35 / 54
最終章 ここから始まる理想郷
その7 俺と光の最終決戦
しおりを挟む
「もういやだ! 俺は降伏するぞ!」
捕虜が寝返った決め手は『じゃあ、開放してやる』という言葉だった。
「あっちは決まった分しか食べれないし、おいしグラノーラバーは、えらいいやつの物だし、俺はこっちがいい!」
よしよし、今までの食料の一部に上等な食事を少量混ぜておいた甲斐があったぞ。
やっぱり贅沢品として、支配者層の手に渡っていたか。
「うむ、降伏を認めよう。これからは、人の友達として働くのだ」
「はたらけは、まいにち、グラノーラバー食べれるか?」
「うむ、はらいっぱい食べれる!」
「なる! ともだち! なる!」
うーん、ちょろい。
包囲が完成してから一週間、ダチョウ人からの脱走者もちらほら出て来た。
鳥類は兵糧攻めに弱いと思ったが、やはりそうだったようだ。
しかも、奴ら自身が機動力があるので、積極的に脱走してくる。
この分なら、あと2~3か月もあれば、5万のダチョウ人の大半は降伏してくるな。
十分な資材と生産力があれば、戦わずとも勝てるのだ。
「神様、バス―が間違っていたようです」
バス―もちょっと反省しているようだ。
これで、融和的になってくれるだろう。
もはや、大勢は決した。
ダチョウ人はこの包囲網を突破できないし。
この包囲網は1年でも10年でも維持が可能だ。
それだけの生産力を人類は持っているのだ。
さて、ダチョウ人が降伏するまでに、メルーに次のエコ技術でも授けておくか。
◇◇◇◇◇
「さて、メルー、今の人類の問題は何だと思う?」
「それは……木材の不足でしょうか」
「正解だ、よく理解しているな」
この世界で枯渇とまでは言わないが、不足しつつあるのが木材だ。
料理や明かりで消耗してしまうのだ。
「そこで、俺が電気、いや電灯を授けよう」
「で、でんきとは何でしょうか?」
「それは、雷の小型の物だな」
「えっ!? 神様は雷を操る事が出来るのですか?」
「うむ、できるぞ! じゃーん!」
俺が作ったのはエレキテルだ。
かつて平賀源内が作ったのと同じだな。
まあ、これはこいつらをビックリさせるためだけにしか使えないが。
この箱は鉛でコーティングされたライデン瓶と別のガラスの筒、そのガラス筒をこする綿の板、電気を導くゴムでコーティングされた銅線で構成されている。
「よし、メルー、外でミニ雷をみせるぞ」
俺は夜空の下に躍り出る。
ハンドルを回すと、ガラス筒が回り、綿板とこすれ合って静電気が発生する。
それがライデン瓶に蓄積され、一定以上の電圧に達すると……
バチッ!
上部の針金の間を放電するって仕組みだ。
「すごい! すごいです! もういちど! もういちど!」
小さいジャンプを繰り返し、メルーがアンコールを要請した。
「しょうがないなぁ、もう一度だけだぞ」
バチチッ!
「ほわー、ほわー! ほっーほーほー!」
うーん、こんなに喜ぶとは。
「さて、では電気の説明に部屋に戻るぞ」
「いやー、もっと、もっと! ほら! 神様の大好きなおっぱいを捧げますから!」
びろーん、とメルーがおっぱいを丸出しにする。
うっ、F98は魅力的だが、俺にはやるべきことがある。
それに室内の方がおっぱいが良く見えるしな。
「さて、その電気だが、これは光と熱と音と動力になる」
「はい!? 何ですか、そのチートな物は!? 神様の力ですか!?」
あー、言われてみればそうだな。
これで、ゆくゆくは計算機や思考回路になると言ったら、どう思うのだろう。
いや、俺もそこまでは作れないけど。
今、作れそうなのは、電灯くらいか。
「まずは、光からだ。じゃーん! 手回し式発電機!」
俺は天然磁石と銅線を巻いたコイルで出来た発電機を見せる。
動力は人力だ。
「これを回すと磁石が回転する。すると神の力で、このコイルに電気が発生して流れる仕組みだ」
ほんと、神の力としか言いようがない。
現代科学でも、電磁誘導と発電の仕組みは解明されていない。
なぜか、磁場を変動させると電気が流れるのだ。
そう考えると、これは神の力としか言いようがないな。
「神様の力で電気が起こるのですね! そしてそれが光になるのですか!?」
「そうだ、その電気が、ここの竹ひごの炭を通ると、燃えて光る」
俺がハンドルを回すと、竹ひごを窯で焼いて作った竹炭、すなわち、竹フィラメントが赤熱し、光を発した。
タングステン鋼が欲しいが、さすがに鉱石がみつからない。
見つかれば塩酸に溶かして、高温で水分を飛ばした上で、高炉に入れれば精製できるのだが、まあ、無理だね。
「すごーい! こんなに細いのに行燈くらいの明るさがあります」
ちなみに、この世界での明かりは松明か炭か行燈が一般的だ。
十分な明るさを求めると、どうしても松明になってしまう。
「あっ……消えました」
数分で竹フィラメントは燃え尽きた。
「これでは、時間が短すぎてしまう。だから一工夫をした物がこっちだ」
俺はガラスの球の中に竹フィラメントを入れた物を取り出す。
そして、そこから出ている銅線を発電機につなぐ。
「さて、今度はメルーが回してみろ」
「はい! あっ光りました!」
「まだ、光ってます! すごいです! 長いです!」
「すごい! すごい! ずっと光ってます」
「光ってます……」
「ます……」
「……」
朝が来た。
最初はハンドルの回転を速くしたり、遅くしたりして変化を楽しんでいたメルーだが、やがて右手を左手に変え、ついにはバス―を呼んで交代したりしていたが、だんだん、口数が少なくなっていった。
「ねえ……神様、これって、いつまで光り続けるのですか?」
「んー? 10日くらいかな?」
タングステンだと一か月くらいになるが、竹では200時間程度だ。
三酸化タングステンの黄色い鉱石が天然物にあればいいのだが。
メルーは手を止めた。
「神様、お言葉ですが、これは実用は難しいと思います」
「なぜだ?」
「手が疲れます」
うーん、一理どころか百理ある。
「そこは解決策はすでに用意してある。それよりも、こっちの電球で試してみろ」
えー、まだやるのー、といった顔でメルーはそれを受け取る。
そして、電球を取り替えて、回し始めた。
だが、それは数分で消えた。
「えっ!?」
「さっきのと、今のとでは、素材は同じ竹炭だが、ある点が違う、そこを当ててみるんだ。俺は寝る」
これは課題だ。
俺は気づいている、メルーには才能がある、だから彼女が自力でこの差を見出した時、その時の考え方を後世に伝えたなら、それは人類の宝に、叡智になるだろう。
「じゃなー」
そして俺は寝室に向かう。
おっぱいの夢を見る事を夢見ながら。
捕虜が寝返った決め手は『じゃあ、開放してやる』という言葉だった。
「あっちは決まった分しか食べれないし、おいしグラノーラバーは、えらいいやつの物だし、俺はこっちがいい!」
よしよし、今までの食料の一部に上等な食事を少量混ぜておいた甲斐があったぞ。
やっぱり贅沢品として、支配者層の手に渡っていたか。
「うむ、降伏を認めよう。これからは、人の友達として働くのだ」
「はたらけは、まいにち、グラノーラバー食べれるか?」
「うむ、はらいっぱい食べれる!」
「なる! ともだち! なる!」
うーん、ちょろい。
包囲が完成してから一週間、ダチョウ人からの脱走者もちらほら出て来た。
鳥類は兵糧攻めに弱いと思ったが、やはりそうだったようだ。
しかも、奴ら自身が機動力があるので、積極的に脱走してくる。
この分なら、あと2~3か月もあれば、5万のダチョウ人の大半は降伏してくるな。
十分な資材と生産力があれば、戦わずとも勝てるのだ。
「神様、バス―が間違っていたようです」
バス―もちょっと反省しているようだ。
これで、融和的になってくれるだろう。
もはや、大勢は決した。
ダチョウ人はこの包囲網を突破できないし。
この包囲網は1年でも10年でも維持が可能だ。
それだけの生産力を人類は持っているのだ。
さて、ダチョウ人が降伏するまでに、メルーに次のエコ技術でも授けておくか。
◇◇◇◇◇
「さて、メルー、今の人類の問題は何だと思う?」
「それは……木材の不足でしょうか」
「正解だ、よく理解しているな」
この世界で枯渇とまでは言わないが、不足しつつあるのが木材だ。
料理や明かりで消耗してしまうのだ。
「そこで、俺が電気、いや電灯を授けよう」
「で、でんきとは何でしょうか?」
「それは、雷の小型の物だな」
「えっ!? 神様は雷を操る事が出来るのですか?」
「うむ、できるぞ! じゃーん!」
俺が作ったのはエレキテルだ。
かつて平賀源内が作ったのと同じだな。
まあ、これはこいつらをビックリさせるためだけにしか使えないが。
この箱は鉛でコーティングされたライデン瓶と別のガラスの筒、そのガラス筒をこする綿の板、電気を導くゴムでコーティングされた銅線で構成されている。
「よし、メルー、外でミニ雷をみせるぞ」
俺は夜空の下に躍り出る。
ハンドルを回すと、ガラス筒が回り、綿板とこすれ合って静電気が発生する。
それがライデン瓶に蓄積され、一定以上の電圧に達すると……
バチッ!
上部の針金の間を放電するって仕組みだ。
「すごい! すごいです! もういちど! もういちど!」
小さいジャンプを繰り返し、メルーがアンコールを要請した。
「しょうがないなぁ、もう一度だけだぞ」
バチチッ!
「ほわー、ほわー! ほっーほーほー!」
うーん、こんなに喜ぶとは。
「さて、では電気の説明に部屋に戻るぞ」
「いやー、もっと、もっと! ほら! 神様の大好きなおっぱいを捧げますから!」
びろーん、とメルーがおっぱいを丸出しにする。
うっ、F98は魅力的だが、俺にはやるべきことがある。
それに室内の方がおっぱいが良く見えるしな。
「さて、その電気だが、これは光と熱と音と動力になる」
「はい!? 何ですか、そのチートな物は!? 神様の力ですか!?」
あー、言われてみればそうだな。
これで、ゆくゆくは計算機や思考回路になると言ったら、どう思うのだろう。
いや、俺もそこまでは作れないけど。
今、作れそうなのは、電灯くらいか。
「まずは、光からだ。じゃーん! 手回し式発電機!」
俺は天然磁石と銅線を巻いたコイルで出来た発電機を見せる。
動力は人力だ。
「これを回すと磁石が回転する。すると神の力で、このコイルに電気が発生して流れる仕組みだ」
ほんと、神の力としか言いようがない。
現代科学でも、電磁誘導と発電の仕組みは解明されていない。
なぜか、磁場を変動させると電気が流れるのだ。
そう考えると、これは神の力としか言いようがないな。
「神様の力で電気が起こるのですね! そしてそれが光になるのですか!?」
「そうだ、その電気が、ここの竹ひごの炭を通ると、燃えて光る」
俺がハンドルを回すと、竹ひごを窯で焼いて作った竹炭、すなわち、竹フィラメントが赤熱し、光を発した。
タングステン鋼が欲しいが、さすがに鉱石がみつからない。
見つかれば塩酸に溶かして、高温で水分を飛ばした上で、高炉に入れれば精製できるのだが、まあ、無理だね。
「すごーい! こんなに細いのに行燈くらいの明るさがあります」
ちなみに、この世界での明かりは松明か炭か行燈が一般的だ。
十分な明るさを求めると、どうしても松明になってしまう。
「あっ……消えました」
数分で竹フィラメントは燃え尽きた。
「これでは、時間が短すぎてしまう。だから一工夫をした物がこっちだ」
俺はガラスの球の中に竹フィラメントを入れた物を取り出す。
そして、そこから出ている銅線を発電機につなぐ。
「さて、今度はメルーが回してみろ」
「はい! あっ光りました!」
「まだ、光ってます! すごいです! 長いです!」
「すごい! すごい! ずっと光ってます」
「光ってます……」
「ます……」
「……」
朝が来た。
最初はハンドルの回転を速くしたり、遅くしたりして変化を楽しんでいたメルーだが、やがて右手を左手に変え、ついにはバス―を呼んで交代したりしていたが、だんだん、口数が少なくなっていった。
「ねえ……神様、これって、いつまで光り続けるのですか?」
「んー? 10日くらいかな?」
タングステンだと一か月くらいになるが、竹では200時間程度だ。
三酸化タングステンの黄色い鉱石が天然物にあればいいのだが。
メルーは手を止めた。
「神様、お言葉ですが、これは実用は難しいと思います」
「なぜだ?」
「手が疲れます」
うーん、一理どころか百理ある。
「そこは解決策はすでに用意してある。それよりも、こっちの電球で試してみろ」
えー、まだやるのー、といった顔でメルーはそれを受け取る。
そして、電球を取り替えて、回し始めた。
だが、それは数分で消えた。
「えっ!?」
「さっきのと、今のとでは、素材は同じ竹炭だが、ある点が違う、そこを当ててみるんだ。俺は寝る」
これは課題だ。
俺は気づいている、メルーには才能がある、だから彼女が自力でこの差を見出した時、その時の考え方を後世に伝えたなら、それは人類の宝に、叡智になるだろう。
「じゃなー」
そして俺は寝室に向かう。
おっぱいの夢を見る事を夢見ながら。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
【完結】ふしだらな母親の娘は、私なのでしょうか?
イチモンジ・ルル
恋愛
奪われ続けた少女に届いた未知の熱が、すべてを変える――
「ふしだら」と汚名を着せられた母。
その罪を背負わされ、虐げられてきた少女ノンナ。幼い頃から政略結婚に縛られ、美貌も才能も奪われ、父の愛すら失った彼女。だが、ある日奪われた魔法の力を取り戻し、信じられる仲間と共に立ち上がる。
歪められた世界で、隠された真実を暴き、奪われた人生を新たな未来に変えていく。
――これは、過去の呪縛に立ち向かい、愛と希望を掴み、自らの手で未来を切り開く少女の戦いと成長の物語――
旧タイトル ふしだらと言われた母親の娘は、実は私ではありません
他サイトにも投稿。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
猫ばっかり構ってるからと宮廷を追放された聖女のあたし。戻ってきてと言われてももう遅いのです。守護結界用の魔力はもう別のところで使ってます!
友坂 悠
ファンタジー
あたし、レティーナ。
聖女だけど何もお仕事してないって追放されました。。
ほんとはすっごく大事なお仕事してたのに。
孤児だったあたしは大聖女サンドラ様に拾われ聖女として育てられました。そして特別な能力があったあたしは聖獣カイヤの中に眠る魔法結晶に祈りを捧げることでこの国の聖都全体を覆う結界をはっていたのです。
でも、その大聖女様がお亡くなりになった時、あたしは王宮の中にあった聖女宮から追い出されることになったのです。
住むところもなく身寄りもないあたしはなんとか街で雇ってもらおうとしますが、そこにも意地悪な聖女長さま達の手が伸びて居ました。
聖都に居場所の無くなったあたしはカイヤを連れて森を彷徨うのでした……。
そこで出会った龍神族のレヴィアさん。
彼女から貰った魔ギア、ドラゴンオプスニルと龍のシズクを得たレティーナは、最強の能力を発揮する!
追放された聖女の冒険物語の開幕デス!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる