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成長のスラム街編
第54話 猿と鳥
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夜の拠点にて
カードゲームに勤しむ三人と暇を持て余すダイスがいた。
キャノン「ダイスも来いよ、カードゲームやろうぜ」
タチキ「ダイス君、おじさん達と遊ぼうよ」
ダイス「んんんんうるせぇ!!俺は誘惑には負けん!こっちは修行してんだ!!」
ダイスは木の枝を持ちながら新たな技を考えていた。
ダイス「そもそもお前達、昼間何してんだよ!俺は毎日食料調達でヘトヘトなんだよ」
タチキ「ほら、ズミ君、言ってやりなさいよ、昼間俺たちが何をしてるか」
ズミ「ん~暇つぶし」
キャノン「違うだろ!!ちゃんと武器開発に携わってるだろって」
タチキ「いや、キャノン君、彼にとっては本当に暇つぶしなのかもしれない」
キャノン「うむ」
会話をしながらも手札を要確認し、各々戦略を練る三人。
ズミ「言っておくけど、こないだのキング狙いの強行突破はもう通用しないよ。今回単身で乗り込んでも勝てっこないカードが手元にある」
キャノン「何、、だと」
タチキ「いや、キャノン君!!こいつは俺たちを騙そうとしてる、その手には乗らないぞ!行くぞぉぉてぃや~」
大盛り上がりの雑音に嫌気がさしたので、外に出て夜のスラム街を歩き始めた。
長時間作業をして疲れ、皆眠っているのだろうか?
ほとんどの家はもう明かりが消えていた。
古びた街灯がチカチカと道を照らし、今にも消えそうだった。
ダイス「皆どこで何してんだよ。怪しいんだよなぁ~モモはフルネスさんに何やらこそこそ教えてもらってるし。マツとドラも最近いないし。トゥールさんも忙しそうだし、、、」
トボトボ歩いていると、前方からゆらゆらと見覚えのあるシルエットが迫ってきた。
ダイス「あ!!ムー様!!!あの、実は修行をお願いしたくて」
ムー「僕は忙しい、他を当たれ。それにもう猿に教えることなど何もない」
立ち止まることなくユラユラとすれ違ってしまった。
ダイス「色々技は考えてあるんだけどよぉ。。なかなか実演は出来ねぇし、一人でやってもリアリティがねぇんだよなぁ」
苦し紛れの独り言を呟く。
ダイス「あーあ、もう強がるの辞めてあいつらとカードゲームやっちまうかなぁ」
そう言って、家に引き返そうとした時、どこからか声が聞こえた。
「それで良いなら、良いんじゃない?」
ダイス「誰だ!?」
ダイスをあたりを見回す。
すると、屋根の上に一点だけ明るい箇所が見えた。
よーく目を凝らして見ると、そこには片手で炎を灯にして寝そべりながら読書をするカナメルがいた。
ダイス「カナメルじゃん、こんな時間に本読んでるの?」
カナメル「めちゃめちゃ馴れ馴れしいな。暇ならダイスも読書するんだな」
ダイス「暇じゃねぇし、俺はこれから修行なんだよ」
カナメル「ふーん、やるじゃん」
ダイス「え?」
カナメル「カードゲームでもするのかと思った」
ダイス「しねぇよ、そんな暇はない!」
カナメル「色々技を考えてあるって言ってたね」
ダイス「何で知ってるんだ!?」
カナメル「あの声量の独り言なら、誰でも聞こえるよ」
ダイス「、、、まぁな、俺技考えるの得意なんだよ」
カナメル「ふーん、試させてやろうか」
ダイス「え、修行手伝ってくれるの?」
カナメル「良いよ、B地区の外にでも行こうか」
ダイス「ヘイスレイブの四天王と修行出来るなんて、ありがてぇ!」
カナメル「元四天王な」
二人はB地区の門を目指して歩き出した。
~~~~~
B地区、門の外
カナメル「モモはグレイスのゴリラに、マツはトゥールに、ドラはムーから稽古をつけてもらってるんだ。今空いてるのはここ、B地区の門外のみ」
ダイス「やっぱりそうだったのか!!あいつら皆こそこそしやがって、絶対に強くなってやる」
カナメル「そういえば、どんな技を考えたの?」
ダイス「悪いけど、俺は手加減は出来ねぇぜ。怪我すんなよ?」
ダイスはカッコつけている。
カナメル「分かった、じゃあ色んなアイデアを駆使して、俺に擦り傷つけられたらダイスの勝ちにしよう」
ダイス「後悔すんなよ!!」
ダイスは空に向けて弓を引いた。
弓は弧を描いてカナメルへ向かっていく。
一歩後ろへ下がったカナメルの足元に矢は刺さり、そこからツルが伸びカナメルの足を捕らえようとした。
カナメル「悪くない」
しかしカナメルの炎により、一瞬で塵になった。
ダイス「まだまだ!!」
ダイスはもう一度空に矢を放つ。
矢が弧の頂点付近に至ったところで、ダイスが指を鳴らした。
すると、矢は何度も分裂し、とても小さな無数の矢となってカナメルに降り注ぐ。
カナメルは手から火の鳥を何羽も撃ち出し、鳥達に触れた小さな矢がプシュと音を立て消えた。
カナメル「小鳥達は上空に放しておく、もう空からの攻撃は不可能だと思え」
ダイス「くそ!!じゃあ、ちょっと時間もらいます」
ダイスは矢を地面に刺し、何やら魔力を送っている。
すると、矢はメキメキと音を立てて成長し、一本の木になった。
ダイス「こんのぉおぁおおおおあああ!!」
その後も魔力を送り続けると、それは形を変え、大きなバリスタへと変形した。
ツルに小さな矢をかけて、引き伸ばす。
その矢にも魔力を注ぐと矢が変形して巨大な槍となった。
ダイス「はぁ、、はぁ、、所要時間三分、、、くらえぇえええ!!」
バリスタを放つと、巨大な槍がカナメルへ向かっていく。
カナメルは片手で炎の槍を生成し、軽々しく放った。
中心で爆発を引き起こし、巨大な槍は粉々になった。
ダイス「嘘だろ、俺の最高傑作。。。」
カナメル「言っておくけど、炎と木の相性は最悪だよ。最初から俺が有利だ」
ダイス「確かに、確かにそうだよな。炎に触れられたら木は終わりだ、、、どうすれば」
カナメル「どの技も、想像以上に見事だと思ったよ。空で拡散する矢は、拡散後が小さすぎて攻撃として不十分。バリスタは準備に時間がかかり過ぎだわ」
ダイス「なるほどなぁ、それを改善すれば良いんだな」
想像以上に的確なアドバイスにダイスは心の中で感謝した。
拡散前の矢を分裂させることで数を増やしている、分裂後の矢を大きくするにはそもそもの矢を大きくするしかない。
バリスタで空に放って拡散するには時間がかかり過ぎる。
カナメル「戦いってのは一瞬のパワーが勝敗を決するわけじゃない、特にダイスのようなトリッキーなタイプはもっと色んな戦い方が出来るはず。こんなふうに」
カナメルが指を鳴らすとダイスの一歩前の足元で一羽の小鳥が爆発した。
ダイス「うわ!!!いつからいたんだこの小鳥!!」
カナメル「ダイスがバリスタの矢を放ったときにそこに着地するよう一羽に指示をした、そして今爆発の合図をした」
ダイス「時間差攻撃か、、」
!!!!!!!
そうか、全て掛け合わせてみよう。これならいける!!
秘策を思いついた。
ダイス「あんたのおかげで思いついた、他の物質と違って、木は徐々に成長する習性がある!!」
ダイスは最初と同じように矢を空に放った。
カナメル「空は火の鳥だらけだ、触れただけで塵になるよ」
ダイス「それはどうかな!?」
空中に放った矢が時間差で徐々に大きくなっているように見える。
弧の頂点に達する頃には一本の大木の大きさになっていた。
カナメル「やるじゃん」
ダイスの指パッチンに合わせて大木が分裂し、矢の雨を降らせる。
ダイス「まだまだまだまだまだ!!」
分裂した矢も徐々に大きくなり、やや大きめの矢となってカナメルに降り注ぐ、その途中で火の鳥に当たった。
しかし、消えはせず、接触した小鳥は大きな音を立て爆発した。
無数の小鳥が爆発をして空は一瞬昼の明るさを取り戻す。
その間を縫って一本の小さな矢がカナメルの足元へ落ちた。
地面からツルが生え、カナメルを捕らえようと伸びる。
カナメル「惜しかったな」
炎でツルが焼け焦げた、次の瞬間、カナメルは前方からの矢に気付き、間一髪のところで避けた。
ダイス「くそ!!これでもダメか」
悔しがるダイスを横目に、カナメルは肩を撫でる。
矢を掠めた箇所を見ると、一滴の血液が染みていた。
カナメル「いや、ダイスの勝ちだ」
ダイス「マジ!?」
カナメル「ムーは猿知恵と評すけど、俺は立派な戦術だと認めてやるよ」
ダイスは照れ臭くなり、言葉を返せなかった。
カナメル「また技を試したくなったら、俺に言うと良いさ」
そう言うと、カナメルは本を読みながら門へと消えた。
ダイス「なんだ、あいつ良い奴じゃん」
ダイスはとても、とっても嬉しかった。
カードゲームに勤しむ三人と暇を持て余すダイスがいた。
キャノン「ダイスも来いよ、カードゲームやろうぜ」
タチキ「ダイス君、おじさん達と遊ぼうよ」
ダイス「んんんんうるせぇ!!俺は誘惑には負けん!こっちは修行してんだ!!」
ダイスは木の枝を持ちながら新たな技を考えていた。
ダイス「そもそもお前達、昼間何してんだよ!俺は毎日食料調達でヘトヘトなんだよ」
タチキ「ほら、ズミ君、言ってやりなさいよ、昼間俺たちが何をしてるか」
ズミ「ん~暇つぶし」
キャノン「違うだろ!!ちゃんと武器開発に携わってるだろって」
タチキ「いや、キャノン君、彼にとっては本当に暇つぶしなのかもしれない」
キャノン「うむ」
会話をしながらも手札を要確認し、各々戦略を練る三人。
ズミ「言っておくけど、こないだのキング狙いの強行突破はもう通用しないよ。今回単身で乗り込んでも勝てっこないカードが手元にある」
キャノン「何、、だと」
タチキ「いや、キャノン君!!こいつは俺たちを騙そうとしてる、その手には乗らないぞ!行くぞぉぉてぃや~」
大盛り上がりの雑音に嫌気がさしたので、外に出て夜のスラム街を歩き始めた。
長時間作業をして疲れ、皆眠っているのだろうか?
ほとんどの家はもう明かりが消えていた。
古びた街灯がチカチカと道を照らし、今にも消えそうだった。
ダイス「皆どこで何してんだよ。怪しいんだよなぁ~モモはフルネスさんに何やらこそこそ教えてもらってるし。マツとドラも最近いないし。トゥールさんも忙しそうだし、、、」
トボトボ歩いていると、前方からゆらゆらと見覚えのあるシルエットが迫ってきた。
ダイス「あ!!ムー様!!!あの、実は修行をお願いしたくて」
ムー「僕は忙しい、他を当たれ。それにもう猿に教えることなど何もない」
立ち止まることなくユラユラとすれ違ってしまった。
ダイス「色々技は考えてあるんだけどよぉ。。なかなか実演は出来ねぇし、一人でやってもリアリティがねぇんだよなぁ」
苦し紛れの独り言を呟く。
ダイス「あーあ、もう強がるの辞めてあいつらとカードゲームやっちまうかなぁ」
そう言って、家に引き返そうとした時、どこからか声が聞こえた。
「それで良いなら、良いんじゃない?」
ダイス「誰だ!?」
ダイスをあたりを見回す。
すると、屋根の上に一点だけ明るい箇所が見えた。
よーく目を凝らして見ると、そこには片手で炎を灯にして寝そべりながら読書をするカナメルがいた。
ダイス「カナメルじゃん、こんな時間に本読んでるの?」
カナメル「めちゃめちゃ馴れ馴れしいな。暇ならダイスも読書するんだな」
ダイス「暇じゃねぇし、俺はこれから修行なんだよ」
カナメル「ふーん、やるじゃん」
ダイス「え?」
カナメル「カードゲームでもするのかと思った」
ダイス「しねぇよ、そんな暇はない!」
カナメル「色々技を考えてあるって言ってたね」
ダイス「何で知ってるんだ!?」
カナメル「あの声量の独り言なら、誰でも聞こえるよ」
ダイス「、、、まぁな、俺技考えるの得意なんだよ」
カナメル「ふーん、試させてやろうか」
ダイス「え、修行手伝ってくれるの?」
カナメル「良いよ、B地区の外にでも行こうか」
ダイス「ヘイスレイブの四天王と修行出来るなんて、ありがてぇ!」
カナメル「元四天王な」
二人はB地区の門を目指して歩き出した。
~~~~~
B地区、門の外
カナメル「モモはグレイスのゴリラに、マツはトゥールに、ドラはムーから稽古をつけてもらってるんだ。今空いてるのはここ、B地区の門外のみ」
ダイス「やっぱりそうだったのか!!あいつら皆こそこそしやがって、絶対に強くなってやる」
カナメル「そういえば、どんな技を考えたの?」
ダイス「悪いけど、俺は手加減は出来ねぇぜ。怪我すんなよ?」
ダイスはカッコつけている。
カナメル「分かった、じゃあ色んなアイデアを駆使して、俺に擦り傷つけられたらダイスの勝ちにしよう」
ダイス「後悔すんなよ!!」
ダイスは空に向けて弓を引いた。
弓は弧を描いてカナメルへ向かっていく。
一歩後ろへ下がったカナメルの足元に矢は刺さり、そこからツルが伸びカナメルの足を捕らえようとした。
カナメル「悪くない」
しかしカナメルの炎により、一瞬で塵になった。
ダイス「まだまだ!!」
ダイスはもう一度空に矢を放つ。
矢が弧の頂点付近に至ったところで、ダイスが指を鳴らした。
すると、矢は何度も分裂し、とても小さな無数の矢となってカナメルに降り注ぐ。
カナメルは手から火の鳥を何羽も撃ち出し、鳥達に触れた小さな矢がプシュと音を立て消えた。
カナメル「小鳥達は上空に放しておく、もう空からの攻撃は不可能だと思え」
ダイス「くそ!!じゃあ、ちょっと時間もらいます」
ダイスは矢を地面に刺し、何やら魔力を送っている。
すると、矢はメキメキと音を立てて成長し、一本の木になった。
ダイス「こんのぉおぁおおおおあああ!!」
その後も魔力を送り続けると、それは形を変え、大きなバリスタへと変形した。
ツルに小さな矢をかけて、引き伸ばす。
その矢にも魔力を注ぐと矢が変形して巨大な槍となった。
ダイス「はぁ、、はぁ、、所要時間三分、、、くらえぇえええ!!」
バリスタを放つと、巨大な槍がカナメルへ向かっていく。
カナメルは片手で炎の槍を生成し、軽々しく放った。
中心で爆発を引き起こし、巨大な槍は粉々になった。
ダイス「嘘だろ、俺の最高傑作。。。」
カナメル「言っておくけど、炎と木の相性は最悪だよ。最初から俺が有利だ」
ダイス「確かに、確かにそうだよな。炎に触れられたら木は終わりだ、、、どうすれば」
カナメル「どの技も、想像以上に見事だと思ったよ。空で拡散する矢は、拡散後が小さすぎて攻撃として不十分。バリスタは準備に時間がかかり過ぎだわ」
ダイス「なるほどなぁ、それを改善すれば良いんだな」
想像以上に的確なアドバイスにダイスは心の中で感謝した。
拡散前の矢を分裂させることで数を増やしている、分裂後の矢を大きくするにはそもそもの矢を大きくするしかない。
バリスタで空に放って拡散するには時間がかかり過ぎる。
カナメル「戦いってのは一瞬のパワーが勝敗を決するわけじゃない、特にダイスのようなトリッキーなタイプはもっと色んな戦い方が出来るはず。こんなふうに」
カナメルが指を鳴らすとダイスの一歩前の足元で一羽の小鳥が爆発した。
ダイス「うわ!!!いつからいたんだこの小鳥!!」
カナメル「ダイスがバリスタの矢を放ったときにそこに着地するよう一羽に指示をした、そして今爆発の合図をした」
ダイス「時間差攻撃か、、」
!!!!!!!
そうか、全て掛け合わせてみよう。これならいける!!
秘策を思いついた。
ダイス「あんたのおかげで思いついた、他の物質と違って、木は徐々に成長する習性がある!!」
ダイスは最初と同じように矢を空に放った。
カナメル「空は火の鳥だらけだ、触れただけで塵になるよ」
ダイス「それはどうかな!?」
空中に放った矢が時間差で徐々に大きくなっているように見える。
弧の頂点に達する頃には一本の大木の大きさになっていた。
カナメル「やるじゃん」
ダイスの指パッチンに合わせて大木が分裂し、矢の雨を降らせる。
ダイス「まだまだまだまだまだ!!」
分裂した矢も徐々に大きくなり、やや大きめの矢となってカナメルに降り注ぐ、その途中で火の鳥に当たった。
しかし、消えはせず、接触した小鳥は大きな音を立て爆発した。
無数の小鳥が爆発をして空は一瞬昼の明るさを取り戻す。
その間を縫って一本の小さな矢がカナメルの足元へ落ちた。
地面からツルが生え、カナメルを捕らえようと伸びる。
カナメル「惜しかったな」
炎でツルが焼け焦げた、次の瞬間、カナメルは前方からの矢に気付き、間一髪のところで避けた。
ダイス「くそ!!これでもダメか」
悔しがるダイスを横目に、カナメルは肩を撫でる。
矢を掠めた箇所を見ると、一滴の血液が染みていた。
カナメル「いや、ダイスの勝ちだ」
ダイス「マジ!?」
カナメル「ムーは猿知恵と評すけど、俺は立派な戦術だと認めてやるよ」
ダイスは照れ臭くなり、言葉を返せなかった。
カナメル「また技を試したくなったら、俺に言うと良いさ」
そう言うと、カナメルは本を読みながら門へと消えた。
ダイス「なんだ、あいつ良い奴じゃん」
ダイスはとても、とっても嬉しかった。
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