20 / 54
第三章 ここは彼方の理想郷
その7 これは! 愛だな!
しおりを挟む
その後、俺は『超すごい酒の家』と『すごい窯の家』も見学した。
酒の蒸留は完璧だった。
すでに土器ではなく、金属の釜やパイプを用いた工場とも言える設備が整っていた。
腐りやすいヤシ酒は蒸留が基本となり、ビールも蒸留されてウィスキーになっていた。
オーク材の樽が無いので、味はウイスキーとは似ても似つかなかったが。
その他にも俺が探すように命じていたブドウも発見されたらしく、ワインとブランデーも出来上がっていた。
『神様石』の粉と『ピカピカ砂』と灰を練って土器に塗って焼いた釉薬の付いた保存用の土器も出来ていた。
素焼きと違って水を通しにくくなっている。
素焼きは素焼きで染み出た水分が乾燥地帯の風で気化し、気化熱で中身が冷えるので、まだ現役だった。
「冷えたビールおいしい!」
驚いたのは『すごい窯の家』だ。
俺が作った高炉の五倍はあろうかという高炉が完成していて、空気を送り込むのには大規模な足踏み式ふいご、つまり、たたらがあり、高温での金属精錬が可能となっていた。
燃料は石炭を使っている。
どうやら、南の山脈に石炭の鉱床を発見したらしい。
「これが『かみさまの鉄の塔』です」
「あれ? おまえら、鉄器、作れたの?」
「はい、鉄の道具は鍋から鎌、針金まで、幅広く使われています」
「どうして、武器にしなかったんだ!?」
「青銅は神様が授けてくれた神聖な金属ですから」
どうやら、効率性と信仰は逆相関関係があるらしい。
「そ、そうか。ならば知恵を授けよう!」
「石炭を入れる前に窯で焼いてから入れよ。さすれば、鉄はスゴイ鉄になるであろう! そして、溶け出た鉄は熱いうちに叩くのだー!」
「は、はいっ! やってみます」
おそらく武器にならなかったのは鉄の質が悪いからだ。
石炭では硫黄化合物が多く、それが鉄の質を下げる。
でもそれは、石炭を空焚きしてコークスにする事で改善できるのだ。
それから、二週間、俺はレース編みを教えたり、ブラジャーの形を固定する内部のワイヤーに苦心したり、ブラジャーの大量生産の為、紡績機のミニチェアを作ったり、ガラス吹きを教えて過ごした。
やっぱゴムが欲しい。
ゴムがあれば、動力を伝えるベルトが作れる。
動力は水力か風力か人力で何とかなるが、歯車や縄でしか動力を伝えられないのは効率が悪い。
早くトカゲ人がこないかなぁ。
◇◇◇◇◇
数日後、トカゲ人の使者がやってきた。
大量の竹とゴムの木と獣人たちと一緒に。
「おれ、やくそくまもった。なかま、かえす」
「うむ、約束は果たそう」
俺はトーを始めとするトカゲ人の捕虜を解放する。
「かみ、ばか、こんなどうでもいいのと、おれ、こうかんするなんて」
トーが何やら捨て台詞を言って、モモ―が激高していたが、「よい、ゆるす」という俺の言葉で事なきを得た。
それよりも、戦利品だ。
やったぜ! ちゃんと根っこごと持ってきている。
竹の地下茎もさほど傷ついてないな。
しかし、獣人たちは多いな、神殿内に入りきらなかったので、広場に待たせているが、1000人くらいいるぞ。
しょうがない、あの計画を実行するか。
「モモ―、ガルガーを呼べ」
「はい、神様」
ガルガーが神殿にやって来る。
「かみさま、何か、ごようですか?」
「ガルガー、お前の先日の戦い、見事であった」
「ありがとうございます」
「褒美として、お前を、お前たちを俺の下僕としてやろう」
その言葉に場がざわつく。
「かみさま、それは……」
「うむ、がるーは、今より、ヒトの下僕ではなく、神の下僕だ。ヒトとがるーはともだちとなる。ぎょーと同じだ」
そう、奴隷制みたいなのは止めなければならないと思っていたのだ。
「これより北の地に町を作るが良い、外の仲間も連れてな。モモ―、ヤー、メー、町作りを手伝うのだ」
「神様! それはあまりにも……」
ヤーが口を挟む。
「そうだな、あまりにも惨い。今まではヒトがずっと優しくしてきた。だが、これからは、俺しか、がるーに優しくしない。俺は残り345日でいなくなる」
「ありがとう、神様! ガルガーは神様のいちばんのしもべになる!」
感激したガルガーが俺に膝まづいた。
「神様の一番のしもべはモモ―だ!」
モモ―はライバル心を燃やしていた。
「モモ―、俺はガルーの町を作りたい。一番の下僕なら、やるべき事は分かるな」
「は、はぃ! モモ―は町作りを手伝います!」
仲良くしてくれるといいのだが。
◇◇◇◇◇
さて、今度やるべきは都市計画だ。
ゴムの木も竹も水が必要だ。
だから、もっと川の近くに植えなくてはならない。
それに、動力が必要だ。
現状では水車しか候補がない。
風車ではサイズが大きすぎて無理だ。
水車の為の水路のある町を作るには、大河から遠いこの町では無理なのだ。
人口もそろそろ支え切れない。
だから、第二、第三の都市の建設が必要なのだ。
そして、大河から水路を引くには魚人の助けが必要だ。
俺たちは大量の酒壺を抱え、北に向かった。
町の建設予定地は、ヒトの縄張りの北限である。
俺の計画のもう一つの側面は獣人の町をトカゲ人との間に作り、牽制とするのだ。
おそらく、これからも何度かトカゲ人の侵攻はあるだろう。
だが、その時に俺はいない。
だから友好的な第二の都市が必要なのだ。
わかってくれるかなぁ。
◇◇◇◇◇
「第二のしもべ! 第一のしもべモモ―が参った」
大河は北に進むと大きい湖に入り、そこから東と西の二股に分かれている。
魚人の町はこの湖にあるらしい。
中心にある大きな葦がそうだ。
「だいにのしもべ! パトー! とうじょー! かみさま、おはつ! ビールおいしい!」
「「「ビールおいしい!」」」
湖から魚人たちが現れる。
こっちは『ビールおいしい!』が挨拶の言葉になっていた。
だが、パトーと名乗った、め、メスウナギ!? は俺の知っているハトの姿とは全く違っていた。
かつて、前の転移の時に助けたウナギは、足の生えたウナギだった。
しゃべるウナギだ。
だが、パトーの姿を例えるなら、ウナギの尻尾が付いた黒のラバースーツを着た女性だ。
これ……ひょっとして……
「なあ、パトー、お前のご先祖はひょっとして、パーとハトか!?」
俺はゴクリと喉を鳴らし尋ねる。
「そう、ともだちとの、さいしょのふーふ、それがパーとハト! ちかいのビールのんだ!」
「神様、同じ盃でお酒を飲むのが、結婚のならわしです」
あー、あの時のパーにこっそり増量しといたのが、結婚の誓いの印になったのか!
って、そんなことはどうでもいい!
ムーに続いて、パーもヤりやがった!!
「モモ―の町にも、やさしいパーに倣って魚人と結婚する者も一定数います。100人くらいでしょうか」
ふえてるー!!
酒の蒸留は完璧だった。
すでに土器ではなく、金属の釜やパイプを用いた工場とも言える設備が整っていた。
腐りやすいヤシ酒は蒸留が基本となり、ビールも蒸留されてウィスキーになっていた。
オーク材の樽が無いので、味はウイスキーとは似ても似つかなかったが。
その他にも俺が探すように命じていたブドウも発見されたらしく、ワインとブランデーも出来上がっていた。
『神様石』の粉と『ピカピカ砂』と灰を練って土器に塗って焼いた釉薬の付いた保存用の土器も出来ていた。
素焼きと違って水を通しにくくなっている。
素焼きは素焼きで染み出た水分が乾燥地帯の風で気化し、気化熱で中身が冷えるので、まだ現役だった。
「冷えたビールおいしい!」
驚いたのは『すごい窯の家』だ。
俺が作った高炉の五倍はあろうかという高炉が完成していて、空気を送り込むのには大規模な足踏み式ふいご、つまり、たたらがあり、高温での金属精錬が可能となっていた。
燃料は石炭を使っている。
どうやら、南の山脈に石炭の鉱床を発見したらしい。
「これが『かみさまの鉄の塔』です」
「あれ? おまえら、鉄器、作れたの?」
「はい、鉄の道具は鍋から鎌、針金まで、幅広く使われています」
「どうして、武器にしなかったんだ!?」
「青銅は神様が授けてくれた神聖な金属ですから」
どうやら、効率性と信仰は逆相関関係があるらしい。
「そ、そうか。ならば知恵を授けよう!」
「石炭を入れる前に窯で焼いてから入れよ。さすれば、鉄はスゴイ鉄になるであろう! そして、溶け出た鉄は熱いうちに叩くのだー!」
「は、はいっ! やってみます」
おそらく武器にならなかったのは鉄の質が悪いからだ。
石炭では硫黄化合物が多く、それが鉄の質を下げる。
でもそれは、石炭を空焚きしてコークスにする事で改善できるのだ。
それから、二週間、俺はレース編みを教えたり、ブラジャーの形を固定する内部のワイヤーに苦心したり、ブラジャーの大量生産の為、紡績機のミニチェアを作ったり、ガラス吹きを教えて過ごした。
やっぱゴムが欲しい。
ゴムがあれば、動力を伝えるベルトが作れる。
動力は水力か風力か人力で何とかなるが、歯車や縄でしか動力を伝えられないのは効率が悪い。
早くトカゲ人がこないかなぁ。
◇◇◇◇◇
数日後、トカゲ人の使者がやってきた。
大量の竹とゴムの木と獣人たちと一緒に。
「おれ、やくそくまもった。なかま、かえす」
「うむ、約束は果たそう」
俺はトーを始めとするトカゲ人の捕虜を解放する。
「かみ、ばか、こんなどうでもいいのと、おれ、こうかんするなんて」
トーが何やら捨て台詞を言って、モモ―が激高していたが、「よい、ゆるす」という俺の言葉で事なきを得た。
それよりも、戦利品だ。
やったぜ! ちゃんと根っこごと持ってきている。
竹の地下茎もさほど傷ついてないな。
しかし、獣人たちは多いな、神殿内に入りきらなかったので、広場に待たせているが、1000人くらいいるぞ。
しょうがない、あの計画を実行するか。
「モモ―、ガルガーを呼べ」
「はい、神様」
ガルガーが神殿にやって来る。
「かみさま、何か、ごようですか?」
「ガルガー、お前の先日の戦い、見事であった」
「ありがとうございます」
「褒美として、お前を、お前たちを俺の下僕としてやろう」
その言葉に場がざわつく。
「かみさま、それは……」
「うむ、がるーは、今より、ヒトの下僕ではなく、神の下僕だ。ヒトとがるーはともだちとなる。ぎょーと同じだ」
そう、奴隷制みたいなのは止めなければならないと思っていたのだ。
「これより北の地に町を作るが良い、外の仲間も連れてな。モモ―、ヤー、メー、町作りを手伝うのだ」
「神様! それはあまりにも……」
ヤーが口を挟む。
「そうだな、あまりにも惨い。今まではヒトがずっと優しくしてきた。だが、これからは、俺しか、がるーに優しくしない。俺は残り345日でいなくなる」
「ありがとう、神様! ガルガーは神様のいちばんのしもべになる!」
感激したガルガーが俺に膝まづいた。
「神様の一番のしもべはモモ―だ!」
モモ―はライバル心を燃やしていた。
「モモ―、俺はガルーの町を作りたい。一番の下僕なら、やるべき事は分かるな」
「は、はぃ! モモ―は町作りを手伝います!」
仲良くしてくれるといいのだが。
◇◇◇◇◇
さて、今度やるべきは都市計画だ。
ゴムの木も竹も水が必要だ。
だから、もっと川の近くに植えなくてはならない。
それに、動力が必要だ。
現状では水車しか候補がない。
風車ではサイズが大きすぎて無理だ。
水車の為の水路のある町を作るには、大河から遠いこの町では無理なのだ。
人口もそろそろ支え切れない。
だから、第二、第三の都市の建設が必要なのだ。
そして、大河から水路を引くには魚人の助けが必要だ。
俺たちは大量の酒壺を抱え、北に向かった。
町の建設予定地は、ヒトの縄張りの北限である。
俺の計画のもう一つの側面は獣人の町をトカゲ人との間に作り、牽制とするのだ。
おそらく、これからも何度かトカゲ人の侵攻はあるだろう。
だが、その時に俺はいない。
だから友好的な第二の都市が必要なのだ。
わかってくれるかなぁ。
◇◇◇◇◇
「第二のしもべ! 第一のしもべモモ―が参った」
大河は北に進むと大きい湖に入り、そこから東と西の二股に分かれている。
魚人の町はこの湖にあるらしい。
中心にある大きな葦がそうだ。
「だいにのしもべ! パトー! とうじょー! かみさま、おはつ! ビールおいしい!」
「「「ビールおいしい!」」」
湖から魚人たちが現れる。
こっちは『ビールおいしい!』が挨拶の言葉になっていた。
だが、パトーと名乗った、め、メスウナギ!? は俺の知っているハトの姿とは全く違っていた。
かつて、前の転移の時に助けたウナギは、足の生えたウナギだった。
しゃべるウナギだ。
だが、パトーの姿を例えるなら、ウナギの尻尾が付いた黒のラバースーツを着た女性だ。
これ……ひょっとして……
「なあ、パトー、お前のご先祖はひょっとして、パーとハトか!?」
俺はゴクリと喉を鳴らし尋ねる。
「そう、ともだちとの、さいしょのふーふ、それがパーとハト! ちかいのビールのんだ!」
「神様、同じ盃でお酒を飲むのが、結婚のならわしです」
あー、あの時のパーにこっそり増量しといたのが、結婚の誓いの印になったのか!
って、そんなことはどうでもいい!
ムーに続いて、パーもヤりやがった!!
「モモ―の町にも、やさしいパーに倣って魚人と結婚する者も一定数います。100人くらいでしょうか」
ふえてるー!!
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
フィライン・エデン Ⅱ
夜市彼乃
ファンタジー
再び一年巻き戻った人間界とフィライン・エデン。
雷奈の出生の秘密を手掛かりに、時間ループの真相を探ろうとする一方、フィライン・エデンでは希兵隊に近づく謎の人物が……。
希兵隊に訪れた波乱の先に待ち受けるものとは、三年前の侵攻とは、そしてチエアリを牛耳っていた黒幕の正体とは?
激闘の第二部、開幕!
イナカマチ番犬奇譚~嫌われ獣人の恩返し~
石動なつめ
ファンタジー
――――世の中は世知辛い。
相良独楽は、異世界同士が切り取られ、繋ぎ合わされたこの世界では、忌避されている獣人だ。
独楽は獣人である事を隠しながら、連れの子ぎつねと共に、イナカマチ区画と呼ばれる場所へやって来る。
幼い頃の約束と恩返し、そして働く場所を得るためにやってきた独楽だったが、長閑そうな名前のこの場所は今、侵略を受けている真っただ中だった。
「見ず知らずの者を躊躇いなく助けたきみのお人好しっぷりに、俺は賭けた。――――イナカマチ区画から奴らを追い出したい。どうか助けて欲しい」
そう頼まれ、独楽はイナカマチ区画を守るために奮闘する。
これは一人の獣人の、恩返しの物語。
※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。
異世界生活研修所~その後の世界で暮らす事になりました~
まきノ助
ファンタジー
清水悠里は先輩に苛められ会社を辞めてしまう。異世界生活研修所の広告を見て10日間の研修に参加したが、女子率が高くテンションが上がっていた所、異世界に連れて行かれてしまう。現地実習する普通の研修生のつもりだったが事故で帰れなくなり、北欧神話の中の人に巻き込まれて強くなっていく。ただ無事に帰りたいだけなのだが。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
元四天王は貧乏令嬢の使用人 ~冤罪で国から追放された魔王軍四天王。貧乏貴族の令嬢に拾われ、使用人として働きます~
大豆茶
ファンタジー
『魔族』と『人間族』の国で二分された世界。
魔族を統べる王である魔王直属の配下である『魔王軍四天王』の一人である主人公アースは、ある事情から配下を持たずに活動しいていた。
しかし、そんなアースを疎ましく思った他の四天王から、魔王の死を切っ掛けに罪を被せられ殺されかけてしまう。
満身創痍のアースを救ったのは、人間族である辺境の地の貧乏貴族令嬢エレミア・リーフェルニアだった。
魔族領に戻っても命を狙われるだけ。
そう判断したアースは、身分を隠しリーフェルニア家で使用人として働くことに。
日々を過ごす中、アースの活躍と共にリーフェルニア領は目まぐるしい発展を遂げていくこととなる。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる