上 下
44 / 229
熱風の闘技場編

第44話 強者の戦い

しおりを挟む
戦いを終えたツグルに、皆が労いの言葉をかける。
そんな中ムーが分析を口にした。

ムー「闇の魔力を体内に留めながら戦うことが出来たのか、なるほど」

ツグル「自分でも何が起こったのか分からなかった」

ムー「だろうな、黒化する事でパワー、スピード、耐久力、全てにブーストがかかったんだと思う。変形させたら魔力行使でアウトだったろうけどな」

ツグル「黒化でとどめることにするよ」

変形させなくて良かったと心から思った。。。

ズミ「さぁて、そろそろ俺の出番かな?」

タチキ「お前予選にすら出てないだろ!!」

ズミの冗談に全力でツッコミを入れるタチキ、それに溜息をつくキャノン。


「続いての対戦は、カナメルvsドンテキーラ!!」


闘技場内のアナウンスを聞き、カナメルが生意気に笑う。

カナメル「Bグループの生き残りの男か?体格はタクティスさん並だったね」

トゥール「お?カナメル、ビビってんのかぁ??」

カナメル「なわけないだろ。ツグルよく見ておけ、身体能力だけが戦いじゃないってことを見せてやる」

ツグル「期待しておく」

カナメルはなんだか楽しそうである。

階段から行けば良いものを、わざわざマントを翻しながら飛び降りるカナメル。
客席からは歓声があがる。

トゥール「あいつ無駄にエンターテイナーだよな」

フルネス「ヘイスレイブの炎のマント。彼は戦場でもあんな感じだったぞ」

ムー「そーゆー奴だ、魔法も見た目の良いものばかりだろ?人を殺める力に美しさなんて誰も求めてないってな」

確かに、出会ってから間もなくても分かる。彼はそういう奴だ。






闘技場には明らかに体格の違う二人が向かい合っている。
客観的に見ても、カナメルが勝てるような相手ではない。

ドンテキーラという男はBグループにてタクティスと同等の体格をした大男である。
情報によると、この闘技大会の常連で、彼の戦いぶりを見に来るファンもいるとのことだ。

「カナメルvsドンテキーラ、スタート!!」

開始の合図が響き渡るが、二人は動こうとしない。

ドンテキーラ「こんな小柄の小僧に本気を出すわけにもいかねぇよなぁ。予選ではその体格を活かして隠れてたんだろ?悪いことは言わねぇ、棄権しろ小僧」

カナメル「予選ではその体格を活かしてボッコボコに出来たんだろうけど、今はそうはいかない。せっかくあんたを見に来てるファンのためにも棄権した方が良いよ、おっさん」

カナメルの挑発に顔を真っ赤にするドンテキーラ。

ドンテキーラ「後悔してもしらねぇぞ!!!小僧!!!!!」

ドンテキーラはドスドスと音を立てながら、重い身体で走り出す。

ドンテキーラ「ふん!!!!」

ドンテキーラのラリアットをカナメルはニヤリと笑いながら片手で躱した、次の瞬間、大男は何かに躓いたかのように横転してしまう。

セリア「え!凄い!何が起きたんでしょう?」

ムー「はははは!!!なるほどな、予選もあーやって勝ち上がったわけだ。一切の攻撃を受けず、一切の攻撃を仕掛けず」

ムーは大笑いをしている。なかなか見ないムーの表情に全員が驚く。

ダイス「どーゆーことだ?」

フルネス「確かに体格差、肉弾戦でのステータスはドンテキーラに分があるだろうが、今までありとあらゆる戦を乗り越えてきた彼には、戦闘のスキルがある」

モモ「戦闘のスキル??」

トゥール「あいつは間合いのプロだ、生粋の魔術師は懐に入られたらピンチなのさ、今までの経験からカナメルはそれをよく理解している」

ムー「トゥールと戦わせた時も、何度も首を取られてたなぁ。その度に魔法陣を仕掛けたり、罠を張って、先の先を予測して、間合いに誘い込むような戦い方をするようになった、あいつの成長速度は僕も太鼓判を押すさ」

ツグル「間合いに誘い込む、、、確かに」

ツグルはヘイスレイブの教会での戦いを思い出す。
あの時、火の小鳥達の隙間に飛び込んだ先で、燃え盛る火柱に見舞われた。
火柱を攻略した頃には目の前にカナメルの姿は無く、魔方陣と火の小鳥達に囲まれていた。

もしかすると、思えば火の小鳥達の隙間すら、ツグルを飛び込ませるための準備でしかなかったのかもしれない。
きっとそうに違いない。

今になってカナメルという男の強さを思い知ることになった。



カナメルはその後もドンテキーラの猛攻を片手でいなし、ドンテキーラは1人で体力を消耗していく。

ドンテキーラ「はぁ、はぁ、、、はぁ、、」

カナメル「あれ、俺まだ後悔してないけど?」

ドンテキーラ「この、、、小僧、、正々堂々戦いやがれ」

カナメル「別に卑怯なことはしてないよ、ただおっさんが一人で暴れてるだけ」



観客は誰も予想打にしていない状況に歓喜している。


遂にはドンテキーラは四つん這いになり、休息を取り始める。

ドンテキーラ「くそ、、、、、、どーなってやがる」

カナメル「疲れたでしょ?俺も疲れた。でもおっさんほど疲れてはいないよ。このまま戦っても状況が変わることはない、なんなら俺が一発お見舞いしてKOってことにもなりかねない。体調不良ってことで棄権した方が良いんじゃない?」

ドンテキーラ「、、、なめやがって!!!!!」

ドンテキーラは最後の力を振り絞り、カナメルの元へ走り出す。

カナメルは片方の口角を上げて生意気に笑う。

ドンテキーラのラリアットをサラリと躱し、脚をかける。ドンテキーラは大横転をし、そのまま立ち上がることはなかった。

「勝者!!カナメル!!!」

「ワァァアァァァァァァ!!!!!」

盛大な歓声を受けてカナメルは片手で歓声に答える。マントを翻し、わざわざ転送魔法で客席へと戻った。

ズミ「カッコ良いなぁ~」

ダイス「いやーちょ、マジでかっけぇ!!!マジでカッケェよ!!カナメルパイセン!!!」

カナメル「はいどーも」

カナメルはご満悦なご様子である。

トゥール「ドンテキーラも相手が悪かったなぁ、可哀想に」

カナメル「まぁね」

セリア「カナメルさんが勝ったということは、次はツグルvsカナメルさんじゃないですか?」

カナメル「そーなるね」

ツグル「楽しみだ」

カナメル「何度目かの再戦だな」

準決勝が楽しみなツグルであった。



「続いての対戦はトゥールvsタクティス!!」



モモ「おおおおおお!!!!どーなるのこの戦い」

ムー「ははははは!!こりゃ面白れぇな、見応えしかねぇ!!ははは」

ムーの大爆笑に全員が驚く。
ムーはこんなに笑う人だったのだろうか?トゥールと合流してからのムーはなんだかよく笑う。

ムーの言う通り見応えしかない戦いになりそうだ。

トゥール「よりにもよってタクティスかい!マージか、とりま行くかぁ」

タクティス「よろしく頼む」

二人は仲良く階段を降りていく。

カナメル「こんなにもギャラリーがいるんだ、もっと華々しくパフォーマンス出来ないものかね」

ムー「そんなこと考えてるのはてめぇぐらいだろうな」

カナメル「この大会の主催者的にも、観客的にも、俺たち闘士的にも、winwinなんだけどなぁ」

ダイス「いやぁ、やっぱパイセンの言うことは違いますね」

どうやらダイスは先ほどの戦いにて、カナメルに憧れを抱いたようである。




楽しそうに談話しながら闘技場の中心にやってきたトゥールとタクティスに、客席からはブーイングが起こる。

確かにこれから死闘を繰り広げる者の行為としては不自然である。カナメルの言うことは正しいのかもしれない。

身長はあるものの、筋力の差は歴然で、トゥールがひ弱に見える。
何故ならタクティスはこの会場の誰よりも大きいからである。

「トゥールvsタクティス、スタート!!」

開始の合図と共に二人の面持ちは真剣そのものに変わった。
そしてトゥールは準備体操を始め、タクティスは精神を統一しているように見える。

観客にとっては謎の時間だが、二人にとっては必要な時間なのだろうか?

