114 / 229
分裂のトルコネ編
第114話 裏切り
しおりを挟む
トゥール「あとは俺に任せろ」
その言葉に誰もが安堵した。
しかし次の瞬間、トゥールが視界から消えたのと同時に後頭部に強烈な痛みが走り、ツグル達はそのまま意識を失った。
ツグルは霞む視界の中、トゥールの「ごめん」という声を聞いた。
リョーガは、わざとらしく拍手をしている。
リョーガ「やっぱりあなたは強いですね。王都陥落のあの日、次々とグレイスの騎士達を切り刻んでいくあなたの姿を思い出しましたよ。俺はあなたに憧れて、刀の扱いも練習したんですよ」
トゥール「、、、、、」
リョーガ「元々仲間だった人達を殺すのは気が引けるでしょう。俺がやりましょう」
トゥール「いや、殺す必要はない。グレイス城まで追ってはこないさ」
リョーガ「でも殺せと無の神に言われてましたよね?」
トゥール「この件については俺が何とかする、お前は手を出すな」
リョーガは何かを思いついたように指を鳴らした。
リョーガ「じゃあ、こうしましょう」
リョーガは謎の注射器を取り出した。
リョーガ「これは無の神から頂いた注入剤です、この中には無の神の魔力が極小量込められています。極小量ですが、その効果は絶大。注入されればその方々は眠ったままになるでしょう」
トゥール「じゃあそれを俺に預けて、お前は早く城に戻れ、トルコネとグレイス間での転移は順調に開通したんだろ?」
リョーガ「なーんか、怪しいっすね。俺はまだあなたを仲間だとは認めてませんからね?仲間になってくれたら心強いですけど」
リョーガは注射器をクルクルと回しながら口を尖らせている。
リョーガ「この注射器を刺してから戻りますよ」
トゥール「こんな奴等に使うなんて、勿体ないと思うけどなぁ」
トゥールは笑いながら告げた。
リョーガ「いいんです、念には念をですよ」
リョーガは一人一人に注射器を刺し、黒い液体を注入していく。
リョーガ「じゃあ、先に戻ってますんで。再生の女神を手放さないでくださいよ。あ、転移石の使い方はもう大丈夫っすか?」
トゥール「大丈夫、色々とありがとうな」
リョーガ「お安い御用です、なんてったってグレイスを変えた英雄殿なのですから、では」
リョーガは転移石を使って消えた。
倒れる五人とその場に座り込むトゥール。
トゥールは深いため息をつき、セリアを抱き上げた。
トゥール「こうするしかないんだ」
トゥールも転移石を使いその場を離れた。
~~~~~~~~~~~~~~~
グレイス王城、玉座の間
トゥール「再生の女神を連れてきたぞ、契約は終了だな」
トゥールがセリアを抱き抱え玉座の間へと足を踏み入れた。
無の神「ほぅ、早かったのぅ」
玉座には無の神が座っていた。
トゥール「さぁ、今すぐに俺の大切な者達を、、、サクラを、生き返らせてくれ」
無の神「今すぐは無理じゃ、それに契約はまだ完了していない。儂への忠誠心を示せと言ったのじゃ、まだあの者達の魔力が消えていないようじゃが、、、殺し損ねたのか、それとも」
トゥール「奴等は殺すに値しない、あんたが再生の女神を手中に収めれば、生死の概念なんて無いに等しいんだろ?簡単に消すことも、簡単に生き返らせることも出来るんだろう?」
無の神「そうじゃ、じゃが膿は忠誠心の高い者以外、必要ないと考える。大切な者達と生きたいのであれば、膿の指示通りに動くことじゃ」
トゥール「、、、、承知した」
トゥールは唇を噛んだ。
トゥール「ところで、今後再生の女神をどうするつもりだ?聖属性の魔力を抜き取って活用すると聞いたが?」
無の神は盛大に笑い出した。
無の神「クックック、、、、それが真実だと思うか?」
トゥール「信じたから彼女をここに連れてきた」
無の神「お主は、、まことに、、、大馬鹿者じゃな。馬鹿正直にも程がある、、クッハッハッハッハッ!!!」
トゥール「セリアに危害は加えないという約束だろ」
無の神「その通り、危害は加えない。何故なら膿がその少女に憑依するからのぅ」
トゥールは刀に手をかけた。
トゥール「待て、死者の蘇生はお前がセリアの身体を手に入れて成す術なのか?」
無の神「その通り、しかしそれは今すぐには出来ぬ。聖属性の魔力の成熟にはまだ十年の歳月が必要じゃ。だからそう焦るでない、彼女は十年の間は悪いようにはせんよ」
トゥール「それじゃ話が違う、聖属性の魔力を抜き取り、セリアを無傷で返すという約束だ」
無の神「そんなことが可能なのであれば、とっくの昔にやっておるわい。聖属性を扱うには膿が入り込む以外に方法はない。膿が入り込めば、聖属性の成長は止まってしまう。膿は数千年の時を憑依を繰り返し、生きながらえておる。お主の気持ちは痛いほど分かるぞ、膿にも大切な人が何人も、、、、何人もいた。でも必ず死というものはやってくる。生きながらえさせる術も編み出した、しかし、姿形は彼らでも魂を繋ぎ止めることは出来ないのじゃ、魂を繋ぎ止めるには聖属性の力が、、、もうそれ以外思いつかない、それ以外のありとあらゆる魔法、闇魔法、人体実験はやり尽くしたのじゃ」
無の神は何かを考えるように目を瞑っている。
トゥール「そうか、あんたなりに死者を生き返らせる方法を模索したわけだ。でも本当にやり尽くしたのか?諦めるのはまだ早いんじゃないか?もし必要であれば、協力しよう」
無の神「おかしな奴よのぅ、本来であれば膿はお主にとって討つべき敵である。そんな膿に協力じゃと?クックック、、ハッハッハッ!!やはりお主は殺すには惜しい、奴等を殺せ、そうすればお主を仲間として迎え入れよう。そして十年後、今は亡きお主の大切な者達と、共に生きる道を用意してやろう」
トゥール「何故ツグル達を殺す必要がある?」
無の神「奴等は膿の命を狙っておる、消しておいて損はない」
トゥール「俺が説得する、皆には十年待ってもらって、あんたはセリアの身体に憑依する。そしてあんたの大切な人達を生き返らせて、あんたはセリアの身体から離れる。少しだけ借りるだけなら」
無の神はトゥールの言葉を遮って言葉を続けた。
無の神「お主は何も分かっていない、憑依を解いた後の身体は消滅する」
トゥール「、、、、そうなのか」
トゥールは言葉を失った。
無の神「いいか、お主は立場というものを分かっていない。お主は膿に意見を出来る立場ではない。お主に残された道は二つ、奴等の元に戻り、膿に支配されるのを待つか。奴等を殺し、十年後の未来で、過去の大切な人達と幸せな日々を過ごすか。選べ!!お主にとって大切なのは今なのか、過去なのか」
トゥール「、、、、、分かった」
トゥールはセリアを床に静かに寝かせ、転移石を手に歩き出した。
トゥール「ところで、カナメルに憑依するのは何のためなんだ?」
無の神「膿の力は日に日に弱まっている、それは何となく分かっておるじゃろう?原因は膿にも分からぬ、母体であるヤオウ大司教の魔術のせいか、、、しかし、いずれにしても別の母体へと移動すれば万事解決じゃ、この身体を離れるのは惜しいが、赤のオーラを持つ者への憑依は未だ成し遂げたことがない。赤のオーラがあれば、十年間のうちにまだ見ぬ発見があるやもしれぬ」
トゥール「なるほどな。その憑依の儀式とやらはいつ頃終わる?」
無の神「ふぅむ、、、よかろう、お主に教える義理はないが、仲間に迎え入れるための種として蒔いておこうか。教えてやる、儀式には一ヶ月の月日が必要じゃ、闇の魔力を流し続け、慣れさせる必要がある。そうしなければ母体が膿の闇の魔力に耐えられず、消滅してしまうからのぅ」
トゥール「なるほど、理解した」
トゥールは転移石で姿を消した。
無の神「生き返らせるためには、死体となったその身体と、その魂を何かしらの方法で閉じ込めておく必要がある。残念ながらトゥール、お主の大切な者達のそれらは、、、、おっと、これは独り言じゃ」
無の神はニヤリと笑った。
その言葉に誰もが安堵した。
しかし次の瞬間、トゥールが視界から消えたのと同時に後頭部に強烈な痛みが走り、ツグル達はそのまま意識を失った。
ツグルは霞む視界の中、トゥールの「ごめん」という声を聞いた。
リョーガは、わざとらしく拍手をしている。
リョーガ「やっぱりあなたは強いですね。王都陥落のあの日、次々とグレイスの騎士達を切り刻んでいくあなたの姿を思い出しましたよ。俺はあなたに憧れて、刀の扱いも練習したんですよ」
トゥール「、、、、、」
リョーガ「元々仲間だった人達を殺すのは気が引けるでしょう。俺がやりましょう」
トゥール「いや、殺す必要はない。グレイス城まで追ってはこないさ」
リョーガ「でも殺せと無の神に言われてましたよね?」
トゥール「この件については俺が何とかする、お前は手を出すな」
リョーガは何かを思いついたように指を鳴らした。
リョーガ「じゃあ、こうしましょう」
リョーガは謎の注射器を取り出した。
リョーガ「これは無の神から頂いた注入剤です、この中には無の神の魔力が極小量込められています。極小量ですが、その効果は絶大。注入されればその方々は眠ったままになるでしょう」
トゥール「じゃあそれを俺に預けて、お前は早く城に戻れ、トルコネとグレイス間での転移は順調に開通したんだろ?」
リョーガ「なーんか、怪しいっすね。俺はまだあなたを仲間だとは認めてませんからね?仲間になってくれたら心強いですけど」
リョーガは注射器をクルクルと回しながら口を尖らせている。
リョーガ「この注射器を刺してから戻りますよ」
トゥール「こんな奴等に使うなんて、勿体ないと思うけどなぁ」
トゥールは笑いながら告げた。
リョーガ「いいんです、念には念をですよ」
リョーガは一人一人に注射器を刺し、黒い液体を注入していく。
リョーガ「じゃあ、先に戻ってますんで。再生の女神を手放さないでくださいよ。あ、転移石の使い方はもう大丈夫っすか?」
トゥール「大丈夫、色々とありがとうな」
リョーガ「お安い御用です、なんてったってグレイスを変えた英雄殿なのですから、では」
リョーガは転移石を使って消えた。
倒れる五人とその場に座り込むトゥール。
トゥールは深いため息をつき、セリアを抱き上げた。
トゥール「こうするしかないんだ」
トゥールも転移石を使いその場を離れた。
~~~~~~~~~~~~~~~
グレイス王城、玉座の間
トゥール「再生の女神を連れてきたぞ、契約は終了だな」
トゥールがセリアを抱き抱え玉座の間へと足を踏み入れた。
無の神「ほぅ、早かったのぅ」
玉座には無の神が座っていた。
トゥール「さぁ、今すぐに俺の大切な者達を、、、サクラを、生き返らせてくれ」
無の神「今すぐは無理じゃ、それに契約はまだ完了していない。儂への忠誠心を示せと言ったのじゃ、まだあの者達の魔力が消えていないようじゃが、、、殺し損ねたのか、それとも」
トゥール「奴等は殺すに値しない、あんたが再生の女神を手中に収めれば、生死の概念なんて無いに等しいんだろ?簡単に消すことも、簡単に生き返らせることも出来るんだろう?」
無の神「そうじゃ、じゃが膿は忠誠心の高い者以外、必要ないと考える。大切な者達と生きたいのであれば、膿の指示通りに動くことじゃ」
トゥール「、、、、承知した」
トゥールは唇を噛んだ。
トゥール「ところで、今後再生の女神をどうするつもりだ?聖属性の魔力を抜き取って活用すると聞いたが?」
無の神は盛大に笑い出した。
無の神「クックック、、、、それが真実だと思うか?」
トゥール「信じたから彼女をここに連れてきた」
無の神「お主は、、まことに、、、大馬鹿者じゃな。馬鹿正直にも程がある、、クッハッハッハッハッ!!!」
トゥール「セリアに危害は加えないという約束だろ」
無の神「その通り、危害は加えない。何故なら膿がその少女に憑依するからのぅ」
トゥールは刀に手をかけた。
トゥール「待て、死者の蘇生はお前がセリアの身体を手に入れて成す術なのか?」
無の神「その通り、しかしそれは今すぐには出来ぬ。聖属性の魔力の成熟にはまだ十年の歳月が必要じゃ。だからそう焦るでない、彼女は十年の間は悪いようにはせんよ」
トゥール「それじゃ話が違う、聖属性の魔力を抜き取り、セリアを無傷で返すという約束だ」
無の神「そんなことが可能なのであれば、とっくの昔にやっておるわい。聖属性を扱うには膿が入り込む以外に方法はない。膿が入り込めば、聖属性の成長は止まってしまう。膿は数千年の時を憑依を繰り返し、生きながらえておる。お主の気持ちは痛いほど分かるぞ、膿にも大切な人が何人も、、、、何人もいた。でも必ず死というものはやってくる。生きながらえさせる術も編み出した、しかし、姿形は彼らでも魂を繋ぎ止めることは出来ないのじゃ、魂を繋ぎ止めるには聖属性の力が、、、もうそれ以外思いつかない、それ以外のありとあらゆる魔法、闇魔法、人体実験はやり尽くしたのじゃ」
無の神は何かを考えるように目を瞑っている。
トゥール「そうか、あんたなりに死者を生き返らせる方法を模索したわけだ。でも本当にやり尽くしたのか?諦めるのはまだ早いんじゃないか?もし必要であれば、協力しよう」
無の神「おかしな奴よのぅ、本来であれば膿はお主にとって討つべき敵である。そんな膿に協力じゃと?クックック、、ハッハッハッ!!やはりお主は殺すには惜しい、奴等を殺せ、そうすればお主を仲間として迎え入れよう。そして十年後、今は亡きお主の大切な者達と、共に生きる道を用意してやろう」
トゥール「何故ツグル達を殺す必要がある?」
無の神「奴等は膿の命を狙っておる、消しておいて損はない」
トゥール「俺が説得する、皆には十年待ってもらって、あんたはセリアの身体に憑依する。そしてあんたの大切な人達を生き返らせて、あんたはセリアの身体から離れる。少しだけ借りるだけなら」
無の神はトゥールの言葉を遮って言葉を続けた。
無の神「お主は何も分かっていない、憑依を解いた後の身体は消滅する」
トゥール「、、、、そうなのか」
トゥールは言葉を失った。
無の神「いいか、お主は立場というものを分かっていない。お主は膿に意見を出来る立場ではない。お主に残された道は二つ、奴等の元に戻り、膿に支配されるのを待つか。奴等を殺し、十年後の未来で、過去の大切な人達と幸せな日々を過ごすか。選べ!!お主にとって大切なのは今なのか、過去なのか」
トゥール「、、、、、分かった」
トゥールはセリアを床に静かに寝かせ、転移石を手に歩き出した。
トゥール「ところで、カナメルに憑依するのは何のためなんだ?」
無の神「膿の力は日に日に弱まっている、それは何となく分かっておるじゃろう?原因は膿にも分からぬ、母体であるヤオウ大司教の魔術のせいか、、、しかし、いずれにしても別の母体へと移動すれば万事解決じゃ、この身体を離れるのは惜しいが、赤のオーラを持つ者への憑依は未だ成し遂げたことがない。赤のオーラがあれば、十年間のうちにまだ見ぬ発見があるやもしれぬ」
トゥール「なるほどな。その憑依の儀式とやらはいつ頃終わる?」
無の神「ふぅむ、、、よかろう、お主に教える義理はないが、仲間に迎え入れるための種として蒔いておこうか。教えてやる、儀式には一ヶ月の月日が必要じゃ、闇の魔力を流し続け、慣れさせる必要がある。そうしなければ母体が膿の闇の魔力に耐えられず、消滅してしまうからのぅ」
トゥール「なるほど、理解した」
トゥールは転移石で姿を消した。
無の神「生き返らせるためには、死体となったその身体と、その魂を何かしらの方法で閉じ込めておく必要がある。残念ながらトゥール、お主の大切な者達のそれらは、、、、おっと、これは独り言じゃ」
無の神はニヤリと笑った。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【文庫化】室長を懲らしめようとしたら、純愛になりました。
ひなの琴莉
恋愛
同棲中の恋人が親友と浮気をして、子供を作っちゃいました。結婚のために貯金していたのに、出産費用に当てると言われお金がないヒロイン。札幌で暮らしているのが辛すぎて、大好きな仕事をやめて、心機一転北海道から東京へやってきた。お金がないので、とりあえずボロボロの安いアパートに住んだが、隣からは甘い声が夜な夜な聞こえてくる。しかも、いつも違う女の人が出てきて、取っ替え引っ替えしているらしい……。チャンスがあれば、お隣さんを懲らしめたい!!! お隣さんは、なんと……!
浮気が絶対に許せないちょっぴり暴走気味のヒロインと、真面目な上司の不器用な恋模様をお楽しみください。
書籍化していただき、本当にありがとうございました。
応援してくださった皆様のおかげです。
この感謝の気持ちを忘れずに、これからも精進してまいります。
2022/9/7
『室長を懲らしめようとしたら、純愛になりました。』がタイトルも新たになって、
文庫化されました。
★御曹司を懲らしめようとしたら、純愛になりました。
文庫には、番外編が付いているので
ぜひ買って読んで頂けるとすごく嬉しいです。
婚約破棄されまして・裏
竹本 芳生
恋愛
婚約破棄されまして(笑)の主人公以外の視点での話。
主人公の見えない所での話になりますよ。多分。
基本的には本編に絡む、過去の話や裏側等を書いていこうと思ってます。
後は……後はノリで、ポロッと何か裏話とか何か書いちゃうかも( ´艸`)
我関せずな白蛇の亜人が恋に落ちる
伊織愁
恋愛
15歳の成人の儀式で、アンガスの手の甲に番の刻印が刻まれた。 15歳までに番に出会っていれば、儀式の時に現れるらしい。 期待もせず、我関せずな態度で儀式に参加していたが、アンガスの番は幼馴染のローラだった。 今まで友達以上に思ったことがない相手で、アンガスは困惑するばかりだった。 しかも、アンガスは15歳まで異性と触れ合って来なかった為、ローラにどう接すればいいか分からずにいた。 一方、ローラの方も思ってもいない相手で、同じように困惑していた。 周囲が盛り上がり、アンガスが周囲から置いてきぼりになっている中、ローラのいとこが番の話を聞きつけ乗り込んで来た。 自身の気持ちを自覚する前に、物事がもの凄い速さで進んで行く。 周囲に流されまいと足掻くアンガスだが……。
ごめんなさい、全部聞こえてます! ~ 私を嫌う婚約者が『魔法の鏡』に恋愛相談をしていました
秦朱音@アルファポリス文庫より書籍発売中
恋愛
「鏡よ鏡、真実を教えてくれ。好いてもない相手と結婚させられたら、人は一体どうなってしまうのだろうか……」
『魔法の鏡』に向かって話しかけているのは、辺境伯ユラン・ジークリッド。
ユランが最愛の婚約者に逃げられて致し方なく私と婚約したのは重々承知だけど、私のことを「好いてもない相手」呼ばわりだなんて酷すぎる。
しかも貴方が恋愛相談しているその『魔法の鏡』。
裏で喋ってるの、私ですからーっ!
*他サイトに投稿したものを改稿
*長編化するか迷ってますが、とりあえず短編でお楽しみください
ここは会社なので求愛禁止です!
森本イチカ
恋愛
中途採用で入社してきたのは喫茶店で女性に水をぶっかけられてたあの男性だった。
瞬く間に唇を奪われて!?
☆.・*・.☆.・*・.☆.・*・.☆
真面目に仕事をしてたらいつの間にか三十歳。
恋の仕方を忘れました。
水野真紀
×
好きになると一途で重すぎる男。
俺、水野さんが好きです。
松田大雅
☆.・*・.☆.・*・.☆.・*・.☆
もう一度人生をやり直し中のおばあちゃんの恋の物語
ももね いちご
恋愛
95歳で幸せに亡くなった木村多恵子は、天国に行く途中にブラックホールに巻き込まれて、小学生に転生しました。懐かしい人々と、多恵子のちょっと甘くて切ないラブストーリー
木村多恵子
95歳で亡くなり、もう一度人生を謳歌中
佐々木次郎丸
多恵子の前世の旦那で、幼馴染
花田美津子
多恵子の親友。次郎丸が好きで好きでたまらない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる