――
「なんだか、鳳城さんが、鳳城さんじゃないみたいです! 私、その優しさに、すごく甘えちゃいそうです……」
僕は彼女の頭を軽くなでた。
「ありがとう、ございます……でも、私、もう、大丈夫です。鳳城さん、お身体、異常ありませんか?」
彼女は、僕の目をライトで照らして確認してみたり、ライフモニターに目を向けたり、僕の健康状態をチェックし始めた。
「う、うん、多分、大丈夫、だと思う。すごく、気分は悪いけれど」
そう、僕は、とてつもなく頭が割れそうで、とてつもなくめまいがして、とてつもなく、今にも倒れそうな気分だ。
「ううん、やっぱり、なんだか心配なので、このまま医療センターに搬送しますね」
「ちょっと待って! 少し具合は悪いけれど、事は一刻を争う! 中にいる人たちを助けないと!」
僕は伏見さんに向かって叫んでしまった。案の定、彼女はビクっとして、僕の方を恐る恐る見る。ああ、彼女を怖がらせただろうか?
「ご、ごめん、驚かせるつもりはなくて……ただ、あまり時間がないから」
僕は、すぐさま伏見さんに謝った。
「いえ、私こそ驚いちゃってごめんなさい! みんなを、救わなくちゃ、ですよね!」
そう言ってから、彼女は僕のスーツからプラグを慎重に引き抜き始めた。
「まずはここを出て、卯月 愛唯という人物を探さなくては……あ、あと、天野さんの息子も探さなきゃいけない気がする。彼の名前、なんだったっけな――」
彼女が、僕のスーツからプラグを引き抜いている間に、僕は伝えられそうなことをまとめて伝えてみた。
「おい、鳳城 さとり、聞いているのか? まあ、仕方がないか。そろそろ、限界みたいだしな。よし、手短に話すと、火星計画はE・D・E・Nに火星とコロニーを構築し、その中で火星移住を実現しようという計画だったのさ。だが、ハワード・クロイツが、E・D・E・Nに心を囚われ、自らの魂を捧げてしまった。そうして、ハワード・クロイツは空っぽの人形のようになってしまった、という話さ。私は、その時の事件に新米刑事として関り、それがきっかけで、お前の父親と母親、双方と面識を持ったわけだ。まあ、そんなことがあったから、その後の鳳城 陸の一件でも、彼はハワード・クロイツに誘われて、E・D・E・Nに魂を吸い取られてしまったんじゃないかって、一時期、オカルトじみた噂にもなっていたな」
なるほど、天野、そういえば、この人、僕が高校生くらいの頃に、時々、幼い神子を連れて、僕の家に来ていた、な……高校生、そうだ、神子、彼女は今、高校生で――ああ、鳳城 陸、僕の叔父さん……彼は、母さんと半分だけ血の繋がりがあって、母さんと父親が同じで、母親が違う――なんだか、ぼくは、いろんなことを、きゅうに、たくさん、おもいだし、はじめ、た、んだ――
「え、さとりちゃん、どうしよう? 天野さん、さとりちゃん、なんか変だよ!?」
さとりちゃん――ああ、へん、だ。なんかへん、なんだ。ゆきねさんも、なんか、へん、だよ。
「――そろそろ、だな。無事に、エマージェンシープロトコルからログアウトの処理ができたみたいだ。鳳城 さとり、現実世界に戻ったら、内部のみんなは無事だと伝えてくれ。そして、最後に……これだけはよく覚えておけ。現実世界に戻ったら現実世界に戻ったら、まずは卯月愛唯を探せ。そして、現実世界の卯月 愛唯を、彼女を、この世界に連れて来るんだ。現実世界の鳳城 さとりを説得できるのは彼女しかいない。お前と、もう一人の鳳城 さとりが、世界の理に対抗できる唯一の鍵だ! 頼んだぞ、鳳城 さとり!」
うづき めいをさがす……めいをさがす……せかいが――おぼろげになってゆく。
「私、理解しちゃった! そういうことね! さとりちゃん、こちら側から応援しているよ、頑張ってね」
ゆき……ねさん、ありが……とう――
みぃこ、やく……そく、まもれな……くて、ごめん――
あいり、みんなの……こと、よろしく……おねがい……しま……す――
めい――さがす――
――ぼくのいしきがとおのいて――
『雪音、そろそろ、ここの存在も世界の理に気付かれる。さとりが間に合ってくれて本当によかった。戻るぞ』
『あ、天野さん、天野さん、一つ疑問なんだけど、なんで、ループ前にさとりちゃんを使って虐殺しようと思ったわけ?』
『雪音、お前も知っているだろう? 幾何学的楽園内で強い精神的ショックを与えれば現実世界に戻るって。だから、そういうものかと思ったわけだよ。それが、結果的に鳳城 さとりを暴走させることになり、しまいには卯月 愛唯まで自らの手にかけてしまったわけだから……事態を収拾させるために私が割り込んで止めるしかなかった、というお話だ。まあ、そんなさとりも、ループ後の世界で卯月 愛唯の手にかかるという、悲劇というか、皮肉な結末を迎えていたわけだが』
『つまり、現実世界に引き戻すどころか、事態を悪化させたってわけね。うわ、最低――』
『ま、まあ、つまりは、そういう、ことなんだろうな。だが、私だって好きでそんなことしたわけではないし、ループ後はさとりとの距離をちゃんと置いていたぞ!』
『はいはい、そうですね、そうですね』
『ま、この話は内密にな……だが、どこかの誰かが私を手駒にして、世界の理の裏をかこうとしている、そんな気がしてならないのだよ』
『はいはい、そういうことにしておきますね』
『おい!』
『ところで、さとりちゃん迎えに行く前の話なんだけど……私たちは2049年に生きているとか、キューブが管理者権限で使えるコマンドを実行するツールだとか、キューブとコアを一緒にしてしまうと世界の理に全制御を乗っ取られてしまうだとか、逆にいえば、キューブとそのコアで世界の理を制御できる可能性があるだとか、藍里ちゃんがコアを持っていれば世界の理からの防衛システムが藍里ちゃんに働くから藍里ちゃんだけは何があっても安全だとか、この世界では、現実世界の体から一部の記憶と人格を引っこ抜いてきて私たちのAIパッケージを構築しているとか、メメント・デブリは現実世界の私たちの脳に記憶されたものだとかいうのはなんとなく分かったのだけど、だったら……例えばだけど、現実世界の本体が機能停止したら、こっちの私たちはどうなるの――』
『ん、それは私にも――しまった! まて、雪音! 鳳城 さとりに、とても重要なことを伝え忘れていた――おい、鳳城 さとり、まだ聞こえているか? 聞こえていたら、俺の一番上の息子、天野 僉彦に助力を求めろ! E・D・E・Nのエントランスで待機しているはずだ! いや、もう無理か? 聞こえてないか? 頼む、聞こえていてくれ』
『そんな……さとりちゃん、情報量多すぎ、もうダメって感じだったわよ』
『ああ、そうだな……さとり、お前は、私たちみんなの、最後の希望だ。頼んだぞ――』
――2048年2月2日、午後4時、E・D・E・Nゲート施設内。
吐き気と、めまい、それに頭痛……まるで、かなりひどい二日酔いのようだ。
ほどなくして、ポッド内の溶液が排出されポッドが開くと、伏見 洸が泣きじゃくりながら僕に抱き着いてきた。その瞬間、僕の全身に、言いようのない不快感がほとばしる――が、僕は出来るだけ顔には出さないように我慢することにした。
「鳳城さん、鳳城さん、目が覚めて、よかった、本当に、よかったです……私、もう、このまま目を覚まさないんじゃないかって。内部の情報がモニタリングできなくなって、それで鳳城さんが『みんなを助ける』ってDiveした直後に、鳳城さんのライフモニターも非常に不安定になっていって……私、私、怖くって、怖くって……」
伏見さんは、僕のことを本当に心配してくれていたようだ。あんなに胸糞悪い人間の僕なのに。
「ああ、うん、ごめん、心配させちゃったね。ありがとう――」
この僕の発言に、伏見さんは目を見開き、ひどく驚いた様子で――
「なんだか、鳳城さんが、鳳城さんじゃないみたいです! 私、その優しさに、すごく甘えちゃいそうです……」
僕は彼女の頭を軽くなでた。
「ありがとう、ございます……でも、私、もう、大丈夫です。鳳城さん、お身体、異常ありませんか?」
彼女は、僕の目をライトで照らして確認してみたり、ライフモニターに目を向けたり、僕の健康状態をチェックし始めた。
「う、うん、多分、大丈夫、だと思う。すごく、気分は悪いけれど」
そう、僕は、とてつもなく頭が割れそうで、とてつもなくめまいがして、とてつもなく、今にも倒れそうな気分だ。
「ううん、やっぱり、なんだか心配なので、このまま医療センターに搬送しますね」
「ちょっと待って! 少し具合は悪いけれど、事は一刻を争う! 中にいる人たちを助けないと!」
僕は伏見さんに向かって叫んでしまった。案の定、彼女はビクっとして、僕の方を恐る恐る見る。ああ、彼女を怖がらせただろうか?
「ご、ごめん、驚かせるつもりはなくて……ただ、あまり時間がないから」
僕は、すぐさま伏見さんに謝った。
「いえ、私こそ驚いちゃってごめんなさい! みんなを、救わなくちゃ、ですよね!」
そう言ってから、彼女は僕のスーツからプラグを慎重に引き抜き始めた。
「まずはここを出て、卯月 愛唯という人物を探さなくては……あ、あと、天野さんの息子も探さなきゃいけない気がする。彼の名前、なんだったっけな――」
彼女が、僕のスーツからプラグを引き抜いている間に、僕は伝えられそうなことをまとめて伝えてみた。
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(^人^)どうぞ宜しくお願い申し上げます(^人^)
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