トゥール「そろそろいいかぁ?タクティス」

タクティス「ああ、いつでも来い」

トゥール「はいよ」

そう言った瞬間、トゥールの姿が消えた。



タチキ「え!?消えましたけど!!あの~お巡りさん、ここに魔法使ってる人いますけど!!」

タチキは盛大に騒ぎ出す。

キャノン「本当に消えたな」


客席もざわざわとし出す。



ダイス「おい、でもなんか、タクティスのおっちゃんガードしてるぞ?」

モモ「本当だ!何してるんだろう」

ツグル「ガードしてるんだ、トゥールの蹴りを」

セリア「どーゆーこと?」

ダイスとモモ、セリアはポカンとしている。

フルネス「何故風もないのに土煙が上がっていると思う?トゥールが移動しているからさ」



よく見ると所々に残像のようなものが見える、その箇所に土煙が上がっている。



ムー「脳筋野郎が何故、行くぞ!じゃなく来い!と言ったか。それはこーなることが分かっていたからさ」

カナメル「あの怖さは実際に戦わなきゃ分からないもんだ」




目を凝らすと移動する瞬間と、タクティスに蹴りを入れる瞬間、トゥールの姿を確認出来る。

ツグル「魔法なしであの速度なのか?」

ムー「そうさ、魔法が加わるとあれの7倍は速くなる。気付いた時には皆死んでるってわけだ」

ズミ「神速の風トゥールは健在だなぁ」



タクティスは身体を縮めてトゥールの攻撃に耐えている、しかし、トゥールの回し蹴りに遂には膝をついてしまう。

タクティス「まだ見切れないか、、、」

トゥール「ふぅ、、疲れた。そろそろ見破られると思った」

トゥールは距離をとり、また消えた。
タクティスはキョロキョロしながらガードを続けている。

ダイス「なんでタクティスのおっちゃんは反撃しないんだ?」

フルネス「ガードをしなければ顎を蹴られる。ああ見えてトゥールの長い脚と凄まじいスピードから放たれる蹴りの威力は相当なものだ。タクティスさんだから耐えられているものの、あれが常人であれば一撃で気を失うだろうな」

モモ「どんなに屈強な人でも、流石に顎にクリーンヒットは意識が飛びますかね、、、」

ツグル「それにしても防戦一方だな」

ムー「それもいつまで続くかな。トゥール自身も薄々気付いているだろうが、脳筋野郎も反応してきてる。ただ防いでるわけじゃねぇってことだ」



防戦一方のタクティスだがムーの言う通り、ガードする方向をトゥールの攻撃に合わせている。

そして、突然タクティスが動き出し、大振りのストレートを叩き込む。するとトゥールの顔ギリギリで拳が止まり、一瞬二人の動きは止まった。

タクティスの拳はトゥールに当たっていないはずだが、トゥールは風圧で吹き飛んだ。


ズミ「あれこそ魔法のようだなぁ」

ダイス「おいおいおい、なんてパワーだよ!!風圧でトゥールさん吹き飛んだぞ!!」

トゥールのスピード、タクティスのパワーに一同の瞳孔は開いたままである。

カナメル「あんなのまともに食らえば、一撃でKOだろうね」

フルネス「タクティスさんが持久戦で倒れるか、トゥールが一発で倒されるか」

ツグル「目が離せない戦いだ、、、、」

これが魔法を使わずに繰り広げられているという事実にツグル達はもちろん、闘技場の観客全員がショーを楽しむような気持ちで見惚れている。

しかし、結末は意外と早くやってきた。

トゥールの高速の蹴りをタクティスは受け止め、脚を掴んだ。
そしてそのままぬいぐるみを扱うかのようにトゥールを地面に叩きつけ、そのままもう片方の手を振り上げる。

タクティスの勝利かと思われたその時、トゥールはタクティスの顔面に蹴りを入れ、体制を崩したタクティスの顎に華麗なる回し蹴りを食らわせる。

タクティスは巨体を浮かせ、地面に大の字に倒れた。

「勝者、トゥール!!!!」

「ウオオオオオオオオォォォォォオオオオ!!!」

観客のボルテージはマックスまで高まる。

トゥール「決めの一撃を狙っていたのは、俺も同じだったのさ。にしても疲れたなぁ、、、」

トゥールはタクティスの顔をペチペチと叩き、謝っている様子が窺える。

それでも起きない様子で、タクティスを担ごうとするも、タクティスの巨体を担ぐには力及ばず、遠くから「フルネス~!!!ヘルプ」と叫んでいる。
フルネスはやれやれと言わんばかりに階段を駆け下り、タクティスを軽々と担ぎ歩き始める。その後ろをあくびをしながら歩いていた。



トゥール「おつ~」

フルネス「持久戦にもつれ込むか、タクティスさんにやられるかだと思っていたが、まさかこうなるとはな」

トゥール「タクティスを倒すには顎か後頭部に強烈な一撃を食らわせるしか方法がないからな」

カナメル「まさかわざと脚を掴ませたのか?」

トゥール「なるほど!その手があったか」

カナメル「あれわざとじゃなかったの?わざとだと思った。俺がトゥールならわざと掴ませるなぁ」

トゥール「いやいや、数打てばチャンスが出来ると思って本気で蹴り続けたさ。でもタクティスの適応力が思ったよりも早くてビックリした~」

ムー「そうだとすれば、掴まれた後の瞬発力は流石だな」

強者の会話に入れない者達が聞き耳をたててその内容を理解しようとしている。
ツグルもその一人である。

興奮覚めやらぬ中、あと残っているのは、フルネス将軍とタカだ。

グレイス王国が誇る肉体派のフルネス将軍と、予選で一斉ワンパンKOを見せた強者タカの試合に、一同は期待を膨らませていた。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

追放された宮廷錬金術師、彼女が抜けた穴は誰にも埋められない~今更戻ってくれと言われても、隣国の王子様と婚約決まってたのでもう遅い~

まいめろ
ファンタジー
錬金術師のウィンリー・トレートは宮廷錬金術師として仕えていたが、王子の婚約者が錬金術師として大成したので、必要ないとして解雇されてしまった。孤児出身であるウィンリーとしては悲しい結末である。 しかし、隣国の王太子殿下によりウィンリーは救済されることになる。以前からウィンリーの実力を知っていた 王太子殿下の計らいで隣国へと招かれ、彼女はその能力を存分に振るうのだった。 そして、その成果はやがて王太子殿下との婚約話にまで発展することに。 さて、ウィンリーを解雇した王国はどうなったかというと……彼女の抜けた穴はとても補填出来ていなかった。 だからといって、戻って来てくれと言われてももう遅い……覆水盆にかえらず。

人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚

咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。 帝国歴515年。サナリア歴3年。 新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。 アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。 だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。 当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。 命令の中身。 それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。 出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。 それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。 フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。 彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。 そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。 しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。 西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。 アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。 偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。 他サイトにも書いています。 こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。 小説だけを読める形にしています。

異世界でゆるゆる生活を満喫す 

葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。 もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。 家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。 ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

『ラノベ作家のおっさん…異世界に転生する』

来夢
ファンタジー
『あらすじ』 心臓病を患っている、主人公である鈴也(レイヤ)は、幼少の時から見た夢を脚色しながら物語にして、ライトノベルの作品として投稿しようと書き始めた。 そんなある日…鈴也は小説を書き始めたのが切っ掛けなのか、10年振りに夢の続きを見る。 すると、今まで見た夢の中の男の子と女の子は、青年の姿に成長していて、自分の書いている物語の主人公でもあるヴェルは、理由は分からないが呪いの攻撃を受けて横たわっていた。 ジュリエッタというヒロインの聖女は「ホーリーライト!デスペル!!」と、仲間の静止を聞かず、涙を流しながら呪いを解く魔法を掛け続けるが、ついには力尽きて死んでしまった。 「へっ?そんな馬鹿な!主人公が死んだら物語の続きはどうするんだ!」 そんな後味の悪い夢から覚め、風呂に入ると心臓発作で鈴也は死んでしまう。 その後、直ぐに世界が暗転。神様に会うようなセレモニーも無く、チートスキルを授かる事もなく、ただ日本にいた記憶を残したまま赤ん坊になって、自分の書いた小説の中の世界へと転生をする。 ”自分の書いた小説に抗える事が出来るのか?いや、抗わないと周りの人達が不幸になる。書いた以上責任もあるし、物語が進めば転生をしてしまった自分も青年になると死んでしまう そう思い、自分の書いた物語に抗う事を決意する。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

処理中です...