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第十一章 探求する物語とハッピーエンド

狐者異(こわい)と恐怖のうどん(その4) ※全4部

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 コタマちゃんの視線と同じ方向に、こちらに向かって来る式紙店員さんの姿が見える。。
 そして、あたしと赤好しゃっこうさんの前にホカホカと湯気を上げる”蒲焼うどん”がコトンと置かれた。
 見てひと安心。
 だって、いわしの蒲焼なんですもの。
 これならそんなにお高くないはず。
 
 「へえ、時価っていうから高級魚が出てくるかと思ったけど、意外と普通だな」
 「ええ、これなら安心ですね」
 「さあ、たっぷりと味わいなさい。わたしが狐者異こわいに教えた”蒲焼うどん”を」
 「それじゃ、俺たちも食べますか」
 「ええ、いただきましょう」

 コタマちゃんの勧めに従い、あたしたちは”蒲焼うどんに”箸を進める。
 まずは鰯の蒲焼から。

 モムッ

 うん、甘辛い味付けが鰯の青臭さを消していて良い味。
 続けて”うどん”をズズッ。
 これもおいしい。
 麺は製麺所から仕入れたものだけど、茹で加減も教えた通りで、鰹出汁ベースの汁と良く合う。
 なるほど、汁の味付けは関西風だけど、蒲焼から染み出た甘辛さで味が時間で変わる仕組みね。
 味変あじへんが可能だなんて、最近の流行に乗っているじゃない。
 
 「うん、普通に美味いな。これならお代わりもいけそうだぜ」
 「ええ、食べやすくて……」

 その時、ふた口目の鰯の蒲焼を食べた時、あたしの口が止まった。
 そして、モグモグモグと動き出す。
 モグモグ……モグモグモグ……。
 !?

 パクッ、モグモグモグ

 「おいおい、食いしんぼな珠子さん。そんなに急いで食べても蒲焼は逃げやしないぜ」
 「違います! 赤好しゃっこうさん! これは違うんです! この蒲焼は普通じゃありません!」
 「普通じゃないって、どういうことさ?」
 「この鰯の蒲焼ですっ! この蒲焼には骨がありません!」
 「ああ、そうだな。食べやすくっていいな」

 何の気もなしに赤好しゃっこうさんは食を進めるけど、彼はわかっていない。
 これがどれだけものかを。

 「ちっがーう! 合っているいるけど違います! あの小骨の多いいわしの骨抜きをするなんて、それがどれだけの手間がかかるか! なんて恐ろしいことを!」
 
 あたしが視線を上げると、そこには”してやったり”顔のコタマちゃん。
 くっ、やられた!
 
 「ちゃんと勉強したわ。貴女のこともね。『珠子流料理割烹は隙を逃がさぬ二段構え』だったけ。残念だったわね、それくらいはわたしにだって出来るのよ」
 「くっ、正直恐れおののきました。これほど手間のかかる作業を狐者異こわいさんに仕込むだなんて」
 「苦労したのよ色々な魚の骨抜きの技術を教えるのは。今日はイワシだったけど、アジ秋刀魚サンマサワラ穴子アナゴを仕込んだわ。これだけ教えれば他の魚でもいけるわよ」
 「そんなにですか!?」

 コタマちゃんが挙げた魚は美味しいけど小骨も多い魚たち。
 その手間は計り知れない。

 「簡単よ。基本は魚の骨の位置を覚えて骨抜きピンセットで抜くだけだから」

 コタマちゃんの言う事は正しい。
 だけど、あたしは知っている。
 それがほど根気の要る作業だってことを。
 
 「それだけじゃないわ。わたしの連撃はあなたの上のさらに上をいくわ。何かわかるかしら」
 「わかりますよ。これがどれだけ料理人にとってものかってことは」

 これはきっと料理人にしかわからない。
 さらに上のがこの料理には隠されている。
 
 「どういうことさ、戦々恐々せんせんきょうきょうの珠子さん。この骨抜きが大変なのはわかるけど、料理人にとっては別の恐ろしいさがあるってのかい?」
 「ええ、この骨抜きがもたらすのは他の店への影響です。つまり『あの店でもやってるなら、この店でも出来るよね』って考えが人々に伝播でんぱするってことです」
 「それって、そんなに恐ろしいことなのかい?」
 「恐ろしいってもんじゃないですよ! こんな手間のかかることが常識になったら、下ごしらえの時間がいくらあっても足りません!」

 美食に手間を惜しまないのは当然だけど、どんなものにも限界があるってもの。
 これは、恐怖が得られるのなら疲労とかは気にならない”あやかし”の狐者異こわいさんじゃなければ出来ない料理なのだ。
 
 「今まで以上のクオリティを同じ値段でって言われたら、怖いなんてもんじゃありません!」
 「へえ、そうなのか。俺にとっては食べやすいのはいいことだと思うけどな」
 「そのサービス精神の強要がやりがい搾取や過剰労働を生むんですよ! ああ、なんて恐ろしい!」
 
 あたしは肩を抱いて身体を震わせる。
 この”蒲焼うどん(時価)”は単純に見えて現代日本の社会的恐怖を秘めた問題作。
 あたしの”超キツネうどん”なんて問題じゃないわ。

 ゴキュゴキュ

 あたしは悔しい顔を少しでも隠そうと丼を持ち上げて汁を飲み干す。

 「ぷはぁー! 負けました! 今回の勝負はあたしの負けです!」
 「コタマちゃんスゴーイ! 珠子おねえちゃんが『まけた』って言うのはじめて見た!」
 「ふふん、三度目でとーぜんよ。ま、わたしはまだまだ成長するけど」
 「じゃあ、いっぱい食べなくっちゃね」
 「そうね。この”超キツネうどん”、とてもおいしいわ。わたしの好物に加えてあげる」

 そう言って紫君しーくんとコタマちゃんはまだ少し残っている山盛りの”超キツネうどん”を食べ進める。
 やがて、それは全てふたりのお腹に納まった。

 「ごちそうさまー! おなかいっぱい!」
 「かなりの量だけど、食べれるものね。明日がちょっと怖いけど。なるほど、これが噂の二段構えってやるね」
 「そうです。この”超キツネうどん”はボリュームの割には消化が良く食べやすいんですよ。カロリーの取り過ぎで怖いってのを表現したのですが、コタマちゃんの方が上でしたね」
 「……実はそうでもないわ。そうね貴女にはわからないだろうから、狐者異こわいから説明させましょ。ちょっとー、こっちきなさいよー」

 コタマちゃんが店の奥に声をかけると、「くっくっくっ、ただいま参ります」と狐者異こわいさんがやってくる。

 「コタマ様、何か用か? 御用ですか?」
 「あなたがこの3日で摂取出来た”恐怖”の詳細を説明しなさい。あたしと珠子のどっちのメニューから多く摂れたか」
 「くっくっくっ、よろしいので?」
 「いいのよ」

 コタマちゃんの声に狐者異こわいさんはギョロッとあたしを見る。

 「人間が出す恐怖の摂取量は十分です。これなら俺公オレは細々と暮らせるでしょう」
 「で、どっちが多かったの?」
 「くっくっくっ、量なら珠子様の方、質はコタマ様の方が上だ。です。実を言うと売上は珠子様の方が圧倒的に上です。SNSの拡散も珠子様の方が……」

 そう言って狐者異こわいさんはスマホの画面をあたしたちに見せる。
 ……スマホ、持ってるんだ。
 画像の中では、『恐怖の超キツネうどんたべてみた』みたいな投稿と、『なんて恐ろしい姿!』、『こわっ!?』みたいなコメントが表示されていた。
 
 「なるほど、情報化社会の珠子さんは店内だけじゃなく、噂を聞いた人間からも少しずつ恐怖を頂いているのか」
 「くっくっくっ、その通りよ。ですが! たまにコタマ様のメニューを食べた方で恐怖に打ち震える方もいらっしゃいます! この恐怖の味は極上!」

 そう言って狐者異こわいさんはペロリと舌なめずり。
 あー、それはきっと料理関係の方が来店されたのですね。
 小骨抜きの手間の恐怖とか、骨抜き調理が当たり前になってしまう恐怖を食べたんだ。

 「つまり、珠子おねえちゃんの方がいっぱいで、コタマちゃんの方がおいしい恐怖だったってこと?」
 「くっくっくっ、如何いかにも」
 「つまり、勝負は引き分けってこと。この前の亀姫の時と同じよ。ごちそうさま。これは……明日の胃腸がわね」

 ”超キツネうどん”を完食したコタマちゃんは椅子に背を預け、満腹になったお腹を押さえる。

 「えー、あたしは負けた気になってたんですけど」
 「そう。じゃ、今日はわたしの勝ちにしといてあげる。恐怖の質はわたしの方が上だからね! でも料理のレベルが高すぎるのも問題ね。わかる人間にしかわからないのだから。ここは反省の余地ありだわ」

 コタマちゃんは勝利に溺れず向上心を絶やさない。
 うん、あたしも見習なくっちゃ。
 
 「ところでよ。さっきコタマちゃんはルーザー珠子さんの上の上をいくって言ったよな」
 「ええ」
 「ということは、これからまだ何かあるってのか?」
 「会計の時にわかるわ」
 「それって俺の財布が震えるって展開かい。勘弁してくれよ。おごるって言ったけど、俺は兄貴みたいに金が潤沢にあるわけじゃないんだ」
 「心配はいらないわ。実はね”時価”って書いてあっても、金額は普通よ。どんな旬の食材でも五百から七百に納まるように指示しているわ。今日のは五百よ」
 
 その言葉を聞いて赤好しゃっこうさんは安堵する。
 あれ? それじゃ、会計の時に何がわかるのかな。
 ちょっと寒々とすることでもあるのかしら。
 そう思いながら、あたしたちは伝票を手にレジへと向かう。

 「ありがとございまーっす!」

 あれ? この式紙店員さんは明るく流暢りゅうちょうなしゃべり方。
 ちょっと顔にシワもあるし、どこかおばちゃんっぽい。

 「お会計、2000億万円になりまーす!」
 
 あー、うん。
 ちょっとベタで怖いわ。

◇◇◇◇
 
 「あー、負けた負けた。うん、こんなスッキリとした負けは久しぶり」

 狐者異こわいさんの店を出てあたしは伸びをしながらそう言う。

 「なによもう、負けたってのにあんまり悔しそうじゃないじゃないの」
 「悔しいですよ、ちゃんと。でも、近頃はこういうのが少なくって。最近は何かを賭けての料理勝負が多かったですから」
 「バカね。そういうのは博打っていうのよ。勝負ってのは勝って嬉しい負けて悔しいくらいがちょうどいいの」
 「あ、それおばあさまと同じ台詞ですね。ふふふ、またちょっと嬉しくなっちゃいました」

 そう言ってあたしはフフフと笑う。

 ガラッ

 「くっくっくっ、コタマ様、珠子様、この度は大変世話になった。なりました。この礼は必ずするぞ。させて頂きます」

 お店の中から狐者異こわいさんが出て来てあたしたちに頭を下げる。

 「いいのよ、これくらい。昔のよしみだから」
 「あたしも礼なんていりません。よくあることですから」
 「くっくっくっ、それでは俺公オレの気が済まない。おふたりがピンチの時に必ず助けると誓おう。います」

 そして狐者異こわいさんが再び頭を下げた。

 「いいってのに。わたしは最期にこの女に勝てて嬉しいんだから、それでいいのよ」
 「コタマちゃん、やっぱりいっちゃうの?」
 「そういえば、コタマちゃんは引っ越しされるって話ですよね。えっと、どちらでしたっけ?」
 「京都よ。相方を助けにちょっとね」
 
 京都かぁ。
 そういえば大江山の酒呑童子一味のみなさんは元気でやっているかしら。

 「コタマちゃん。また、あえるよね」
 「大丈夫よ。相方のプランがうまくいかなかったら、すぐに会えるわ。うまくいっても紫君しーくんとはまた……、また逢えるはずよ」

 少しさみしさを含んだ声でコタマちゃんは言う。

 「わかった! やくそくだよ!」
 「ええ、やくそく」
 「じゃあ、ゆびきりしよっ。ウソだったらハリセンボンのーますだからね」
 「針千本? ああ、日本ではそうだったわね。わたしの地元じゃこうよ。”指切りした約束は百年経っても変えることは許さない”」
 「そうなの?」
 「あ、あたしそれ知ってます。中国での指切りの決まり文句ですよね。拉鉤上吊ラーゴウシャンディォ一百年イーバイニェン不許変ブーシュービェン。コタマちゃんって中国出身なのですね」

 あたしは、この中国式指切りを中華食材を仕入れる業者さんから教えてもらったことがある。

 「そうよ。ずっと昔に日本にやって来たの」
 「やっぱり! うんうん、中国はいいですよね。美味しいものがいっぱいあって」
 「そうね、美味しいものだけだとよかったんだけど」

 あれ、またコタマちゃんの顔が少し陰った。
 何かよくない思い出でもあるのかな。

 「しかし、”百年経っても変えることは許さない”って中国の人間ってのは気が長いね」
 「赤好しゃっこうさん、中国では百年は文字通りの意味じゃなく、永遠って意味も持つんですよ」
 「へー、ちょっとロマンチックだな」
 「そうですね。針千本の罰じゃなく、相手の心に訴えかける形にするってロマンチックですよね」
 
 あたしと赤好しゃっこうさんはそう言って互いに頷き合う。

 「じゃあ! ロマンチックな方でやろっ!」
 「いいわよ。わたしも約束は守るわ。どうなろうと」
 「うん、じゃあいくよ。ゆーびきーりげんまん」
 「こーのやくそくはー、ひゃーくねんたっても」
 「「やーぶることはゆるさないっ!」」
 
 そんなアレンジ指切り文句で、ふたりは小指をからめ、最後にそれを切った。

 「あとは……、はい、これは約束のお礼。うまくやんなさいよ」
 「助かったぜ。こいつばかりは黄貴こうきの兄貴に頼るわけにはいかないからさ」

 コタマちゃんから封筒を渡され、赤好しゃっこうさんはその中をチラッと確認してニッコリと笑う。
 なにかしら? お金じゃなさそうだけど。

 「赤好しゃっこうさん、それってなんですか?」
 
 あたしの問いに赤好しゃっこうさんは少し考える素振そぶりを見せる。

 「とってもいいものさ。興味深々の珠子さんも分け前が欲しいかい?」
 「ほしーい! ほしーい! もらえるものなら何でももらうー!」
 「いいぜ、ほい半分な。大切に使ってくれよ」
 「ええ、そりゃあもう! ゆーびきーりしまーすよ」

 リズムに乗りながら手を出すあたしに、赤好しゃっこうさんは封筒から一枚の券を渡す。
 なにかなー? きっとなにかのクーポンだと思うけど。
 中華食材割引券とかだといいなー。
 
 「やるわね。この男」

 ん? コタマちゃんが隣で意味深なことを言ってるけど……。
 次の瞬間、あたしの目は狐者異こわいさんのように大きく見開かれた。

 「しゃ、赤好しゃっこうさん、これって……」
 「そうさ、湯田ゆだ温泉のペアご招待券の片割れさ。一緒に温泉旅行に行こうぜ、ゆびきり上手な珠子さん」

 あたしの手のクーポン券には”二泊三日ご招待”という文字と、半分になったハートを持つ白狐が描かれていた。
 残り半分のハートは赤好しゃっこうさんの手の中にあった。
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